57 / 143
第三章:京洛の蜘蛛巣
第五十七話:敵中突破
しおりを挟む
丹波国の山中、負傷した赤井直正の兵士たちとの出会いは、小太郎たちに黒井城への潜入の糸口を与えた。
光秀軍の厳重な包囲網の中、唯一の突破口は、彼らが教えてくれた、ほとんど誰も通らない獣道だった。しかし、そこもまた、光秀の斥候が目を光らせている可能性は否定できない。
「この道ならば、光秀の兵も油断しているかもしれぬ。だが、より一層の警戒が必要だ」
小太郎は、そう言って、慎重に獣道へと足を踏み入れた。道は狭く、木々が鬱蒼と生い茂り、昼間でも薄暗い。足元はぬかるみ、滑りやすい。
千代女は、小太郎の背後を固め、周囲の気配に全神経を集中させていた。
おふうもまた、息を潜め、小太郎たちに続いて歩いた。彼女の表情には、依然として不安の色が浮かんでいるが、その瞳には、傷ついた兵士たちを救いたいという、強い意志が宿っていた。
獣道を進むこと数刻。彼らは、草むらに身を潜める光秀の斥候隊に遭遇した。斥候たちは、小太郎たちの存在に気づき、刀を抜き放つ。
「武田の密偵め!ここまでだ!」
斥候の一人が、そう叫ぶと、小太郎たちに斬りかかってきた。小太郎は、瞬時に刀を抜き、応戦する。狭い獣道での戦いは、不利だ。彼は、千代女とおふうに目配せをした。
千代女は、小太郎の意図を察し、素早く斥候の一人に飛びかかり、その喉元に短刀を突きつけた。彼女の動きは、闇に溶け込むように滑らかで、ほとんど音を立てない。
おふうもまた、懐から煙玉を取り出し、地面に叩きつけた。白い煙が、獣道いっぱいに広がり、斥候たちの視界を奪う。
「今のうちに!」
小太郎は、そう叫び、煙に紛れて斥候たちを突破した。彼らは、煙の中を駆け抜け、さらに獣道の奥へと進んでいった。
斥候たちは、煙の中から小太郎たちの姿を追おうとするが、煙は濃く、視界を完全に遮っている。彼らが煙の中から抜け出した時には、小太郎たちの姿は、すでに闇の中に消え去っていた。
しかし、光秀の包囲網は、獣道だけでは終わらなかった。黒井城に近づくにつれて、光秀軍の兵士たちの数が、次第に増えていく。彼らは、城の周囲に幾重もの陣を張り、赤井直正を完全に孤立させていた。
「これでは、城に近づくことすら叶わぬ……」
小太郎は、光秀軍の厳重な警戒態勢に、歯噛みした。
その時、おふうが、再び機転を利かせた。彼女は、周囲に生えている薬草を素早く摘み取り、それをすり潰し始めた。
「小太郎様!千代女様!あたしに、策がございます!」
おふうは、そう言って、出来上がったばかりの薬草の汁を、小太郎と千代女に差し出した。その汁は、独特の匂いを放っている。
「これを、顔や衣に塗るのです。この匂いは、毒気を帯びているように見せかけ、病が蔓延していると錯覚させる効果があります。光秀の兵は、病を恐れて、我々に近づこうとはしないはず」
おふうの言葉に、小太郎と千代女はハッとした。これは、薬草売りの娘であるおふうだからこそできる、斬新な策だ。
小太郎と千代女は、おふうの指示に従い、薬草の汁を顔や衣に塗った。彼らの姿は、まるで重病人のように見え、その周囲からは、独特の悪臭が漂う。
三人は、堂々と光秀軍の陣地へと足を踏み入れた。兵士たちは、小太郎たちの姿を見ると、その異様な悪臭と、病人のような姿に、思わず顔を背けた。
「病気か……」「近づくな!」「疫病神だ!」
兵士たちは、そう叫びながら、小太郎たちから距離を取った。彼らは、戦場で負傷するよりも、病に倒れることを恐れていたのだ。
その隙を突き、小太郎たちは、光秀軍の陣地を突破し、黒井城へと近づいていった。光秀軍の兵士たちは、病を恐れるあまり、彼らを追跡しようとはしなかった。
黒井城の周囲には、土塁が築かれ、その上には、矢狭間が設けられている。城壁の上からは、赤井直正の兵士たちが、光秀軍の動きを警戒していた。
「城へ近づけば、弓矢の雨が降り注ぐだろう」
千代女は、そう言って、警戒を促した。
小太郎は、懐の歌集を強く握りしめた。信玄が比叡山に残した「楔」の仏像の慈愛に満ちた表情が、彼の脳裏に浮かんだ。信玄は、この戦渦の中で、何を願っていたのか。
小太郎は、城壁に向かって大声で叫んだ。
「赤井直正殿にお伝えしたいことがある!我らは、信玄公の密命を受けた者!」
小太郎の言葉に、城壁の兵士たちは、ざわめいた。信玄の名は、彼らにとって、もはや伝説だった。
兵士の一人が、城主の赤井直正に報告するため、城内へと駆け戻った。その間、小太郎たちは、城壁からの攻撃を受けないよう、身を低くした。
しばらくすると、城壁の上から、一人の武将が姿を現した。
彼は、屈強な体躯に、赤色の甲冑を身につけている。その顔には、長年の戦で刻まれた深い皺が刻まれているが、その瞳には、不屈の闘志が宿っていた。
彼こそが、赤井直正(あかい なおまさ)、通称「丹波の赤鬼」だった。
「信玄公の密命だと申すか……。信玄公は、すでにこの世にはおられぬはず。貴様ら、何者だ!」
直正は、警戒の眼差しで小太郎たちを見下ろした。彼は、信玄の「死」を信じている。
しかし、その言葉の奥には、かすかな期待の色が滲み出ていた。
信玄という稀代の軍師が、もし生きていたならば、この絶望的な状況を打破してくれるかもしれないという、かすかな希望が。
小太郎は、直正の警戒心を解くため、比叡山で発見した信玄の「楔」である仏像を掲げた。
「直正殿。この仏像は、信玄公が比叡山の焼き討ちの跡地に残されたもの。そこに刻まれた和歌に、信玄公の真の御心が込められております」
小太郎は、そう言って、和歌を読み上げた。
「燃え尽きし 山に咲く花 人の世の 悲しみ超えて 光とならん」
直正は、小太郎の言葉と、仏像に刻まれた和歌に、息を呑んだ。彼の顔には、驚きと、そして深い感動が浮かんでいる。
信玄が、この乱世の悲しみの中で、なおも平和への願いを抱いていたことに、直正は心を打たれたのだ。
「信玄公が……。まさか、生きておられたとは……」
直正の目から、一筋の涙がこぼれ落ちた。彼は、信玄の真の志を理解し、その秘策への協力を決意した。
丹波の赤鬼との接触に成功した小太郎たち。光秀の厳重な包囲網を突破し、次の「楔」へと近づいた。
しかし、光秀は、小太郎たちが赤井直正と接触したことを知れば、さらに執拗な追跡を仕掛けてくるだろう。
丹波の地で、小太郎と赤井直正は、信玄の秘策を成就させるため、共に戦うことになる。
光秀軍の厳重な包囲網の中、唯一の突破口は、彼らが教えてくれた、ほとんど誰も通らない獣道だった。しかし、そこもまた、光秀の斥候が目を光らせている可能性は否定できない。
「この道ならば、光秀の兵も油断しているかもしれぬ。だが、より一層の警戒が必要だ」
小太郎は、そう言って、慎重に獣道へと足を踏み入れた。道は狭く、木々が鬱蒼と生い茂り、昼間でも薄暗い。足元はぬかるみ、滑りやすい。
千代女は、小太郎の背後を固め、周囲の気配に全神経を集中させていた。
おふうもまた、息を潜め、小太郎たちに続いて歩いた。彼女の表情には、依然として不安の色が浮かんでいるが、その瞳には、傷ついた兵士たちを救いたいという、強い意志が宿っていた。
獣道を進むこと数刻。彼らは、草むらに身を潜める光秀の斥候隊に遭遇した。斥候たちは、小太郎たちの存在に気づき、刀を抜き放つ。
「武田の密偵め!ここまでだ!」
斥候の一人が、そう叫ぶと、小太郎たちに斬りかかってきた。小太郎は、瞬時に刀を抜き、応戦する。狭い獣道での戦いは、不利だ。彼は、千代女とおふうに目配せをした。
千代女は、小太郎の意図を察し、素早く斥候の一人に飛びかかり、その喉元に短刀を突きつけた。彼女の動きは、闇に溶け込むように滑らかで、ほとんど音を立てない。
おふうもまた、懐から煙玉を取り出し、地面に叩きつけた。白い煙が、獣道いっぱいに広がり、斥候たちの視界を奪う。
「今のうちに!」
小太郎は、そう叫び、煙に紛れて斥候たちを突破した。彼らは、煙の中を駆け抜け、さらに獣道の奥へと進んでいった。
斥候たちは、煙の中から小太郎たちの姿を追おうとするが、煙は濃く、視界を完全に遮っている。彼らが煙の中から抜け出した時には、小太郎たちの姿は、すでに闇の中に消え去っていた。
しかし、光秀の包囲網は、獣道だけでは終わらなかった。黒井城に近づくにつれて、光秀軍の兵士たちの数が、次第に増えていく。彼らは、城の周囲に幾重もの陣を張り、赤井直正を完全に孤立させていた。
「これでは、城に近づくことすら叶わぬ……」
小太郎は、光秀軍の厳重な警戒態勢に、歯噛みした。
その時、おふうが、再び機転を利かせた。彼女は、周囲に生えている薬草を素早く摘み取り、それをすり潰し始めた。
「小太郎様!千代女様!あたしに、策がございます!」
おふうは、そう言って、出来上がったばかりの薬草の汁を、小太郎と千代女に差し出した。その汁は、独特の匂いを放っている。
「これを、顔や衣に塗るのです。この匂いは、毒気を帯びているように見せかけ、病が蔓延していると錯覚させる効果があります。光秀の兵は、病を恐れて、我々に近づこうとはしないはず」
おふうの言葉に、小太郎と千代女はハッとした。これは、薬草売りの娘であるおふうだからこそできる、斬新な策だ。
小太郎と千代女は、おふうの指示に従い、薬草の汁を顔や衣に塗った。彼らの姿は、まるで重病人のように見え、その周囲からは、独特の悪臭が漂う。
三人は、堂々と光秀軍の陣地へと足を踏み入れた。兵士たちは、小太郎たちの姿を見ると、その異様な悪臭と、病人のような姿に、思わず顔を背けた。
「病気か……」「近づくな!」「疫病神だ!」
兵士たちは、そう叫びながら、小太郎たちから距離を取った。彼らは、戦場で負傷するよりも、病に倒れることを恐れていたのだ。
その隙を突き、小太郎たちは、光秀軍の陣地を突破し、黒井城へと近づいていった。光秀軍の兵士たちは、病を恐れるあまり、彼らを追跡しようとはしなかった。
黒井城の周囲には、土塁が築かれ、その上には、矢狭間が設けられている。城壁の上からは、赤井直正の兵士たちが、光秀軍の動きを警戒していた。
「城へ近づけば、弓矢の雨が降り注ぐだろう」
千代女は、そう言って、警戒を促した。
小太郎は、懐の歌集を強く握りしめた。信玄が比叡山に残した「楔」の仏像の慈愛に満ちた表情が、彼の脳裏に浮かんだ。信玄は、この戦渦の中で、何を願っていたのか。
小太郎は、城壁に向かって大声で叫んだ。
「赤井直正殿にお伝えしたいことがある!我らは、信玄公の密命を受けた者!」
小太郎の言葉に、城壁の兵士たちは、ざわめいた。信玄の名は、彼らにとって、もはや伝説だった。
兵士の一人が、城主の赤井直正に報告するため、城内へと駆け戻った。その間、小太郎たちは、城壁からの攻撃を受けないよう、身を低くした。
しばらくすると、城壁の上から、一人の武将が姿を現した。
彼は、屈強な体躯に、赤色の甲冑を身につけている。その顔には、長年の戦で刻まれた深い皺が刻まれているが、その瞳には、不屈の闘志が宿っていた。
彼こそが、赤井直正(あかい なおまさ)、通称「丹波の赤鬼」だった。
「信玄公の密命だと申すか……。信玄公は、すでにこの世にはおられぬはず。貴様ら、何者だ!」
直正は、警戒の眼差しで小太郎たちを見下ろした。彼は、信玄の「死」を信じている。
しかし、その言葉の奥には、かすかな期待の色が滲み出ていた。
信玄という稀代の軍師が、もし生きていたならば、この絶望的な状況を打破してくれるかもしれないという、かすかな希望が。
小太郎は、直正の警戒心を解くため、比叡山で発見した信玄の「楔」である仏像を掲げた。
「直正殿。この仏像は、信玄公が比叡山の焼き討ちの跡地に残されたもの。そこに刻まれた和歌に、信玄公の真の御心が込められております」
小太郎は、そう言って、和歌を読み上げた。
「燃え尽きし 山に咲く花 人の世の 悲しみ超えて 光とならん」
直正は、小太郎の言葉と、仏像に刻まれた和歌に、息を呑んだ。彼の顔には、驚きと、そして深い感動が浮かんでいる。
信玄が、この乱世の悲しみの中で、なおも平和への願いを抱いていたことに、直正は心を打たれたのだ。
「信玄公が……。まさか、生きておられたとは……」
直正の目から、一筋の涙がこぼれ落ちた。彼は、信玄の真の志を理解し、その秘策への協力を決意した。
丹波の赤鬼との接触に成功した小太郎たち。光秀の厳重な包囲網を突破し、次の「楔」へと近づいた。
しかし、光秀は、小太郎たちが赤井直正と接触したことを知れば、さらに執拗な追跡を仕掛けてくるだろう。
丹波の地で、小太郎と赤井直正は、信玄の秘策を成就させるため、共に戦うことになる。
10
あなたにおすすめの小説
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
戦国終わらず ~家康、夏の陣で討死~
川野遥
歴史・時代
長きに渡る戦国時代も大坂・夏の陣をもって終わりを告げる
…はずだった。
まさかの大逆転、豊臣勢が真田の活躍もありまさかの逆襲で徳川家康と秀忠を討ち果たし、大坂の陣の勝者に。果たして彼らは新たな秩序を作ることができるのか?
敗北した徳川勢も何とか巻き返しを図ろうとするが、徳川に臣従したはずの大名達が新たな野心を抱き始める。
文治系藩主は頼りなし?
暴れん坊藩主がまさかの活躍?
参考情報一切なし、全てゼロから切り開く戦国ifストーリーが始まる。
更新は週5~6予定です。
※ノベルアップ+とカクヨムにも掲載しています。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
九州のイチモツ 立花宗茂
三井 寿
歴史・時代
豊臣秀吉が愛し、徳川家康が怖れた猛将“立花宗茂”。
義父“立花道雪”、父“高橋紹運”の凄まじい合戦と最期を目の当たりにし、男としての仁義を貫いた”立花宗茂“と“誾千代姫”との哀しい別れの物語です。
下剋上の戦国時代、九州では“大友・龍造寺・島津”三つ巴の戦いが続いている。
大友家を支えるのが、足が不自由にもかかわらず、輿に乗って戦い、37戦常勝無敗を誇った“九州一の勇将”立花道雪と高橋紹運である。立花道雪は1人娘の誾千代姫に家督を譲るが、勢力争いで凋落する大友宗麟を支える為に高橋紹運の跡継ぎ統虎(立花宗茂)を婿に迎えた。
女城主として育てられた誾千代姫と統虎は激しく反目しあうが、父立花道雪の死で2人は強く結ばれた。
だが、立花道雪の死を好機と捉えた島津家は、九州制覇を目指して出陣する。大友宗麟は豊臣秀吉に出陣を願ったが、島津軍は5万の大軍で筑前へ向かった。
その島津軍5万に挑んだのが、高橋紹運率いる岩屋城736名である。岩屋城に籠る高橋軍は14日間も島津軍を翻弄し、最期は全員が壮絶な討ち死にを遂げた。命を賭けた時間稼ぎにより、秀吉軍は筑前に到着し、立花宗茂と立花城を救った。
島津軍は撤退したが、立花宗茂は5万の島津軍を追撃し、筑前国領主としての意地を果たした。豊臣秀吉は立花宗茂の武勇を讃え、“九州之一物”と呼び、多くの大名の前で激賞した。その後、豊臣秀吉は九州征伐・天下統一へと突き進んでいく。
その後の朝鮮征伐、関ヶ原の合戦で“立花宗茂”は己の仁義と意地の為に戦うこととなる。
異聞坊ノ岬沖海戦 此れは特攻作戦に非ず
みにみ
歴史・時代
1945年4月 米軍が沖縄へと上陸 日吉台は菊水一号作戦発令
第一航空戦隊旗艦大和率いる第二艦隊は全兵力をもって
これを迎撃せんとす 基地航空隊との協力を持ってこれを撃滅せよ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる