かがみゆえの掌編小説【恋愛】

掌編小説

Good-bye

　.




“サヨナラ”

　君にこの言葉を言う日がいつか来るかな？
　ボクも君も同じ転勤族だから、いつか来るよね。
　その時は、君にちゃんとお別れをするよ。

　でも、ボクは「サヨナラ」は言わないよ。
　言葉を変えて、「またな」って言うんだ。
　君に最後まで、笑顔で笑って見送るんだ。
　君が見えなくなるまで。

　そして君が本当に見えなくなった時。
　ワーッ！！って思いっきり泣くんだ。

　本当は君の目の前で泣きたいと思うけど、ボクは男だから女の君の目の前では、絶対に泣かないよ。
　ボクは泣き虫だけど、それだけは絶対に守り切るんだ。
　そして、泣きながら誓うんだ。

「君を忘れない」
「君にもう一度会う」

　そして、泣きながら信じるんだ。

「君はボクを忘れない」
「君にもう一度会える」

　強く強く毎日願うんだ。

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