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こぼれ話
ただいま 成人
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お宿では、朝もお風呂に入って、夜もお風呂に入って。外のお風呂は、息がしやすくて熱すぎなくて好き。ここの茶碗蒸しは、毎日食べても美味しい。
でも。
そろそろ広末のご飯が食べたくなってきた。
かばを見たら、帰ろう。
そしてついに俺は、起きているかばを間近で見ることができた。大きな口を開けて餌を待っている。俺の手にあるかばのご飯は、そんなに大きくない。ぽい、と口に入れてやっても、口が閉じない。もしかして、餌が小さすぎて気付いてないんじゃない?口が閉じないので、俺の横にいた緋色も餌をもらって口に投げる。ばくん、と閉じた。
おおー。ちょっと怖かった。俺の体の半分くらい入ってしまいそうだよね。乙羽、怖くなかったのかなあ。
帰るまでに余った時間は、ぞうの所にいた。
また車で移動して、夕方にお家に着いた。
「ただいまー。」
「おかえりなさいませ。」
入り口付近で洗濯物を抱えた女の人が、頭を下げて答えてくれた。
「水瀬、ただいま。」
俺が言うと水瀬はにっこり笑った。もう、ここで仕事をしている皆の名前を知っている。
ただいまって言って、おかえりって言ってもらうのって、いいよね。どこに行ってても帰ってこれる場所。我が家が一番って、この前赤璃さまが言ってた。確かに、そうかも。
会う人会う人に、ただいまって言って、厨房にも一人で挨拶に行った。
「おう、おかえり。ちゃんと食ってきたか。」
広末が俺の頬をむにむにしながら聞く。食べたよー、すごくいっぱい食べた。
「宿はどんなご飯だった?何が美味しかった?」
広末は、色んなご飯の話を聞くのが好きだよね。
「すき焼き。すき焼き作って。」
「こりゃまた、豪勢な飯を食ってきたなあ。肉も食えたのか。」
「お肉、おいしー。」
「ってことは、かなりいい肉だな。良かったなあ。今度作ってやるよ。」
「うん。」
「他には?」
俺は、厨房に座り込んで広末とお話する。
夜ご飯は、本当に色々出てきたからね。それで、美味しかったし、いっぱい食べたからね。
大盛り上がりで話していたら、休憩してていなかった村次が厨房に帰ってきた。
「村次、ただいま。」
「おかえり。」
ぼそっと返事をしてくれる。
「お土産、あるからね。」
「俺に?」
「うん。」
「どこ行ってたん?」
「動物園。」
ぶはっと村次が笑う。
「餓鬼かよ。」
「行ったことある?」
「皆行くだろ?遠足で。」
「ふーん。何が好き?」
「何って?」
「俺は、ぞうが好き。」
「何で?」
「なんか、好きだった。」
「強い方がいいだろ。やっぱ虎じゃね?」
「とら?」
「いなかったか?俺が遠足で行ったときはいたぞ。」
うーん。いなかったような気がする。一応全部回った筈なんだよなあ。
「今回は、いなかったのかもなあ。」
俺たちの話を、何か作業を始めながら聞いていた広末が言った。
「また行ってきたらいいさ。飯が食えるのなら、どこでもお出かけして、そして帰ってこい。」
そう。
そうだね。
いつでも行って、そして帰ってこよう。
でも。
そろそろ広末のご飯が食べたくなってきた。
かばを見たら、帰ろう。
そしてついに俺は、起きているかばを間近で見ることができた。大きな口を開けて餌を待っている。俺の手にあるかばのご飯は、そんなに大きくない。ぽい、と口に入れてやっても、口が閉じない。もしかして、餌が小さすぎて気付いてないんじゃない?口が閉じないので、俺の横にいた緋色も餌をもらって口に投げる。ばくん、と閉じた。
おおー。ちょっと怖かった。俺の体の半分くらい入ってしまいそうだよね。乙羽、怖くなかったのかなあ。
帰るまでに余った時間は、ぞうの所にいた。
また車で移動して、夕方にお家に着いた。
「ただいまー。」
「おかえりなさいませ。」
入り口付近で洗濯物を抱えた女の人が、頭を下げて答えてくれた。
「水瀬、ただいま。」
俺が言うと水瀬はにっこり笑った。もう、ここで仕事をしている皆の名前を知っている。
ただいまって言って、おかえりって言ってもらうのって、いいよね。どこに行ってても帰ってこれる場所。我が家が一番って、この前赤璃さまが言ってた。確かに、そうかも。
会う人会う人に、ただいまって言って、厨房にも一人で挨拶に行った。
「おう、おかえり。ちゃんと食ってきたか。」
広末が俺の頬をむにむにしながら聞く。食べたよー、すごくいっぱい食べた。
「宿はどんなご飯だった?何が美味しかった?」
広末は、色んなご飯の話を聞くのが好きだよね。
「すき焼き。すき焼き作って。」
「こりゃまた、豪勢な飯を食ってきたなあ。肉も食えたのか。」
「お肉、おいしー。」
「ってことは、かなりいい肉だな。良かったなあ。今度作ってやるよ。」
「うん。」
「他には?」
俺は、厨房に座り込んで広末とお話する。
夜ご飯は、本当に色々出てきたからね。それで、美味しかったし、いっぱい食べたからね。
大盛り上がりで話していたら、休憩してていなかった村次が厨房に帰ってきた。
「村次、ただいま。」
「おかえり。」
ぼそっと返事をしてくれる。
「お土産、あるからね。」
「俺に?」
「うん。」
「どこ行ってたん?」
「動物園。」
ぶはっと村次が笑う。
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「行ったことある?」
「皆行くだろ?遠足で。」
「ふーん。何が好き?」
「何って?」
「俺は、ぞうが好き。」
「何で?」
「なんか、好きだった。」
「強い方がいいだろ。やっぱ虎じゃね?」
「とら?」
「いなかったか?俺が遠足で行ったときはいたぞ。」
うーん。いなかったような気がする。一応全部回った筈なんだよなあ。
「今回は、いなかったのかもなあ。」
俺たちの話を、何か作業を始めながら聞いていた広末が言った。
「また行ってきたらいいさ。飯が食えるのなら、どこでもお出かけして、そして帰ってこい。」
そう。
そうだね。
いつでも行って、そして帰ってこよう。
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