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三十一話
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ミヅキ先輩と別れて一度クランハウスを経由し、第一の街へワープした。
クランハウスへ帰っていったとき思わずただいまと言いそうになったね。まだ一度二度しか訪れていない上に他人の家感が強いはずなのに何故か安心感がある。
一度帰った時にはリーシャさんももういなく、おそらく他の人も全員で払っていた。特に何か用があったわけでもなかったのでそのまま第一の街へワープしてきたというわけだ。
しいて何か変わっていたとするなら階段を上った先、奥の方の部屋に【コマイヌ】と標識がかかった部屋が本当に追加されていた。これは素直に嬉しかった。
これまでいろんなゲームをしてきたけど、ハウジングの類はあまり好きではなかったのだが、これは少し気分が浮かれてしまう。急いでハウスを後にして、第一の街まで向かってしまったほどだ。
◇
「すいません、先ほどちょうど売れちゃったんですよねそれ」
「あー……わかりました」
目的の物を買おうととりあえず目についたお店に入ってみるが、目当ての物は売り切れていた。第二の街でも家具ブームが来ていたらしいがこちらでも家具が売り切れているとは思わなかった。
まぁここは当初の予定通り、闇クランさんが出しているお店に行こう。盗品を扱っている点を除けばまともなお店だし。盗品扱ってるけど。
お店を出ると広場の方がざわざわしていた。何事かと覗くと黒服の集団がうろついていた。
上段でもなんでもなく、黒いスーツとサングラスを纏ったプレイヤーたちが列をなしていたのだ。一様に手を後ろに組み足を肩幅に開いて立っていた。
黒服たちの列に阻まれて見えなかったが奥には何やら女性……?らしきプレイヤーが体の大きなプレイヤーをお付きに歩いていた。アイドルプレイヤーだろうか?面白そうではあるが僕には関わりなさそうな人たちだ。
見た目で言うならクラン員の方々はアイドルであるんだけれど……まぁ、性格に難がある人たちだしな。ボタンさんとかはファンが多そうなイメージではあるのだけれど、どうしてだろうか。彼女に言い寄る男性プレイヤーたちをハナミさんとミヅキ先輩が抹殺していく姿が想像できるのは。
ミヅキ先輩はアイドルではなさそうだけれどファンも多そうだと思った。【暴風】さんもそうだがどうしてゲームプレイヤーは自分だけの二つ名、称号なんてものに憧れてしまうのだろうか。不思議だ。ゲームなんてやる人間は中二心が抑えきれないのだろうな。
僕はもう中二は超えたので中二精神は過ぎ去ったといっても過言ではないだろう。
いやそんなことを考えている暇はなかった。家具を買いに行かねば。もしかしたらそうこうしている間にまた売り切れているかもしれない。
家具を買ってる人たちが一般プレイヤーだったら闇が深いクランには出入りしないかもしれないけれど。僕もミヅキ先輩が言わなきゃ覗きもしなそうだったし。
壁や人にぶつけないくらいの速度で急ぎながら走る。周りを歩くプレイヤーにぶつからないようにしないといけないのはVRMMOらしくてこれはこれで好きだけれど。
最近人を避けて歩くのにも慣れてきた。考えてみればなんてことはないのだ。反射的に人と人の隙間を見つけては、ジグザグとした動きでそれを抜けていくのを意識すればいいのだ。
いずれAGI極振りの人にアドバイスしてあげよう。出てくるかわからないけれど。
そんな動きで走っているとまた黒服たちが歩いていくのが見えた。黒服たちの列は僕が向かっている先の方へ伸びている気がした。でもこの人たちは縦に並んでくれているので避けやすいな。
黒服たちの列を抜け、路地裏へ入る。路地裏を少し歩き、えーっと、ここの壁を押すんだっけ。なんでこんな面倒くさい仕掛けにするんだろう。
よく考えたらわかる男のロマンだよね。わかるけど面倒くさい。
壁を押すとそれが押戸判定のようで、店内へ入ることができる。こちらのお店は第二の街にあった荒廃したクランのような印象はなく、普通のお店のように見えた。
しかし部屋に置かれたテーブルをはさんでのソファや、奥の謎のスペース。一部だけ色が違う壁など含めいかにも何か隠してますよ~という雰囲気なのが面白い。
コンセプトハウスとでも呼ぶべきだろうか。ハウジング初心者の身からすると参考になるな。もしできるなら他のクランの人たちの部屋も見せてもらえないだろうか。参考にしたい。
クランの人たちはどんな部屋だろうか。ボタンさんは女性らしい部屋なイメージがある。でもクランハウスが元々ボタンさんの物だったことを考えると和の雰囲気がある部屋も似合いそうだ。
ハナミさんは……酒で埋まってそう。何ならお酒臭そう。そこら辺だらしないイメージが先行してしまっているからな。僕がお酒を置くなら……棚とかに素材ごととかに並べてみたい。BARみたいなイメージだ。まぁお酒を飲んだことも飲みたいと思ったこともないのでイメージだけなのだが。
ミヅキ先輩はどうだろうか。前回の遠征同行から伺えてきた性格的に……それよりも前までのイメージだと冷徹な連続殺人鬼みたいなイメージだったけれど、今は何というか……照れ屋の戦闘狂?ボタンさんに続いて二番目くらいに女性らしいイメージができた。なんとなくだけれど人形とか置いてそうだ。
他の人たちはまだイメージがわかないんだよな。リーシュ君はなぜだか自室まで工房なイメージがある。剣とかずらっと並べられてそう。
少し話した印象だとリーシャさんも似たような感じだろうか。ただリーシャさんの場合は聞いた話からインテリなイメージがある。インテリな部屋が全然想像つかないけれど。
ワンダードリームさんは……ベッド?今のところ寝ている人なんだよな。今度話せる機会があるといいけれど、タイミングが合わなそうだ。
「あ、いらっしゃい。お待たせしました」
忘れていた。自分の家具を買いに来たんだった。しかしクラン員の人たちをイメージ先行させてしまって、僕自身の部屋を考えていなかった。
まぁ無難にまとめておこうか。当初の予定通りアイテム入れる箱と、椅子や机なんかを無難に……
とメニューを見せてもらっていると押戸が押されて、やや薄暗い店内に外の光が入ってくる。つられてそちらを見ると黒服がドアを開けたままに抑えている。
黒服に促されるように、白いフリフリとした衣装を着た、金髪をツインテールに纏め、左右の眼の色が違う女性、そして騎士然とした体格のいい男性が店内へ入ってくる。これはまた、イメージと違うな。このお店に入ってくるようなプレイヤーには見えないけれど。予想通りアイドルみたいなプレイヤーだ。
とりあえず買われてしまう前にメニューで見繕っていた家具を注文しておく。そして表示されたトレード欄にお金を入れればこちらのインベントリに家具が入っているという仕組みだ。VR世界の買い物は便利だね。
ふぅ、と顔をあげると女性プレイヤーがこちらの顔をのぞき込んでいた。あの、何か御用でしょうか。
「そういえばぁ、コマイヌちんはクラン入ってたんだっけぇ」
その声が耳に届いた瞬間、飛び退くように店の端まで飛び上がる。勢いで【血兎《アルミラージ》】を展開してしまったが仕様がないことだろう。
「なんでここに……」
「せっかくだからキャラ再生成しちゃってぇ、やっぱり姫には可愛くないアバターは似合わないかなぁって」
「声が前会った時よりもアバターに合ってると思いますよ。【エンゼルフィッシュ】さん」
「わぁ、姫嬉しい~。でも今はお魚のリーダー辞めたから、【エンジェル】でやってるの」
そういって、くるんとスカートを翻しながら自分を誇示するように回った。そこにいたのはこの前討伐した【ゴブリンヘッドシャーク】の姫巨漢だった女性だ。
相変わらずの媚びるような声音、しかし不自然ではなく耳にスッと入ってくる。声だけでクランを纏め上げていた人を操っていた人はさすがだ。しかしマナー悪いプレイヤーなんだよなぁ。
「そういえばぁ、コマイヌちんが勘違いしていると思って訂正したかったの」
「勘違い……?」
「姫たちのクラン、最後は初心者狩りなんてほとんどしてなくてぇ、してたやつらは全員追い出してたの。ねっ、【ミカエル】ちん」
「……はい。エンジェル様のご意向にそぐわぬ行いをしたプレイヤーは全員クランを脱退していました」
言い訳……ではなさそうだろうか。僕に罪の意識を持たせたいなんてこともないだろうし。本当なのかな。
「まぁPKしてたのは本当だし、ちょうどいいしぃ、心機一転で全メンバーキャラクターを作り直して、健全なクラン作ったの」
ここで全メンバーとさらっと言ってのけるのがこの人のすごさだ。
「コマイヌちんは健全になったうちのクラン、入る?」
「前も言いましたが、お断りします」
「そうだよねぇ」
わかっていましたよー、と唇を尖らせながら、エンジェルはメニューを開く。そしてすっと流し見をするとお付きの巨漢にそれを渡す。
「じゃぁ、全部ね」
「畏まりました」
いや買い占めてたのお前らかい。
クランハウスへ帰っていったとき思わずただいまと言いそうになったね。まだ一度二度しか訪れていない上に他人の家感が強いはずなのに何故か安心感がある。
一度帰った時にはリーシャさんももういなく、おそらく他の人も全員で払っていた。特に何か用があったわけでもなかったのでそのまま第一の街へワープしてきたというわけだ。
しいて何か変わっていたとするなら階段を上った先、奥の方の部屋に【コマイヌ】と標識がかかった部屋が本当に追加されていた。これは素直に嬉しかった。
これまでいろんなゲームをしてきたけど、ハウジングの類はあまり好きではなかったのだが、これは少し気分が浮かれてしまう。急いでハウスを後にして、第一の街まで向かってしまったほどだ。
◇
「すいません、先ほどちょうど売れちゃったんですよねそれ」
「あー……わかりました」
目的の物を買おうととりあえず目についたお店に入ってみるが、目当ての物は売り切れていた。第二の街でも家具ブームが来ていたらしいがこちらでも家具が売り切れているとは思わなかった。
まぁここは当初の予定通り、闇クランさんが出しているお店に行こう。盗品を扱っている点を除けばまともなお店だし。盗品扱ってるけど。
お店を出ると広場の方がざわざわしていた。何事かと覗くと黒服の集団がうろついていた。
上段でもなんでもなく、黒いスーツとサングラスを纏ったプレイヤーたちが列をなしていたのだ。一様に手を後ろに組み足を肩幅に開いて立っていた。
黒服たちの列に阻まれて見えなかったが奥には何やら女性……?らしきプレイヤーが体の大きなプレイヤーをお付きに歩いていた。アイドルプレイヤーだろうか?面白そうではあるが僕には関わりなさそうな人たちだ。
見た目で言うならクラン員の方々はアイドルであるんだけれど……まぁ、性格に難がある人たちだしな。ボタンさんとかはファンが多そうなイメージではあるのだけれど、どうしてだろうか。彼女に言い寄る男性プレイヤーたちをハナミさんとミヅキ先輩が抹殺していく姿が想像できるのは。
ミヅキ先輩はアイドルではなさそうだけれどファンも多そうだと思った。【暴風】さんもそうだがどうしてゲームプレイヤーは自分だけの二つ名、称号なんてものに憧れてしまうのだろうか。不思議だ。ゲームなんてやる人間は中二心が抑えきれないのだろうな。
僕はもう中二は超えたので中二精神は過ぎ去ったといっても過言ではないだろう。
いやそんなことを考えている暇はなかった。家具を買いに行かねば。もしかしたらそうこうしている間にまた売り切れているかもしれない。
家具を買ってる人たちが一般プレイヤーだったら闇が深いクランには出入りしないかもしれないけれど。僕もミヅキ先輩が言わなきゃ覗きもしなそうだったし。
壁や人にぶつけないくらいの速度で急ぎながら走る。周りを歩くプレイヤーにぶつからないようにしないといけないのはVRMMOらしくてこれはこれで好きだけれど。
最近人を避けて歩くのにも慣れてきた。考えてみればなんてことはないのだ。反射的に人と人の隙間を見つけては、ジグザグとした動きでそれを抜けていくのを意識すればいいのだ。
いずれAGI極振りの人にアドバイスしてあげよう。出てくるかわからないけれど。
そんな動きで走っているとまた黒服たちが歩いていくのが見えた。黒服たちの列は僕が向かっている先の方へ伸びている気がした。でもこの人たちは縦に並んでくれているので避けやすいな。
黒服たちの列を抜け、路地裏へ入る。路地裏を少し歩き、えーっと、ここの壁を押すんだっけ。なんでこんな面倒くさい仕掛けにするんだろう。
よく考えたらわかる男のロマンだよね。わかるけど面倒くさい。
壁を押すとそれが押戸判定のようで、店内へ入ることができる。こちらのお店は第二の街にあった荒廃したクランのような印象はなく、普通のお店のように見えた。
しかし部屋に置かれたテーブルをはさんでのソファや、奥の謎のスペース。一部だけ色が違う壁など含めいかにも何か隠してますよ~という雰囲気なのが面白い。
コンセプトハウスとでも呼ぶべきだろうか。ハウジング初心者の身からすると参考になるな。もしできるなら他のクランの人たちの部屋も見せてもらえないだろうか。参考にしたい。
クランの人たちはどんな部屋だろうか。ボタンさんは女性らしい部屋なイメージがある。でもクランハウスが元々ボタンさんの物だったことを考えると和の雰囲気がある部屋も似合いそうだ。
ハナミさんは……酒で埋まってそう。何ならお酒臭そう。そこら辺だらしないイメージが先行してしまっているからな。僕がお酒を置くなら……棚とかに素材ごととかに並べてみたい。BARみたいなイメージだ。まぁお酒を飲んだことも飲みたいと思ったこともないのでイメージだけなのだが。
ミヅキ先輩はどうだろうか。前回の遠征同行から伺えてきた性格的に……それよりも前までのイメージだと冷徹な連続殺人鬼みたいなイメージだったけれど、今は何というか……照れ屋の戦闘狂?ボタンさんに続いて二番目くらいに女性らしいイメージができた。なんとなくだけれど人形とか置いてそうだ。
他の人たちはまだイメージがわかないんだよな。リーシュ君はなぜだか自室まで工房なイメージがある。剣とかずらっと並べられてそう。
少し話した印象だとリーシャさんも似たような感じだろうか。ただリーシャさんの場合は聞いた話からインテリなイメージがある。インテリな部屋が全然想像つかないけれど。
ワンダードリームさんは……ベッド?今のところ寝ている人なんだよな。今度話せる機会があるといいけれど、タイミングが合わなそうだ。
「あ、いらっしゃい。お待たせしました」
忘れていた。自分の家具を買いに来たんだった。しかしクラン員の人たちをイメージ先行させてしまって、僕自身の部屋を考えていなかった。
まぁ無難にまとめておこうか。当初の予定通りアイテム入れる箱と、椅子や机なんかを無難に……
とメニューを見せてもらっていると押戸が押されて、やや薄暗い店内に外の光が入ってくる。つられてそちらを見ると黒服がドアを開けたままに抑えている。
黒服に促されるように、白いフリフリとした衣装を着た、金髪をツインテールに纏め、左右の眼の色が違う女性、そして騎士然とした体格のいい男性が店内へ入ってくる。これはまた、イメージと違うな。このお店に入ってくるようなプレイヤーには見えないけれど。予想通りアイドルみたいなプレイヤーだ。
とりあえず買われてしまう前にメニューで見繕っていた家具を注文しておく。そして表示されたトレード欄にお金を入れればこちらのインベントリに家具が入っているという仕組みだ。VR世界の買い物は便利だね。
ふぅ、と顔をあげると女性プレイヤーがこちらの顔をのぞき込んでいた。あの、何か御用でしょうか。
「そういえばぁ、コマイヌちんはクラン入ってたんだっけぇ」
その声が耳に届いた瞬間、飛び退くように店の端まで飛び上がる。勢いで【血兎《アルミラージ》】を展開してしまったが仕様がないことだろう。
「なんでここに……」
「せっかくだからキャラ再生成しちゃってぇ、やっぱり姫には可愛くないアバターは似合わないかなぁって」
「声が前会った時よりもアバターに合ってると思いますよ。【エンゼルフィッシュ】さん」
「わぁ、姫嬉しい~。でも今はお魚のリーダー辞めたから、【エンジェル】でやってるの」
そういって、くるんとスカートを翻しながら自分を誇示するように回った。そこにいたのはこの前討伐した【ゴブリンヘッドシャーク】の姫巨漢だった女性だ。
相変わらずの媚びるような声音、しかし不自然ではなく耳にスッと入ってくる。声だけでクランを纏め上げていた人を操っていた人はさすがだ。しかしマナー悪いプレイヤーなんだよなぁ。
「そういえばぁ、コマイヌちんが勘違いしていると思って訂正したかったの」
「勘違い……?」
「姫たちのクラン、最後は初心者狩りなんてほとんどしてなくてぇ、してたやつらは全員追い出してたの。ねっ、【ミカエル】ちん」
「……はい。エンジェル様のご意向にそぐわぬ行いをしたプレイヤーは全員クランを脱退していました」
言い訳……ではなさそうだろうか。僕に罪の意識を持たせたいなんてこともないだろうし。本当なのかな。
「まぁPKしてたのは本当だし、ちょうどいいしぃ、心機一転で全メンバーキャラクターを作り直して、健全なクラン作ったの」
ここで全メンバーとさらっと言ってのけるのがこの人のすごさだ。
「コマイヌちんは健全になったうちのクラン、入る?」
「前も言いましたが、お断りします」
「そうだよねぇ」
わかっていましたよー、と唇を尖らせながら、エンジェルはメニューを開く。そしてすっと流し見をするとお付きの巨漢にそれを渡す。
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