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124.帰還の可能性
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妖精が何者なのか興味が尽きないところだけど……まずはエルラインの目的である魔術のことを聞いてみるかな。
「俺に語る分には構わないんだよな? 俺が伝える分にも問題ないと?」
「うん。そうよ」
それって回りくどいだけで、俺が誰に何を話しても良いってことだよな。
正直、彼女が何を考えてるのか全く見えんぞ。意味が無いように思える。
「それって、隠す意味が無くないか?」
「そういうルールなのよ。私の姿は日本語が分かる人にしか見せないの」
「そ、そうか……」
これ以上突っ込むのはやめておこう。宗教的な儀式に理屈を述べるみたいなもんだ。触れない方が良いな……
「ええと、あなたの名前はどっちを呼べばいいのかしら?」
心臓を鷲掴みにされたように俺は彼女の言葉にドキりとする。
「俺の事が分かるのか……」
「だいたいは分かったわよ。さすが私!」
「俺の記憶を読んだのか?」
突飛なことを聞いていると自分でも自覚しているけど、エルラインの魔術を見ていると、記憶を読むことも可能な気がする。恐ろしいことに。
しかし彼女は俺の言葉に腹を抱えて笑い転げるいいリアクションを取る。
「何言ってるのよ! 道見。あなたの記憶を触れずに読むなんて出来るわけないじゃない。お望みならやるけど?」
俺の名前を把握しているだと! 誰にも伝えた事がないのに。
「何故分かるんだ?」
「名前はあなたの……うーん何て言ったらいいのかしら……魂?に刻まれているからよ」
「てんでわからんぞ!」
「そうね。あなたは地球出身なんでしょ?だったら分からないかもしれないわねえ」
「君は英雄召喚の事は分かるのか?」
「何それ?」
どうも彼女の時代と今のブリタニアでは時間に差があり過ぎて常識が全く異なるな。認識合わせをしなければ。
俺は彼女に英雄召喚の意味や、魔術や魔力の考え方を伝える。彼女は時折笑いながらも俺の話を根気強く聞いてくれた。
「それであなたは西暦2015年から来たのね」
「ああ。西暦は分かるのかな?」
「記録には刻まれているから分かるわよ」
「なるほど。君を作成した人が地球出身だったのかな」
「少し違うけど、まあそれで構わないわ」
「あ、ごめん。今更だけど、君の名前は?」
「私? 私はシルフ。よろしくね。道見」
銀の板の中の妖精ーーシルフは笑顔で右手を差し出してきた。残念ながら握手をする事は出来ないので俺は握手の仕草だけすることにした。
「道見。あなたモテるでしょ。あいつとは違うわ」
「……モテる方では無いと思うけど」
「ふむ。イケメンは言うこともイケメンなのね。あいつが聞いたら歯ぎしりしながら悔しがりそうね」
さっきから「あいつ」とシルフは言うが、旧友だろうか、それともここに呼ばれた過去の英雄か?
「あいつって?」
「あ、ああ。つい。ここに一緒に来た馬鹿よ」
やはりここに召喚された英雄か。地球出身の。
「ごめん。話がそれちゃったなあ」
「そういう気遣いができるからモテるのね。まあそれはいいわ。英雄召喚、魔術、魔法、西暦2015年の地球の情報はインプットしたわ」
「おお。先に聞きたいことは言語の魔術の事なんだ」
「あれねえ。遠隔会話の魔術と同じ事なのよ」
「あー、心の中に響くあれだな」
「あの魔術も心の中で自分の母国語で聞こえていたわよね」
「あ、あれって言語の魔術のおかげと思っていたけど違うの?」
「ええそうよ。言語の魔術は遠隔会話の魔術を応用しただけよ。ブリタニアにとって珍しい技術ではないと思うわよ」
んー、遠隔会話の魔術はそもそもお互いの母国語で聞こえるのかあ。てことは遠隔会話の魔術が使えれば言葉の壁を突破出来るってことか。
「ブリタニア全域に及び、半永久的に発動する魔術なんだよな?言語の魔術って」
「そうね。規模は大きいわね。でもそれだけよ。わざわざ聞くほどのものじゃないと思うわよ」
規模が大きいと魔術って複雑になるんだろ? 複雑だからこそエルラインでさえ全てを読み取るのに時間がかかったんだよな。
「言語の魔術の魔法陣を調べた人……エルラインっていうんだけど、彼は魔法陣を全て読むのに数年かかったとか言ってたけど」
「道見。プログラムは分かるわよね?」
「あ。ああ」
何だろう。突然プログラムって。そらまあ分かるけど。
「プログラムの構文を書くのが大変なのはわかる?」
「ああ。何となく……」
シルフは声色から俺がイマイチ理解していないことに気が付いたようで、ものすごい蔑んだ目で俺を眺め大きなため息をついた。それも大げさに肩を竦める仕草をしながら……
しかし、画面の中にいるとは思えないほど人間らしい仕草をするよなこいつ。
「漫画なら分かるかしら。漫画を描くのは簡単じゃないけど、コピーするのは簡単って分かる?」
「それなら分かる!」
「全く……漫画を遠隔会話の魔術。その漫画を大量にコピーしたのが言語の魔術に使った魔法陣。これなら私の言ったことが分かる?」
「それなら分かる! 確かにわざわざ聞くほどのものじゃない」
あれ。でもそれなら、エルラインだって気が付くはずだよな。同じ図形の組み合わせが並んでいるだけだもの。ああ。全く同じものじゃないのか。公式に計算式を当てはめて図形をどんどん生み出していく形か。
コンピュータ処理ならすぐだけど、人が読むとなると一つ一つ計算していかないといけない感じなのかな。きっと計算式かは非常に複雑だと思う。
「だいたい理解したようね。言語の魔術のことはこれでいいかしら?」
「理屈は分かったけど、説明できねえよ! 俺にそんな複雑な計算式が分かるわけないだろ!」
「道見。あなた、顔はいいのに頭は弱いのね」
「どんな計算式は想像もつかないけど、図形処理の超複雑な計算式をコンピュータ処理させて生み出したんだな」
「そうね。そんなところよ」
コンピュータ処理が出来ることには既に疑問はわかない。だってシルフのような受け答えができるタブレットを作ったような奴だぞ。このタブレットを作った英雄は俺が生きた時代より遥かに未来の人物だろう。
恐らく、召喚された時にノートパソコンのような物を持っていたか、タブレットや銀のサイコロの一式も持っていたか。それに処理させて言語の魔術を構築したんだろう。
しかしこれ……エルラインにどうやって説明しようか。元になる計算式を伝えるのは無理だ。なので、コンピュータの説明をするか。
「まあ、なんとかエルラインには説明するよ」
「ふんふん。ところで道見。あなたこれからどうするの?」
「どうするって……ブリタニアで安全確実に暮らすために、外敵を追い払うんだよ」
「日本に帰らないの?」
「え? 帰れるの?」
まさに青天の霹靂とはこのことだ。日本に帰る手段があるのか。先に言ってくれよそういうことは。
「英雄召喚の魔術でここに来たんでしょ。だったら元の時代に帰れるわよ」
「そうなの? だって時間も場所も違うんだろ?」
「呼べたのだから、戻れると思うわよ。私の処理速度なら座標を割り出せるはずよ」
「なんだって!」
「ただし、英雄召喚の魔術がどんな図形が使われているのかを見ないとダメね。私は英雄召喚の魔術を知らないし」
「おお。おお」
帰れる。帰れるのか俺は! 元の生活に戻れるかもしれないと聞いた俺は全身から力が抜け、その場にへたり込む。
※シルフというキャラクターは別作品からのゲストキャラです。いずれこちらにも投稿したく。
「俺に語る分には構わないんだよな? 俺が伝える分にも問題ないと?」
「うん。そうよ」
それって回りくどいだけで、俺が誰に何を話しても良いってことだよな。
正直、彼女が何を考えてるのか全く見えんぞ。意味が無いように思える。
「それって、隠す意味が無くないか?」
「そういうルールなのよ。私の姿は日本語が分かる人にしか見せないの」
「そ、そうか……」
これ以上突っ込むのはやめておこう。宗教的な儀式に理屈を述べるみたいなもんだ。触れない方が良いな……
「ええと、あなたの名前はどっちを呼べばいいのかしら?」
心臓を鷲掴みにされたように俺は彼女の言葉にドキりとする。
「俺の事が分かるのか……」
「だいたいは分かったわよ。さすが私!」
「俺の記憶を読んだのか?」
突飛なことを聞いていると自分でも自覚しているけど、エルラインの魔術を見ていると、記憶を読むことも可能な気がする。恐ろしいことに。
しかし彼女は俺の言葉に腹を抱えて笑い転げるいいリアクションを取る。
「何言ってるのよ! 道見。あなたの記憶を触れずに読むなんて出来るわけないじゃない。お望みならやるけど?」
俺の名前を把握しているだと! 誰にも伝えた事がないのに。
「何故分かるんだ?」
「名前はあなたの……うーん何て言ったらいいのかしら……魂?に刻まれているからよ」
「てんでわからんぞ!」
「そうね。あなたは地球出身なんでしょ?だったら分からないかもしれないわねえ」
「君は英雄召喚の事は分かるのか?」
「何それ?」
どうも彼女の時代と今のブリタニアでは時間に差があり過ぎて常識が全く異なるな。認識合わせをしなければ。
俺は彼女に英雄召喚の意味や、魔術や魔力の考え方を伝える。彼女は時折笑いながらも俺の話を根気強く聞いてくれた。
「それであなたは西暦2015年から来たのね」
「ああ。西暦は分かるのかな?」
「記録には刻まれているから分かるわよ」
「なるほど。君を作成した人が地球出身だったのかな」
「少し違うけど、まあそれで構わないわ」
「あ、ごめん。今更だけど、君の名前は?」
「私? 私はシルフ。よろしくね。道見」
銀の板の中の妖精ーーシルフは笑顔で右手を差し出してきた。残念ながら握手をする事は出来ないので俺は握手の仕草だけすることにした。
「道見。あなたモテるでしょ。あいつとは違うわ」
「……モテる方では無いと思うけど」
「ふむ。イケメンは言うこともイケメンなのね。あいつが聞いたら歯ぎしりしながら悔しがりそうね」
さっきから「あいつ」とシルフは言うが、旧友だろうか、それともここに呼ばれた過去の英雄か?
「あいつって?」
「あ、ああ。つい。ここに一緒に来た馬鹿よ」
やはりここに召喚された英雄か。地球出身の。
「ごめん。話がそれちゃったなあ」
「そういう気遣いができるからモテるのね。まあそれはいいわ。英雄召喚、魔術、魔法、西暦2015年の地球の情報はインプットしたわ」
「おお。先に聞きたいことは言語の魔術の事なんだ」
「あれねえ。遠隔会話の魔術と同じ事なのよ」
「あー、心の中に響くあれだな」
「あの魔術も心の中で自分の母国語で聞こえていたわよね」
「あ、あれって言語の魔術のおかげと思っていたけど違うの?」
「ええそうよ。言語の魔術は遠隔会話の魔術を応用しただけよ。ブリタニアにとって珍しい技術ではないと思うわよ」
んー、遠隔会話の魔術はそもそもお互いの母国語で聞こえるのかあ。てことは遠隔会話の魔術が使えれば言葉の壁を突破出来るってことか。
「ブリタニア全域に及び、半永久的に発動する魔術なんだよな?言語の魔術って」
「そうね。規模は大きいわね。でもそれだけよ。わざわざ聞くほどのものじゃないと思うわよ」
規模が大きいと魔術って複雑になるんだろ? 複雑だからこそエルラインでさえ全てを読み取るのに時間がかかったんだよな。
「言語の魔術の魔法陣を調べた人……エルラインっていうんだけど、彼は魔法陣を全て読むのに数年かかったとか言ってたけど」
「道見。プログラムは分かるわよね?」
「あ。ああ」
何だろう。突然プログラムって。そらまあ分かるけど。
「プログラムの構文を書くのが大変なのはわかる?」
「ああ。何となく……」
シルフは声色から俺がイマイチ理解していないことに気が付いたようで、ものすごい蔑んだ目で俺を眺め大きなため息をついた。それも大げさに肩を竦める仕草をしながら……
しかし、画面の中にいるとは思えないほど人間らしい仕草をするよなこいつ。
「漫画なら分かるかしら。漫画を描くのは簡単じゃないけど、コピーするのは簡単って分かる?」
「それなら分かる!」
「全く……漫画を遠隔会話の魔術。その漫画を大量にコピーしたのが言語の魔術に使った魔法陣。これなら私の言ったことが分かる?」
「それなら分かる! 確かにわざわざ聞くほどのものじゃない」
あれ。でもそれなら、エルラインだって気が付くはずだよな。同じ図形の組み合わせが並んでいるだけだもの。ああ。全く同じものじゃないのか。公式に計算式を当てはめて図形をどんどん生み出していく形か。
コンピュータ処理ならすぐだけど、人が読むとなると一つ一つ計算していかないといけない感じなのかな。きっと計算式かは非常に複雑だと思う。
「だいたい理解したようね。言語の魔術のことはこれでいいかしら?」
「理屈は分かったけど、説明できねえよ! 俺にそんな複雑な計算式が分かるわけないだろ!」
「道見。あなた、顔はいいのに頭は弱いのね」
「どんな計算式は想像もつかないけど、図形処理の超複雑な計算式をコンピュータ処理させて生み出したんだな」
「そうね。そんなところよ」
コンピュータ処理が出来ることには既に疑問はわかない。だってシルフのような受け答えができるタブレットを作ったような奴だぞ。このタブレットを作った英雄は俺が生きた時代より遥かに未来の人物だろう。
恐らく、召喚された時にノートパソコンのような物を持っていたか、タブレットや銀のサイコロの一式も持っていたか。それに処理させて言語の魔術を構築したんだろう。
しかしこれ……エルラインにどうやって説明しようか。元になる計算式を伝えるのは無理だ。なので、コンピュータの説明をするか。
「まあ、なんとかエルラインには説明するよ」
「ふんふん。ところで道見。あなたこれからどうするの?」
「どうするって……ブリタニアで安全確実に暮らすために、外敵を追い払うんだよ」
「日本に帰らないの?」
「え? 帰れるの?」
まさに青天の霹靂とはこのことだ。日本に帰る手段があるのか。先に言ってくれよそういうことは。
「英雄召喚の魔術でここに来たんでしょ。だったら元の時代に帰れるわよ」
「そうなの? だって時間も場所も違うんだろ?」
「呼べたのだから、戻れると思うわよ。私の処理速度なら座標を割り出せるはずよ」
「なんだって!」
「ただし、英雄召喚の魔術がどんな図形が使われているのかを見ないとダメね。私は英雄召喚の魔術を知らないし」
「おお。おお」
帰れる。帰れるのか俺は! 元の生活に戻れるかもしれないと聞いた俺は全身から力が抜け、その場にへたり込む。
※シルフというキャラクターは別作品からのゲストキャラです。いずれこちらにも投稿したく。
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