木漏れ日の中で

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大人しく撫で回されていたが、濡れたままの制服を思い出す。
「あっ」
「どうした?」
「僕、用事があるんです。今日はもう大丈夫ですか?」
まくしたてるように言うとセドリック様は少しあっけに取られて答える。
「じゃあ、また明日。お昼に」
僕は鞄を急いで持ち直し慌ただしくその場を去る。
そんな僕の様子をみてセドリック様は微笑みを零していたがもちろん、背を向けてたので気づくはずはない。

「うーん」
びしょびしょの制服は若干乾いているものの、明日には乾きそうもない。しかも、生乾きになれば臭いもするはずだ。共同の洗濯機もあるが、これも魔力を流さないと使えない。
「手洗い?」
1人考えながら寮へ戻る。
暫く考えた後、使えないものは使えないのだからと、月に渡されているお小遣いから洗剤を買い、自室のシャワー室でゴシゴシと洗うことにした。

ワイシャツなので洗濯もできるし、すぐに乾くがこれが式典などで使う上着なら話が別だ。洗濯をするにも装飾品がたくさんあり、乾くのにも時間がかかりそうだ。なるべく着用せず、部屋に保管しておこう。と心に決める。
幸いなことに各部屋にはミニバルコニーがついているため、上手くワイシャツを干すことができた。この場所はあまり日に当たらないが風があるのできっと問題なく乾くはず。

冷水を使ったことによりすっかり冷たくなった手を擦りながら部屋に戻り、遅刻の罰として課された課題に手を付けた。もちろん、その他の予習と復習も欠かせない。辞めたくなる気持ちを抑え、今日見つけた校舎裏と学園に入って4カ月、ようやく話せる人ができたことを思い出して微笑んだ。

明日、またセドリック様に会えるんだ。

そう思うとなんだか浮足立つ。
そわそわした気持ちのまま始めて明日が待ち遠しく感じた。
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