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おまけ:好きなところ
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アレスが本邸に訪れると、から元気に笑うアルバラがアレスを迎えた。
原因はどうせルークの不在が続いていることだろう。ルークは世界中を飛び回っているから、帰ってくることの方が稀である。
それでも以前よりは帰る頻度が格段に上がったのだけど――それを教えるとルークに怒られそうだからと、アレスはあえて何も言わなかった。
「今日はどうしたんですか? ルークさんならお仕事で……」
「ん、知ってるー。おれは普通に遊びにきただけだよ」
「そ、そうですか」
よほど一人が寂しかったのか、アルバラは嬉しそうに笑っていた。
(うーん……ルークってば、こんな可愛い子を放置しちゃって)
アルバラはもともと可愛い顔をしていたが、今はルークに愛されてすっかり磨きがかかっている。街に出れば十人が十人振り向くだろう。アレスの来訪に喜ぶ笑顔だとか、たまに見せる憂げな伏し目だとか、そのどれもが色っぽく見えるのはきっと、アレスの思い違いではない。
恋人が居るアレスでさえ、思わず喉が鳴ってしまう。
「ルークはどれくらい帰ってきてないのー?」
「もう三日になります」
「ふーん。三日……三日ねえ……」
アルバラに案内されてリビングに着くと、アレスはさっそくキッチンへと駆け出した。アルバラは追いつけないのかおろおろとしていたが、アレスに「待っててー!」と言われて安心したらしい。ソファに座り、言われた通りにアレスの戻りを待っている。
(ふふふ、あの生活感のないルークがアルバラくんと恋人になってどんな生活をしてるのか、ちょっと気になってたんだよねー)
ルークが帰ってきていないのはまだ三日。それならあと一週間は戻らないだろう。少なくとも今日は、好き勝手してもバレることはない。
そんなことを確信して、まずは冷蔵庫を開ける。以前は線も入っておらず、起動すらしていなかったが……中にはなんと、ギッチリと食材が詰められていた。
「えー、まじ? あのルークが? ねえアルバラくーん! もしかしてアルバラくんって料理するー?」
少し離れたところで座っているアルバラに問いかけると、最近はじめました、なんて照れくさそうに返ってきた。
それなら尚更信じがたい。そもそもルークがシェフを家に招いてその食事を食べるということは考えてもいなかったし、ありえないと分かってはいるのだが。相手が誰であれ、あのルーク・グレイルという男が他人が作ったものを食べているという姿が一番想像できなかった。
恋で人はそこまで変わるものなのか。
ひとまず酒をいくつか持って、アレスは駆け足でアルバラの元に戻る。
「ねえ、アルバラくんが作ったご飯、ルークと食べるの?」
「はい。ルークさんと……お母様と」
「お母様!? え、アルバラくんのお母さんも一緒に暮らしてるの!?」
「そうですよ。今は少し、庭の散歩に行っているみたいですが」
あの、ルークが。
アルバラだけでなく、まさかその母親まで許容しているとは。
「へ、へー……その、アルバラくんのお母さんとルークってどんな話するの? いやほら、ルークってそういうのあんまり想像できないなーって……」
「どんな……?」
思い出そうとするアルバラに、アレスはすかさず酒をすすめる。
アルバラは素直な男だ。差し出されたそれを、酒と知らずに飲んでいた。
「えっと……普通の会話ですよ。でも僕がほとんどしゃべってしまうので、二人はそれに答えてくれるだけというか……」
「仲は良いんだ?」
「はい。お母様もルークさんを気に入っているみたいです。あ、でも、ルークさんはたまに『どこまで見えてるのか』と気にしていることはありますけど」
「あのルークが気にして……!?」
酒を注いだ分だけ、アルバラは素直に飲み干していく。
「そっかそっか、なるほどねー……それでさ、その……ルークのどこが好きなの? いやおれ幼馴染だからさ、正直あれのどこに恋ができるのか一番分からなくて。ほら、ルークって顔は良いけど何考えてるか分からないでしょ? 昔っからそうでさー、すぐ殺すしすぐ殴るし。あ! アルバラくんは殴られてない? 大丈夫?」
「んー……僕は大丈夫です。ルークさんが殴るなんて想像がつかないというか……いっつも抱きしめてくれます。優しいです」
「あのルークが!」
アレスが楽しそうに笑うと、それにつられたのか、アルバラもふにゃりと微笑んだ。
「はい。ルークさんは優しくて格好良くて、すごく素敵な人です。たまに笑ってくれたときは心臓が壊れてしまうんじゃないかって思えるくらいドキドキします。いつも僕を助けてくれて、守ってくれて、たくましくて、頼り甲斐があって、なんでもできて、スタイルもいいし、髪の毛の先まで綺麗で、」
「わー! もうわかったよ、わかった! 聞いてるこっちが恥ずかしい!」
「本当に素敵で……僕にはもったいないくらいの人だなぁって、いっつも思います」
頬を赤く染めたアルバラが、眉を下げて俯いた。
「そんなことないよ。アルバラくんも素敵な子だし」
「僕、ルークさんに何もしてあげられないんです。……助けられてばっかりで、守られてばっかりで……待つことしかできなくて……何か役に立てればと思って料理を初めても、やっぱりうまくいかなくて……」
「いやー、でもルークはそのご飯、完食するんでしょ?」
「はい。……気を遣って美味しいって言ってくれてはいますけど……」
「いや本当に美味しいんだと思うよ。あ、味がじゃなくてね。ほら、ルークってまったく顔に出ない男だけど、その分心の中は騒がしそうっていうか」
「……心の中?」
「そうだよ! てか、アルバラくんのことになるとルーク超必死だし! アルバラくんがユーリウス殿下のところに行ったときなんかもう目も当てられなかったくらい!」
アレスが慰めていると思ったのか、アルバラはペコリと頭を下げた。
アレスとしては本当のことを言っているだけなのだけど……アルバラの前では格好つけているのであろうルークの姿を思えば、アレスの言うルークの姿と一致せず慰めだと思われても当然なのかもしれない。
「んー……アルバラくんはそこに居るだけでルークのためになってるんだけどなあ」
「僕、ルークさんのお仕事をお手伝いしますって言ったんですけど」
「させてくれるわけないじゃん」
「はい。ダメだって言われました」
「そりゃそうだよ。ルークは本命を見せびらかしたい派じゃなくて、隠しておきたい派なんだから」
「……は、派閥の話ですか……?」
ルークはずっと、誰かに何かを伝えることを重要視して生きてこなかった。
そんなことがまさか、ここで弊害になっているとは。
(好きとか愛してるとか、そんなことも言ってなさそー)
こればっかりは、アレスが何かを言ったところでルークが従うわけでもない。
「よーし、アルバラくん! 今日はたくさん飲もう! 大丈夫、おれが一緒に居るからね!」
「……は、はい……!」
「余計なことをするなアレス。おまえも、何を乗り気になってる」
酒瓶を掲げたアレスの頭を、背後から大きな手が強く掴んだ。ギリギリと指が締まる。それに絶望しながらもアレスが振り向くと、そこには幾分冷えた表情でルークが立っていた。
「あ、あれー……? まだ早いお帰りでは……?」
「ふん。俺は無駄に仕事を長引かせる無能ではないからな」
アルバラが来るまで本邸に近づくこともなかった男がどの口で……。
なんて、そんなことが分かるのは幼馴染だからこそであり、きっとアルバラには通じていない。ここで「おまえに会いたくて早めに帰ってきたんだよ」なんてことを言うことが出来ていたなら、アルバラだって悩んでいないだろう。
ルークはすぐにアレスの頭を放り投げると、アルバラを静かに見下ろした。
「ルークさん、おかえりなさい」
そうして待つような間が落ちた後、アルバラがすぐにルークに抱きつく。
――なるほど今の間は「おかえりなさいのハグ待ち」だったのかと、アレスはうんざりと肩をすくめた。
「すんませんアレスさん。あの人が帰ってくんの、さっき分かったもんで」
後からやってきたアシュレイが、抱きしめ合う二人を見つめるアレスに歩み寄る。
「アシュレイくん、きみも大変だねぇ。毎日あんなラブラブ見せつけられてんの?」
「はは、まあ……ちなみにさっきは、アレスさんが王子にあの人の好きなところを聞いたあたりからずーっと聞き耳立ててたんで、今夜はねちっこそうですね」
「あらー……やらしい男だなぁー」
「ね。なんで王子は不安になるんだ……?」
何かを囁き合いながらキスをし始めた二人に、アレスとアシュレイは背を向けた。
アルバラは酔っ払っているから、もはやルークしか見えていないのだろう。そしてルークはアレスたちが居ようとも構わずやりたいようにやる。
つまり、外野が勝手に退かない限り、あの二人のラブラブを見せられ続けることになる。
「あーあ。おれも恋人に会いたくなってきちゃったー」
部屋を出てすぐ、アレスが思い出すようにつぶやく。
「良いっすねぇ。俺なんか王子の護衛なんで、終わるまでここで待機っすよ……」
「ワオ、可哀想。今日は出てこないんじゃない?」
「えー……一言でいいから『戻っていい』って言ってくれりゃあなぁ……あの人まじで、俺がずっと王子と一緒に居るからって意地悪いんすよ」
ああ、こんなところに犠牲者が一人。
アレスは南無南無と手を合わせると、恋人の元に向かうかとすぐにその場を後にした。
原因はどうせルークの不在が続いていることだろう。ルークは世界中を飛び回っているから、帰ってくることの方が稀である。
それでも以前よりは帰る頻度が格段に上がったのだけど――それを教えるとルークに怒られそうだからと、アレスはあえて何も言わなかった。
「今日はどうしたんですか? ルークさんならお仕事で……」
「ん、知ってるー。おれは普通に遊びにきただけだよ」
「そ、そうですか」
よほど一人が寂しかったのか、アルバラは嬉しそうに笑っていた。
(うーん……ルークってば、こんな可愛い子を放置しちゃって)
アルバラはもともと可愛い顔をしていたが、今はルークに愛されてすっかり磨きがかかっている。街に出れば十人が十人振り向くだろう。アレスの来訪に喜ぶ笑顔だとか、たまに見せる憂げな伏し目だとか、そのどれもが色っぽく見えるのはきっと、アレスの思い違いではない。
恋人が居るアレスでさえ、思わず喉が鳴ってしまう。
「ルークはどれくらい帰ってきてないのー?」
「もう三日になります」
「ふーん。三日……三日ねえ……」
アルバラに案内されてリビングに着くと、アレスはさっそくキッチンへと駆け出した。アルバラは追いつけないのかおろおろとしていたが、アレスに「待っててー!」と言われて安心したらしい。ソファに座り、言われた通りにアレスの戻りを待っている。
(ふふふ、あの生活感のないルークがアルバラくんと恋人になってどんな生活をしてるのか、ちょっと気になってたんだよねー)
ルークが帰ってきていないのはまだ三日。それならあと一週間は戻らないだろう。少なくとも今日は、好き勝手してもバレることはない。
そんなことを確信して、まずは冷蔵庫を開ける。以前は線も入っておらず、起動すらしていなかったが……中にはなんと、ギッチリと食材が詰められていた。
「えー、まじ? あのルークが? ねえアルバラくーん! もしかしてアルバラくんって料理するー?」
少し離れたところで座っているアルバラに問いかけると、最近はじめました、なんて照れくさそうに返ってきた。
それなら尚更信じがたい。そもそもルークがシェフを家に招いてその食事を食べるということは考えてもいなかったし、ありえないと分かってはいるのだが。相手が誰であれ、あのルーク・グレイルという男が他人が作ったものを食べているという姿が一番想像できなかった。
恋で人はそこまで変わるものなのか。
ひとまず酒をいくつか持って、アレスは駆け足でアルバラの元に戻る。
「ねえ、アルバラくんが作ったご飯、ルークと食べるの?」
「はい。ルークさんと……お母様と」
「お母様!? え、アルバラくんのお母さんも一緒に暮らしてるの!?」
「そうですよ。今は少し、庭の散歩に行っているみたいですが」
あの、ルークが。
アルバラだけでなく、まさかその母親まで許容しているとは。
「へ、へー……その、アルバラくんのお母さんとルークってどんな話するの? いやほら、ルークってそういうのあんまり想像できないなーって……」
「どんな……?」
思い出そうとするアルバラに、アレスはすかさず酒をすすめる。
アルバラは素直な男だ。差し出されたそれを、酒と知らずに飲んでいた。
「えっと……普通の会話ですよ。でも僕がほとんどしゃべってしまうので、二人はそれに答えてくれるだけというか……」
「仲は良いんだ?」
「はい。お母様もルークさんを気に入っているみたいです。あ、でも、ルークさんはたまに『どこまで見えてるのか』と気にしていることはありますけど」
「あのルークが気にして……!?」
酒を注いだ分だけ、アルバラは素直に飲み干していく。
「そっかそっか、なるほどねー……それでさ、その……ルークのどこが好きなの? いやおれ幼馴染だからさ、正直あれのどこに恋ができるのか一番分からなくて。ほら、ルークって顔は良いけど何考えてるか分からないでしょ? 昔っからそうでさー、すぐ殺すしすぐ殴るし。あ! アルバラくんは殴られてない? 大丈夫?」
「んー……僕は大丈夫です。ルークさんが殴るなんて想像がつかないというか……いっつも抱きしめてくれます。優しいです」
「あのルークが!」
アレスが楽しそうに笑うと、それにつられたのか、アルバラもふにゃりと微笑んだ。
「はい。ルークさんは優しくて格好良くて、すごく素敵な人です。たまに笑ってくれたときは心臓が壊れてしまうんじゃないかって思えるくらいドキドキします。いつも僕を助けてくれて、守ってくれて、たくましくて、頼り甲斐があって、なんでもできて、スタイルもいいし、髪の毛の先まで綺麗で、」
「わー! もうわかったよ、わかった! 聞いてるこっちが恥ずかしい!」
「本当に素敵で……僕にはもったいないくらいの人だなぁって、いっつも思います」
頬を赤く染めたアルバラが、眉を下げて俯いた。
「そんなことないよ。アルバラくんも素敵な子だし」
「僕、ルークさんに何もしてあげられないんです。……助けられてばっかりで、守られてばっかりで……待つことしかできなくて……何か役に立てればと思って料理を初めても、やっぱりうまくいかなくて……」
「いやー、でもルークはそのご飯、完食するんでしょ?」
「はい。……気を遣って美味しいって言ってくれてはいますけど……」
「いや本当に美味しいんだと思うよ。あ、味がじゃなくてね。ほら、ルークってまったく顔に出ない男だけど、その分心の中は騒がしそうっていうか」
「……心の中?」
「そうだよ! てか、アルバラくんのことになるとルーク超必死だし! アルバラくんがユーリウス殿下のところに行ったときなんかもう目も当てられなかったくらい!」
アレスが慰めていると思ったのか、アルバラはペコリと頭を下げた。
アレスとしては本当のことを言っているだけなのだけど……アルバラの前では格好つけているのであろうルークの姿を思えば、アレスの言うルークの姿と一致せず慰めだと思われても当然なのかもしれない。
「んー……アルバラくんはそこに居るだけでルークのためになってるんだけどなあ」
「僕、ルークさんのお仕事をお手伝いしますって言ったんですけど」
「させてくれるわけないじゃん」
「はい。ダメだって言われました」
「そりゃそうだよ。ルークは本命を見せびらかしたい派じゃなくて、隠しておきたい派なんだから」
「……は、派閥の話ですか……?」
ルークはずっと、誰かに何かを伝えることを重要視して生きてこなかった。
そんなことがまさか、ここで弊害になっているとは。
(好きとか愛してるとか、そんなことも言ってなさそー)
こればっかりは、アレスが何かを言ったところでルークが従うわけでもない。
「よーし、アルバラくん! 今日はたくさん飲もう! 大丈夫、おれが一緒に居るからね!」
「……は、はい……!」
「余計なことをするなアレス。おまえも、何を乗り気になってる」
酒瓶を掲げたアレスの頭を、背後から大きな手が強く掴んだ。ギリギリと指が締まる。それに絶望しながらもアレスが振り向くと、そこには幾分冷えた表情でルークが立っていた。
「あ、あれー……? まだ早いお帰りでは……?」
「ふん。俺は無駄に仕事を長引かせる無能ではないからな」
アルバラが来るまで本邸に近づくこともなかった男がどの口で……。
なんて、そんなことが分かるのは幼馴染だからこそであり、きっとアルバラには通じていない。ここで「おまえに会いたくて早めに帰ってきたんだよ」なんてことを言うことが出来ていたなら、アルバラだって悩んでいないだろう。
ルークはすぐにアレスの頭を放り投げると、アルバラを静かに見下ろした。
「ルークさん、おかえりなさい」
そうして待つような間が落ちた後、アルバラがすぐにルークに抱きつく。
――なるほど今の間は「おかえりなさいのハグ待ち」だったのかと、アレスはうんざりと肩をすくめた。
「すんませんアレスさん。あの人が帰ってくんの、さっき分かったもんで」
後からやってきたアシュレイが、抱きしめ合う二人を見つめるアレスに歩み寄る。
「アシュレイくん、きみも大変だねぇ。毎日あんなラブラブ見せつけられてんの?」
「はは、まあ……ちなみにさっきは、アレスさんが王子にあの人の好きなところを聞いたあたりからずーっと聞き耳立ててたんで、今夜はねちっこそうですね」
「あらー……やらしい男だなぁー」
「ね。なんで王子は不安になるんだ……?」
何かを囁き合いながらキスをし始めた二人に、アレスとアシュレイは背を向けた。
アルバラは酔っ払っているから、もはやルークしか見えていないのだろう。そしてルークはアレスたちが居ようとも構わずやりたいようにやる。
つまり、外野が勝手に退かない限り、あの二人のラブラブを見せられ続けることになる。
「あーあ。おれも恋人に会いたくなってきちゃったー」
部屋を出てすぐ、アレスが思い出すようにつぶやく。
「良いっすねぇ。俺なんか王子の護衛なんで、終わるまでここで待機っすよ……」
「ワオ、可哀想。今日は出てこないんじゃない?」
「えー……一言でいいから『戻っていい』って言ってくれりゃあなぁ……あの人まじで、俺がずっと王子と一緒に居るからって意地悪いんすよ」
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