木漏れ日の中で

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㉞ セドリックside

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さて、アベルが寝たのを確認した後休憩から戻っきてたリートと交換する。
リートはまだ若いけど、腕は確かなので安心だ。今度アベルが起きているときに改めて紹介しないといけないな。なんて思いながら昨夜と同じように父の書斎へ。

「明日からまた学園に戻ります。その間アベルの世話はリートに任せることにします。」
「うむ。その方が良い。私もすでに学園側の調査を始めているから、いじめの方も早いほうがいいだろう。」

父とマークしている学生とその家を確認試合、影を呼び各家庭の家を調査してもらうように頼む。
俺は直接生徒たちから話を聞いて証拠と証言を集めることにした。

翌日アベルを起こしに部屋に向かう。その前にリートにこの1週間アベルの世話を頼むことにした。アベルを起こして改めてリートの紹介もしておく。それから俺は学園に行くことを告げると少し不安そうな顔をした。
確かに、俺の両親や使用人たちが良くしてくれても俺以外とはあまり関わりもないし不安だろう。
若干の申し訳なさを抱きながらもそっと頬を撫でて「週末には帰ってくるからね」と告げる。
アベルは慌てて「学生は勉強が本分ですから!」と言う。

アベルと一緒に昨晩も食べた内容で朝食を済ませて、アベルの見送りを受けながら学園へ向かう馬車に乗った。


暫く揺られていると学園に着く。授業時間に遅れて着いたので生徒は皆教室にいるようだ。静かな校舎を歩きながら一度寮へ向かう。
そして昼休みのタイミングでまずはアベルと同学年の女子学生から話を聞いていく。
女子学生たち曰く、アベルに対しては噂を信じて少し距離を置きたい存在なのだと言う。しかし、アベルの美しい容姿と時折見せる寂しそうな表情女子学生の母性を擽り、噂を信じる派と見守る派に別れていると。
噂を信じる派の女子学生はアベルと同じクラスの女子学生だったり、アベルをいじめていた主犯格の婚約者だったりとどちらかと言えば距離が近しい者達が多いことも教えてもらった。

次に聞いたのは爵位の低い男子学生たち。彼らは俺のような公爵家と縁を作るため、借りを作るために協力的だった。
アベルとクラスの違う学生たちからは女生徒と変わらない情報がほとんどだったが同じクラスの学生からは新たな内容を得た。
まずはアベルのクラスの関係性。
アベルのクラスで一番爵位が高いのが主犯格であるビロード家。取り巻きのマロン家とティール家。その3家の子息を中心に家同士で取引や関わりのある生徒たちが命令を受けて嫌がらせをしていたと。はじめは3人以外は「触らぬ神に祟りなし」とアベルへの接触や関わりを避けていたが命令されていく内に慣れから鬱憤晴らしに自ら進んでやっていたと。
その鬱憤晴らしが段々過激になってきたため、爵位の低い者や魔力の少ない者たちは離脱。中には過激さから同情し怯えている者もいたそう。

少しでもみんなで反対すればなんて思うけど、自分より位の高いものにあれこれ言えるわけもない。しかもそれが自分の家に関わってしまったり影響を与えてしまうなら傍観を選んでしまうだろう。・・・一部は仕方なかったのかもしれない。
しかし、まぁマークしていた通り主犯格とその取り巻きの証言を数名の生徒から聞けたのはいい収穫だ。今日はここまでと引き上げて寮に戻る。
聞いたことをすべて記録し影に頼んで父に報告するように任せる。
それから影にも改めてビロード家マロン家ティール家の調査をするように言う。

早く解決してあげてアベルに不安のない生活を送ってほしい。なんて思いながら明日の計画を練る。明日は誰に話を聞くか。どうやって確実に外堀を埋めていこうか。
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