125 / 167
125.招かれざる客
しおりを挟む
シルフはミネルバが部屋にやって来る気配を察知したのか、そこで銀の板に映る彼女は消えてしまった。彼女が消えると画面も真っ暗になってしまう。
今日はここまでかあ。
俺は銀の板をベッド脇のテーブルに置くとベッドに寝転がる。
うーん。絶望的だと思っていた日本帰還が実現するかもしれないのか。
ここへ突然転移した頃はとにかく生き延びて帰る手段をさがそうと考えていたよなあ。
俺は来た頃を思い出し懐かしくなる。
最初はとにかく必死だった。ベリサリウスが俺をプロコピウスと思ったことを利用して生き延びようともがいたんだよなあ。
ベリサリウスや魔の森のみんなと接しているうちに、俺はローマを護りたいと思うまでになった。この小さな楽園ローマを外敵から護る。俺ができることなんて数少ないけど、戦争にも気がすすまないけど反対はしない。ローマのインフラ整備は大好きだけどね。
確かに帰りたかった。最初の頃は毎日この不条理な召喚に怒り狂い、それでも生きる為にふんばった。でも今は少し違うんだよなあ。
俺はローマと共にありたい。ベリサリウスもローマのみんなも今となっては俺の家族のように思えるんだ。
それでも帰りたい気持ちはもちろんあるよ。ローマが安寧の時を過ごせるようになってから、帰還するか残るのかを真剣に考えるとしよう。
シルフの事ですっかり気分が飛んでいたが、ザテトラーク襲撃をまず乗り切らないとな。ベリサリウスは真正面から乗り込むのか、彼のことだから街そのものを燃やし尽くすって手段はとらないだろうけど。
◇◇◇◇◇
飛龍が三十匹揃うと壮観だなあ。龍の姿になったミネルバは飛龍より一回り大きいから、彼女が群れのボスみたいに見える。ミネルバに乗るのは俺とエルラインだけで、ベリサリウスとエリスは飛龍に乗り、他の飛龍を率いる。
飛龍に乗るのはリザードマン達だ。今回、猫耳族は来ていない。
俺達はザテトラークから飛龍で一時間ほど行った森の中で野営し、これからザテトラークに向かうところだ。出発前に飛龍達が俺達を囲み、ベリサリウスが中心に立つ。
「諸君。これよりザテトラークへ向かう。ギリシャ火の確認を最後に行って欲しい」
ベリサリウスの言葉に全員が頷き、飛龍の積荷を再度確かめる。全員が問題ないことを確認すると、ベリサリウスは最後の演説を行う。
「向かおう。諸君! 辺境伯の兵など物の数ではない!」
「応!」「応!」
リザードマン達は一斉に怒号のような声をあげ、ベリサリウスへ同意する。
「我に続け。戦士達よ!」
「応!」
相変わらず、ベリサリウスの演説は体が震える! 彼の言葉は皆の心を震わせる何かがあるんだ。これがカリスマって奴だよな。
さあ行くぞ。ザテトラークへ。
◇◇◇◇◇
高い塔が二本立つ城が特徴的なザテトラークの街が見えて来た。街を目前にすると、飛龍達は一つの生き物のように統制が取れた動きで、魔法の届かぬ上空へ上昇する。ベリサリウスは統制のとれた動きができるよう相当彼らを訓練したんだろうなあ。
俺とエルラインはミネルバの背に乗り、ベリサリウスの言葉を待ちながらザテトラークの街を見下ろす。
「ベリサリウスが何を言うか楽しみだね。彼の言葉は不思議な力がある」
エルラインは期待の籠った目で俺の方を向く。エルラインってナルセスのカリスマが嫌いって言ってたけど、ベリサリウスはいいのかよ。
基準はどうなってんだろ。
「ベリサリウス様の演説を聞くと勇気が湧いて来るんだよな」
「君の顔を見ていたら分かるよ」
エルラインは少しあきれた顔をして肩を竦める。その時……
――空気が震えた。
実際はそんなことは起こらないんだけど、街全体の空気が一変した気がしたんだ。
「辺境伯よ。いまなら手打ちにしよう。恐れず出て来るがいい」
ベリサリウスの言葉が街全体に響き渡る。俺の位置からベリサリウスの顔は確認……って彼の後ろに座るエリスの顔が残念過ぎる……恍惚としているだけならいい。美しいキリっとした顔の面影は全くなく、口からよだれをだらだら流している。
そんな顔をベリサリウスに見られたら幻滅されるぞ……ベリサリウスなら気にしないか。
しばらく城の様子を伺っていると、以前来た時に出て来た騎士団が城のテラスに現れる。
さあどうでる。辺境伯。
「おや。あれはこの前いた誰だっけ……」
目の良いエルラインはこの位置からでも出て来た騎士団各々の顔がハッキリ見えるみたいだ。
「この前の騎士団のリーダーかな? 名前を聞いていないなあ」
「ピウス。ベリサリウスがテラスに降りるから君も来いってさ」
「お、降りるのか……」
何でわざわざ安全な空から騎士団が構えるテラスに降りるんだよ。表情が固まる俺をエルラインはニヤニヤと嫌らしい笑みで見つめている。
俺は左右を確認すると、どうやらテラスに向かうのはベリサリウスの乗る飛龍と、俺の乗るミネルバだけのようだ。なんかこの動きにデジャブを感じる……ザテトラークは俺にとって鬼門かもしれないぞ。
ベリサリウスの乗る飛龍とミネルバは悠々とテラスに降り立つと、城の入口方向に固まる騎士団を眺め咆哮をあげる。俺達が降り立つと、騎士団のリーダーらしき男が前へ出て来る。
あれは以前会った禿げ上がった頭に髭の男か。
ベリサリウスは悠然とテラスに降り立ち、俺達にも降りるように促す。ここに降り立ったのはベリサリウス、エリス、エルラインに俺の四人だ。エリスの姿を見た騎士団の息を飲む様子が俺に伝わって来る。
エリスはエルラインの姿を変える魔術をかけていないそのままの姿だ。尖った長い耳に浅黒い肌と人間とは明らかに違う容姿をしているエリスは聖教徒にとって魔族と呼ばれ討伐される対象だ。
辺境伯領もパルミラ聖王国にある領域なのでもちろんパルミラ聖教を信仰している。彼らがエリスを見て動揺する気持ちは分からなくもない。
しかし禿げ頭のリーダーだけは少なくとも表面上、表情一つ変えずベリサリウスへ一礼する。彼の一礼にベリサリウスは手をあげて答え、二人は剣の届く位置にまで距離を詰めた。
「辺境伯騎士団の団長モンジューと申す。貴殿がラヴェンナの統治者ですかな?」
騎士団のリーダー……モンジューはベリサリウスへ丁寧な口調で問いかける。
「統治者ではない。強いて言うならば護民官ベリサリウス」
ベリサリウスは鷹揚とモンジューへ応じる。彼の姿からは一切緊張感が感じられない。あくまで自然体だ。怖くないのかこんな多くの騎士に囲まれて……
しかし、護民官か。ベリサリウスがローマにおける自分の役目をどう捉えているのかが良く分かる表現だな。護民官とはローマが帝政になる前に設立された役職で一言でいうと「平民を保護する役目」を持つ。
彼は魔の森の亜人達を平民と捉え、自身を彼らを護る者――護民官と表現したんだ。事実ベリサリウスはこれまでずっと魔の森の亜人達の為に自身が先頭に立ち率先して外敵を払ってきた。
確かに言いえて妙だな。
「護民官とは聞いたことのない役柄ですが、貴殿がラヴェンナの代表者と思ってよいですかな?」
「うむ。そう思ってもらってよい。少なくとも戦のことについては私が受けよう」
「了解した。ベリサリウス殿。辺境伯と会ってもらえますかな?」
「ふむ。代表者同士で議論の場を持とうということかな。であれば、こちらのプロコピウスも連れて行くがよいか?」
やっぱり俺も行くのね。ベリサリウスとモンジューの目線だけでなく、騎士団もエルライン達も全ての目線が俺に集中する……
「貴殿とそこのプロコピウス殿の二人で来ていただけますかな?」
「問題ない。では行こうか。プロコピウス」
うああ。重要会議だぞこれ。政治的な判断となればベリサリウスは全て俺に振って来る……胃が痛くなってきた。
今日はここまでかあ。
俺は銀の板をベッド脇のテーブルに置くとベッドに寝転がる。
うーん。絶望的だと思っていた日本帰還が実現するかもしれないのか。
ここへ突然転移した頃はとにかく生き延びて帰る手段をさがそうと考えていたよなあ。
俺は来た頃を思い出し懐かしくなる。
最初はとにかく必死だった。ベリサリウスが俺をプロコピウスと思ったことを利用して生き延びようともがいたんだよなあ。
ベリサリウスや魔の森のみんなと接しているうちに、俺はローマを護りたいと思うまでになった。この小さな楽園ローマを外敵から護る。俺ができることなんて数少ないけど、戦争にも気がすすまないけど反対はしない。ローマのインフラ整備は大好きだけどね。
確かに帰りたかった。最初の頃は毎日この不条理な召喚に怒り狂い、それでも生きる為にふんばった。でも今は少し違うんだよなあ。
俺はローマと共にありたい。ベリサリウスもローマのみんなも今となっては俺の家族のように思えるんだ。
それでも帰りたい気持ちはもちろんあるよ。ローマが安寧の時を過ごせるようになってから、帰還するか残るのかを真剣に考えるとしよう。
シルフの事ですっかり気分が飛んでいたが、ザテトラーク襲撃をまず乗り切らないとな。ベリサリウスは真正面から乗り込むのか、彼のことだから街そのものを燃やし尽くすって手段はとらないだろうけど。
◇◇◇◇◇
飛龍が三十匹揃うと壮観だなあ。龍の姿になったミネルバは飛龍より一回り大きいから、彼女が群れのボスみたいに見える。ミネルバに乗るのは俺とエルラインだけで、ベリサリウスとエリスは飛龍に乗り、他の飛龍を率いる。
飛龍に乗るのはリザードマン達だ。今回、猫耳族は来ていない。
俺達はザテトラークから飛龍で一時間ほど行った森の中で野営し、これからザテトラークに向かうところだ。出発前に飛龍達が俺達を囲み、ベリサリウスが中心に立つ。
「諸君。これよりザテトラークへ向かう。ギリシャ火の確認を最後に行って欲しい」
ベリサリウスの言葉に全員が頷き、飛龍の積荷を再度確かめる。全員が問題ないことを確認すると、ベリサリウスは最後の演説を行う。
「向かおう。諸君! 辺境伯の兵など物の数ではない!」
「応!」「応!」
リザードマン達は一斉に怒号のような声をあげ、ベリサリウスへ同意する。
「我に続け。戦士達よ!」
「応!」
相変わらず、ベリサリウスの演説は体が震える! 彼の言葉は皆の心を震わせる何かがあるんだ。これがカリスマって奴だよな。
さあ行くぞ。ザテトラークへ。
◇◇◇◇◇
高い塔が二本立つ城が特徴的なザテトラークの街が見えて来た。街を目前にすると、飛龍達は一つの生き物のように統制が取れた動きで、魔法の届かぬ上空へ上昇する。ベリサリウスは統制のとれた動きができるよう相当彼らを訓練したんだろうなあ。
俺とエルラインはミネルバの背に乗り、ベリサリウスの言葉を待ちながらザテトラークの街を見下ろす。
「ベリサリウスが何を言うか楽しみだね。彼の言葉は不思議な力がある」
エルラインは期待の籠った目で俺の方を向く。エルラインってナルセスのカリスマが嫌いって言ってたけど、ベリサリウスはいいのかよ。
基準はどうなってんだろ。
「ベリサリウス様の演説を聞くと勇気が湧いて来るんだよな」
「君の顔を見ていたら分かるよ」
エルラインは少しあきれた顔をして肩を竦める。その時……
――空気が震えた。
実際はそんなことは起こらないんだけど、街全体の空気が一変した気がしたんだ。
「辺境伯よ。いまなら手打ちにしよう。恐れず出て来るがいい」
ベリサリウスの言葉が街全体に響き渡る。俺の位置からベリサリウスの顔は確認……って彼の後ろに座るエリスの顔が残念過ぎる……恍惚としているだけならいい。美しいキリっとした顔の面影は全くなく、口からよだれをだらだら流している。
そんな顔をベリサリウスに見られたら幻滅されるぞ……ベリサリウスなら気にしないか。
しばらく城の様子を伺っていると、以前来た時に出て来た騎士団が城のテラスに現れる。
さあどうでる。辺境伯。
「おや。あれはこの前いた誰だっけ……」
目の良いエルラインはこの位置からでも出て来た騎士団各々の顔がハッキリ見えるみたいだ。
「この前の騎士団のリーダーかな? 名前を聞いていないなあ」
「ピウス。ベリサリウスがテラスに降りるから君も来いってさ」
「お、降りるのか……」
何でわざわざ安全な空から騎士団が構えるテラスに降りるんだよ。表情が固まる俺をエルラインはニヤニヤと嫌らしい笑みで見つめている。
俺は左右を確認すると、どうやらテラスに向かうのはベリサリウスの乗る飛龍と、俺の乗るミネルバだけのようだ。なんかこの動きにデジャブを感じる……ザテトラークは俺にとって鬼門かもしれないぞ。
ベリサリウスの乗る飛龍とミネルバは悠々とテラスに降り立つと、城の入口方向に固まる騎士団を眺め咆哮をあげる。俺達が降り立つと、騎士団のリーダーらしき男が前へ出て来る。
あれは以前会った禿げ上がった頭に髭の男か。
ベリサリウスは悠然とテラスに降り立ち、俺達にも降りるように促す。ここに降り立ったのはベリサリウス、エリス、エルラインに俺の四人だ。エリスの姿を見た騎士団の息を飲む様子が俺に伝わって来る。
エリスはエルラインの姿を変える魔術をかけていないそのままの姿だ。尖った長い耳に浅黒い肌と人間とは明らかに違う容姿をしているエリスは聖教徒にとって魔族と呼ばれ討伐される対象だ。
辺境伯領もパルミラ聖王国にある領域なのでもちろんパルミラ聖教を信仰している。彼らがエリスを見て動揺する気持ちは分からなくもない。
しかし禿げ頭のリーダーだけは少なくとも表面上、表情一つ変えずベリサリウスへ一礼する。彼の一礼にベリサリウスは手をあげて答え、二人は剣の届く位置にまで距離を詰めた。
「辺境伯騎士団の団長モンジューと申す。貴殿がラヴェンナの統治者ですかな?」
騎士団のリーダー……モンジューはベリサリウスへ丁寧な口調で問いかける。
「統治者ではない。強いて言うならば護民官ベリサリウス」
ベリサリウスは鷹揚とモンジューへ応じる。彼の姿からは一切緊張感が感じられない。あくまで自然体だ。怖くないのかこんな多くの騎士に囲まれて……
しかし、護民官か。ベリサリウスがローマにおける自分の役目をどう捉えているのかが良く分かる表現だな。護民官とはローマが帝政になる前に設立された役職で一言でいうと「平民を保護する役目」を持つ。
彼は魔の森の亜人達を平民と捉え、自身を彼らを護る者――護民官と表現したんだ。事実ベリサリウスはこれまでずっと魔の森の亜人達の為に自身が先頭に立ち率先して外敵を払ってきた。
確かに言いえて妙だな。
「護民官とは聞いたことのない役柄ですが、貴殿がラヴェンナの代表者と思ってよいですかな?」
「うむ。そう思ってもらってよい。少なくとも戦のことについては私が受けよう」
「了解した。ベリサリウス殿。辺境伯と会ってもらえますかな?」
「ふむ。代表者同士で議論の場を持とうということかな。であれば、こちらのプロコピウスも連れて行くがよいか?」
やっぱり俺も行くのね。ベリサリウスとモンジューの目線だけでなく、騎士団もエルライン達も全ての目線が俺に集中する……
「貴殿とそこのプロコピウス殿の二人で来ていただけますかな?」
「問題ない。では行こうか。プロコピウス」
うああ。重要会議だぞこれ。政治的な判断となればベリサリウスは全て俺に振って来る……胃が痛くなってきた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる