62 / 167
62.脱出
しおりを挟む
聖教騎士団は小手調べとばかりに炎弾を次々に撃ち込んで来たため、戦争開始からそれほど時間を置かずに塹壕前の柵は崩れ落ち炎上する。聖教騎士団が数に任せて取り囲んでくるかと思われたが、半包囲を敷き前列の兵が撃てるだけ炎弾を放つもリザードマン達は盾で防ぎきっていた。
敵が掘の外から炎弾を撃っているから、リザードマンの背後にある簡易宿舎に炎弾がまだ着弾していない。このまま炎弾をあの位置から撃たれるだけならばどれだけ撃たれてもリザードマンは凌ぐことができるだろう。
何しろ塹壕の中に身を隠してる体勢だから炎弾が襲ってくる方向は真上に限定され、盾を上に構えているだけで防ぐことが出来る。モンスターの革を張り合わせた耐熱性の高い盾は、炎弾をいくつ防いでもビクともしなかった。
防ぐことに問題ないと分かっていても、空から見る炎弾の斉射は圧巻だった。撃っている相手からすると、圧倒的な火力に見える炎弾でリザードマンらが全滅しているように思えても不思議ではない。
さらに炎弾を撃ち放つ聖教騎士団。防ぐリザードマン。三十分くらい炎弾を撃っていただろうか? あれだけの炎弾を撃たれたにも関わらず陣地は綺麗なものだった。塹壕前にある柵はともかく、全ての弾が正確にリザードマンの入った塹壕に着弾していたのだから。
恐るべき精密性、着弾性能だな。これが野戦で行われたとなると弓よりよほど強力だ。何しろ確実に敵に当たるのだから。
しかし、野戦なら驚異的となる炎弾の斉射も、塹壕相手には無力だった。
聖教騎士団は悠々と堀を越えて来るが、こちらから攻撃を仕掛けることは無い。堀を越えているときは敵が隙を見せ弓を射るチャンスなんだけど、残念ながら攻撃するつもりは一切なかった。
敵が掘を越えてきたら――
――北側へ脱出する準備をしろと指示が出ている。
ただ逃げるにしてもタイミングがシビアだな。いつ逃げるのか、早く逃げすぎても追撃を受けるだろうし、遅すぎればそのまま飲み込まれてしまう。
しかし、脱出することについては問題無いだろう。何故ならベリサリウスが指揮するからだ。
先頭の敵兵が掘を越えてくる頃、ベリサリウスは敵兵にも聞こえるように大声でリザードマンへ向けて叫ぶ。
「ここを放棄するぞ!」
ベリサリウスの声と共にリザードマンらは塹壕から勢いよく飛び出し、一目散へ北側の簡易宿舎の方向へ走っていく。
一方ベリサリウスはデイノニクスに騎乗し、殿に立ち敵兵を睨みつけている。
敵兵が塹壕へ到着する頃になると、リザードマンは簡易宿舎を抜け北側の堀を通過するまで進んでいた。ベリサリウスの位置は簡易宿舎の辺りだ。
「この人数は相手できぬ! 覚えておくがいい!」
ベリサリウスは捨て台詞を残して、堀を越えて行く。一回も剣を交えることなく逃げ出したベリサリウス達へ、敵兵は嘲笑し臆病な彼らをはやし立てるが指揮官からの指示が出ていない為か、追っては来ない。
彼は掘を越えると待機させていたデイノニクスに乗り一目散へローマの方向へ駆けていく。残されたリザードマン達はどのように動かすのだろう。
「ピウス。ベリサリウスからの伝言だよ」
そう考えていたら、俺の横に寄って来たエルラインが不意にベリサリウスからの伝言があると言う。
いつの間にベリサリウスと会話していたんだエルラインの奴……確かに彼がどんな動きをしていたのか全く見てなかったけど、ベリサリウスからの伝言を持ってきてくれたのはありがたい。
「エル。助かるよ。ベリサリウス様は何と?」
「うん。堀を挟んで何とか二時間耐えろと指示が出てるよ」
「え? ベリサリウス様は何処へ?」
「逆撃の準備をするから、君に指揮を任せるってさ」
「……」
「君なら、ベリサリウスが何するか分かってると言ってたけど……楽しみだなあ」
……ベリサリウスは何を考えてるんだ! 待て待て。俺に二時間耐えろって。このまま聖教騎士団が陣地占領に徹してくれれば俺としては万歳なんだけど、ベリサリウスの指示は放棄した陣地の外縁にある堀の外側で耐えろだ。
こちらも敵も徒歩だから土地勘のある俺達ならば、逃げようと思えば逃げれるか。敵兵が掘を登って来るのならば、上から剣で突き刺し、炎弾を撃って来るのなら盾で防ぐくらいしか思いつかないが……
仕方ない。やるしかない!
「エリスさん。上空からベリサリウス様と俺に敵の情報を伝えてくれますか? 俺はリザードマンのところへ急行します」
「分かったわ。気を付けてね」
エリスは快く応じてくれ、俺はリザードマンの元へ急行する。幸いまだ敵兵に動きはない。
リザードマン達が待つ堀の外側に到着したものの、先ほどから恐怖と緊張で足がガクガクしている。リザードマン達は俺を敬愛の眼差しで見てくれているが、既に彼らの目線を気にする余裕も無いのが正直なところだ。
「みんな。俺はベリサリウス様が来るまで、ここを死守するよう仰せつかった。このまま敵が攻めて来なければ現状維持。攻めて来た場合には堀の前で構え、登って来る敵は突き刺し、炎弾は盾で確実に防御しよう」
俺は一度全員を見渡すと、聞き入っていることを確かめ再び口を開く。
「攻めて来た場合、二列になろう。後ろの人は盾に専念。前の人は突き刺すことに専念して欲しい。状況が少しでも悪くなれば逃走する。大丈夫か?」
「はい!」
「了解しました!」
「ああ」
応じる声の中に聞きなれたぶっきらぼうな声がしたので、声の方を見るとロロロが居た。俺は敵の動きがあるまで静観するよう指示を出し、この場での命令を終える。
「ロロロも来ていたのか」
「ああ。よろしくなピウス」
「知ってる顔が居て嬉しいよ。ロロロには俺の傍についていて貰えるか」
「分かった」
ロロロが傍に居てくれるだけで、少し気持ちが落ち着いて来た。知り合いが居ると居ないとでは気の持ちようが随分変わるものだなあ。
俺達は敵の動きを観察していたが、暫くの間敵に動きは無かった。どうやら怯えて逃げて行った俺達を追うより、先に拠点を確保する考えらしい。
ベリサリウスから指示があった時間がそろそろ過ぎようとしているが、敵兵の動きは未だに無い。
「プロなんとかさん。ベリサリウス様からの指示よ。敵が逃げてきたら仕留めろと。後どうでもいいけど、エルがそっちへ行くわ」
突然、「逃げる敵を仕留めろ」という指示が来た。ベリサリウスは一体何をするつもりなんだ?
「みんな。ベリサリウス様からの指示があった。ここへ逃げて来る敵兵が居れば、撃滅せよとのことだ」
俺の言葉にリザードマン達は意味が分からないって顔をしている。俺だって何が何だか分からないよ。
「とりあえず。先ほど指示をした攻撃体制を取ろう。二列に並んで待とう」
俺達は迅速に二列の隊列を組み、敵兵を待ち構えることにする。
そうしていたらいつの間にかエルラインが、俺の目の前に降り立った。
「やあ。ピウス。何やら面白い物が見れそうだよ」
クスクスといつもの子供らしい笑い声をあげるエルライン。凄く嫌な予感がするんだけど……一体何が起こるんだ?
「エルは何が起こるか聞いているのか?」
「ううん。聞いてないけど。逃げる兵をここで迎え撃つってのは聞いたよ。楽しみだよ。何故ここに敵兵が逃げて来るのか」
「まあ、指示通り待っていようか」
「あはは。君も秘密にするんだね。何が起こるか楽しみで仕方ないよ」
エルラインは俺がベリサリウスが何を行うのか知っていると勘違いしているようだけど、特に否定する必要もないか。ここでわざわざ彼に失望される必要も無いし。
敵が掘の外から炎弾を撃っているから、リザードマンの背後にある簡易宿舎に炎弾がまだ着弾していない。このまま炎弾をあの位置から撃たれるだけならばどれだけ撃たれてもリザードマンは凌ぐことができるだろう。
何しろ塹壕の中に身を隠してる体勢だから炎弾が襲ってくる方向は真上に限定され、盾を上に構えているだけで防ぐことが出来る。モンスターの革を張り合わせた耐熱性の高い盾は、炎弾をいくつ防いでもビクともしなかった。
防ぐことに問題ないと分かっていても、空から見る炎弾の斉射は圧巻だった。撃っている相手からすると、圧倒的な火力に見える炎弾でリザードマンらが全滅しているように思えても不思議ではない。
さらに炎弾を撃ち放つ聖教騎士団。防ぐリザードマン。三十分くらい炎弾を撃っていただろうか? あれだけの炎弾を撃たれたにも関わらず陣地は綺麗なものだった。塹壕前にある柵はともかく、全ての弾が正確にリザードマンの入った塹壕に着弾していたのだから。
恐るべき精密性、着弾性能だな。これが野戦で行われたとなると弓よりよほど強力だ。何しろ確実に敵に当たるのだから。
しかし、野戦なら驚異的となる炎弾の斉射も、塹壕相手には無力だった。
聖教騎士団は悠々と堀を越えて来るが、こちらから攻撃を仕掛けることは無い。堀を越えているときは敵が隙を見せ弓を射るチャンスなんだけど、残念ながら攻撃するつもりは一切なかった。
敵が掘を越えてきたら――
――北側へ脱出する準備をしろと指示が出ている。
ただ逃げるにしてもタイミングがシビアだな。いつ逃げるのか、早く逃げすぎても追撃を受けるだろうし、遅すぎればそのまま飲み込まれてしまう。
しかし、脱出することについては問題無いだろう。何故ならベリサリウスが指揮するからだ。
先頭の敵兵が掘を越えてくる頃、ベリサリウスは敵兵にも聞こえるように大声でリザードマンへ向けて叫ぶ。
「ここを放棄するぞ!」
ベリサリウスの声と共にリザードマンらは塹壕から勢いよく飛び出し、一目散へ北側の簡易宿舎の方向へ走っていく。
一方ベリサリウスはデイノニクスに騎乗し、殿に立ち敵兵を睨みつけている。
敵兵が塹壕へ到着する頃になると、リザードマンは簡易宿舎を抜け北側の堀を通過するまで進んでいた。ベリサリウスの位置は簡易宿舎の辺りだ。
「この人数は相手できぬ! 覚えておくがいい!」
ベリサリウスは捨て台詞を残して、堀を越えて行く。一回も剣を交えることなく逃げ出したベリサリウス達へ、敵兵は嘲笑し臆病な彼らをはやし立てるが指揮官からの指示が出ていない為か、追っては来ない。
彼は掘を越えると待機させていたデイノニクスに乗り一目散へローマの方向へ駆けていく。残されたリザードマン達はどのように動かすのだろう。
「ピウス。ベリサリウスからの伝言だよ」
そう考えていたら、俺の横に寄って来たエルラインが不意にベリサリウスからの伝言があると言う。
いつの間にベリサリウスと会話していたんだエルラインの奴……確かに彼がどんな動きをしていたのか全く見てなかったけど、ベリサリウスからの伝言を持ってきてくれたのはありがたい。
「エル。助かるよ。ベリサリウス様は何と?」
「うん。堀を挟んで何とか二時間耐えろと指示が出てるよ」
「え? ベリサリウス様は何処へ?」
「逆撃の準備をするから、君に指揮を任せるってさ」
「……」
「君なら、ベリサリウスが何するか分かってると言ってたけど……楽しみだなあ」
……ベリサリウスは何を考えてるんだ! 待て待て。俺に二時間耐えろって。このまま聖教騎士団が陣地占領に徹してくれれば俺としては万歳なんだけど、ベリサリウスの指示は放棄した陣地の外縁にある堀の外側で耐えろだ。
こちらも敵も徒歩だから土地勘のある俺達ならば、逃げようと思えば逃げれるか。敵兵が掘を登って来るのならば、上から剣で突き刺し、炎弾を撃って来るのなら盾で防ぐくらいしか思いつかないが……
仕方ない。やるしかない!
「エリスさん。上空からベリサリウス様と俺に敵の情報を伝えてくれますか? 俺はリザードマンのところへ急行します」
「分かったわ。気を付けてね」
エリスは快く応じてくれ、俺はリザードマンの元へ急行する。幸いまだ敵兵に動きはない。
リザードマン達が待つ堀の外側に到着したものの、先ほどから恐怖と緊張で足がガクガクしている。リザードマン達は俺を敬愛の眼差しで見てくれているが、既に彼らの目線を気にする余裕も無いのが正直なところだ。
「みんな。俺はベリサリウス様が来るまで、ここを死守するよう仰せつかった。このまま敵が攻めて来なければ現状維持。攻めて来た場合には堀の前で構え、登って来る敵は突き刺し、炎弾は盾で確実に防御しよう」
俺は一度全員を見渡すと、聞き入っていることを確かめ再び口を開く。
「攻めて来た場合、二列になろう。後ろの人は盾に専念。前の人は突き刺すことに専念して欲しい。状況が少しでも悪くなれば逃走する。大丈夫か?」
「はい!」
「了解しました!」
「ああ」
応じる声の中に聞きなれたぶっきらぼうな声がしたので、声の方を見るとロロロが居た。俺は敵の動きがあるまで静観するよう指示を出し、この場での命令を終える。
「ロロロも来ていたのか」
「ああ。よろしくなピウス」
「知ってる顔が居て嬉しいよ。ロロロには俺の傍についていて貰えるか」
「分かった」
ロロロが傍に居てくれるだけで、少し気持ちが落ち着いて来た。知り合いが居ると居ないとでは気の持ちようが随分変わるものだなあ。
俺達は敵の動きを観察していたが、暫くの間敵に動きは無かった。どうやら怯えて逃げて行った俺達を追うより、先に拠点を確保する考えらしい。
ベリサリウスから指示があった時間がそろそろ過ぎようとしているが、敵兵の動きは未だに無い。
「プロなんとかさん。ベリサリウス様からの指示よ。敵が逃げてきたら仕留めろと。後どうでもいいけど、エルがそっちへ行くわ」
突然、「逃げる敵を仕留めろ」という指示が来た。ベリサリウスは一体何をするつもりなんだ?
「みんな。ベリサリウス様からの指示があった。ここへ逃げて来る敵兵が居れば、撃滅せよとのことだ」
俺の言葉にリザードマン達は意味が分からないって顔をしている。俺だって何が何だか分からないよ。
「とりあえず。先ほど指示をした攻撃体制を取ろう。二列に並んで待とう」
俺達は迅速に二列の隊列を組み、敵兵を待ち構えることにする。
そうしていたらいつの間にかエルラインが、俺の目の前に降り立った。
「やあ。ピウス。何やら面白い物が見れそうだよ」
クスクスといつもの子供らしい笑い声をあげるエルライン。凄く嫌な予感がするんだけど……一体何が起こるんだ?
「エルは何が起こるか聞いているのか?」
「ううん。聞いてないけど。逃げる兵をここで迎え撃つってのは聞いたよ。楽しみだよ。何故ここに敵兵が逃げて来るのか」
「まあ、指示通り待っていようか」
「あはは。君も秘密にするんだね。何が起こるか楽しみで仕方ないよ」
エルラインは俺がベリサリウスが何を行うのか知っていると勘違いしているようだけど、特に否定する必要もないか。ここでわざわざ彼に失望される必要も無いし。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる