私は婚約破棄の時の王子の顔が見たい!

ユエ

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結婚に夢あったのに

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「聖女様、これから生活していただくお部屋まで案内致します。そしてこちらの方で選んだ侍女をつけさせて頂きます」

いや、部屋を決められてるのはまだいいよ?でも侍女も?私の意見完全無視ですか。ふーん、そうですか

「ありがとうございます」

顔に出さないのって大変

せめていい侍女だといいよね

まあ、信用する気は無いけど

私のこの性格が絶対バレないようにするためにはしょうがない

すべてが台無しになるのは最悪だし

そういえば学園に行くんだった

学園で友達ってできるかな?

でも貴族の友達って家も絡んでくるのか

じゃあ私にとっての本当の友達なんて絶対にできない

まあ、それは置いといて

私には最優先することがある

それが何かと言うとーーー!!

貴族の教養をつけること!

多分というか絶対に私はこの国にとって重要人物だろう

聖女なんてそうそういないだろうし

ということは婚約の申し込みが大量に来ると思う

王子様が守ってくれるとか言ってたけどそれでも少しは来るに決まってる

いやぁ、日本での私はホントに1ミリもモテなかったから婚約を申し込まれたら舞い上がっちゃうと思う

考えてみるだけで口元がにやけてきちゃう

いけない、いけない

こんな、煩悩の塊みたいなことを考えていては

どうせ向こうは地位と権力のためなんだから愛のある結婚なんて出来るわけない

残念

結構夢を持ってたのに

こんなしんみりした空気は私に合わない!

テンションあげてこー!!

「着きました。ここが聖女様のお部屋になります」

マジで?

表情筋を緩めてたら顎が外れるくらい口を開けてたかも

こんなに広い部屋なんて見たことない

「あの、気に入りませんでしたか?」

あ、ボーっとしてた

「いえ、すごく広いお部屋でびっくりしてしまいました」

これは本心

「それは良かったです。殿下が用意したお部屋なので。侍女はエマ、ウィー、サンという3人の侍女にしました。気に入らないところがありましたら直ぐに教えてください。」

それっていつでも首はすげ替えれるってことでしょ?

3人は生活がかかってるのにそれはなくない?

やっぱり王宮って腐ってるのかな

そうだ!教養のこと言わないと

「この国のことを学びたいんですけど図書館とかってありますか?」

「ありますが、学園で学ぶと思います」

そうじゃない!

私は学園に入る前にマスターしたいの!

焦る気持ちは落ち着けて図書館に行きたい言い訳をつくんなきゃ

んーーー

あ!

「どうしてもこの国の人達の為に役に立ちたいんです!」

どうかな?偽善者っぽくない?

これでダメだったらこっそり行くしかないんだけどそれは最終手段だからね

「分かりました。殿下に相談してみます」

あの王子の呼び方って殿下にしとかなきゃダメかな?

名前とかめんどくさくて覚えてない

ま、学園に言ってから覚えればいいでしょ

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