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4.ドラゴンさんとコーヒーを
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「――それで、昨日植えた種はどうなったかなと見に行こうと外に出たら、ファフニールさんがいたんです」
「なかなか面白い話を聞かせてもらった」
ファフニールは私の出した飲み物を口に含み、渋い顔をする。
私と彼は家の軒下に設置したベンチに並んで座っていた。木製のベンチは背もたれもなく、ペンキで真っ白に塗られている。
よく見る形だけど、よく見る形だからこそ、見知らぬ場所ではありがたい。
何だか、少しでも私のいた世界と繋がっているという気がしてくるの。
カップにはいった湯気を立てているコーヒーだって、そう。
「お砂糖があれば、ファフニールさんにも気に入ってもらえたかも」
「初めて飲む味だが、嫌いではない。この苦みがあるからこそ、却ってスッキリとするのだな」
「そうですか。私は牛乳をたっぷりと入れた方が好みです」
「お前の魔法は変わっている。道具を出すことに特化しているのか?」
「え、ええ。ダメな感じですか?」
「いや、ちょっと変わった魔法だが、聖女らしいといえば聖女らしい」
くすりと微笑んでくれたのかな? ファフニールのしかめっ面はこの短い時間で何度か見ているけど、彼の嬉しそうな表情はまだ見ていない。
ベンチを出した時は少しだけ目を見開いていた気がした……と思う。
「どえええ」とか分かりやすく驚いてくれたら、私も反応がしやすいのだけど。
ファフニール(人間形態)は一言で表現したらクール系細目細身イケメンといったところ。
「ベンチとコーヒーはファフニールさんが私とお友達になってくれたから、出せたんですよ。だから、私だけの力ではないです」
「お前が魔法を使ったのだ。俺は欠片ほどの魔力さえ使っていない。謙遜は美徳だが……まあいい」
「ご、ごめんなさい。そんなつもりじゃ」
「……」
ファフニールが急に立ち上がってそっぽを向く。
そして、聞こえるか聞こえないかギリギリの声量で、「嬉しかったのだろう……」と言ってくれた。
うん。そうなんだ!
怖かったけど、ファフニールとお友達になれたことが嬉しくて、彼のおかげでこんなことができたと言ってしまったの。
そうじゃなくて、素直に「ファフニールさんとお友達になれて嬉しかった」と言えばよかったんだ。
「ごめんなさい。ファフニールさん」と心の中で再度彼に謝罪する。
「道具を魔力で生成したのだとして、私と会うことで思いついたといったところか」
「そ、そんなところです」
かなり違うけど、同意しちゃった。
彼なりのフォローに「ダメだな私」と少し自己嫌悪になる。
「あ、あの。あの。上手く説明できないんですが、ここで目覚めてから不思議な力が使えるようになっていたんです」
「お前は……まあいい。話たいなら話せ。誰にも言わんさ。そもそも、会話する相手などいないからな」
「……それは私も同じです」
「おかわりをくれないか?」
「はい!」
家の中に戻ってお湯を沸かし、インスタントコーヒーを入れて戻ってくる。
ベンチに座って待っていたファフニールがコーヒーを受け取ると、僅か、本当にほんの僅かだけだけど口端が上がった……気がした。
彼の意図はもちろん分かっているつもり。
お茶をお代わりすることで、話が長くなってもいいと示したんだ。
それから私はファフニールに「もふもふ牧場」のことをたどたどしく語る。
彼が理解していたかは分からない。でも、言葉にすることで自分の整理になった。
聞いて欲しいというのは、知って欲しいということもあるけど自分のためでもあったのだから。
ファフニールと友達になったことで、「もふもふ牧場」的には「初めての住人を獲得したこと」になった。
前作でもいろんなイベントが用意されていて、イベントをクリアするとボーナスが入ったの。
アイテムだったり、行ける場所が増えたり、新しい何かがフィールドに出て来たり……と多岐に渡る。
イベントやミッションと呼ばれるものは、ステータスを見ても表示されておらず達成すると突然メッセージでお知らせされるちょっと嫌らしい仕組みになってるのよね。
「アイテムボックスにプレゼントが届いています」というメッセージを覚えているかな?
ここで手に入ったアイテムが「シンプルなベンチ」だったというわけ。ショップに並ぶアイテムでは、初めての住人と交流ができるようになのか、コーヒーとハーブティーが追加されていた。紅茶だったら、そっちを選んでいたんだけどなあ……。
ミッションクリアボーナスでもらった1000ゴルダを使って、さっそくコーヒーとマグカップを購入してお茶会にしたというわけなの。
「――というわけなんです」
「まるで理解できん」
「ご、ごめんなさい」
「いや、お前の魔力は限りがあるものと無いものがあるということだけは分かった。このコーヒーという飲み物は限りある方の魔力を使ったわけだな」
「そんな感じです」
ゲームに触れた経験のないファフニールにゲーム的な説明をしたところで、理解されないのは当然だ。
彼の言う通り、ゴルダが必要なものとそうでないものがある。
必要のないものとしては、植物の種が代表的なものになるの。もふもふ牧場では、小さな子供でも遊ぶことができるよう親切設計になっている……のかなあ。
種をいくらでも植えることができるといっても、種類が増えるわけじゃないのよねえ。
種の種類を増やすには「発見」したりミッションやイベントをクリアする必要がある。
他には畑や牧場を作る時かな。ただし、最初の一回に限るという。拡張するにはゴルダを頂戴ね、となる。
「限りがあるものを考えなしに使うものではない。すまなかったな。お代わりを要求して」
「いえ! ゴルダ……限りある方の魔力は増やすことができます。これからどんどん増やしていきます! ファフニールさんとのお茶会、夕食会がもっと楽しいものになればいいなと」
「俺がご馳走になるのだ。手伝えることがあれば言うといい」
「はい!」
「気が向けば手伝ってやる」
つんと顔をそむけるファフニールだったが、付け足したように「気が向けば」と発言しても照れ隠しがバレバレだよ?
彼って邪竜とか名乗っていたけど……どこが邪なのだろう。あ、そうか。きっと黒色だから邪竜という種族名になっていたんだ。
うんうん。我ながら冴えてる。
「それで増やすには何をするのだ?」
「え、えっと。いろいろありまして。そうだ。まずは畑を見に行ってもいいですか?」
ゴルダはクリアボーナスで得ることもできるのだけど、それだけじゃすぐに足りなくなっちゃうの。
どんなイベントがあるかも分からないから、余計に。
「もふもふ牧場」でゴルダを増やす方法は「アイテムを売る」こと。アイテムショップで収穫した作物や採集した果物、牧場からとれたものや加工したもの、要らないアイテムに至るまで売ることができる。
種を無限に植えることができるから、ゴルダもいくらでも獲得することができるんだ。
でも、生活していくのに植物だけ食べてってわけにもいかないし、日用品も消耗品だし、でゴルダを溜めておくに越したことはない。
「なかなか面白い話を聞かせてもらった」
ファフニールは私の出した飲み物を口に含み、渋い顔をする。
私と彼は家の軒下に設置したベンチに並んで座っていた。木製のベンチは背もたれもなく、ペンキで真っ白に塗られている。
よく見る形だけど、よく見る形だからこそ、見知らぬ場所ではありがたい。
何だか、少しでも私のいた世界と繋がっているという気がしてくるの。
カップにはいった湯気を立てているコーヒーだって、そう。
「お砂糖があれば、ファフニールさんにも気に入ってもらえたかも」
「初めて飲む味だが、嫌いではない。この苦みがあるからこそ、却ってスッキリとするのだな」
「そうですか。私は牛乳をたっぷりと入れた方が好みです」
「お前の魔法は変わっている。道具を出すことに特化しているのか?」
「え、ええ。ダメな感じですか?」
「いや、ちょっと変わった魔法だが、聖女らしいといえば聖女らしい」
くすりと微笑んでくれたのかな? ファフニールのしかめっ面はこの短い時間で何度か見ているけど、彼の嬉しそうな表情はまだ見ていない。
ベンチを出した時は少しだけ目を見開いていた気がした……と思う。
「どえええ」とか分かりやすく驚いてくれたら、私も反応がしやすいのだけど。
ファフニール(人間形態)は一言で表現したらクール系細目細身イケメンといったところ。
「ベンチとコーヒーはファフニールさんが私とお友達になってくれたから、出せたんですよ。だから、私だけの力ではないです」
「お前が魔法を使ったのだ。俺は欠片ほどの魔力さえ使っていない。謙遜は美徳だが……まあいい」
「ご、ごめんなさい。そんなつもりじゃ」
「……」
ファフニールが急に立ち上がってそっぽを向く。
そして、聞こえるか聞こえないかギリギリの声量で、「嬉しかったのだろう……」と言ってくれた。
うん。そうなんだ!
怖かったけど、ファフニールとお友達になれたことが嬉しくて、彼のおかげでこんなことができたと言ってしまったの。
そうじゃなくて、素直に「ファフニールさんとお友達になれて嬉しかった」と言えばよかったんだ。
「ごめんなさい。ファフニールさん」と心の中で再度彼に謝罪する。
「道具を魔力で生成したのだとして、私と会うことで思いついたといったところか」
「そ、そんなところです」
かなり違うけど、同意しちゃった。
彼なりのフォローに「ダメだな私」と少し自己嫌悪になる。
「あ、あの。あの。上手く説明できないんですが、ここで目覚めてから不思議な力が使えるようになっていたんです」
「お前は……まあいい。話たいなら話せ。誰にも言わんさ。そもそも、会話する相手などいないからな」
「……それは私も同じです」
「おかわりをくれないか?」
「はい!」
家の中に戻ってお湯を沸かし、インスタントコーヒーを入れて戻ってくる。
ベンチに座って待っていたファフニールがコーヒーを受け取ると、僅か、本当にほんの僅かだけだけど口端が上がった……気がした。
彼の意図はもちろん分かっているつもり。
お茶をお代わりすることで、話が長くなってもいいと示したんだ。
それから私はファフニールに「もふもふ牧場」のことをたどたどしく語る。
彼が理解していたかは分からない。でも、言葉にすることで自分の整理になった。
聞いて欲しいというのは、知って欲しいということもあるけど自分のためでもあったのだから。
ファフニールと友達になったことで、「もふもふ牧場」的には「初めての住人を獲得したこと」になった。
前作でもいろんなイベントが用意されていて、イベントをクリアするとボーナスが入ったの。
アイテムだったり、行ける場所が増えたり、新しい何かがフィールドに出て来たり……と多岐に渡る。
イベントやミッションと呼ばれるものは、ステータスを見ても表示されておらず達成すると突然メッセージでお知らせされるちょっと嫌らしい仕組みになってるのよね。
「アイテムボックスにプレゼントが届いています」というメッセージを覚えているかな?
ここで手に入ったアイテムが「シンプルなベンチ」だったというわけ。ショップに並ぶアイテムでは、初めての住人と交流ができるようになのか、コーヒーとハーブティーが追加されていた。紅茶だったら、そっちを選んでいたんだけどなあ……。
ミッションクリアボーナスでもらった1000ゴルダを使って、さっそくコーヒーとマグカップを購入してお茶会にしたというわけなの。
「――というわけなんです」
「まるで理解できん」
「ご、ごめんなさい」
「いや、お前の魔力は限りがあるものと無いものがあるということだけは分かった。このコーヒーという飲み物は限りある方の魔力を使ったわけだな」
「そんな感じです」
ゲームに触れた経験のないファフニールにゲーム的な説明をしたところで、理解されないのは当然だ。
彼の言う通り、ゴルダが必要なものとそうでないものがある。
必要のないものとしては、植物の種が代表的なものになるの。もふもふ牧場では、小さな子供でも遊ぶことができるよう親切設計になっている……のかなあ。
種をいくらでも植えることができるといっても、種類が増えるわけじゃないのよねえ。
種の種類を増やすには「発見」したりミッションやイベントをクリアする必要がある。
他には畑や牧場を作る時かな。ただし、最初の一回に限るという。拡張するにはゴルダを頂戴ね、となる。
「限りがあるものを考えなしに使うものではない。すまなかったな。お代わりを要求して」
「いえ! ゴルダ……限りある方の魔力は増やすことができます。これからどんどん増やしていきます! ファフニールさんとのお茶会、夕食会がもっと楽しいものになればいいなと」
「俺がご馳走になるのだ。手伝えることがあれば言うといい」
「はい!」
「気が向けば手伝ってやる」
つんと顔をそむけるファフニールだったが、付け足したように「気が向けば」と発言しても照れ隠しがバレバレだよ?
彼って邪竜とか名乗っていたけど……どこが邪なのだろう。あ、そうか。きっと黒色だから邪竜という種族名になっていたんだ。
うんうん。我ながら冴えてる。
「それで増やすには何をするのだ?」
「え、えっと。いろいろありまして。そうだ。まずは畑を見に行ってもいいですか?」
ゴルダはクリアボーナスで得ることもできるのだけど、それだけじゃすぐに足りなくなっちゃうの。
どんなイベントがあるかも分からないから、余計に。
「もふもふ牧場」でゴルダを増やす方法は「アイテムを売る」こと。アイテムショップで収穫した作物や採集した果物、牧場からとれたものや加工したもの、要らないアイテムに至るまで売ることができる。
種を無限に植えることができるから、ゴルダもいくらでも獲得することができるんだ。
でも、生活していくのに植物だけ食べてってわけにもいかないし、日用品も消耗品だし、でゴルダを溜めておくに越したことはない。
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