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「……本当にごめん。やりすぎた」
目が覚めると、隣にはしょんぼりと項垂れる恋人の姿があった。あれだけ激しく抱かれたというのに、身体は綺麗に拭かれている上に服まで着せられている。きっと全てが終わったあとに甲斐甲斐しく世話をしてくれたのだろう。普段は落ち着いていて感情をそれほど表に出さない彼がここまで申し訳なさそうにしている姿を見ると、少し可哀想な気もしてくる。
「水持って来たんだけど……身体、動かせる?」
「……うん……だいじょ、ぶ……」
自分でも驚くほど掠れた声に思わず顔が歪む。ゆっくりと上半身を起こし、手渡された水を喉に流し込むといくらか気分がすっきりとした。
「朝御飯、お粥を作ったんだけど食べられるかな」
「ん、食べる……ありが、と」
ベッドの縁に腰掛けながらこちらを見つめてくる瞳に昨晩のような熱はない。全身を重く包み込む倦怠感よりも細やかに気遣ってくれることへの嬉しさの方が勝ってしまい、自然と表情が緩んでしまう。
「じゃあ、取って来るから。無理しないでゆっくり休んでて」
「……っ!……う、ん……」
伊織の手が頬に触れ、首や肩を伝って背中へと降りていく。労わるように背中と腰をさする動きに、ぞわぞわとした痺れが身体の奥底から這い上がってくる。
(な、に……これ……昨日のこと、思い出すみたいで……)
触れられたところからじわりと甘い疼きが広がり、身体が次第に火照っていく。もっと触れてほしいとでも言うように後孔が収縮し、太腿を擦り合わせてしまうのを止められない。
「……っ、……ぅ♡」
「吉野?」
「……ぁ、何でも……ない♡ちょっと……腰が痛かっただけ……♡」
心配そうな顔をする彼に必死で平静を取り繕いながら返事をする。俯いたまま手の甲で口を覆い、蕩けた声が出ないように耐えていると、伊織は何も言わずに静かに寝室を出ていった。
「ふ、……ぅ♡…………ッ♡」
(さいあく……こんな、すぐ……また……♡)
一人きりになった部屋で身体を丸め、ぎゅっと目を瞑る。ほんの少し触れられただけだと言うのにこの有様だ。気遣うような手つきにさえ勝手に反応するようになってしまった身体が恨めしい。あの大きな手で撫でられたい。柔らかい声で名前を呼んでほしい。頭を過る欲望を振り払うように首を横に振るが、それで誤魔化せるはずもなかった。こんなはしたない人間だなんて知られたら、伊織に幻滅されてしまうだろうか。悲観的な考えとは裏腹に、じんじんと熱を持った肌がシーツに触れる感触すら興奮を煽る。
「…………どうしよう」
呟いた言葉は誰にも拾われることなく空気に溶けて消えていった。
目が覚めると、隣にはしょんぼりと項垂れる恋人の姿があった。あれだけ激しく抱かれたというのに、身体は綺麗に拭かれている上に服まで着せられている。きっと全てが終わったあとに甲斐甲斐しく世話をしてくれたのだろう。普段は落ち着いていて感情をそれほど表に出さない彼がここまで申し訳なさそうにしている姿を見ると、少し可哀想な気もしてくる。
「水持って来たんだけど……身体、動かせる?」
「……うん……だいじょ、ぶ……」
自分でも驚くほど掠れた声に思わず顔が歪む。ゆっくりと上半身を起こし、手渡された水を喉に流し込むといくらか気分がすっきりとした。
「朝御飯、お粥を作ったんだけど食べられるかな」
「ん、食べる……ありが、と」
ベッドの縁に腰掛けながらこちらを見つめてくる瞳に昨晩のような熱はない。全身を重く包み込む倦怠感よりも細やかに気遣ってくれることへの嬉しさの方が勝ってしまい、自然と表情が緩んでしまう。
「じゃあ、取って来るから。無理しないでゆっくり休んでて」
「……っ!……う、ん……」
伊織の手が頬に触れ、首や肩を伝って背中へと降りていく。労わるように背中と腰をさする動きに、ぞわぞわとした痺れが身体の奥底から這い上がってくる。
(な、に……これ……昨日のこと、思い出すみたいで……)
触れられたところからじわりと甘い疼きが広がり、身体が次第に火照っていく。もっと触れてほしいとでも言うように後孔が収縮し、太腿を擦り合わせてしまうのを止められない。
「……っ、……ぅ♡」
「吉野?」
「……ぁ、何でも……ない♡ちょっと……腰が痛かっただけ……♡」
心配そうな顔をする彼に必死で平静を取り繕いながら返事をする。俯いたまま手の甲で口を覆い、蕩けた声が出ないように耐えていると、伊織は何も言わずに静かに寝室を出ていった。
「ふ、……ぅ♡…………ッ♡」
(さいあく……こんな、すぐ……また……♡)
一人きりになった部屋で身体を丸め、ぎゅっと目を瞑る。ほんの少し触れられただけだと言うのにこの有様だ。気遣うような手つきにさえ勝手に反応するようになってしまった身体が恨めしい。あの大きな手で撫でられたい。柔らかい声で名前を呼んでほしい。頭を過る欲望を振り払うように首を横に振るが、それで誤魔化せるはずもなかった。こんなはしたない人間だなんて知られたら、伊織に幻滅されてしまうだろうか。悲観的な考えとは裏腹に、じんじんと熱を持った肌がシーツに触れる感触すら興奮を煽る。
「…………どうしよう」
呟いた言葉は誰にも拾われることなく空気に溶けて消えていった。
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