全て平凡な僕。え?僕が主人公ですか?お断りします。

46ねこ

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プロローグ

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 騒がしい夕食から解放され部屋に戻り明日に備えて早めに就寝することにする。

 ベットに入りうとうとしているとそっとドアが開く気配に目を覚ます。


「「兄さま…一緒に寝てもよろしいですか?」」

「レティ、ロット…仕方ないですね。
 今日だけですよ?」


 夜中の奇襲者はレティとロットでした。
 彼らは僕がクエストに出る前日はよくこうやって奇襲しにきます。
 今日はなかなか来なかったのでもう卒業したと思ったのですが…まだまだお子様のようですね。


「「ふふ、兄さま大好きです。」」


 いつものやりとりですが2人をベットに上げると僕の両隣に寝転び抱き着いてくる。
 愛おしいですね。

 こうして3人でベットに並んで寝るのもいつまで続くのか…
 いつかは「兄さまと一緒に寝るなんて嫌!」なんて言われたら…
 そう考えるとゾッとしますね…

 そんなことを考えながら再びうとうとしていると小さなノック音の後ゆっくりとドアが開く。
 また、ですか…

 眠い目を擦りながらドアの方へ目を向けるとそこにはシオン兄さんとシルキー姉さんが。
 少し酔っている様子ですね。


「シオン兄さん、シルキー姉さん…?」

「ノル~ン、今日は~シルキー姉さんとも一緒に寝ましょ~」

「俺も俺も~
 ノルンと寝る~」


 いえ、訂正します。
 かなり酔っているようです。
 レティとロットが寝ているにも関わらずベットにダイブする2人。
 正直迷惑です。


「「んっ…」」

「そのまま寝てて大丈夫ですよ。」


 ベットの揺れで眉間にシワを寄せ小さく声を漏らすレティとロットにそっと頭を撫で声をかける。
 お酒くさい、周りの迷惑を考えない、やっと眠ったレティとロットを起こしそうになった2人には後日、お説教ですね。

 当の2人はもう夢の中のようですが…
 本当に迷惑ですね。

 2人のせいで少し目が覚めてしまいました。
 仕方がないので眠くなるまで明日のクエストのことを考えるとしましょう。
 凶暴化したトカゲ…場所の詳細は書かれていませんでしたが、一体どの辺りで出没しているのやら…
 洞窟、街道、山脈…場所によっては立ち回り方も変わってくるので明日、きちんと詳細を聞かなければなりませんね。










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