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第六章:古き神々の涙と因果の病
第百二話:土地神の涙
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夜が明け、鬼灯横丁にも朝の光が差し込む頃、玄庵診療所には、昨日運び込まれた患者の、苦しげな吐息が満ちていた。
全身を苔に覆われたその男は、意識が朦朧としており、時折、意味不明な唸り声を上げるばかりだ。玄庵は、男の脈を測りながら、その顔に微かな苦悩の色を浮かべていた。
「この病は……」
玄庵が呟き、おみつは固唾を飲んでその言葉を待った。
「古き土地神の、因果の涙によるものだ」
その言葉は、まるで氷の刃のように、おみつの胸に突き刺さった。古き土地神。それは、この大地に古くから宿り、人々の暮らしを見守ってきた存在。
その神が、涙を流すほどの悲しみを抱えているというのか。
「因果の涙……。それが、この病を引き起こしているのですか?」
おみつの声は、震えていた。彼女の脳裏には、蝕組との戦いの記憶が鮮明に蘇る。あの時は、人々の負の感情が穢れを生み出した。しかし、今、目の前にあるのは、もっと根源的な、土地そのものが抱える悲しみ。
「ああ。人間たちが、知らず知らずのうちに土地を冒涜し、神を忘れ去った結果だ。この男は、山に手を入れて暮らしていたのだろう。だが、その手入れが、神の心に届かぬ、己の欲のためだけの行いであったのだろう」
玄庵の言葉は、まるで彼自身が、その土地神の悲しみを肌で感じ取っているかのように、深く、重く響いた。
男の症状は、まさにその言葉を裏付けるように、苔がさらに深く、その皮膚に根を張っているかのようだった。
そこへ、いつものように診療所の裏口から、古尾がひょっこり顔を出した。
その手には、朝市で仕入れてきたらしい新鮮な魚がぶら下がっている。しかし、いつもの調子とは異なり、その顔にはどこか戸惑いの色が浮かんでいた。
「よお、玄庵さん、おみつさん。今朝方も、変な話を聞いたぜ。近所の畑を耕してた爺さんが、急に体が土くれみてぇになっちまって、畑の真ん中で動けなくなっちまったってよ。医者も匙を投げてるって話だ」
古尾は、魚を台所に置きながら、そう告げた。その話もまた、玄庵が語った「因果の病」と合致している。
「古尾。お前は八百万の神々について詳しいな。この因果の病が、なぜ今、これほどまでに顕れているのか、おみつに詳しく教えてやれ」
玄庵は、診察台の男から視線を外し、古尾に目を向けた。古尾は、耳の奥を掻きながら、渋々といった様子で頷いた。
「へいへい。ったく、朝っぱらから堅苦しい話は性に合わねぇんだが、玄庵さんの頼みとあらば仕方ねぇ。おみつさんよ、さっきもちょろっと話しただろ? この世のありとあらゆるものに神様は宿ってるって。だがな、その中でも特に、人間が暮らしを営む上で切っても切れねぇのが、土地神ってやつだ」
古尾は、診療所の隅に座り込み、人差し指を立てて語り始めた。
その目は、どこか遠い過去を見つめているかのようだった。
「土地神ってのは、その名の通り、特定の土地を守り、そこに暮らす人間や生き物に恵みをもたらす神様だ。例えば、この江戸の町なら、広大な武蔵野の地に根を下ろした神様がいる。畑を潤し、作物を実らせ、人々の暮らしを支えてきたのは、ひとえに土地神様の御加護あってのことだったんだ」
古尾は、そこで一旦言葉を切ると、深く息を吐いた。
「だがな、おみつさん。人間ってのは、欲深いもんだ。最初こそ、神様への感謝を忘れずに、祭りなんかも盛大にやってたんだが、時代が下るにつれて、どうだい?
神様の存在を当たり前のように思うようになって、やがては忘れ去っちまった。祠は荒れ果て、祭りも廃れて、神様の声を聞こうともしなくなったんだ」
古尾の声には、どこか悲しみが混じっているようだった。
「神様だって、ただの置物じゃねぇ。人間の信仰や感謝の心こそが、神様の力の源なんだ。それが薄れりゃ、神様だって弱っちまう。そして、人間が土地を汚し、私利私欲のために自然を破壊するような行いを積み重ねてりゃ、どうなると思う?
神様は悲しむ。悲しみはやがて、怒りに変わる。そして、その悲しみと怒りが、因果の涙として、病となって現れるんだ」
古尾は、診療所の窓の外に広がる江戸の町並みに目を向けた。
活気あふれる町だが、その陰には、忘れ去られた神々の悲しみが潜んでいる。
「人が土地を穢し、神の恵みを当たり前のように享受するばかりで、感謝の心を忘れた時、土地神は涙を流す。その涙が、土のように固まる病や、体が崩れる病として現れるんだ。この目の前の男も、畑の爺さんも、知らず知らずのうちに、土地神の悲しみを増幅させていたのかもしれねぇ」
古尾の解説は、おみつの心に、すとんと落ちていった。それは、かつて玄庵が語った、穢れの発生源とも共通する、人間の心の在り様が、この世の異変を引き起こすという真実だった。
「では、どうすればこの病を治せるのでしょう? 薬を飲ませても、この苔は止まりません……」
おみつが、不安げに男の苔に覆われた腕を撫でた。玄庵は、ゆっくりと立ち上がると、おみつに視線を向けた。
「薬だけでは、根本的な治療にはならぬ。この男は、土地神の悲しみをその身に負っている。彼に、そして人々に対し、土地への感謝と、古き神々への畏敬の念を取り戻させること。それが、治療の第一歩となる」
玄庵の言葉は、人々の心を揺さぶる、重い響きを持っていた。病を治すことは、その病を引き起こした因果を断ち切ることに他ならない。
「どうやって……? 人々が神様を信じる心を取り戻すなんて、そんな簡単なことではありません。
おみつの言葉に、古尾が小さくため息をついた。
「簡単なこたぁねぇな。だが、昔はちゃんとやり方があった。祭りだ。神様に感謝を捧げ、その存在を寿ぐ。そうやって、人間と神様は共存してたんだ。まぁ、今となっては、廃れた祭りも多いがな」
古尾の言葉に、玄庵は静かに頷いた。
「失われた信仰を取り戻すこと。それが、この因果の病を治す鍵となる。そして、それは、人間と妖怪、全ての存在が真に共存できる世界を築く上で、避けては通れぬ道なのだ」
玄庵の瞳には、遥か遠くを見据えるような光が宿っていた。
この因果の病は、単なる奇病ではない。それは、人間と神々、そしてこの世界そのものが抱える、深い因果の始まり。玄庵は、その因果の根源へと、足を踏み入れようとしていたのだ。
おみつは、診察台の男と、その横に立つ玄庵を交互に見つめた。彼らがこれから挑む道は、決して平坦ではないだろう。しかし、彼女の心には、不思議と恐れはなかった。
玄庵と共に、この「因果の病」の謎を解き明かし、人々が神々との絆を取り戻す手助けをしたい。そう強く願った。
陽光が差し込む診療所で、玄庵は静かに佇んでいた。その手には、苔に覆われた男の腕。この因果の病は、始まりに過ぎない。
この先、どれほどの神々の涙が、この世に病をもたらすのか。しかし、玄庵の決意は、揺るぎないものだった。
全身を苔に覆われたその男は、意識が朦朧としており、時折、意味不明な唸り声を上げるばかりだ。玄庵は、男の脈を測りながら、その顔に微かな苦悩の色を浮かべていた。
「この病は……」
玄庵が呟き、おみつは固唾を飲んでその言葉を待った。
「古き土地神の、因果の涙によるものだ」
その言葉は、まるで氷の刃のように、おみつの胸に突き刺さった。古き土地神。それは、この大地に古くから宿り、人々の暮らしを見守ってきた存在。
その神が、涙を流すほどの悲しみを抱えているというのか。
「因果の涙……。それが、この病を引き起こしているのですか?」
おみつの声は、震えていた。彼女の脳裏には、蝕組との戦いの記憶が鮮明に蘇る。あの時は、人々の負の感情が穢れを生み出した。しかし、今、目の前にあるのは、もっと根源的な、土地そのものが抱える悲しみ。
「ああ。人間たちが、知らず知らずのうちに土地を冒涜し、神を忘れ去った結果だ。この男は、山に手を入れて暮らしていたのだろう。だが、その手入れが、神の心に届かぬ、己の欲のためだけの行いであったのだろう」
玄庵の言葉は、まるで彼自身が、その土地神の悲しみを肌で感じ取っているかのように、深く、重く響いた。
男の症状は、まさにその言葉を裏付けるように、苔がさらに深く、その皮膚に根を張っているかのようだった。
そこへ、いつものように診療所の裏口から、古尾がひょっこり顔を出した。
その手には、朝市で仕入れてきたらしい新鮮な魚がぶら下がっている。しかし、いつもの調子とは異なり、その顔にはどこか戸惑いの色が浮かんでいた。
「よお、玄庵さん、おみつさん。今朝方も、変な話を聞いたぜ。近所の畑を耕してた爺さんが、急に体が土くれみてぇになっちまって、畑の真ん中で動けなくなっちまったってよ。医者も匙を投げてるって話だ」
古尾は、魚を台所に置きながら、そう告げた。その話もまた、玄庵が語った「因果の病」と合致している。
「古尾。お前は八百万の神々について詳しいな。この因果の病が、なぜ今、これほどまでに顕れているのか、おみつに詳しく教えてやれ」
玄庵は、診察台の男から視線を外し、古尾に目を向けた。古尾は、耳の奥を掻きながら、渋々といった様子で頷いた。
「へいへい。ったく、朝っぱらから堅苦しい話は性に合わねぇんだが、玄庵さんの頼みとあらば仕方ねぇ。おみつさんよ、さっきもちょろっと話しただろ? この世のありとあらゆるものに神様は宿ってるって。だがな、その中でも特に、人間が暮らしを営む上で切っても切れねぇのが、土地神ってやつだ」
古尾は、診療所の隅に座り込み、人差し指を立てて語り始めた。
その目は、どこか遠い過去を見つめているかのようだった。
「土地神ってのは、その名の通り、特定の土地を守り、そこに暮らす人間や生き物に恵みをもたらす神様だ。例えば、この江戸の町なら、広大な武蔵野の地に根を下ろした神様がいる。畑を潤し、作物を実らせ、人々の暮らしを支えてきたのは、ひとえに土地神様の御加護あってのことだったんだ」
古尾は、そこで一旦言葉を切ると、深く息を吐いた。
「だがな、おみつさん。人間ってのは、欲深いもんだ。最初こそ、神様への感謝を忘れずに、祭りなんかも盛大にやってたんだが、時代が下るにつれて、どうだい?
神様の存在を当たり前のように思うようになって、やがては忘れ去っちまった。祠は荒れ果て、祭りも廃れて、神様の声を聞こうともしなくなったんだ」
古尾の声には、どこか悲しみが混じっているようだった。
「神様だって、ただの置物じゃねぇ。人間の信仰や感謝の心こそが、神様の力の源なんだ。それが薄れりゃ、神様だって弱っちまう。そして、人間が土地を汚し、私利私欲のために自然を破壊するような行いを積み重ねてりゃ、どうなると思う?
神様は悲しむ。悲しみはやがて、怒りに変わる。そして、その悲しみと怒りが、因果の涙として、病となって現れるんだ」
古尾は、診療所の窓の外に広がる江戸の町並みに目を向けた。
活気あふれる町だが、その陰には、忘れ去られた神々の悲しみが潜んでいる。
「人が土地を穢し、神の恵みを当たり前のように享受するばかりで、感謝の心を忘れた時、土地神は涙を流す。その涙が、土のように固まる病や、体が崩れる病として現れるんだ。この目の前の男も、畑の爺さんも、知らず知らずのうちに、土地神の悲しみを増幅させていたのかもしれねぇ」
古尾の解説は、おみつの心に、すとんと落ちていった。それは、かつて玄庵が語った、穢れの発生源とも共通する、人間の心の在り様が、この世の異変を引き起こすという真実だった。
「では、どうすればこの病を治せるのでしょう? 薬を飲ませても、この苔は止まりません……」
おみつが、不安げに男の苔に覆われた腕を撫でた。玄庵は、ゆっくりと立ち上がると、おみつに視線を向けた。
「薬だけでは、根本的な治療にはならぬ。この男は、土地神の悲しみをその身に負っている。彼に、そして人々に対し、土地への感謝と、古き神々への畏敬の念を取り戻させること。それが、治療の第一歩となる」
玄庵の言葉は、人々の心を揺さぶる、重い響きを持っていた。病を治すことは、その病を引き起こした因果を断ち切ることに他ならない。
「どうやって……? 人々が神様を信じる心を取り戻すなんて、そんな簡単なことではありません。
おみつの言葉に、古尾が小さくため息をついた。
「簡単なこたぁねぇな。だが、昔はちゃんとやり方があった。祭りだ。神様に感謝を捧げ、その存在を寿ぐ。そうやって、人間と神様は共存してたんだ。まぁ、今となっては、廃れた祭りも多いがな」
古尾の言葉に、玄庵は静かに頷いた。
「失われた信仰を取り戻すこと。それが、この因果の病を治す鍵となる。そして、それは、人間と妖怪、全ての存在が真に共存できる世界を築く上で、避けては通れぬ道なのだ」
玄庵の瞳には、遥か遠くを見据えるような光が宿っていた。
この因果の病は、単なる奇病ではない。それは、人間と神々、そしてこの世界そのものが抱える、深い因果の始まり。玄庵は、その因果の根源へと、足を踏み入れようとしていたのだ。
おみつは、診察台の男と、その横に立つ玄庵を交互に見つめた。彼らがこれから挑む道は、決して平坦ではないだろう。しかし、彼女の心には、不思議と恐れはなかった。
玄庵と共に、この「因果の病」の謎を解き明かし、人々が神々との絆を取り戻す手助けをしたい。そう強く願った。
陽光が差し込む診療所で、玄庵は静かに佇んでいた。その手には、苔に覆われた男の腕。この因果の病は、始まりに過ぎない。
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