66 / 76
六十一話
しおりを挟む
「……というわけで、コマイヌっち……いえ、師匠に是非とも教えを乞おうと思いましてっすね」
「うーん、話を聞いた感じ変な動機でもないし、無理やり連れてきたわけでもないから私はいいけど……初心者なんだよね」
「はい!自慢じゃないっすがウサギさんを倒しづらくてまだスライム一匹倒した程度の初心者っす!」
スライム一匹って相当だからねこのゲーム内だと。そういえばスクラさんがスライムを殺さないように切り刻んでいたのって何かしらのスキルの取得条件なのかな。僕もあの頃に比べたら成長したし、暴風さんとも知り合いになったので久しぶりに会ってみたいな。今度のPvPイベントで会えるだろうか。第二の街開催だった気がするし来てたら会えるとは思うけど。
「とりあえずうちの加入条件としては第二の街に自力で行ってもらうことなんだけど、そこはまぁいいとして」
「なんとしてでも入るっす!」
「そこはそんなに気張らないでいいけど……コマイヌ君と同じ動きかぁ」
そういってもの言いたげな目をこちらへ向けるボタンさん。なんですかその目は。僕だって教えられるなら教えてあげたいですよ。
「だ、ダメっすかね?」
「いや良いとは思うけど、コマイヌ君の動きってこのクラン一……いや、私が知ってる中だとBfTの中で一番奇怪な動きしてるからなぁ」
「失礼な」
この装備がすごいだけで別に動きとしてはそこまで変な動きをしていないはずだ。しいて言うならAGIマシマシに対応できる反射神経とかは自慢だけど。
「だって、ねぇ?この前のダンジョン攻略とかレイド戦よりはさらに極まってるわけでしょ?」
「空中にある岩を蹴り飛ばしながら縦横無尽に駆け回っていたっす!」
「一人だけ住んでる世界が超時空武闘の世界なんだよね」
今回のスキルを見た感じそろそろ空中を数歩行くくらいはできそうです。
でも僕がそれ以上何を言っても、おそらくもの言いたげな視線を向けられるだけな気がしたので、先ほどの戦いで取得できるようになったスキルを確認する。
おお、あの≪脱兎之勢≫もきっちりとれるようになってる。前提条件が≪ダッシュ≫に≪ステップ≫に≪ライトウェイト≫、そして最後に≪紫電一閃≫なのは奇跡的噛みあいだな。
スキルを使用時のAGIを1.2倍にする、さらに後方へ移動する場合は上昇量が1.5倍となる、か。電気ウサギは正直二割増しどころか二倍になっていた気がするけど、プレイヤー版スキルとしての調整かな。
それでも元の数値を参照する分壊れてるけどね!僕以外に全然使えそうなプレイヤーがいないのもいい!
AGIを1.2倍というのも中々だけど補正系スキルは全部強いと思うけど、他にないのだろうか。まぁ必要スキルポイントがめちゃくちゃ重いし、バランスよく振ってるプレイヤーからしたら優先的にとるほどでもないのかな。
いや、INTとかSTRみたいな攻撃力に関係するスキルは誰でも欲しいのでは?実質威力アップのバフだし。元数値参照だし。なんならSTRが貧弱な僕でも欲しい。存在するのかもわからないけど。
うーん、≪雷帝怒涛≫≪マグネットブロウ≫≪紫雷槍≫辺りはどちらかというと魔法系スキルに分類されるらしい。MPの消費が結構重いな。鎖の射出と巻き取りにMPを使う僕からするとここら辺のスキルを取得してる余裕はないからなぁ。
とりあえずスキルポイントに相談していろいろ決めよう。最悪使いづらいスキルが出てもなんとかなるし。
「うーん、第二の街にたどり着くのが条件みたいになっちゃってるんだけど、平気?」
「そんくらい全然問題ないっす!」
加入する方針で固まっていたのか、ボタンさんが笑顔で提案している。ボタンさんからするとまともなプレイヤーの入団ということで元気がいいのかな。いや僕もまともなプレイヤーだが。
「それでコマ君、相談なんだけど」
「嫌……んんっ。なんですか?」
条件反射で断るところだった。ハナミさんやリーシュ君と違ってボタンさんの頼みなんだからそんな面倒なことになるはずがないって。
「この子がコマ君と同じような戦い方がしたいっていうんだけど……ご教授できたりとか」
断っておけばよかった。
◇
クランハウスの庭のようなところ、最初にハナミさんと戦った、いや遊んでもらった場所に出てきた。レイドバトルで見たけどあの虎出されて屠られたあの試合だ。今なら頑張れば避けれそうな気はするけど初心者相手にあれ出したハナミさんは絶対に許さない。いつかリベンジする。
「それで、僕と同じ戦い方というと」
「びゅんびゅんって動いてしゃしゃしゃって倒せるやつです!」
うーん感覚肌。言いたいことはわかるんだけどね。ボタンさんは苦笑いしながらもこちらに投げる姿勢だ。
「と言っても僕の動きは半分スキルと装備のおかげと言いますか。というわけで技術顧問に来ていただきました」
「やっほー!やっぱり正式版は新人さんのペースが速いね。リーシュでーす」
「おおー、先輩なのに小さいっすね!シバっす!」
たぶん実年齢君よりも……いや、どちらの結果に転んでも女性にこの話題を振るのはやめよう。
当クランの技術顧問、リーシュ君だ。今のところ僕の装備に加えて他のクラン員の装備も担当している。僕だけがユニークな装備しているのかと思っていたけど他のクラン員の装備も更新するたびに謎機能が追加されてるらしい。
ちなみに一番謎なのはハナミさんの手袋につけられた酒の発酵が早くなる効果。絶対いらないと思うけどハナミさんは喜んでいた。そしてリーシュ君はやっぱりもにょもにょした顔になっていた。
そうだよね、最初の僕の装備案とか今の装備の効果的にリーシュ君はガシャガシャしたサイバネティックなのが好きなんだよね。断じて安眠とか発酵とか計算機が仕込んであるようなの作りたいんじゃないんだよね。
「コマにぃの装備となりますと素材自体は問題ないんだけど……何個か質問していいかな?」
「なんでもいいっすよ!」
メモ帳らしきものを取り出しながらメガネをかけて質問を始める。メガネわざわざ作ったのリーシュ君。このゲーム視力とか関係ないだろうに。
「えーとまずは、『全身の筋肉を自在に動かせるような特技がある』」
「なんすかその質問、いいえっすね」
化け物か。
「じゃあ次はー、『動体視力は人間の限界値に近いほうだ』」
「運動は軽くしてるっすけど平均よりちょい上くらいっすかね?いいえっす」
化け物手前の人間、いや何の質問それ。
「じゃあ最後、『人智を超えた挙動をしたことがある』」
「見たことはあるっすけど自分ではないっすね」
見たことはあるんだ。すごいな。
「うーん、一つも当てはまらないとなるとコマにぃの装備使いこなすのは無理そうだね」
「いや僕も一つも当てはまった記憶がないんですけど」
おかしな点に思わずツッコミを入れるとその場にいた全員にあれ?という顔をされる。まるで僕が普段から全身の筋肉を動かして人智を超えた挙動をしているみたいじゃないですか。動体視力は結構いい線行ってると思いますけど。
「それにコマにぃはAGIに振ってるから基礎の素早さがあるんだけど……見た感じSTRにVIT、HPとかも盛る普通に前衛って感じじゃない?」
「そうっすね!ちょっと遅れて始めちゃったんでしばらくはソロでやる予定だったんで!何でも自分でこなせる感じにしようかと思ったっす!ただHPとかVITに振るところをちょっとMPとかに振って魔法スキルもちょっと覚えてるっす!実践経験は全然っすけど」
「同じソロ思考なのにコマ君とシバちゃんでどうしてここまで発想に差異が出ちゃったんだろうね」
ボタンさんまでなんてことを言うんですか。別に僕はソロだとかそんなの一切考えないで、ずっと走ってられるスタミナが手に入ると言われたからAGIに振っただけですよ。最近走り続けるより前に速すぎて目的地についちゃうけど。
「でもそういう前衛の戦士職っていうのかな。うちのクランではいなかったから基調だよね。その路線で進んでほしいくらい」
「でも目標がコマにぃならここからAGIに振るしかないんじゃないっすか?」
「ここからAGIにまで振っちゃったら器用貧乏になっちゃうんじゃない?」
「自分は万能型にしたかったっすけど……言い換えると器用貧乏なんっすよね。難しいっす」
「このゲームのビルド問題はすごい議論が盛んなくらいだからね~ウチは個性豊かに!って感じだけどやっぱりきっちりしたクランだと足並み合わせて~とかもあるみたいだよ」
足並み合わせてのクランに僕が入ってしまった場合、僕に足並みを合わせてくれる人はいたのだろうか。個性を大事にするクランに入れてよかったけど。
「とりあえず個性を尊重するとして……ちょっとシバねぇとコマにぃ、戦ってみてくれない?」
出た、リーシュ君特有の戦闘観察だ。
「うーん、話を聞いた感じ変な動機でもないし、無理やり連れてきたわけでもないから私はいいけど……初心者なんだよね」
「はい!自慢じゃないっすがウサギさんを倒しづらくてまだスライム一匹倒した程度の初心者っす!」
スライム一匹って相当だからねこのゲーム内だと。そういえばスクラさんがスライムを殺さないように切り刻んでいたのって何かしらのスキルの取得条件なのかな。僕もあの頃に比べたら成長したし、暴風さんとも知り合いになったので久しぶりに会ってみたいな。今度のPvPイベントで会えるだろうか。第二の街開催だった気がするし来てたら会えるとは思うけど。
「とりあえずうちの加入条件としては第二の街に自力で行ってもらうことなんだけど、そこはまぁいいとして」
「なんとしてでも入るっす!」
「そこはそんなに気張らないでいいけど……コマイヌ君と同じ動きかぁ」
そういってもの言いたげな目をこちらへ向けるボタンさん。なんですかその目は。僕だって教えられるなら教えてあげたいですよ。
「だ、ダメっすかね?」
「いや良いとは思うけど、コマイヌ君の動きってこのクラン一……いや、私が知ってる中だとBfTの中で一番奇怪な動きしてるからなぁ」
「失礼な」
この装備がすごいだけで別に動きとしてはそこまで変な動きをしていないはずだ。しいて言うならAGIマシマシに対応できる反射神経とかは自慢だけど。
「だって、ねぇ?この前のダンジョン攻略とかレイド戦よりはさらに極まってるわけでしょ?」
「空中にある岩を蹴り飛ばしながら縦横無尽に駆け回っていたっす!」
「一人だけ住んでる世界が超時空武闘の世界なんだよね」
今回のスキルを見た感じそろそろ空中を数歩行くくらいはできそうです。
でも僕がそれ以上何を言っても、おそらくもの言いたげな視線を向けられるだけな気がしたので、先ほどの戦いで取得できるようになったスキルを確認する。
おお、あの≪脱兎之勢≫もきっちりとれるようになってる。前提条件が≪ダッシュ≫に≪ステップ≫に≪ライトウェイト≫、そして最後に≪紫電一閃≫なのは奇跡的噛みあいだな。
スキルを使用時のAGIを1.2倍にする、さらに後方へ移動する場合は上昇量が1.5倍となる、か。電気ウサギは正直二割増しどころか二倍になっていた気がするけど、プレイヤー版スキルとしての調整かな。
それでも元の数値を参照する分壊れてるけどね!僕以外に全然使えそうなプレイヤーがいないのもいい!
AGIを1.2倍というのも中々だけど補正系スキルは全部強いと思うけど、他にないのだろうか。まぁ必要スキルポイントがめちゃくちゃ重いし、バランスよく振ってるプレイヤーからしたら優先的にとるほどでもないのかな。
いや、INTとかSTRみたいな攻撃力に関係するスキルは誰でも欲しいのでは?実質威力アップのバフだし。元数値参照だし。なんならSTRが貧弱な僕でも欲しい。存在するのかもわからないけど。
うーん、≪雷帝怒涛≫≪マグネットブロウ≫≪紫雷槍≫辺りはどちらかというと魔法系スキルに分類されるらしい。MPの消費が結構重いな。鎖の射出と巻き取りにMPを使う僕からするとここら辺のスキルを取得してる余裕はないからなぁ。
とりあえずスキルポイントに相談していろいろ決めよう。最悪使いづらいスキルが出てもなんとかなるし。
「うーん、第二の街にたどり着くのが条件みたいになっちゃってるんだけど、平気?」
「そんくらい全然問題ないっす!」
加入する方針で固まっていたのか、ボタンさんが笑顔で提案している。ボタンさんからするとまともなプレイヤーの入団ということで元気がいいのかな。いや僕もまともなプレイヤーだが。
「それでコマ君、相談なんだけど」
「嫌……んんっ。なんですか?」
条件反射で断るところだった。ハナミさんやリーシュ君と違ってボタンさんの頼みなんだからそんな面倒なことになるはずがないって。
「この子がコマ君と同じような戦い方がしたいっていうんだけど……ご教授できたりとか」
断っておけばよかった。
◇
クランハウスの庭のようなところ、最初にハナミさんと戦った、いや遊んでもらった場所に出てきた。レイドバトルで見たけどあの虎出されて屠られたあの試合だ。今なら頑張れば避けれそうな気はするけど初心者相手にあれ出したハナミさんは絶対に許さない。いつかリベンジする。
「それで、僕と同じ戦い方というと」
「びゅんびゅんって動いてしゃしゃしゃって倒せるやつです!」
うーん感覚肌。言いたいことはわかるんだけどね。ボタンさんは苦笑いしながらもこちらに投げる姿勢だ。
「と言っても僕の動きは半分スキルと装備のおかげと言いますか。というわけで技術顧問に来ていただきました」
「やっほー!やっぱり正式版は新人さんのペースが速いね。リーシュでーす」
「おおー、先輩なのに小さいっすね!シバっす!」
たぶん実年齢君よりも……いや、どちらの結果に転んでも女性にこの話題を振るのはやめよう。
当クランの技術顧問、リーシュ君だ。今のところ僕の装備に加えて他のクラン員の装備も担当している。僕だけがユニークな装備しているのかと思っていたけど他のクラン員の装備も更新するたびに謎機能が追加されてるらしい。
ちなみに一番謎なのはハナミさんの手袋につけられた酒の発酵が早くなる効果。絶対いらないと思うけどハナミさんは喜んでいた。そしてリーシュ君はやっぱりもにょもにょした顔になっていた。
そうだよね、最初の僕の装備案とか今の装備の効果的にリーシュ君はガシャガシャしたサイバネティックなのが好きなんだよね。断じて安眠とか発酵とか計算機が仕込んであるようなの作りたいんじゃないんだよね。
「コマにぃの装備となりますと素材自体は問題ないんだけど……何個か質問していいかな?」
「なんでもいいっすよ!」
メモ帳らしきものを取り出しながらメガネをかけて質問を始める。メガネわざわざ作ったのリーシュ君。このゲーム視力とか関係ないだろうに。
「えーとまずは、『全身の筋肉を自在に動かせるような特技がある』」
「なんすかその質問、いいえっすね」
化け物か。
「じゃあ次はー、『動体視力は人間の限界値に近いほうだ』」
「運動は軽くしてるっすけど平均よりちょい上くらいっすかね?いいえっす」
化け物手前の人間、いや何の質問それ。
「じゃあ最後、『人智を超えた挙動をしたことがある』」
「見たことはあるっすけど自分ではないっすね」
見たことはあるんだ。すごいな。
「うーん、一つも当てはまらないとなるとコマにぃの装備使いこなすのは無理そうだね」
「いや僕も一つも当てはまった記憶がないんですけど」
おかしな点に思わずツッコミを入れるとその場にいた全員にあれ?という顔をされる。まるで僕が普段から全身の筋肉を動かして人智を超えた挙動をしているみたいじゃないですか。動体視力は結構いい線行ってると思いますけど。
「それにコマにぃはAGIに振ってるから基礎の素早さがあるんだけど……見た感じSTRにVIT、HPとかも盛る普通に前衛って感じじゃない?」
「そうっすね!ちょっと遅れて始めちゃったんでしばらくはソロでやる予定だったんで!何でも自分でこなせる感じにしようかと思ったっす!ただHPとかVITに振るところをちょっとMPとかに振って魔法スキルもちょっと覚えてるっす!実践経験は全然っすけど」
「同じソロ思考なのにコマ君とシバちゃんでどうしてここまで発想に差異が出ちゃったんだろうね」
ボタンさんまでなんてことを言うんですか。別に僕はソロだとかそんなの一切考えないで、ずっと走ってられるスタミナが手に入ると言われたからAGIに振っただけですよ。最近走り続けるより前に速すぎて目的地についちゃうけど。
「でもそういう前衛の戦士職っていうのかな。うちのクランではいなかったから基調だよね。その路線で進んでほしいくらい」
「でも目標がコマにぃならここからAGIに振るしかないんじゃないっすか?」
「ここからAGIにまで振っちゃったら器用貧乏になっちゃうんじゃない?」
「自分は万能型にしたかったっすけど……言い換えると器用貧乏なんっすよね。難しいっす」
「このゲームのビルド問題はすごい議論が盛んなくらいだからね~ウチは個性豊かに!って感じだけどやっぱりきっちりしたクランだと足並み合わせて~とかもあるみたいだよ」
足並み合わせてのクランに僕が入ってしまった場合、僕に足並みを合わせてくれる人はいたのだろうか。個性を大事にするクランに入れてよかったけど。
「とりあえず個性を尊重するとして……ちょっとシバねぇとコマにぃ、戦ってみてくれない?」
出た、リーシュ君特有の戦闘観察だ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
聖女のはじめてのおつかい~ちょっとくらいなら国が滅んだりしないよね?~
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女メリルは7つ。加護の権化である聖女は、ほんとうは国を離れてはいけない。
「メリル、あんたももう7つなんだから、お使いのひとつやふたつ、できるようにならなきゃね」
と、聖女の力をあまり信じていない母親により、ひとりでお使いに出されることになってしまった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
薄幸ヒロインが倍返しの指輪を手に入れました
佐崎咲
ファンタジー
義母と義妹に虐げられてきた伯爵家の長女スフィーナ。
ある日、亡くなった実母の遺品である指輪を見つけた。
それからというもの、義母にお茶をぶちまけられたら、今度は倍量のスープが義母に浴びせられる。
義妹に食事をとられると、義妹は強い空腹を感じ食べても満足できなくなる、というような倍返しが起きた。
指輪が入れられていた木箱には、実母が書いた紙きれが共に入っていた。
どうやら母は異世界から転移してきたものらしい。
異世界でも強く生きていけるようにと、女神の加護が宿った指輪を賜ったというのだ。
かくしてスフィーナは義母と義妹に意図せず倍返ししつつ、やがて母の死の真相と、父の長い間をかけた企みを知っていく。
(※黒幕については推理的な要素はありませんと小声で言っておきます)
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる