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図書館
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これは私が高校生だった時のお話。
私は図書委員の当番で本を読みながらこなしていました。
(利用者…やっぱりいなくて落ち着くな)
あまり騒がしいのは好きではなかったのでホッとしていました。
いまは放課後で夕日の光が図書室を照らします。図書館の利用終了時間まであと少しでした。
「すみません。この本を探しているのですが…」
不意に聞こえたのは男子の声。
私が顔を上げるとそこには男子生徒が申し訳なさそうに立っていました。
渡されたメモを見るとなんとなく、課題の資料を探しに来たのだろう…と思いました。
資料と物語は別にしてあるのであまり手間ではありませんし、司書の先生もいなかったので一緒に探すことにしました。
流しながら見ているのですが、なかなか見つかりません。誰かに借りられている可能性も否めませんが、その履歴を見るやり方がわからずできませんでした。
時間いっぱい探したけど見つからず、チャイムが鳴ってしまいます。
また明日にしてはどうかと声をかけようとした時…彼はどこにもいませんでした。
(頼んで声をかけず先に帰るとか…)
内心怒りを覚えながら帰る準備をして図書館を後にしました。
それからまた自分の当番がやって来て、いつも通りこなしていました。
すると…
「すみません。この本を探しているのですが…」
聞き覚えのある声だと思って顔をあげればこの前の彼です。
渡されたメモを見ればこの前と同じ本。
だけど、前の時から1カ月は経ってます。課題ならとうに期限切れなはずです。
変だな…と思いつつ本を探します。
しかし、やはり本は見つかりません。
彼を見るとまだ探しています。下校時刻まで後10分です。
「どうしよう…」
彼の焦った声がします。
どうにかしたいと思った私は、奥の部屋にいる司書の先生に助けを求めることにしました。
メモにあった本の題名を調べてもらい、司書の先生に聞くと調べてくれました。
結果は…この学校にはないというものでした。
そのことを伝えようと図書室に戻ろうとした時、チャイムが鳴りました。
また、男子生徒の姿はなくなっていました。
それから一週間後、その日当番の子が用事があって代わってほしいと頼んできたので、また当番をしました。
「ラズちゃん。頼んでおいた本届いたよ」
司書の先生がわざわざ教えてくれました。
それを傍に置いて、本を読み始めました。
そして、夕日の光が図書室を照らし終了時刻まであと少し…
「すみません。この本を探しているのですが…」
やっぱり彼はきました。
そして、メモ帳に書かれている本のタイトルも同じです。
「こちらでいいですか?」
傍に置いて置いた本を彼に差し出すと、キラキラと目が輝きました。
探し物がやっと見つかった!
そういうように…
「ありがとう!」
そう言って彼は消えました。
まるで空気の中解けるように…。
最初に気づいたのは影でした。
夕日が入り込んでいるのに伸びていないどころか見当たらない彼の影。
そして、開いた音のしない図書室の扉。
カウンター近くに扉があるのに気づかない…なんてそうそうあることではありません。
それでも怖がったりしなかったのは、彼が本を尋ねる時申し訳なさそうにしたからでしょうか…。その分笑顔はなかなか可愛かったです。
彼がなんなのか、司書の先生に聞いてもわからないと返されました。
でも、もう現れないだろう。それは確信したそんな放課後でした。
活動報告にも地味にちょっとした小話があります。よければご覧ください。
私は図書委員の当番で本を読みながらこなしていました。
(利用者…やっぱりいなくて落ち着くな)
あまり騒がしいのは好きではなかったのでホッとしていました。
いまは放課後で夕日の光が図書室を照らします。図書館の利用終了時間まであと少しでした。
「すみません。この本を探しているのですが…」
不意に聞こえたのは男子の声。
私が顔を上げるとそこには男子生徒が申し訳なさそうに立っていました。
渡されたメモを見るとなんとなく、課題の資料を探しに来たのだろう…と思いました。
資料と物語は別にしてあるのであまり手間ではありませんし、司書の先生もいなかったので一緒に探すことにしました。
流しながら見ているのですが、なかなか見つかりません。誰かに借りられている可能性も否めませんが、その履歴を見るやり方がわからずできませんでした。
時間いっぱい探したけど見つからず、チャイムが鳴ってしまいます。
また明日にしてはどうかと声をかけようとした時…彼はどこにもいませんでした。
(頼んで声をかけず先に帰るとか…)
内心怒りを覚えながら帰る準備をして図書館を後にしました。
それからまた自分の当番がやって来て、いつも通りこなしていました。
すると…
「すみません。この本を探しているのですが…」
聞き覚えのある声だと思って顔をあげればこの前の彼です。
渡されたメモを見ればこの前と同じ本。
だけど、前の時から1カ月は経ってます。課題ならとうに期限切れなはずです。
変だな…と思いつつ本を探します。
しかし、やはり本は見つかりません。
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「どうしよう…」
彼の焦った声がします。
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結果は…この学校にはないというものでした。
そのことを伝えようと図書室に戻ろうとした時、チャイムが鳴りました。
また、男子生徒の姿はなくなっていました。
それから一週間後、その日当番の子が用事があって代わってほしいと頼んできたので、また当番をしました。
「ラズちゃん。頼んでおいた本届いたよ」
司書の先生がわざわざ教えてくれました。
それを傍に置いて、本を読み始めました。
そして、夕日の光が図書室を照らし終了時刻まであと少し…
「すみません。この本を探しているのですが…」
やっぱり彼はきました。
そして、メモ帳に書かれている本のタイトルも同じです。
「こちらでいいですか?」
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探し物がやっと見つかった!
そういうように…
「ありがとう!」
そう言って彼は消えました。
まるで空気の中解けるように…。
最初に気づいたのは影でした。
夕日が入り込んでいるのに伸びていないどころか見当たらない彼の影。
そして、開いた音のしない図書室の扉。
カウンター近くに扉があるのに気づかない…なんてそうそうあることではありません。
それでも怖がったりしなかったのは、彼が本を尋ねる時申し訳なさそうにしたからでしょうか…。その分笑顔はなかなか可愛かったです。
彼がなんなのか、司書の先生に聞いてもわからないと返されました。
でも、もう現れないだろう。それは確信したそんな放課後でした。
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