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お父さんと夜のゲーム
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しおりを挟む「…?」
聞きなれない言葉に、なんとなく気になってしまう。
顔を上げ、そっちの方向を見る。
…と、
「うわ、やべーよそれ」
「須藤ン家行ったら今度からそういう目で見ちまいそうー」
「お前のねーちゃん胸でけーから、お前の家に生まれりゃよかったなー。チクショウ」
なんてケラケラ笑いながら、クラスで一際目立つグループの子たちが騒いでいた。
どうやらその中でも人気者の須藤くん家についての話がきっかけのようだった。
机にお尻を乗せ、足を揺らしている。
カッコイイし、しゃべりもうまい須藤くんは、いつも通り今日も話の中心にいた。
じいっと見つめていると、
「っ、」
チラッとこっちに視線を投げた須藤くんと目が合う。
(…っ、やばい)
なんとなく、焦ってサッと顔を下に向けた。
ドクドクドク、と意味もわからずに心臓の音だけが速くなった。
残りの四人の視線も彼の目線を追ってぼくの方に移ったのがわかった。
(…う、…こういうの、すごく苦手だ。)
「…?どうした?なんかあった?」
「…何もねーよ」
少し離れた場所から聞こえるそんな声に、ほっと息を吐く。
…そういえば、さっきのあの言葉ってどういう意味だったんだろう、と首を傾げる。
結局、まぁいいやと思考を放り投げて、…残りの宿題に取り掛かることにした。
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