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4.公爵令嬢は父と対峙する
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公爵家の屋敷に戻ったレイシアは、公爵家当主である父の書斎を訪れていた。
レイシアは侯爵家のパーティーで起こったことのあらましを包み隠さず話した。
そして、自身の至らぬ点を謝罪した。
「そういうことか」
公爵はなにかを納得したようにうなずいた。
(そういうことか、とはどういうことかしら?)
疑問には思うが、張りつめたこの空気で質問するわけにもいかない。
「レイシア、お前に婚約の話が来ている」
「えっ?」
思わず、すっとんきょうな声が漏れる。
レイシアはついさっきまでは、確かにロイスの婚約者だったのだ。
第一王子の婚約者だと知って婚約を申し込んでくる者がいるとは思えないし、かといって婚約破棄されたことを知ってから申し込んでくるには早すぎる。
「いったいどなたが……?」
「リンド殿下だ」
レイシアは目を見開いた。
「来たのはつい先程だ。
リンド殿下が来たときは驚いたが、どうやらあちらも婚約者と上手くいっていなかったようだな。
殿下も婚約破棄をなさったそうだ。
既に陛下とも相手方とも話はついているらしい。
私としてはロイス殿下でも、リンド殿下でも王位につく方との婚約を結べるのなら、どちらでも構わない。
いや、レイシアに気がある分、リンド殿下の方が公爵家にとって都合がいいかもしれないな」
「待ってください。
第二王子であるリンド殿下が、王位につくとは限らないのでは。
だから、私はロイス殿下と婚約していたわけですし」
歴代の王をみても、そのほとんどは王位継承権一位の者、つまり第一王子が継いでいる。
「ロイス殿下が本当にメリー嬢と婚約をするつもりなら、王位継承権を放棄するしかないだろう。
まさか、ぽっと出の男爵令嬢を王妃にするわけにもいくまい。
そうなれば、次期王はリンド殿下だ。
レイシア、お前はどうする?」
「私は……」
レイシアは侯爵家のパーティーで起こったことのあらましを包み隠さず話した。
そして、自身の至らぬ点を謝罪した。
「そういうことか」
公爵はなにかを納得したようにうなずいた。
(そういうことか、とはどういうことかしら?)
疑問には思うが、張りつめたこの空気で質問するわけにもいかない。
「レイシア、お前に婚約の話が来ている」
「えっ?」
思わず、すっとんきょうな声が漏れる。
レイシアはついさっきまでは、確かにロイスの婚約者だったのだ。
第一王子の婚約者だと知って婚約を申し込んでくる者がいるとは思えないし、かといって婚約破棄されたことを知ってから申し込んでくるには早すぎる。
「いったいどなたが……?」
「リンド殿下だ」
レイシアは目を見開いた。
「来たのはつい先程だ。
リンド殿下が来たときは驚いたが、どうやらあちらも婚約者と上手くいっていなかったようだな。
殿下も婚約破棄をなさったそうだ。
既に陛下とも相手方とも話はついているらしい。
私としてはロイス殿下でも、リンド殿下でも王位につく方との婚約を結べるのなら、どちらでも構わない。
いや、レイシアに気がある分、リンド殿下の方が公爵家にとって都合がいいかもしれないな」
「待ってください。
第二王子であるリンド殿下が、王位につくとは限らないのでは。
だから、私はロイス殿下と婚約していたわけですし」
歴代の王をみても、そのほとんどは王位継承権一位の者、つまり第一王子が継いでいる。
「ロイス殿下が本当にメリー嬢と婚約をするつもりなら、王位継承権を放棄するしかないだろう。
まさか、ぽっと出の男爵令嬢を王妃にするわけにもいくまい。
そうなれば、次期王はリンド殿下だ。
レイシア、お前はどうする?」
「私は……」
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