赤ずきんちゃん……?

ラズ

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出会いました

おやすみなさい

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なんだか少し眠くなってきました。
考えてみればひとり旅は初めてだし、こんな看病をしたのも味めてです。

しかし、けが人の彼をほっておくことなんてできません。看病は最後までしないと…。

「寝ないのか?」

「化膿止めは飲みましたが、夜中に熱が出る可能性があるので…」

「寝ろよ。自分の体の方が大切だろう」

「でも…」

「俺はそんなに心配されなくても大丈夫だ」

「……」

そうは言っても気になります。
怪我の元で高熱が出ると、怪我の痛みを伴ってかなり辛いのです。
しかし、眠いのも事実。

(せめて熱ざましをつくろう)

薬草を煎じて、熱ざましを作ることにしました。
熱が出るのは体が頑張っている証拠だからしょうがないけど、熱は体力を消耗させます。
強気な事言っている彼も皮で倒れていたのです。体力を消耗していないはずがありません。

「あの、ルプスさんは寝ないんですか?」

「俺はいい。眠れないんだ」

「でも、寝ないと体力が戻りませんよ」

「…それでも俺はねむれないんだよ!薬ですら飲むのが怖いんだ!!っつ!!」

「叫んではダメです。傷口が悪化します」

「触るな!!!」

傷は大丈夫かと手を出せば彼に振り払われてしまいました。
彼は最初に目があった時のような、手負いの獣みたいな目をしていたのです。

「いいから寝てください!!」

わたしは一回怯んでしまったけど強気で彼を押し倒しました。
彼はいきなり大声を出されたのに驚いたのか、されるがままです。

「私がルプスさんをどうにかしようと考えていたなら最初からそうしてます!川で血を流して倒れていたのですから、そのままにしておけば狐や狼に襲われていたでしょう!」

「………」

「今は私が看病しているんです!患者さんはおとなしくしていてください!」

「あ…ああ」

「眠れないというならそれでもいいです。黙って目をつむって横になってください」

言われた通り横になったルプスさんは浅く呼吸をしています。
一つため息をついて私は薬を作ります。
旅の途中でもできるような簡単なものだけどないよりはいいと思いました。

気づけばルプスさんは規則正しい呼吸をしていて、ぐっすり眠っているようです。
さっきは眠れないと言っていたけど、今は眠れているようで安心しました。

しかし、程なくすると異変が起きました。
ルプスさんが呻き声を上げ始めたのです。

「や…めろ。くる……な。………っ」

そう言って自分の右腕をかきむしりました。
何が起きているかなんてわかりません。しかし止めないとと思って左手をつかみます。
振り払われそうになるのを押しとどめて声をかけます。

「落ち着いてください。ここには私がいます」

正直いるからどうなのだという話ではあるけど、私はそう言っていました。 何を言ったらいいのか皆目検討もつかないけど必死に言葉を重ねます。

「悪夢ならもういないですよ。私が食べました!」

無茶苦茶なことを言っている自覚はありますが、なぜか力が抜けたのです。
私はそっと無防備な彼の頭を撫でます。

「もう大丈夫です。ちゃんといい夢が見られますよ。ゆっくりお休みください」

柔らかい彼の髪を撫でていると、いきなり抱き込まれてしまった。

「えっ?」

男性にこんなことされたことはなく、抜け出そうとしても力強く抱き込まれてしまいます。
無理に抜け出すと彼を起こしてしまいそうで動けません。

ここで私は眠くなってきてしまいました。
ルプスさんの体温は、高くて、私は結構疲れていて…

(もう動けないし…)

そんな言い訳を浮かべて私は眠りにつきました。
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