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第7章 オルランド討伐作戦
7 司藤アイ、綺織浩介と話す
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放浪の美姫アンジェリカは「錦野麗奈の現実世界の記憶」の瓶の煙を吸い込み、記憶を取り戻した。
それを確実に理解できたのは、その場にいたブラダマンテ――司藤アイと皇太子レオ――綺織浩介である。
(顔が……変わった!? アンジェリカから……全く違う女性の顔に!
これが多分、麗奈さんの本来の顔……魂の記憶が蘇り、彼女の肉体に宿ったって事よね……!)
しかし彼女はその直後にひどくショックを受け、意識を失ってしまった。
「アンジェリカ……アンジェリカッ!?」彼女の身体を支えつつ、必死に呼びかけを続ける恋人メドロ。
「姉さん……! どういう事だ、これはッ……!?」
綺織浩介は、先刻までの柔和な物腰から打って変わって、鬼気迫る表情となって声を荒げた。
(初めて表情が変わりましたわね、この方……)
メリッサは目ざとく、レオの様子を観察していた。
(アンジェリカに麗奈さんの記憶を戻すまでは予定通り、そこから気を失うほどの衝撃を受けてしまったのは想定外といった所でしょうか)
「メドロ様、レオ皇太子。アンジェリカの容体を調べさせて下さい。
このメリッサ、アンジェリカほどではありませんが、治療の術に心得がありますので」
「そうなのか……頼みますッ! メリッサさん……アンジェリカを、どうか助けて欲しい……!」
悲痛な声を上げ嘆願するメドロ。
メリッサは早速アンジェリカを毛布の上に寝かせ、脈拍や呼吸を調べる。
「……命に別状はありませんわ。精神的なショックで気を失ったようですが……
早くて数時間、遅くとも二、三日の内に目覚めるハズです。どこか安静な場所に移す必要がありますが」
尼僧の診断に、メドロも浩介もホッと胸を撫で下ろした。
その後、騒ぎを聞きつけたマイエンス家の騎士ボルドウィンの協力もあり、アンジェリカはトリエステにある高級宿に運び込まれた。
街の人間に見つかって騒ぎにならぬよう、ボルドウィンが搬送ルートを確保してくれていた為、いたずらに騒ぎが大きくなる事はなかった。どうにかアンジェリカの安全を確保したブラダマンテ達は、その日は彼女の看病にかかりきりとなった。
しかしアンジェリカは結局その日、目覚める事はなかった。
**********
その日の夕方、ブラダマンテ――アイは人知れず宿を出た。
洞窟を抜ける直前、レオ――綺織から、後ほど話をしようと耳打ちされたからである。
戸惑い半分、期待半分で夕焼けの沈む、美しいオレンジ色を湛えたアドリア海を見やるアイ。しばらく景色に見とれていた彼女だったが、くううう、と無粋な腹の音が鳴った。
(お腹空いちゃったな……そう言えば今日はアンジェリカにつきっきりで、まともに食事も摂ってなかったわ)
海に沈む夕日が完全に消え、辺りが薄暗くなった頃――綺織浩介は現れた。
「綺織先輩――」
「お待たせ、司藤さん。本当に……久しぶりだね」
微笑みながら話す綺織先輩。先刻は色々と立て込んでいて、ゆっくり再会を祝う機会を逸してしまった。
ふと、ぐううう、と腹の音らしきものが聞こえた。
アイは思わず赤面してしまい、俯いてしまった。
「ご、ご、ごめんなさい! 先輩! わたしったら、こんな時に……」
「いや、今のは……僕のお腹の音だよ」
「えっ」
照れ臭そうに目を細める綺織先輩。
言われてみればそうか、とアイは思い直した。食事抜きで看病というなら、あの場にいた全員が何も食べていなかった筈なのだから。
「……それで、宿の女将さんに頼んで、こっそり持って来ちゃった」
「そ、それは……!」
悪戯っぽく笑う先輩が取り出したのは、塩漬けにした生ハムと赤ワイン。トリエステの街の名産品である。
「以前に来た時にも食べた事があるから、味は保証するよ。
まあ、今夜の晩食の残りだから、ちょっと硬くなってるかもしれないけれど。
……良かったら、司藤さんも一緒にどう?」
「い、いいんですかっ!? わたしも丁度、お腹空いてて……いただきますっ!」
「……そっか。多めに持ってきて正解だったね」
首振り人形もかくやと言うほどに頷きまくるアイを見て、綺織は安堵した様子だった。
すっかり暗くなった夜の海を見ながら、二人はしばしの間、食事を摂った。
「……この生ハム、美味しい……思ってたよりしょっぱくない」
「司藤さん、薄味が好みだったよね。ちょっと無理を言って塩の量を加減したものを作って貰ったんだよ。
あとレモン汁も仕込んである。ペルシアで栽培された奴を持ち込んでみたんだ。
日持ちはしないけれど、その分食べやすくなってると思う」
(先輩、もうずっと長い間、会ってなかったのに……わたしの好みの味、覚えててくれたんだ)
たったそれだけの事なのに、アイは無性に嬉しくなってしまった。
先輩はいつもそうだ。とてもさりげなく、気を配ってくれる。しかも親切を親切だと思わせないような、自然な形で受け入れさせてくれる人であった。
「すまなかったね、司藤さん。本当はもっとゆっくり話をしたかったんだが」
「いいえ、あんな状況じゃ……仕方がないですよ。お姉さん……早く意識が戻るといいですね」
「……ありがとう」
綺織は微笑んで礼を言った。
それを見てアイは思う。
(ああ……この笑顔。優しい声。綺織先輩だ……
本当に今、目の前にいるんだ……)
「隣、座ってもいいかな?」
「えっ……? え、えと……ハイ、ど、どうぞ……」
突然の提案。アイはしどろもどろになってコクコクと頷く。
綺織はゆったりとアイの隣に座り、しばらく夜空を眺めていた。見る人によっては、恋人同士の逢瀬に見えるかもしれない。
憧れの先輩とすぐ隣で、共に夜景を見る。ただそれだけなのに、アイは気が気ではなかった。
とはいえ思考はちゃんと働く。黒崎と違い、綺織は互いの距離が近くとも、どこかしら安心感を覚える人物だった。メリッサの魔術がまだ効いているせいかもしれないが。
「大変だったね、司藤さん。危険を伴う女騎士ブラダマンテを――今日まで生きて演じてこれたんだ」
「え、ええ……もちろんわたしだけじゃ、ブラダマンテを全うする事なんて、できませんでした。
黒崎や、メリッサや、アストルフォや――みんなが協力してくれたお陰です」
黒崎の名を出した時、一瞬だけ綺織の表情が消えたように見えた。
が、すぐに彼は笑顔に戻り、話を続けた。
「僕もこの世界の事情はおおむね把握している。ブラダマンテがロジェロと結ばれない限り、物語が終わらず僕たちは閉じ込められたままだ。
生憎と僕は、ロジェロの役ではないけれど――陰ながら司藤さん達の結婚を支援しようと思う」
綺織の言葉に、アイはパッと顔を輝かせた。
「ありがとうございます、綺織先輩……! ロジェロ役は黒崎ですけど……わたし一生懸命頑張りますっ!
二人の結婚式が無事終わって、もしこの世界から脱出できたら……その……せ、先輩……」
「……そうだね。全てが終わったら――きみに大事な話をしたい」
遮られて言われた台詞に、アイは驚いて二の句を継げなかった。
「えっ……? 大事な、話……って……?」
「ごめんね司藤さん。きみを困らせたくないから、今はまだ言えないんだ。
僕はレオ皇太子として、きみはブラダマンテとして――まだ果たすべき役割が残っている。それらが終わってからにしよう。
だから……いいね? 必ず生きて再会すると誓って欲しい」
随分と思わせぶりな言い分であるが……アイはどぎまぎして、言われるがまま「わ、分かりました」と答えるしかできなかった。
「……アンジェリカ、いや麗奈姉さんの件は、僕に任せて欲しい。
ちょっと強引な話になってしまったけれど、彼女もれっきとした現実世界の住人だ。一緒に脱出できるならそれに越した事は無い。
そうは思わないかい? 司藤さん」
「えっと……わたしは――」
「所詮この『狂えるオルランド』の世界は……本の中の、架空の物語なんだ。本物じゃない。たとえこの世界で恋をして、本気で好きになったとしても。それは偽物だし、報われる事はないんだよ」
「…………」
(そう……なのかな……?)
アイは綺織の言い分に押し黙った。
それからレオは腰を上げた。
「もっと一緒にいたい所だけれど、お忍びで外出する時間も限られていてね。
今日のところはここまでにしよう。話を聞いてくれてありがとう、司藤さん」
「……は、はい。こちらこそ――」
思いの外あっけなく、二人の時間は終わってしまい。
アイはそのまま宿へと戻った。彼女にもブラダマンテとして使命がある。明日にでもトリエステを離れ、ロジェロやアストルフォの助勢に向かう必要があった。
何故なら彼らと共に狂ったオルランドという非常に厄介な怪物を相手取り、正気を取り戻させねばならないからだ。
(アンジェリカが目覚める前に、街を発たなきゃいけないのが気がかりだけど……
いつまでもこの街に長居する訳にもいかない。仕方ないよね――)
結局アンジェリカの事はメドロと綺織に任せ、アイはメリッサを伴ってフランク王国領を目指したのだった。
それを確実に理解できたのは、その場にいたブラダマンテ――司藤アイと皇太子レオ――綺織浩介である。
(顔が……変わった!? アンジェリカから……全く違う女性の顔に!
これが多分、麗奈さんの本来の顔……魂の記憶が蘇り、彼女の肉体に宿ったって事よね……!)
しかし彼女はその直後にひどくショックを受け、意識を失ってしまった。
「アンジェリカ……アンジェリカッ!?」彼女の身体を支えつつ、必死に呼びかけを続ける恋人メドロ。
「姉さん……! どういう事だ、これはッ……!?」
綺織浩介は、先刻までの柔和な物腰から打って変わって、鬼気迫る表情となって声を荒げた。
(初めて表情が変わりましたわね、この方……)
メリッサは目ざとく、レオの様子を観察していた。
(アンジェリカに麗奈さんの記憶を戻すまでは予定通り、そこから気を失うほどの衝撃を受けてしまったのは想定外といった所でしょうか)
「メドロ様、レオ皇太子。アンジェリカの容体を調べさせて下さい。
このメリッサ、アンジェリカほどではありませんが、治療の術に心得がありますので」
「そうなのか……頼みますッ! メリッサさん……アンジェリカを、どうか助けて欲しい……!」
悲痛な声を上げ嘆願するメドロ。
メリッサは早速アンジェリカを毛布の上に寝かせ、脈拍や呼吸を調べる。
「……命に別状はありませんわ。精神的なショックで気を失ったようですが……
早くて数時間、遅くとも二、三日の内に目覚めるハズです。どこか安静な場所に移す必要がありますが」
尼僧の診断に、メドロも浩介もホッと胸を撫で下ろした。
その後、騒ぎを聞きつけたマイエンス家の騎士ボルドウィンの協力もあり、アンジェリカはトリエステにある高級宿に運び込まれた。
街の人間に見つかって騒ぎにならぬよう、ボルドウィンが搬送ルートを確保してくれていた為、いたずらに騒ぎが大きくなる事はなかった。どうにかアンジェリカの安全を確保したブラダマンテ達は、その日は彼女の看病にかかりきりとなった。
しかしアンジェリカは結局その日、目覚める事はなかった。
**********
その日の夕方、ブラダマンテ――アイは人知れず宿を出た。
洞窟を抜ける直前、レオ――綺織から、後ほど話をしようと耳打ちされたからである。
戸惑い半分、期待半分で夕焼けの沈む、美しいオレンジ色を湛えたアドリア海を見やるアイ。しばらく景色に見とれていた彼女だったが、くううう、と無粋な腹の音が鳴った。
(お腹空いちゃったな……そう言えば今日はアンジェリカにつきっきりで、まともに食事も摂ってなかったわ)
海に沈む夕日が完全に消え、辺りが薄暗くなった頃――綺織浩介は現れた。
「綺織先輩――」
「お待たせ、司藤さん。本当に……久しぶりだね」
微笑みながら話す綺織先輩。先刻は色々と立て込んでいて、ゆっくり再会を祝う機会を逸してしまった。
ふと、ぐううう、と腹の音らしきものが聞こえた。
アイは思わず赤面してしまい、俯いてしまった。
「ご、ご、ごめんなさい! 先輩! わたしったら、こんな時に……」
「いや、今のは……僕のお腹の音だよ」
「えっ」
照れ臭そうに目を細める綺織先輩。
言われてみればそうか、とアイは思い直した。食事抜きで看病というなら、あの場にいた全員が何も食べていなかった筈なのだから。
「……それで、宿の女将さんに頼んで、こっそり持って来ちゃった」
「そ、それは……!」
悪戯っぽく笑う先輩が取り出したのは、塩漬けにした生ハムと赤ワイン。トリエステの街の名産品である。
「以前に来た時にも食べた事があるから、味は保証するよ。
まあ、今夜の晩食の残りだから、ちょっと硬くなってるかもしれないけれど。
……良かったら、司藤さんも一緒にどう?」
「い、いいんですかっ!? わたしも丁度、お腹空いてて……いただきますっ!」
「……そっか。多めに持ってきて正解だったね」
首振り人形もかくやと言うほどに頷きまくるアイを見て、綺織は安堵した様子だった。
すっかり暗くなった夜の海を見ながら、二人はしばしの間、食事を摂った。
「……この生ハム、美味しい……思ってたよりしょっぱくない」
「司藤さん、薄味が好みだったよね。ちょっと無理を言って塩の量を加減したものを作って貰ったんだよ。
あとレモン汁も仕込んである。ペルシアで栽培された奴を持ち込んでみたんだ。
日持ちはしないけれど、その分食べやすくなってると思う」
(先輩、もうずっと長い間、会ってなかったのに……わたしの好みの味、覚えててくれたんだ)
たったそれだけの事なのに、アイは無性に嬉しくなってしまった。
先輩はいつもそうだ。とてもさりげなく、気を配ってくれる。しかも親切を親切だと思わせないような、自然な形で受け入れさせてくれる人であった。
「すまなかったね、司藤さん。本当はもっとゆっくり話をしたかったんだが」
「いいえ、あんな状況じゃ……仕方がないですよ。お姉さん……早く意識が戻るといいですね」
「……ありがとう」
綺織は微笑んで礼を言った。
それを見てアイは思う。
(ああ……この笑顔。優しい声。綺織先輩だ……
本当に今、目の前にいるんだ……)
「隣、座ってもいいかな?」
「えっ……? え、えと……ハイ、ど、どうぞ……」
突然の提案。アイはしどろもどろになってコクコクと頷く。
綺織はゆったりとアイの隣に座り、しばらく夜空を眺めていた。見る人によっては、恋人同士の逢瀬に見えるかもしれない。
憧れの先輩とすぐ隣で、共に夜景を見る。ただそれだけなのに、アイは気が気ではなかった。
とはいえ思考はちゃんと働く。黒崎と違い、綺織は互いの距離が近くとも、どこかしら安心感を覚える人物だった。メリッサの魔術がまだ効いているせいかもしれないが。
「大変だったね、司藤さん。危険を伴う女騎士ブラダマンテを――今日まで生きて演じてこれたんだ」
「え、ええ……もちろんわたしだけじゃ、ブラダマンテを全うする事なんて、できませんでした。
黒崎や、メリッサや、アストルフォや――みんなが協力してくれたお陰です」
黒崎の名を出した時、一瞬だけ綺織の表情が消えたように見えた。
が、すぐに彼は笑顔に戻り、話を続けた。
「僕もこの世界の事情はおおむね把握している。ブラダマンテがロジェロと結ばれない限り、物語が終わらず僕たちは閉じ込められたままだ。
生憎と僕は、ロジェロの役ではないけれど――陰ながら司藤さん達の結婚を支援しようと思う」
綺織の言葉に、アイはパッと顔を輝かせた。
「ありがとうございます、綺織先輩……! ロジェロ役は黒崎ですけど……わたし一生懸命頑張りますっ!
二人の結婚式が無事終わって、もしこの世界から脱出できたら……その……せ、先輩……」
「……そうだね。全てが終わったら――きみに大事な話をしたい」
遮られて言われた台詞に、アイは驚いて二の句を継げなかった。
「えっ……? 大事な、話……って……?」
「ごめんね司藤さん。きみを困らせたくないから、今はまだ言えないんだ。
僕はレオ皇太子として、きみはブラダマンテとして――まだ果たすべき役割が残っている。それらが終わってからにしよう。
だから……いいね? 必ず生きて再会すると誓って欲しい」
随分と思わせぶりな言い分であるが……アイはどぎまぎして、言われるがまま「わ、分かりました」と答えるしかできなかった。
「……アンジェリカ、いや麗奈姉さんの件は、僕に任せて欲しい。
ちょっと強引な話になってしまったけれど、彼女もれっきとした現実世界の住人だ。一緒に脱出できるならそれに越した事は無い。
そうは思わないかい? 司藤さん」
「えっと……わたしは――」
「所詮この『狂えるオルランド』の世界は……本の中の、架空の物語なんだ。本物じゃない。たとえこの世界で恋をして、本気で好きになったとしても。それは偽物だし、報われる事はないんだよ」
「…………」
(そう……なのかな……?)
アイは綺織の言い分に押し黙った。
それからレオは腰を上げた。
「もっと一緒にいたい所だけれど、お忍びで外出する時間も限られていてね。
今日のところはここまでにしよう。話を聞いてくれてありがとう、司藤さん」
「……は、はい。こちらこそ――」
思いの外あっけなく、二人の時間は終わってしまい。
アイはそのまま宿へと戻った。彼女にもブラダマンテとして使命がある。明日にでもトリエステを離れ、ロジェロやアストルフォの助勢に向かう必要があった。
何故なら彼らと共に狂ったオルランドという非常に厄介な怪物を相手取り、正気を取り戻させねばならないからだ。
(アンジェリカが目覚める前に、街を発たなきゃいけないのが気がかりだけど……
いつまでもこの街に長居する訳にもいかない。仕方ないよね――)
結局アンジェリカの事はメドロと綺織に任せ、アイはメリッサを伴ってフランク王国領を目指したのだった。
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