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……………
なんだろ。むーーーと30分くらい考えて、導き出した答えがみっつ。
今までみてきたこととか、全部含めてみる。
①よくお母さんにあげてたみたいな、草とか花の冠
②手料理(やったことないけど、前にくーくんが作ってくれたから、なんとかすればできる…ような気がする)
③部屋の掃除
……
………うむ。
「……うーん、なんかちがう気がする……」
一体何が違うのか自分でもわからないけど。
”…時間が、本当に巻き戻ればいいのに”
彼の声が、蘇る。
きっと、それが一番いいんだろう。
でも、時間を巻き戻すっていっても方法も知らない。
(…そもそも、くーくんの一番良かった時間っていつのことなんだろう。)
それすら、知らないのだ。どうしたらいいかわかるわけがない。
「……くーくんの、…ぶわーか…」
結局あの後聞いても、はぐらかされてしまった。「……もーー!!いーーー!!しるかーーー!」叫んでふん、とそっぽを向いた。
それから、のそのそと四つん這いで、部屋に置いてある彼の浴衣を取りにいく。ぎゅううと抱き締めた。
「……くんくん、」流れでくーくんの真似をして匂いを嗅いでみた。…うむ。良い香りがする。
そうしていると、少しだけ…ほんの少しだけ、…寂しいのがまぎれる気がした。
「………くーく…」
ばたんと倒れるように床に寝そべって、小さく唇で呼んでみる。
当然ながらそれに応えて障子は開かれないし、彼もここにいない。
はーとため息にも似た息を吐いて、瞼を…伏せる。
”まーくん”
声を、思い出す。凛として綺麗で、落ち着いてて、凄くあったかい…声。
それから、頭を撫でてくれる手の感触と、優しい微笑み。
(…会い、たい…)
ぎゅ、と腕の中に閉じ込めていた浴衣を抱き締める。
「…くーくん、…っ、」
と、もう一度彼の名を口にしようとして、ビク、と大きく身体が跳ねる。
「…え、…」身体に、起きた変化に、ぎょっとした。
(…ま、た…)
…熱い。
集まる。どきどきして、しすぎて、「…っ、」血液が、ソコに集まる。
股の間がムズムズして、痒いような気がして、無意識に脚をそれに触れさせるように擦り合わせた。
着物と畳の摩擦音が大きくなる。
「…っ、ん、んん…っ、」
口を噤んで、鼻から抜けるような吐息を零した。
最近ずっとこんなばっかりで、でも、いつもやだって思ってるのに全然おさまってくれない。
違うこと、違うこと考えないと、違うこと…
「ッ、」
(…っ、なんで、なんでだよ…っ)
泣きたくなる。おさまらない。おさまってくれない。
違うこと、なんて考えようとすればするほどむしろくーくんのことしか思い浮かばない。
「…っ、だ、」その今にも爆発しそうな『ソレ』を抱えて、額をごつ、と畳に軽くぶつけてみた。
…ひりひりする。痛い。けど、何も、…変わってない。
ドク、ドク、とさっきとは違う意味で鼓動が速くなる。
”好きだよ”
鼓膜に残る、彼の低く掠れた、声―――、
ドク…ッ、
「っ、て、だからちがーう!!ちがうって、ば」
声に力がない。出せない。余裕がない。泣いてる。
あああもう何考えてるんだよそっちを意識してどうするんだあああまたどんどん硬くなってるし変な感じ強くなってるしだけどどうしたらいいかなんてわかってるけどそれでもなんか恥ずかしいからしたくないというかそんなこと考えてる場合でもなくてだけどだけどだけど
「…でも、また、…っ、ふく、と床…汚す、わけにはいかな…、っ、」
替えの洋服だって沢山用意してくれてるけど、くーくんがいない時に勝手に借りるのもダメな気がするし、とり、あえず、
「…と、いれ…っ、」
手を床について、身体を起こす。
よろよろとふらつきながら、ぐらぐらゆれる視界で、目的地を目指した。
やっとの思いでトイレにたどり着いて、「ひ、ぅ…」でも、そこで力尽きた。部屋に備え付けられてるから近いはずなのに、かなり遠くに感じた。
脚ががくがくと小刻みに震えて、立っていられなくて壁に寄りかかるようにして身体を支える。
「…は、は…っ、」と震える手で浴衣をかきわけて下着をおろす。
それから、おそるおそる視線を下に向けた。
(…や、っぱり、…)
ゴクリ、と唾を飲みこむ。
「…う、あ……、もう、なん、で、…」
…完全に上を向いてツン、と硬くなっているソコに指先で触れてみると、「ッ、ぁ、」大げさなほどに反応してしまう。それだけで、背中が痺れるような感覚に陥った。それだけで、ストン、と一回腰が抜けて尻が床についてしまった。
なんとか息を整えて、立ち上がる。
「…なんとか、しなく、ちゃ…」
荒い息を必死に唇を噛んでおさえて、片手で、ゆっくりと擦ってみる。
「…っ、ん゛、ひ…っ、」
既に敏感すぎて、触る度に変な声がおさえられない。
”まーくんのその可愛いちっちゃな手で、頑張って上下に擦るんだよ”
「…っ、ん゛、は…っ、は、ぁ…っ、」
あの時、くーくんに教えてもらった通り、ぬちゃ、ぬちゃ、とおしっこの場所からトロトロ出てきたそのぬるりとした液体を指に絡ませながら、扱く。ぶるり、とわけもなく身体が痺れて震えた。
(…また、…おしっこ、でそう、な感じ、がする…)
あの変なのが出たら、ちゃんとトイレの中に出さないといけなくて、だから、立ったままだから、脚がぶるぶる震えてすぐに腰から崩れおちそうだ。
まだぐちゅぐちゅと扱いているソコに傷が残ってるせいで、痛くて、きもちよくて、瞼が熱くなる。
「やだ、やだよ…っ、も、…っおれ、」
くーくんを待ってて、いい子にしようって思ってたはずだったのに、ひとりでこんなことして、…本当に、いったい何、してるんだろう。
罪悪感やら情けなさで胸が苦しい。
「…っ、ふ、ぇ…っ」
なのに、気持ちいいってこんなに思っちゃうなんて、全然反省してないじゃないか。
ひっく、としゃくりあげながらビク、ビク、と腰の奥の方に集まってくる強い快感に理性が吹っ飛びそうになる。
もう、出したいのに。
あと、ちょっとなのに。
性器も腰の奥の方も全部がむずむずして、中途半端に出そうな感じで出ない。
「…っ、う、うう…っ、はや、く…っ、」
焦る。
出そうだからってだけじゃない。
今、トイレを使ってて、それにここはおれの家じゃなくて、
だから、こうしてる間にも、
(…もしかしたら、くーくんが帰ってくるかもしれないのに…っ、)
絶対に、見られたくない。
意識すると余計に焦って、「…ぁ、う…」しかもまたくーくんのことを考えて、性器が勝手に喜びに震えてトロトロを出してくる。
よけた浴衣越しに上から見える、自分の感情がまるわかりな光景。
それを自覚して熱くなる頬に、また涙を零した。
「…っ、っ、」手に、うまく力が入らなくて、ゆっくりとしか扱けないせいでもどかしい感覚から抜けられない。
「…っ、ん、ん…っ、」
とにかくもっと強い気持ち良い感じが欲しくて、更に性器に刺激を与えようと、手の動きに合わせて腰を揺らしながら行為に耽る。
そうすると、強くなる甘い感覚と切迫感。
「は…っ、ぁ…っ、んん…っ、」
あの時は、こんなんじゃ、なかった。
前みたいに出したわけじゃないのにビクビクと身体が震えて、絶頂感に襲われる。
気持ち良くって、でも、そんな自分が嫌いで、気持ち悪くて、ぼろぼろと涙を零した。
(…いま、すっごく、あたま、ばかになってる…)
ここまで変になってしまうことが普通なのか異常なのかもわからない。
いや、きっとおかしい、おかしいんだ。
(…だって、だって、)
「くー、くんにあうまで、こんら、…ひろ、くなったこと、らかった…っ、ろに…っ、」
あれ、…?うまく、はなせ、てない。
卑猥な音を個室に響かせながら、涙声でそんなことを言いながら喉を震わせた瞬間、
ぐらり、と思った以上に視界がぐらつく。
「…っ、」
世界が、すごい勢いでぶれた。
…そうして、気づいたときには膝から床にくずれるような格好になっていて、
一気に全身から力が抜ける。
…結局、一回もその欲を吐きだすこともないまま、どさり、と床に倒れるようにして意識が途絶えた。
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