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17.一緒がいいの
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ど、どうしてこんなことに。
ううん、夢にまでみた出来事が今目の前で起こっていることは確か。
だけど、突然すぎて気持ちが追いついていないの。
ラナとファフニールのやり取りの後、ファフニールが「ついてこい」とぶっきらぼうに告げたんだ。
それで、何だろうと思い、彼についていったら家の前までやってきた。
そこで彼はドラゴンの姿になったの。
久しぶりに近くで見るドラゴン形態の彼に「ほおう」と息が出る。
青みがかった白の鱗は神秘的で神々しさまで兼ね備えているように思えた。
特に翼が美しい。しなやかで躍動感があり、華やかではあるけれど研磨されたアンティークのような安心があるというか。
佐枝子が表現するにはちょっと難しかったわ。
と、とにかく、一言で言うと「すごい」の。
そこ、台無しとか言わない。言ったらダメよ。
『乗れ。勇者とラナもついでに乗れ』
「え、ええ。いきなりどうしたんですか?」
ファフニールの意図が全くつかめないけど、窓越しにトッピーを手招きする。
乗れということは空へ向かうということよね?
彼の背に乗って大空をかけてみたい、って思っていたけど。目的が全く見えないわ。
で、でもいいか。彼の背に乗ることができるのなら。
……なんてことがあり、私たち三人を背に乗せたファフニールが翼をはためかせ空へと舞い上がったの。
『勇者よ。ラナの村はどこだ?』
「邪黒竜よ。村人にはどうか手を出さないでくれ。君はラナの恩人だ。私など歯牙にもかけないだろうが、それでも、私は君に剣を向けたくない」
悲壮な覚悟を見せるトッピーの両肩を掴み、ゆっさゆっさ揺さぶる。
「違います。トッピーさん。ニールさんはラナくんのお父さんが病気だってことを知ったから。早く帰った方がいいって送ってくれようとしているんですよ」
「そうだった。邪だというのは、私たちの勝手な勘違いだった。それを薄々分かっていながら、なんてことを。非礼を詫びる。邪黒竜よ」
詫びるトッピーに対し、ファフニールは素っ気ないものだった。
『はやく場所を告げろ。空で遊びたいわけじゃないのだからな』
「ちょ、ちょっとたんまですうう。ニールさん!」
梨、梨を持っていかないと。
空からの景色は素晴らしいはずなのだけど、見ている余裕なんてない。
持ってきていたっけ。梨。
家の中に全部置いて来ちゃったかもしれないわ。
「イルカくん、アイテム一覧を見せて」
ふむふむ。あるわ。二個残っている。
二個ともアイテムボックスから出して、トッピーに持ってもらう。
「ニールさん、大丈夫でした!」
『どっちだ? ラナがいた崖の方向へ向かってはいるが』
ファフニールの問いかけにトッピーが彼の耳へ届くよう声を張り上げる。
いやん、真っ白のお腹がぷくーっとなってるわ。針で突っつきたい衝動が。
鎮まれ私の右手。
……針を持っていないんだけどね。
そうか。そうだったのね。
死線が見える。
あの線に沿って指を走らせれば……。
「どうしたの? 聖女様」
「わ、私の邪気眼……いえ、埃をぽんぽんしていたのよ」
子供の無垢な瞳に佐枝子の黒歴史が打ち負けてしまった。
なんてことをしていたら、景色を見るまでもなくファフニールがゆっくりと高度を落としていく。
だ、大丈夫。帰りも彼の背中の上なんだもの。
「その開けた場所へ下ろしてもらえるか?」
『承知した』
深い森の中、トッピーがぽっかりと開いた野原らしきところを指さす。
あ、指が三本なんだ。あのヒレは物を掴むとき、邪魔にならないのかな?
ずしいいん。
ヒレに注目していたら、ファフニールが開けた土地とやらに着陸した。
私たちが降りたらすぐにファフニールがドラゴンから人間形態に転じる。
降りたところで、私の肩で座っていたラナが顔を上に向け尋ねてきたの。
「聖女様、ニールさん。村に来てもらえないかな?」
「小人族の村って、私たちが行っても大丈夫なの?」
逆に聞き返す私にラナは満面の笑みで両手を上にあげ、応じる。
「うん。トッピーさんも何度も来ているから平気だよ」
お、おおお。
行きたーい。この世界に来て初めての人の住む土地が小人族とは、いいじゃない、いいじゃないですか。
ラナの申し出にもろ手をあげてうきうきの私とは裏腹にファフニールはすげない。
「俺はここで待つ。サエ、ここで待っているからゆっくりとしてくるといい」
「そんな。ニールさんも」
触れていいか少しだけ迷ったけど、思い切って彼の服の裾を握り「行こう」と促す。
しかし、彼は小さく首を振り乗って来てくれなかった。
「ニールさんを父さんと姉ちゃんに紹介したいんだ。僕の命の恩人なんだもの。もちろん、聖女様もだよ!」
「俺は邪黒竜だ」
「ほんと、噂は噂だよね。邪黒竜の周囲は毒で覆い尽くされるとか、ニールさんと一緒にいても何ともないし!」
ね! と自分の胸をぽんと叩くラナ。
「ニールさん、私、ニールさんと一緒にラナくんの村に行きたいです。ニールさんが悪い人だなんてただの噂ですし、そうじゃないってここにいるみんなは知ってます」
「……だが」
「ニールさんはラナくんを救っただけじゃなく、トッピーさんにも手を出さず静観してくれた。独りぼっちの私に優しく接してくれた。だから、うう、うまく言えないです」
「……分かった。だが、一目会うだけだ」
「ありがとうございます!」
ファフニールは邪悪なんかじゃないもん。
クールでぶっきらぼうなところはあるけど、それは照れからだって知っているんだから。
できれば、もうちょっと表情が変わってくれたら嬉しいな。
◇◇◇
20分くらい歩いたところで小人の村に到着したの。
もうさっきから、「すごい」とか「きゃー」とか「可愛い」といった言葉しか出てこないでいる。
動物避けなのか、木の上に家があるの。
ううん、木の洞も使ったりしていて木と家が一体化しているといった方が正しいかもしれないわ。
これ、夜に成ったらランタンの灯りがおもちゃのような家から漏れ出したりして、もっと素敵な風景になるんだろうなあ。
まるでおとぎ話の世界にきたみたい。
私、舐めていたわ。
某ウサギファミリーみたいな家を想像していたの。
「ここだよ」
お、おお。ラナの家はひときわ大きな大木の上にあるみたい。
トッピー用なのか、人間でも登ることができる大きさの縄梯子までかかっている。
ここから登るのね。
ラナは木の洞に入って行った。あの中に階段か何かを作っているのかな?
トッピーが縄梯子を登っていったので、その後ろから私が続こうと。ううん。
「ニールさん、先にお願いできますか?」
「サエから行くといい。無いとは思うが、後ろを警戒する」
「は、はい」
「俺がここから動かないとでも思ったのか? 約束は違わない。ちゃんと俺も登る」
図星でしたー。
余計なことを言っちゃったかもしれない。気を悪くしていないかな。
「ほら、勇者が待っているぞ」
「はい」
縄梯子に手をかけながら、心の中で「ごめんね、ニールさん」と謝罪する、いつもの私だった……。
ううん、夢にまでみた出来事が今目の前で起こっていることは確か。
だけど、突然すぎて気持ちが追いついていないの。
ラナとファフニールのやり取りの後、ファフニールが「ついてこい」とぶっきらぼうに告げたんだ。
それで、何だろうと思い、彼についていったら家の前までやってきた。
そこで彼はドラゴンの姿になったの。
久しぶりに近くで見るドラゴン形態の彼に「ほおう」と息が出る。
青みがかった白の鱗は神秘的で神々しさまで兼ね備えているように思えた。
特に翼が美しい。しなやかで躍動感があり、華やかではあるけれど研磨されたアンティークのような安心があるというか。
佐枝子が表現するにはちょっと難しかったわ。
と、とにかく、一言で言うと「すごい」の。
そこ、台無しとか言わない。言ったらダメよ。
『乗れ。勇者とラナもついでに乗れ』
「え、ええ。いきなりどうしたんですか?」
ファフニールの意図が全くつかめないけど、窓越しにトッピーを手招きする。
乗れということは空へ向かうということよね?
彼の背に乗って大空をかけてみたい、って思っていたけど。目的が全く見えないわ。
で、でもいいか。彼の背に乗ることができるのなら。
……なんてことがあり、私たち三人を背に乗せたファフニールが翼をはためかせ空へと舞い上がったの。
『勇者よ。ラナの村はどこだ?』
「邪黒竜よ。村人にはどうか手を出さないでくれ。君はラナの恩人だ。私など歯牙にもかけないだろうが、それでも、私は君に剣を向けたくない」
悲壮な覚悟を見せるトッピーの両肩を掴み、ゆっさゆっさ揺さぶる。
「違います。トッピーさん。ニールさんはラナくんのお父さんが病気だってことを知ったから。早く帰った方がいいって送ってくれようとしているんですよ」
「そうだった。邪だというのは、私たちの勝手な勘違いだった。それを薄々分かっていながら、なんてことを。非礼を詫びる。邪黒竜よ」
詫びるトッピーに対し、ファフニールは素っ気ないものだった。
『はやく場所を告げろ。空で遊びたいわけじゃないのだからな』
「ちょ、ちょっとたんまですうう。ニールさん!」
梨、梨を持っていかないと。
空からの景色は素晴らしいはずなのだけど、見ている余裕なんてない。
持ってきていたっけ。梨。
家の中に全部置いて来ちゃったかもしれないわ。
「イルカくん、アイテム一覧を見せて」
ふむふむ。あるわ。二個残っている。
二個ともアイテムボックスから出して、トッピーに持ってもらう。
「ニールさん、大丈夫でした!」
『どっちだ? ラナがいた崖の方向へ向かってはいるが』
ファフニールの問いかけにトッピーが彼の耳へ届くよう声を張り上げる。
いやん、真っ白のお腹がぷくーっとなってるわ。針で突っつきたい衝動が。
鎮まれ私の右手。
……針を持っていないんだけどね。
そうか。そうだったのね。
死線が見える。
あの線に沿って指を走らせれば……。
「どうしたの? 聖女様」
「わ、私の邪気眼……いえ、埃をぽんぽんしていたのよ」
子供の無垢な瞳に佐枝子の黒歴史が打ち負けてしまった。
なんてことをしていたら、景色を見るまでもなくファフニールがゆっくりと高度を落としていく。
だ、大丈夫。帰りも彼の背中の上なんだもの。
「その開けた場所へ下ろしてもらえるか?」
『承知した』
深い森の中、トッピーがぽっかりと開いた野原らしきところを指さす。
あ、指が三本なんだ。あのヒレは物を掴むとき、邪魔にならないのかな?
ずしいいん。
ヒレに注目していたら、ファフニールが開けた土地とやらに着陸した。
私たちが降りたらすぐにファフニールがドラゴンから人間形態に転じる。
降りたところで、私の肩で座っていたラナが顔を上に向け尋ねてきたの。
「聖女様、ニールさん。村に来てもらえないかな?」
「小人族の村って、私たちが行っても大丈夫なの?」
逆に聞き返す私にラナは満面の笑みで両手を上にあげ、応じる。
「うん。トッピーさんも何度も来ているから平気だよ」
お、おおお。
行きたーい。この世界に来て初めての人の住む土地が小人族とは、いいじゃない、いいじゃないですか。
ラナの申し出にもろ手をあげてうきうきの私とは裏腹にファフニールはすげない。
「俺はここで待つ。サエ、ここで待っているからゆっくりとしてくるといい」
「そんな。ニールさんも」
触れていいか少しだけ迷ったけど、思い切って彼の服の裾を握り「行こう」と促す。
しかし、彼は小さく首を振り乗って来てくれなかった。
「ニールさんを父さんと姉ちゃんに紹介したいんだ。僕の命の恩人なんだもの。もちろん、聖女様もだよ!」
「俺は邪黒竜だ」
「ほんと、噂は噂だよね。邪黒竜の周囲は毒で覆い尽くされるとか、ニールさんと一緒にいても何ともないし!」
ね! と自分の胸をぽんと叩くラナ。
「ニールさん、私、ニールさんと一緒にラナくんの村に行きたいです。ニールさんが悪い人だなんてただの噂ですし、そうじゃないってここにいるみんなは知ってます」
「……だが」
「ニールさんはラナくんを救っただけじゃなく、トッピーさんにも手を出さず静観してくれた。独りぼっちの私に優しく接してくれた。だから、うう、うまく言えないです」
「……分かった。だが、一目会うだけだ」
「ありがとうございます!」
ファフニールは邪悪なんかじゃないもん。
クールでぶっきらぼうなところはあるけど、それは照れからだって知っているんだから。
できれば、もうちょっと表情が変わってくれたら嬉しいな。
◇◇◇
20分くらい歩いたところで小人の村に到着したの。
もうさっきから、「すごい」とか「きゃー」とか「可愛い」といった言葉しか出てこないでいる。
動物避けなのか、木の上に家があるの。
ううん、木の洞も使ったりしていて木と家が一体化しているといった方が正しいかもしれないわ。
これ、夜に成ったらランタンの灯りがおもちゃのような家から漏れ出したりして、もっと素敵な風景になるんだろうなあ。
まるでおとぎ話の世界にきたみたい。
私、舐めていたわ。
某ウサギファミリーみたいな家を想像していたの。
「ここだよ」
お、おお。ラナの家はひときわ大きな大木の上にあるみたい。
トッピー用なのか、人間でも登ることができる大きさの縄梯子までかかっている。
ここから登るのね。
ラナは木の洞に入って行った。あの中に階段か何かを作っているのかな?
トッピーが縄梯子を登っていったので、その後ろから私が続こうと。ううん。
「ニールさん、先にお願いできますか?」
「サエから行くといい。無いとは思うが、後ろを警戒する」
「は、はい」
「俺がここから動かないとでも思ったのか? 約束は違わない。ちゃんと俺も登る」
図星でしたー。
余計なことを言っちゃったかもしれない。気を悪くしていないかな。
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