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一万年に一人の美少女アイドルとダンジョン攻略
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翔とミゾレはガイドの前に立つ。
「ペアを組んだ。ワープ操作をしてくれ」
翔は堂々たる宣言をした。
「はい。ですがその前に、御渡しする物がございます」
ガイドは腕輪を二つ取り出し、翔とミゾレに一つずつ渡す。
「これはオリバー共和国で開発された魔法アイテムです。この腕輪の効果を発動させると、例え離れ離れになっていようとも、ペアを組んだ二人共がダンジョンの入口まで帰還出来ます」
ガイドは解説をする。
「あの、この腕輪の効果は、一人でも発動できるんですか?」
ミゾレが質問した。
「発動させると離れ離れになっていても、ペアを組んだ二人共が帰還するのだから、一人でも発動できるはずだ」
翔が論理的に答える。
「そ、その通りです」
ガイドは面食らう。
「この魔法アイテムはオリバー共和国で開発された、と言う事は、ワープの台座は発見された時点で存在していた訳だ。ワープの台座の効力を利用する形で、この腕輪は機能する、と言ったところか」
翔は更に推測した。
「そ、その通りです」
ガイドは背筋に冷や汗をかき、鳥肌が立つ。
「と言う事は、ダンジョンから持ち帰った魔法アイテムを複製する事が出来なくとも、その魔法アイテムの力を借用する魔法アイテムを作成すれば、人類が持つ既存の魔法技術をいくらか上回る事が出来る訳だ」
翔はニヤリと笑う。
「。。。。。。。。。!!!!!!!!」
ガイドは顔をこわばらせる。
「それで、一人でも発動出来るとして、他に発動条件は無いのか?あるいは発動後にダンジョンの攻略が出来なくなるのか、それとも発動回数に制限が有るのか。
または発動までの時間が長いのか」
翔は問いかけると言うよりは、自身の仮説を推理するために声に出して呟く。
「は、はい。発動条件は念じるだけです。五秒程度で発動するので、それほど長くは無いかと。発動回数そのものに制限は有りませんが、先ほど仰ったことに近いのですが、腕輪を発動させて帰還すると、一ヶ月間、ペアを組んだ二人はダンジョンに入れません。
ペアを変えても、単独でも同じです」
ガイドは翔が欲する情報を伝えた。
「なるほど。まあ、妥当だな」
異世界召喚を行い、スキルと職を授与した人間に頼らなければならないと言う事は、魔法技術そのものがモンスターを凌駕するに至っていないという何よりの証左だ。
「それでは、腕輪を嵌めて、ワープの台座に乗ってください。ワープが発動した時のエネルギーを補足して、腕輪の魔力が充填されます」
翔は台座に乗る。
「お前も乗れ」
翔はミゾレにも台座に乗るよう促す。
「は、はい」
ミゾレは台座に乗ろうとするが、台座は高く、中々乗る事が出来ない。
「ん、ん、ん」
ミゾレは台座に乗ろうと苦戦する。
「ほら」
翔は手を差し伸べる。
「あ、ありがとうございます」
ミゾレは顔を赤らめながら、翔の手を握る。
今までこなしてきた、どんなの握手会でもミゾレは冷静だった。
しかし今、翔の手を握るミゾレは全身が火照り、汗が噴き出す。
ドラマや映画でイケメン俳優と共演しても、ついぞ芽生えなかった恋のトキメキを感じていた。
翔はミゾレを引き上げ、台座に乗せる。
汗で手がグショグショになったミゾレは、手を拭こうかと思ったが、翔と触れた手の感触を大切に思い、そのままにした。
「それではワープを開始します!御武運を!いざダンジョンへ!」
ガイドは台座を操作し、ワープを起動させる。
台座は光を放ち、それが収まると翔とミゾレの姿は消えていた。
≪ダンジョン・地下1F≫
翔とミゾレは地下にいた。
そこは地下坑道を彷彿とさせる。
天井は舗装されずに剥きだしの岩盤であり、足場は不揃いな石板で舗装されている。
一定間隔で壁に水晶が埋め込まれており、その中に宿る光がダンジョンの中を煌々と照らし出す。
明らかに知的存在が建設した空間だった。
「こ、ここがダンジョン、、、、」
ミゾレは辺りを見回す。
翔は光源を用意していたが、取り敢えずは不要らしい。
「こ、これから、どうするんですか?」
ミゾレは翔に問いかける。
「先ずはマッピングだ」
「地図、ですか?」
「そうだ。有る程度なら地図は不要だが、モンスターとの戦闘も有る。製図は不可欠だ」
翔は鞄から製図道具を取り出す。
「そうですね。他の人もちゃんと出来てるでしょうか」
ミゾレは他人の心配をする。
アイドルらしいと言えば、アイドルらしい。
「出来てないだろうな。ガイドとか言う人物、要するにオリバー共和国の意向を体現する、あの人物は製図をチャレンジャー達に求めなかった。
理由は恐らく二つある。
一つ目の理由は、製図の素人に急ごしらえの知識を与えて送り出したところで、モンスターの棲息するダンジョンでは片手落ちになると言う事。
二つ目の理由は、オリバー共和国にはダンジョンの情報が還元されていて、製図は水面下で着実に進行していると言う事」
翔は簡潔に答えた。
「ど、どういう事ですか?」
ミゾレは再度問う。
「俺のグループは、ギルデンスターン王国と言う国家に召喚された。そこの指導層は召喚した人材を厚遇し、育成にも力を注いでいた。ところが、このダンジョンに集められた人々はほとんどオリバー共和国に召喚された筈だ。
オリバー共和国は領土内部にダンジョンが存在すると言うアドバンテージを持っている。
それゆえに魔法技術がギルデンスターン王国よりも発達している。
その割には、人材の育成が疎かだ。
何故か?その疑問に対する俺の仮説は、今回のダンジョン攻略に駆り出された連中は、オリバー共和国にとって、捨て駒に過ぎないから、と言うものだ」
「す、捨て駒?」
「ああ。修練を積んだ召喚者達が、次に控えている筈だ。あるいは、今回の放埓な攻略計画で生還した者をそのグループに昇格させるのかも知れない」
「そ、そんな」
「で、この腕輪。多分これにはダンジョン脱出機能以外にも、位置情報と時間経過を記録する機能も備わっている筈だ」
それ以外にも、通話機能と録音機能も隠されているだろうがな、あるいは録画機能すら、と翔は考えた。
ミゾレの顔はみるみる青ざめていく。
「何故青ざめる?」
「なんだか、怖くなって」
「怖い?何がだ。今回の様な杜撰な計画で、本当にリターンを得られると考えているような指導層の方が、そこに所属する人間にとっては恐怖だろう。
いや、どちらにせよ同じか」
翔は周囲を見渡す。
「さて、何処へ行こうかね。ミゾレ、だっけ、決めていいよ」
「え?あ、じゃあ、あっち、、、、で。。。。」
ミゾレは比較的明るい方角を指差す。
「そうか。それでは出発」
翔は歩き出す。
「?」
ミゾレが歩き出さない事に気付く。
「どうした?」
「あの、わたし、怖くて。本当は異世界になんか来たくなくて、それにダンジョンも。その上、オリバー共和国も信用できないなんて。。。。」
ミゾレは涙ぐむ。
「安心しろ。オリバー共和国が嫌になったなら、もっと良い国に連れて行ってやるよ」
翔は笑う。
「そんな国、あるんですか?」
ミゾレは怒り気味に問う。
「あるよ。俺の国。俺、そこの大王だから」
翔は歩き出す。
「ふふっ。冗談も言うんですね」
ミゾレは思わず笑う。
冗談では無いのだがな、と翔は思う。
「あの、名前、まだ聞いて無かったんで、教えてください!」
ミゾレは早足で翔に駆け寄った。
「翔。村田翔」
翔は振り向いて答える。
「翔、さん。良い名前ですね。翔さん」
ミゾレはふふ、と笑う。
その笑顔は正に、一万年に一人の美少女に相応しい、一万年に一度の輝きを放つ笑顔だった。
翔は製図を始める。
≪ダンジョン・入口≫
「いやあ、驚きですね、ショウとか言う男。腕輪の秘密に気付くとは、、、、そうだ、潜入捜査官に通達しなくては」
ガイドは両手に抱える円盤の操作を始める。
すると円盤は音と光の種類を変えた。
「通達、通達。番号・17は腕輪の位置情報記録機能と時間経過記録機能に気付いている。番号・17の前では腕輪の操作を控えたし、以上」
≪ダンジョン・地下?F≫
「了解」
≪ダンジョン・地下?F≫
「了解」
≪ダンジョン・地下?F≫
「了解」
≪ダンジョン・地下1F≫
翔とミゾレはダンジョン内部を散策している。
「さて、俺達が今いるダンジョンの形状について考えよう」
翔はミゾレを見る。
「形状、ですか」
ミゾレは好奇心と恋心を戦わせながら返事をした。
「そうだ。ガイドが言っていた様に、ダンジョンの奥深くを目指すのが基礎方針だ。
では、奥深くへどうやって進むのか?それはダンジョンの形状に由来する」
「つまり、どの方向へ行くのか、ってことですよね」
「その通り。塔の形をしていれば、上を目指さなければならない。洞窟の様な形なら、左右前後のいずれかに進まなければならない。地下建築ならば、下へ向かう移動手段を探さなければならない。
ワープの台座に類する移動手段が有る可能性も考慮していたが、ワープする人間以外にも操作が必要ならば、その線は薄い」
「な、なるほど」
「で、このダンジョンはどれなのか、と言う事だが、ガイドは奥深くを目指すと言っていた。この表現から推測すれば、塔の形は除外できる。オリバー共和国は、多少なりともこのダンジョンに詳しい筈だからな。
オリバー共和国もダンジョンの攻略を目指す以上、必要以上に実態を隠蔽するメリットは無い。塔の形をしているならば、頂上へ近付くほど、と表現した筈だからな」
「という事は、洞窟型か、地下型か、ですね」
「そうなる訳だ。そしてオリバー共和国の探索した範囲では、奥深くへ移動する手段は視認できる筈だ。つまり、隠し扉などで進まなければならないとするならば、ダンジョンへワープする前に説明する筈だ。
更に考えられる可能性としては、横移動タイプと下方移動タイプの混成型、という場合。
それならば、どちらにも進めるから、あえてどの方向へ進むのかを明確にしなかったのかを説明できる。もっとも、奥深くへ進むという表現が当然下方移動を示すと考えているのかも知れないが」
「わかりました。足場にも注意して、下へ進む階段を探します!」
「ああ、頼むよ」
翔とミゾレはダンジョンを進む。
「ペアを組んだ。ワープ操作をしてくれ」
翔は堂々たる宣言をした。
「はい。ですがその前に、御渡しする物がございます」
ガイドは腕輪を二つ取り出し、翔とミゾレに一つずつ渡す。
「これはオリバー共和国で開発された魔法アイテムです。この腕輪の効果を発動させると、例え離れ離れになっていようとも、ペアを組んだ二人共がダンジョンの入口まで帰還出来ます」
ガイドは解説をする。
「あの、この腕輪の効果は、一人でも発動できるんですか?」
ミゾレが質問した。
「発動させると離れ離れになっていても、ペアを組んだ二人共が帰還するのだから、一人でも発動できるはずだ」
翔が論理的に答える。
「そ、その通りです」
ガイドは面食らう。
「この魔法アイテムはオリバー共和国で開発された、と言う事は、ワープの台座は発見された時点で存在していた訳だ。ワープの台座の効力を利用する形で、この腕輪は機能する、と言ったところか」
翔は更に推測した。
「そ、その通りです」
ガイドは背筋に冷や汗をかき、鳥肌が立つ。
「と言う事は、ダンジョンから持ち帰った魔法アイテムを複製する事が出来なくとも、その魔法アイテムの力を借用する魔法アイテムを作成すれば、人類が持つ既存の魔法技術をいくらか上回る事が出来る訳だ」
翔はニヤリと笑う。
「。。。。。。。。。!!!!!!!!」
ガイドは顔をこわばらせる。
「それで、一人でも発動出来るとして、他に発動条件は無いのか?あるいは発動後にダンジョンの攻略が出来なくなるのか、それとも発動回数に制限が有るのか。
または発動までの時間が長いのか」
翔は問いかけると言うよりは、自身の仮説を推理するために声に出して呟く。
「は、はい。発動条件は念じるだけです。五秒程度で発動するので、それほど長くは無いかと。発動回数そのものに制限は有りませんが、先ほど仰ったことに近いのですが、腕輪を発動させて帰還すると、一ヶ月間、ペアを組んだ二人はダンジョンに入れません。
ペアを変えても、単独でも同じです」
ガイドは翔が欲する情報を伝えた。
「なるほど。まあ、妥当だな」
異世界召喚を行い、スキルと職を授与した人間に頼らなければならないと言う事は、魔法技術そのものがモンスターを凌駕するに至っていないという何よりの証左だ。
「それでは、腕輪を嵌めて、ワープの台座に乗ってください。ワープが発動した時のエネルギーを補足して、腕輪の魔力が充填されます」
翔は台座に乗る。
「お前も乗れ」
翔はミゾレにも台座に乗るよう促す。
「は、はい」
ミゾレは台座に乗ろうとするが、台座は高く、中々乗る事が出来ない。
「ん、ん、ん」
ミゾレは台座に乗ろうと苦戦する。
「ほら」
翔は手を差し伸べる。
「あ、ありがとうございます」
ミゾレは顔を赤らめながら、翔の手を握る。
今までこなしてきた、どんなの握手会でもミゾレは冷静だった。
しかし今、翔の手を握るミゾレは全身が火照り、汗が噴き出す。
ドラマや映画でイケメン俳優と共演しても、ついぞ芽生えなかった恋のトキメキを感じていた。
翔はミゾレを引き上げ、台座に乗せる。
汗で手がグショグショになったミゾレは、手を拭こうかと思ったが、翔と触れた手の感触を大切に思い、そのままにした。
「それではワープを開始します!御武運を!いざダンジョンへ!」
ガイドは台座を操作し、ワープを起動させる。
台座は光を放ち、それが収まると翔とミゾレの姿は消えていた。
≪ダンジョン・地下1F≫
翔とミゾレは地下にいた。
そこは地下坑道を彷彿とさせる。
天井は舗装されずに剥きだしの岩盤であり、足場は不揃いな石板で舗装されている。
一定間隔で壁に水晶が埋め込まれており、その中に宿る光がダンジョンの中を煌々と照らし出す。
明らかに知的存在が建設した空間だった。
「こ、ここがダンジョン、、、、」
ミゾレは辺りを見回す。
翔は光源を用意していたが、取り敢えずは不要らしい。
「こ、これから、どうするんですか?」
ミゾレは翔に問いかける。
「先ずはマッピングだ」
「地図、ですか?」
「そうだ。有る程度なら地図は不要だが、モンスターとの戦闘も有る。製図は不可欠だ」
翔は鞄から製図道具を取り出す。
「そうですね。他の人もちゃんと出来てるでしょうか」
ミゾレは他人の心配をする。
アイドルらしいと言えば、アイドルらしい。
「出来てないだろうな。ガイドとか言う人物、要するにオリバー共和国の意向を体現する、あの人物は製図をチャレンジャー達に求めなかった。
理由は恐らく二つある。
一つ目の理由は、製図の素人に急ごしらえの知識を与えて送り出したところで、モンスターの棲息するダンジョンでは片手落ちになると言う事。
二つ目の理由は、オリバー共和国にはダンジョンの情報が還元されていて、製図は水面下で着実に進行していると言う事」
翔は簡潔に答えた。
「ど、どういう事ですか?」
ミゾレは再度問う。
「俺のグループは、ギルデンスターン王国と言う国家に召喚された。そこの指導層は召喚した人材を厚遇し、育成にも力を注いでいた。ところが、このダンジョンに集められた人々はほとんどオリバー共和国に召喚された筈だ。
オリバー共和国は領土内部にダンジョンが存在すると言うアドバンテージを持っている。
それゆえに魔法技術がギルデンスターン王国よりも発達している。
その割には、人材の育成が疎かだ。
何故か?その疑問に対する俺の仮説は、今回のダンジョン攻略に駆り出された連中は、オリバー共和国にとって、捨て駒に過ぎないから、と言うものだ」
「す、捨て駒?」
「ああ。修練を積んだ召喚者達が、次に控えている筈だ。あるいは、今回の放埓な攻略計画で生還した者をそのグループに昇格させるのかも知れない」
「そ、そんな」
「で、この腕輪。多分これにはダンジョン脱出機能以外にも、位置情報と時間経過を記録する機能も備わっている筈だ」
それ以外にも、通話機能と録音機能も隠されているだろうがな、あるいは録画機能すら、と翔は考えた。
ミゾレの顔はみるみる青ざめていく。
「何故青ざめる?」
「なんだか、怖くなって」
「怖い?何がだ。今回の様な杜撰な計画で、本当にリターンを得られると考えているような指導層の方が、そこに所属する人間にとっては恐怖だろう。
いや、どちらにせよ同じか」
翔は周囲を見渡す。
「さて、何処へ行こうかね。ミゾレ、だっけ、決めていいよ」
「え?あ、じゃあ、あっち、、、、で。。。。」
ミゾレは比較的明るい方角を指差す。
「そうか。それでは出発」
翔は歩き出す。
「?」
ミゾレが歩き出さない事に気付く。
「どうした?」
「あの、わたし、怖くて。本当は異世界になんか来たくなくて、それにダンジョンも。その上、オリバー共和国も信用できないなんて。。。。」
ミゾレは涙ぐむ。
「安心しろ。オリバー共和国が嫌になったなら、もっと良い国に連れて行ってやるよ」
翔は笑う。
「そんな国、あるんですか?」
ミゾレは怒り気味に問う。
「あるよ。俺の国。俺、そこの大王だから」
翔は歩き出す。
「ふふっ。冗談も言うんですね」
ミゾレは思わず笑う。
冗談では無いのだがな、と翔は思う。
「あの、名前、まだ聞いて無かったんで、教えてください!」
ミゾレは早足で翔に駆け寄った。
「翔。村田翔」
翔は振り向いて答える。
「翔、さん。良い名前ですね。翔さん」
ミゾレはふふ、と笑う。
その笑顔は正に、一万年に一人の美少女に相応しい、一万年に一度の輝きを放つ笑顔だった。
翔は製図を始める。
≪ダンジョン・入口≫
「いやあ、驚きですね、ショウとか言う男。腕輪の秘密に気付くとは、、、、そうだ、潜入捜査官に通達しなくては」
ガイドは両手に抱える円盤の操作を始める。
すると円盤は音と光の種類を変えた。
「通達、通達。番号・17は腕輪の位置情報記録機能と時間経過記録機能に気付いている。番号・17の前では腕輪の操作を控えたし、以上」
≪ダンジョン・地下?F≫
「了解」
≪ダンジョン・地下?F≫
「了解」
≪ダンジョン・地下?F≫
「了解」
≪ダンジョン・地下1F≫
翔とミゾレはダンジョン内部を散策している。
「さて、俺達が今いるダンジョンの形状について考えよう」
翔はミゾレを見る。
「形状、ですか」
ミゾレは好奇心と恋心を戦わせながら返事をした。
「そうだ。ガイドが言っていた様に、ダンジョンの奥深くを目指すのが基礎方針だ。
では、奥深くへどうやって進むのか?それはダンジョンの形状に由来する」
「つまり、どの方向へ行くのか、ってことですよね」
「その通り。塔の形をしていれば、上を目指さなければならない。洞窟の様な形なら、左右前後のいずれかに進まなければならない。地下建築ならば、下へ向かう移動手段を探さなければならない。
ワープの台座に類する移動手段が有る可能性も考慮していたが、ワープする人間以外にも操作が必要ならば、その線は薄い」
「な、なるほど」
「で、このダンジョンはどれなのか、と言う事だが、ガイドは奥深くを目指すと言っていた。この表現から推測すれば、塔の形は除外できる。オリバー共和国は、多少なりともこのダンジョンに詳しい筈だからな。
オリバー共和国もダンジョンの攻略を目指す以上、必要以上に実態を隠蔽するメリットは無い。塔の形をしているならば、頂上へ近付くほど、と表現した筈だからな」
「という事は、洞窟型か、地下型か、ですね」
「そうなる訳だ。そしてオリバー共和国の探索した範囲では、奥深くへ移動する手段は視認できる筈だ。つまり、隠し扉などで進まなければならないとするならば、ダンジョンへワープする前に説明する筈だ。
更に考えられる可能性としては、横移動タイプと下方移動タイプの混成型、という場合。
それならば、どちらにも進めるから、あえてどの方向へ進むのかを明確にしなかったのかを説明できる。もっとも、奥深くへ進むという表現が当然下方移動を示すと考えているのかも知れないが」
「わかりました。足場にも注意して、下へ進む階段を探します!」
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