10 / 167
10.ここまでイライラするオークは見たことが無い
しおりを挟む
広場に戻ると、台車に人型の豚が寝かされていた。台車は車軸も車輪も含め全て木製のようで、金属は使われていない。これだとすぐ車軸が歪んで修理が必要になるだろうなあ。
いや現実逃避している場合ではない。そう、人型の豚が寝かされている。人型の豚はぐったりしているが、胸が上下しているので呼吸はしている。見たところ外傷もないようだけど。
一体何が? 台車に縋り付くように豚を見つめているベリサリウス様、教えてくれません?
「ベリサリウス様、一体どうされたのです?」
俺が顔を引きつらせながら聞いてみると、
「おお、プロコピウス。戻ったか」
「はい。今戻りました」
「この麗しいご婦人はオーガを見に行く途中で倒れられていたのだ。急ぎ台車を出して連れてきたというわけだ」
「は、はあ」
麗しい......誰だ。この豚? 人型の豚は、顔は豚を微妙に擬人化した風で、人間の美観からすればあまりよい部類には入らないと思う。下あごから伸びた牙がチャームポイントなんだろうか。
鼻ももちろん豚だし、肌の色も豚らしくピンク色だ。あ、野生に戻った豚ってすぐ茶色になって毛が生えるんだぜ。イノシシみたいに。しかし、この豚はピンク色だ。ほんとどうでもいいが。
いや、ベリサリウス様、いくら豚のようなお方が好きだと言っても、これはない。これはないっすよ。顔が豚ですよ。そのものですよ!
「私が見たところ、外傷はないように見受けられます。行き倒れでしょうか?」
「おお。プロコピウスがいれば心強い。このご婦人を任せてもよいか?」
「え、ええ。了解しました」
豚をベリサリウスに押し付けられてしまった。どうしよう。この豚がお亡くなりになったりしたら、俺がとんでもない叱責を受けるんじゃないのか。
と、とりあえず台車を押してベリサリウスの家まで戻ろう。
その前に、ここまで仕事をしてくれた二人にお礼を言わないと。二人とも唖然とした顔で豚を見ている......
「ティン、ロロロ、今日はありがとう。また明日頼む」
「はい!」「ああ」
俺は今日頑張ってくれたティンとロロロに礼を言ってから、俺はトボトボ台車を押しながら帰路につくのだった。
◇◇◇◇◇
「ちょっと! 何オークとか連れてきてるのよ!」
この豚はオークという種族らしい......
家の前に台車を置くなり、ものすごい形相でエリスが詰問して来る。まあ、そうだよな。俺だってこんなん連れてきたら怒るわ。
ふふふ。だがね、エリス。俺は君を納得させる言葉を持っている。
「俺も連れて来たくはなかったんですよ。でもこの......オークであってますか? オークはベリサリウス様が私に面倒を見ろと」
「ベリサリウス様が! ちょっと、プロなんとかさん。何そこに突っ立ってるの? 二人でオークさんを家に運び入れるわよ!」
うわあ。分かりやす過ぎて、逆に怖いわ。ベリサリウスの名前を出すと、コロリとすぐチョロくなってしまうエリスなのであった。
俺とエリスは人型の豚――オークの両側に立ち、足を引きずりながらも家の中へ運び込むことが出来た。
見た目通り重い。身長も人間並みにあるし、体格は言うに及ばずもう全身が肥え太っておられますよ。
そらもう、ベリサリウス様好みにね。
「エリスさん、これどうしましょう?」
「これとは何よ! プロなんとかさん。この人はベリサリウス様のお客様でしょう」
このあからさまさがもう笑えてきたよ! 笑うと殴られそうだから笑いを堪えるけど。
「見たところ、外傷もなさそうですし、ほっといていいんじゃないでしょうか?」
「そうはいかないわよ! そうね。精霊に聞いてみましょうか」
「精霊?」
「あなたたち人間の魔法のようなものよ」
ダークエルフのエリスさんは、精霊とお話しできるのか。魔法に似たものということは、魔法や精霊がどんな効果を見せるのか至近距離で見ることが出来る。
ファンタジーな世界に来たんだから、俺はこういうのが見たかったんだ。昼間見た空からの景色も格別だった。
景色を見たり、未知の魔法とやらを見たりするだけなら、どれだけ楽しい生活になっていたことか。
現実はこの豚のために精霊を使うというやるせない気持ちだけだよ。きっとその豚、おなかすいてるだけに違いないって。
俺が豚を恨めしそうに睨んでいると、エリスが木製コップに水を入れて戻ってきた。いつの間に移動していたのか全く見ていなかった。だって豚を見てたからな。
俺がコップを見ていると、エリスが精霊について説明しはじめてくれた。
「プロなんとかさん。精霊を使った精霊術は人間の魔法と違って、精霊ごとに媒体を用意する必要があるのよ」
「そのコップの水がそうなんですか?」
「ええそうよ」
魔法を知らないから比べることはできないけど、エリスはこれから水を使って精霊術なるものを施行するみたいだ。何が起こるのか楽しみだ!
「まあ、見ていなさい」
エリスが水の入ったコップを豚の首元に置き、目を瞑り、手をコップにかざす。
すると、彼女の手のひらからぼんやりと水色の光が湧き出てきて、コップの水に絡みつく。
水色の光が水を絡めとり、豚の顔を覆っていく。被写体が豚であることが非常に残念だが、この映像は神秘的で心を揺さぶられるものだ。
「うーん、お腹がすいてるだけみたいね」
やっぱ、お腹すいてただけじゃねえか! この豚!
「水の精霊が教えてくれたんですか?」
「ええ。そうよ。水の精霊にオークの体調を調べてもらったのよ」
「精霊術ってすごいんですね!」
「あなたたち人間の魔法ほどじゃないけどね」
エリスはそう言って自分を卑下するが、少なくとも俺はさきほどの水の精霊術に感動したんだぞ。人間の魔法って便利なのか。機会があれば見てみたいものだ。
「エリスさんの精霊術、感動しましたよ。素晴らしい」
「もう。私はベリサリウス様以外見てないから、褒めても何も出ないわよ!」
そういいつつも照れ臭いのか、頬が少し赤みを指していた。ともあれ、豚が目覚める前に食べ物を準備しないとだな。
俺とエリスさんは急ぎ食事の準備をすることになった。俺はこの世界で食事をつくったことがないから、エリスさんの指示どおり、ほんのちょっとお手伝いしたに過ぎなかったけど。
◇◇◇◇◇
もう一心不乱に食べている。誰がって? 豚だ。
ベリサリウスが狩猟してきた肉がたくさんあったので、香草焼きと肉とキノコのスープを三人前出したが、もう完食しそうな勢いだ。
そう、俺たちが料理の準備を終える頃、豚の目が覚めて一言目「腹へったブヒ」だった。語尾にイライラしつつも、ベリサリウスの顔がチラチラと俺の脳裏をよぎり殴りつけたい衝動を何とか抑えることができた。
エリスも顔に青筋がピクピクしてたので俺と同じ気持ちを、ベリサリウスへの愛で抑え込んだんだろう。彼女はすごい、若干顔が引きつりながらも笑顔で豚に応じている。
全てを完食した豚は、器をレロレロして名残惜しそうにしている。俺は拳を握りしめ奴が満足するのを待つ。
「助けてくれてありがとブヒ」
もう限界だ! 俺は豚へ殴りかかろうとすると、エリスが後ろから俺を羽交い絞めにしてきて、あえなく断念した。
エリスの胸の感触で少し冷静になった俺は、この豚に事情を聴こうと、奴と机を挟んで向かい側の椅子に腰かけた。
しかし、豚の次の一言が、
「ブーは、オークのマッスルブというブヒ」
くそがあああ! またしても俺はエリスに押さえつけられるのだった。
いや現実逃避している場合ではない。そう、人型の豚が寝かされている。人型の豚はぐったりしているが、胸が上下しているので呼吸はしている。見たところ外傷もないようだけど。
一体何が? 台車に縋り付くように豚を見つめているベリサリウス様、教えてくれません?
「ベリサリウス様、一体どうされたのです?」
俺が顔を引きつらせながら聞いてみると、
「おお、プロコピウス。戻ったか」
「はい。今戻りました」
「この麗しいご婦人はオーガを見に行く途中で倒れられていたのだ。急ぎ台車を出して連れてきたというわけだ」
「は、はあ」
麗しい......誰だ。この豚? 人型の豚は、顔は豚を微妙に擬人化した風で、人間の美観からすればあまりよい部類には入らないと思う。下あごから伸びた牙がチャームポイントなんだろうか。
鼻ももちろん豚だし、肌の色も豚らしくピンク色だ。あ、野生に戻った豚ってすぐ茶色になって毛が生えるんだぜ。イノシシみたいに。しかし、この豚はピンク色だ。ほんとどうでもいいが。
いや、ベリサリウス様、いくら豚のようなお方が好きだと言っても、これはない。これはないっすよ。顔が豚ですよ。そのものですよ!
「私が見たところ、外傷はないように見受けられます。行き倒れでしょうか?」
「おお。プロコピウスがいれば心強い。このご婦人を任せてもよいか?」
「え、ええ。了解しました」
豚をベリサリウスに押し付けられてしまった。どうしよう。この豚がお亡くなりになったりしたら、俺がとんでもない叱責を受けるんじゃないのか。
と、とりあえず台車を押してベリサリウスの家まで戻ろう。
その前に、ここまで仕事をしてくれた二人にお礼を言わないと。二人とも唖然とした顔で豚を見ている......
「ティン、ロロロ、今日はありがとう。また明日頼む」
「はい!」「ああ」
俺は今日頑張ってくれたティンとロロロに礼を言ってから、俺はトボトボ台車を押しながら帰路につくのだった。
◇◇◇◇◇
「ちょっと! 何オークとか連れてきてるのよ!」
この豚はオークという種族らしい......
家の前に台車を置くなり、ものすごい形相でエリスが詰問して来る。まあ、そうだよな。俺だってこんなん連れてきたら怒るわ。
ふふふ。だがね、エリス。俺は君を納得させる言葉を持っている。
「俺も連れて来たくはなかったんですよ。でもこの......オークであってますか? オークはベリサリウス様が私に面倒を見ろと」
「ベリサリウス様が! ちょっと、プロなんとかさん。何そこに突っ立ってるの? 二人でオークさんを家に運び入れるわよ!」
うわあ。分かりやす過ぎて、逆に怖いわ。ベリサリウスの名前を出すと、コロリとすぐチョロくなってしまうエリスなのであった。
俺とエリスは人型の豚――オークの両側に立ち、足を引きずりながらも家の中へ運び込むことが出来た。
見た目通り重い。身長も人間並みにあるし、体格は言うに及ばずもう全身が肥え太っておられますよ。
そらもう、ベリサリウス様好みにね。
「エリスさん、これどうしましょう?」
「これとは何よ! プロなんとかさん。この人はベリサリウス様のお客様でしょう」
このあからさまさがもう笑えてきたよ! 笑うと殴られそうだから笑いを堪えるけど。
「見たところ、外傷もなさそうですし、ほっといていいんじゃないでしょうか?」
「そうはいかないわよ! そうね。精霊に聞いてみましょうか」
「精霊?」
「あなたたち人間の魔法のようなものよ」
ダークエルフのエリスさんは、精霊とお話しできるのか。魔法に似たものということは、魔法や精霊がどんな効果を見せるのか至近距離で見ることが出来る。
ファンタジーな世界に来たんだから、俺はこういうのが見たかったんだ。昼間見た空からの景色も格別だった。
景色を見たり、未知の魔法とやらを見たりするだけなら、どれだけ楽しい生活になっていたことか。
現実はこの豚のために精霊を使うというやるせない気持ちだけだよ。きっとその豚、おなかすいてるだけに違いないって。
俺が豚を恨めしそうに睨んでいると、エリスが木製コップに水を入れて戻ってきた。いつの間に移動していたのか全く見ていなかった。だって豚を見てたからな。
俺がコップを見ていると、エリスが精霊について説明しはじめてくれた。
「プロなんとかさん。精霊を使った精霊術は人間の魔法と違って、精霊ごとに媒体を用意する必要があるのよ」
「そのコップの水がそうなんですか?」
「ええそうよ」
魔法を知らないから比べることはできないけど、エリスはこれから水を使って精霊術なるものを施行するみたいだ。何が起こるのか楽しみだ!
「まあ、見ていなさい」
エリスが水の入ったコップを豚の首元に置き、目を瞑り、手をコップにかざす。
すると、彼女の手のひらからぼんやりと水色の光が湧き出てきて、コップの水に絡みつく。
水色の光が水を絡めとり、豚の顔を覆っていく。被写体が豚であることが非常に残念だが、この映像は神秘的で心を揺さぶられるものだ。
「うーん、お腹がすいてるだけみたいね」
やっぱ、お腹すいてただけじゃねえか! この豚!
「水の精霊が教えてくれたんですか?」
「ええ。そうよ。水の精霊にオークの体調を調べてもらったのよ」
「精霊術ってすごいんですね!」
「あなたたち人間の魔法ほどじゃないけどね」
エリスはそう言って自分を卑下するが、少なくとも俺はさきほどの水の精霊術に感動したんだぞ。人間の魔法って便利なのか。機会があれば見てみたいものだ。
「エリスさんの精霊術、感動しましたよ。素晴らしい」
「もう。私はベリサリウス様以外見てないから、褒めても何も出ないわよ!」
そういいつつも照れ臭いのか、頬が少し赤みを指していた。ともあれ、豚が目覚める前に食べ物を準備しないとだな。
俺とエリスさんは急ぎ食事の準備をすることになった。俺はこの世界で食事をつくったことがないから、エリスさんの指示どおり、ほんのちょっとお手伝いしたに過ぎなかったけど。
◇◇◇◇◇
もう一心不乱に食べている。誰がって? 豚だ。
ベリサリウスが狩猟してきた肉がたくさんあったので、香草焼きと肉とキノコのスープを三人前出したが、もう完食しそうな勢いだ。
そう、俺たちが料理の準備を終える頃、豚の目が覚めて一言目「腹へったブヒ」だった。語尾にイライラしつつも、ベリサリウスの顔がチラチラと俺の脳裏をよぎり殴りつけたい衝動を何とか抑えることができた。
エリスも顔に青筋がピクピクしてたので俺と同じ気持ちを、ベリサリウスへの愛で抑え込んだんだろう。彼女はすごい、若干顔が引きつりながらも笑顔で豚に応じている。
全てを完食した豚は、器をレロレロして名残惜しそうにしている。俺は拳を握りしめ奴が満足するのを待つ。
「助けてくれてありがとブヒ」
もう限界だ! 俺は豚へ殴りかかろうとすると、エリスが後ろから俺を羽交い絞めにしてきて、あえなく断念した。
エリスの胸の感触で少し冷静になった俺は、この豚に事情を聴こうと、奴と机を挟んで向かい側の椅子に腰かけた。
しかし、豚の次の一言が、
「ブーは、オークのマッスルブというブヒ」
くそがあああ! またしても俺はエリスに押さえつけられるのだった。
2
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる