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プロローグ
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しおりを挟むいつの間にか眠っていたのか、外が薄ら明るくなっていた。
まだ皆んな眠っているようですね。
起こさないようにそっとベットから抜け出し音を立てないように身支度を整える。
ここで1人でも起こしてしまえばなかなか家から出れなくなってしまいます。
なのでできるだけ気配を消し察知されないように細心の注意を払う。
こんな家族をもつと、こういうことだけ得意になっていきますね…
部屋を出るとドアの前には既にセバスチャンが控えておりすぐに家を出れるよう全ての準備は整っているようです。
荷物に馬車の準備、朝食まで包んで準備されています。
さすが、と言うべきですね。
こんなに早くから働かせて申し訳ない気持ちもありますが、僕がこっそり出れるよう万全の準備をいつも整えてくれるセバスチャンや屋敷の者には感謝しかありません。
「行ってきます。」も言わずに出て行くとあとで面倒なことになりそうですが、今面倒なことになって家から出れないより幾分かマシです。
ドア越しに「行ってきます。」と呟き僕は屋敷を後にする。
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