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16.レッツダンシング
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十二階で夕食をとってから、ひと悶着があったもののそのまま寝る。
何が起こったのかって? それはいつものことだよ。うん。
プリシラとイルゼのキャットファイト……もう少しで大破壊が生まれそうだったとだけ言っておくとしよう。
「おはよー!」
「お、おう……」
なんて清々しく目覚めてからも黙々と迷いながら進み続け、あれよあれよという間に十五階まで到達してしまった。
しかし、唯の一度もモンスターに遭遇することがなかったんだ。
「おかしい。有り得ない」
十六階へ降りる階段の前で懸念が確信に変わる。
これまで十回くらい地下に潜ったことがあるけど、二階に到達するまでに必ずといっていいほどモンスターの襲撃を受けた。
それがどうだ。深層にまで来て、モンスターに遭わないどころか気配さえ感じないなんて……。
俺たちの強さに恐れをなしているという説も考え辛い。
何故なら、モンスターの中には相手の強さなんて関係なく迫ってくる奴らもいるのだから。
例えば、低級のスライムなんかは生き物が近寄ると反射反応で寄ってくる。
今回はスライムのような小さなモンスターさえ見かけなかったんだよ!
「つぎいこー」
プリシラがばんざーいをしながら両足でぴょーんと跳躍し、階段を一段降りる。
「暗視の魔法は大丈夫か?」
「問題ない」
人間である俺とイルゼはお互いに頷き合い、プリシラの後に続いた。
もう慣れてしまったけど、ランタン無しで進むことができるダンジョンはとても快適だ。
こんなことなら、俺も初級魔法くらい使いこなせるようになっておけばよかった……。もはやこれから学ぶ気はサラサラないけどさ。
だって、農場が俺を待っているんだもの!
ふふふ。
「変な顔―」
「う、うるさい。前を向いて進め!」
プリシラが真ん丸の目を細め、俺を指さしコロコロと笑う。
こんな時だけ目ざとくこっちを見ているんだから、鋭いったらありゃしねえ。
仕方ないだろ、農業のことを考えると頬が緩むってもんだ。
苦節数年、俺は自分の農場を持つためにずっと頑張ってきた。それがようやく叶うって時にニヤニヤが収まるわけがない。
「とっとと調べて、帰ろうぜ」
「そうだな。体も拭きたい」
イルゼが秀麗な眉をひそめ、自分の髪の毛へ手をやる。
そうだそうだ。
クワが、鋤が、大地が、俺を待っている!
十六階まで調査したら、もう充分だろう。報告して路銀をゲット、そして、我が家へ戻ろう。
階段を降り十六階に到達するまでは、満開に咲き誇る我が農場の姿を想像しいい気分だったんだが……。
一歩、十六階へ足を踏み入れた時、雲行きが怪しくなってくる。
「これは、霧か? それとも煙を焚いているのか?」
「うーん。黒い雲? そんな感じ―」
「邪悪な気配を感じる……」
それぞれ思い思いの言葉を口にした。
暗闇でも昼間のように見渡せる俺の目だけど、視界がおぼつかない。
数メートル先からは完全な闇で、奥に何があるのか全く見ることができないんだ。
だが。
――分かる。
あの闇の先に多くの気配があることが。
感じ取れた気配は様々、中には強者だろう気配も存在する。
進むべきか、それとも待ち構えるべきか……判断に迷うところだ。
「こんなときはー」
「ん?」
プリシラが両手を前に突き出し、両目を瞑る。
「一発ぶちかましちゃえー」
「待て!」
慌ててプリシラを後ろから羽交い絞めにして、彼女の動きを止める。
「どいてー、バルトロ―。こいつらヤレナイ」
「だから――」
俺の言葉が途中で大音量によってかき消される。
――ズンズンズン、ダダダ、ズズン。
音……いやリズミカルな音楽が鳴り響き、暗闇が薄れていく。
霧が晴れたその先に立っていたのは、整列したモンスターの集団だった。
「アンデッドか……」
「そのようだな。不浄なる動く死者……滅せねばならぬ」
背中の大剣に手をかけるイルゼへ右手を差し向け、彼女に「待て」と示す。
何やら様子がおかしいんだ、こいつら。
先頭の中央には、一本足で胴体に顔が描かれたような毛むくじゃらのモンスターが石像のように身動きせず固まっていた。
そいつの左右には一つ目の巨体を誇る青い肌をした人型のモンスターが脇を固めている。
こ、こいつら……まさか。
急ぎ最前列のモンスターのステータスを確認した――。
『名前:名無し
種族:フンババ
レベル:八十二
状態:アンデッド』
『名前:名無し
種族:サイクロプス
レベル:七十五
状態:アンデッド』
や、やはり文句なしのSクラスのモンスターかよ!
中央の毛むくじゃらは初めてお目にかかるが、災厄をもたらしたというフンババだったのか。
しかし、三体とも生者ではない。死んだ後何者かによって蘇らせられたのか、自然とアンデッドになったのかは不明。
前者だとしたら、この奥にはとんでもない奴が控えているはず……。
死者を蘇らせアンデッドにする魔法は俺でも知っている。
ネクロマンシーといって、使用者はネクロマンサーと呼ばれていた。ネクロマンサーは人々から嫌悪されているけど、いつの時代にも一定数いるらしい。
邪教の信者だとか言うけど……中には自らアンデッドと化す秘術も存在するとかなんとか。
「止まっている……?」
最前列のこの三体だけじゃなく、後ろに扇のように隊列を組むモンスター達も一様に固まっている。
後ろのモンスターもアンデッドのようだな。
一見すると人間に近い見た目をしているけど、あれは俺も見たことがある。
ワイトだ。
魔法を使うBからAクラスのアンデッドで、一体や二体ならパーティを組んだ中級冒険者でも全力でかかれば始末することができる。
しかし……ここに並ぶワイトは二十体を越えるんだ……一斉に魔法を発射されたら一たまりもない。
タラリと額から冷や汗が流れ出た時、音楽が鳴りやんだ。
これはマズイ。俺の直観がそう叫び、二人へ声をかけようとした時――。
――アハハハハハハハ!
地の底から響くような嘲笑が響き、前方にいるアンデッド全てが右方向へ首を傾けた。
続いて左肩が上がり、元の位置に戻し、右肩が上がる。
――ズンズンズン、ダダダ、ズズン。
再び音楽が始まり、アンデッドたちはまるで肩でリズムをとっているかのように左右の肩を上げたり元の位置に戻したりを繰り返した。
ズズン、ズズン、ダダン――アロアロアロアロ!
音楽が盛り上がりを見せた時、一糸乱れぬ動きで見事な足さばきを見せるアンデッドの集団。
な、なんだこれは……まるで舞台の一幕のようだ。
踊っている。
アンデッドたちが見事なダンスをだ。
首を振り、しゃがんだり、左足を軸に回転してみたり……どの動きも全員が揃っているから並みのダンサー集団も真っ青な動きと言えよう。
「一体何なんだこれは」
訳が分からない。
こいつらは何で踊っているんだ……理解の範疇を遥かに超えると人間固まってしまうんだな。
唖然と口を開いたまま、俺の思考は停止する。
しかし、イルゼはそうではなかった。
何が起こったのかって? それはいつものことだよ。うん。
プリシラとイルゼのキャットファイト……もう少しで大破壊が生まれそうだったとだけ言っておくとしよう。
「おはよー!」
「お、おう……」
なんて清々しく目覚めてからも黙々と迷いながら進み続け、あれよあれよという間に十五階まで到達してしまった。
しかし、唯の一度もモンスターに遭遇することがなかったんだ。
「おかしい。有り得ない」
十六階へ降りる階段の前で懸念が確信に変わる。
これまで十回くらい地下に潜ったことがあるけど、二階に到達するまでに必ずといっていいほどモンスターの襲撃を受けた。
それがどうだ。深層にまで来て、モンスターに遭わないどころか気配さえ感じないなんて……。
俺たちの強さに恐れをなしているという説も考え辛い。
何故なら、モンスターの中には相手の強さなんて関係なく迫ってくる奴らもいるのだから。
例えば、低級のスライムなんかは生き物が近寄ると反射反応で寄ってくる。
今回はスライムのような小さなモンスターさえ見かけなかったんだよ!
「つぎいこー」
プリシラがばんざーいをしながら両足でぴょーんと跳躍し、階段を一段降りる。
「暗視の魔法は大丈夫か?」
「問題ない」
人間である俺とイルゼはお互いに頷き合い、プリシラの後に続いた。
もう慣れてしまったけど、ランタン無しで進むことができるダンジョンはとても快適だ。
こんなことなら、俺も初級魔法くらい使いこなせるようになっておけばよかった……。もはやこれから学ぶ気はサラサラないけどさ。
だって、農場が俺を待っているんだもの!
ふふふ。
「変な顔―」
「う、うるさい。前を向いて進め!」
プリシラが真ん丸の目を細め、俺を指さしコロコロと笑う。
こんな時だけ目ざとくこっちを見ているんだから、鋭いったらありゃしねえ。
仕方ないだろ、農業のことを考えると頬が緩むってもんだ。
苦節数年、俺は自分の農場を持つためにずっと頑張ってきた。それがようやく叶うって時にニヤニヤが収まるわけがない。
「とっとと調べて、帰ろうぜ」
「そうだな。体も拭きたい」
イルゼが秀麗な眉をひそめ、自分の髪の毛へ手をやる。
そうだそうだ。
クワが、鋤が、大地が、俺を待っている!
十六階まで調査したら、もう充分だろう。報告して路銀をゲット、そして、我が家へ戻ろう。
階段を降り十六階に到達するまでは、満開に咲き誇る我が農場の姿を想像しいい気分だったんだが……。
一歩、十六階へ足を踏み入れた時、雲行きが怪しくなってくる。
「これは、霧か? それとも煙を焚いているのか?」
「うーん。黒い雲? そんな感じ―」
「邪悪な気配を感じる……」
それぞれ思い思いの言葉を口にした。
暗闇でも昼間のように見渡せる俺の目だけど、視界がおぼつかない。
数メートル先からは完全な闇で、奥に何があるのか全く見ることができないんだ。
だが。
――分かる。
あの闇の先に多くの気配があることが。
感じ取れた気配は様々、中には強者だろう気配も存在する。
進むべきか、それとも待ち構えるべきか……判断に迷うところだ。
「こんなときはー」
「ん?」
プリシラが両手を前に突き出し、両目を瞑る。
「一発ぶちかましちゃえー」
「待て!」
慌ててプリシラを後ろから羽交い絞めにして、彼女の動きを止める。
「どいてー、バルトロ―。こいつらヤレナイ」
「だから――」
俺の言葉が途中で大音量によってかき消される。
――ズンズンズン、ダダダ、ズズン。
音……いやリズミカルな音楽が鳴り響き、暗闇が薄れていく。
霧が晴れたその先に立っていたのは、整列したモンスターの集団だった。
「アンデッドか……」
「そのようだな。不浄なる動く死者……滅せねばならぬ」
背中の大剣に手をかけるイルゼへ右手を差し向け、彼女に「待て」と示す。
何やら様子がおかしいんだ、こいつら。
先頭の中央には、一本足で胴体に顔が描かれたような毛むくじゃらのモンスターが石像のように身動きせず固まっていた。
そいつの左右には一つ目の巨体を誇る青い肌をした人型のモンスターが脇を固めている。
こ、こいつら……まさか。
急ぎ最前列のモンスターのステータスを確認した――。
『名前:名無し
種族:フンババ
レベル:八十二
状態:アンデッド』
『名前:名無し
種族:サイクロプス
レベル:七十五
状態:アンデッド』
や、やはり文句なしのSクラスのモンスターかよ!
中央の毛むくじゃらは初めてお目にかかるが、災厄をもたらしたというフンババだったのか。
しかし、三体とも生者ではない。死んだ後何者かによって蘇らせられたのか、自然とアンデッドになったのかは不明。
前者だとしたら、この奥にはとんでもない奴が控えているはず……。
死者を蘇らせアンデッドにする魔法は俺でも知っている。
ネクロマンシーといって、使用者はネクロマンサーと呼ばれていた。ネクロマンサーは人々から嫌悪されているけど、いつの時代にも一定数いるらしい。
邪教の信者だとか言うけど……中には自らアンデッドと化す秘術も存在するとかなんとか。
「止まっている……?」
最前列のこの三体だけじゃなく、後ろに扇のように隊列を組むモンスター達も一様に固まっている。
後ろのモンスターもアンデッドのようだな。
一見すると人間に近い見た目をしているけど、あれは俺も見たことがある。
ワイトだ。
魔法を使うBからAクラスのアンデッドで、一体や二体ならパーティを組んだ中級冒険者でも全力でかかれば始末することができる。
しかし……ここに並ぶワイトは二十体を越えるんだ……一斉に魔法を発射されたら一たまりもない。
タラリと額から冷や汗が流れ出た時、音楽が鳴りやんだ。
これはマズイ。俺の直観がそう叫び、二人へ声をかけようとした時――。
――アハハハハハハハ!
地の底から響くような嘲笑が響き、前方にいるアンデッド全てが右方向へ首を傾けた。
続いて左肩が上がり、元の位置に戻し、右肩が上がる。
――ズンズンズン、ダダダ、ズズン。
再び音楽が始まり、アンデッドたちはまるで肩でリズムをとっているかのように左右の肩を上げたり元の位置に戻したりを繰り返した。
ズズン、ズズン、ダダン――アロアロアロアロ!
音楽が盛り上がりを見せた時、一糸乱れぬ動きで見事な足さばきを見せるアンデッドの集団。
な、なんだこれは……まるで舞台の一幕のようだ。
踊っている。
アンデッドたちが見事なダンスをだ。
首を振り、しゃがんだり、左足を軸に回転してみたり……どの動きも全員が揃っているから並みのダンサー集団も真っ青な動きと言えよう。
「一体何なんだこれは」
訳が分からない。
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