魔王様と禁断の恋

妄想計のひと

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1章

*12の続きの続き

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※R-18は読まなくてもストーリーには影響しません。苦手な方は飛ばしてください








「ちょっと、少しだけいいので休憩したいです」

「何故?3日間続けて前はしてたのに?」

不思議そうに首を傾げる天帝に、魔王様は顔を赤くし恥ずかしながらも答えた。
天帝が座っている上に、魔王様が跨るようにして座り抱き合っている。

「感じているのと苦痛とでは、大きな違いがあるんです」

魔王様にとって、肉体的苦痛を耐えることは大したことではなかった。
この天帝は分かってて言っているのだろうか?魔王様は恨みがましい目で天帝を睨んだ。
そこで天帝は何かに気づいたようだった。

「いや、違うな……途中から休憩が欲しいと言われたはずだ。あれは何回目の時からだ?」

天帝が考える素振りをした時、魔王様は明白な狼狽え方をした。天帝は、何回天雷が落ちた時の事かを数えていた。

「いいでしょう昔のことです。気にしないでください。それよりも……」

魔王様は話を逸らしたくて何か話を振ろうとするが、何も思いつかなかった。頭を悩ませている時、天帝の表情がパッと明るくなった。

「そうだ、18回目の時だ。なるほど、その時から気づいていたの?」

思ったよりも早かったんだね、と天帝は呟いた。魔王様は顔を赤くし決まりが悪そうだった。

「気づいたから感じていたの?」

「本当にやめてください」

この魔王様の態度では、はいそうですと言っているようなものだった。

「何故分かったのかまだ聞いていなかったね」

この話を魔王様は本当にしたくなかった。だが、言いたくないという魔王様を、天帝が諦めるとは到底思えなかった。

魔王様は考えた。どうやってこの天帝から逃れられるだろうか?

上機嫌な天帝は、魔王様が上に座っている為、見上げながら匂いを嗅いで舌で首筋をなぞった。

まだ魔王様の中に入っている天帝のモノが、ピクピクと動きそれが魔王様にも伝わった。
逃れられないと覚悟して魔王様は答えた。

「ランシュエの、私を見る目で分かりました」

「そう……」

魔王様の目が金色と重なった。
天帝は嬉しそうに微笑んで、魔王様は成功したと思ったが、甘くはなかった。

「その手には乗らないよ」

天帝の笑みが深くなり、グッと下から突き上げられた。魔王様はバランスを崩さないように天帝の頭へと両手を回して抱きついた。

「言ったではありませんか!」

「他にも理由があるんじゃないの?」

天帝は魔王様の秘部が広がるように持ち、深まりを強くした。

「言わないなら、私も手段を選んではいられない。そうでしょう?」

いつぞや言われた言葉を繰り返し使われた。
この体位では天帝も動きづらい為、そのまま魔王様を後ろへ倒した。

「本当にさっきのが理由です!」

「本当?他にはない?」

「…………」

「ほらね」

魔王様は隠すことは出来ても、嘘をつくことは出来ない人だった。

「やっぱり言ってもらうしかない」

魔王様の両足を大きく広げ、上半身の方へと持ち上げた。

「やめてください!これ恥ずかしいです!」

「恥ずかしくないと意味がない」

そのまま上下に律動を始め、とても見ていられず魔王様は目を固く閉じた。

そこからはされるがままで、魔王様は声を上げることしかできなかった。

結果、何度か達した後に泣く泣く話すこととなった。

「待って!待ってください!言いますから、言うから止まってください!」

その声に天帝は魔王様の脚を下ろした。

「我慢した方だね」

魔王様は息を整え、両腕で顔を隠しながら蚊の鳴くような声で言った。

「中の触り方が、ランシュエと同じだったんです」

「それだけ?」

これぐらいのことなら直ぐに言えばいい、まだ何かあると天帝は疑っていた。律動を続けようと、腰に力を入れた。

「待って!言います!……形が、同じだったからです!」

魔王様は遂にその言葉を出してしまった。
天帝に強姦されていた時、魔王様はそれから目を逸らし、口で咥えることはあっても目を閉じていた。
だから気づかなかったのだが、その時は何故か指の感触から挿入時の感触まで意識してしまった。

そしたらその感触が、ランシュエの物と同じであることに気づいた。そうと気づけば天帝のモノに目を向け、答え合わせをしたくなるのも当然だった。

魔王様が正体を知ったにも関わらず言い出せなかった理由の1つは、これのせいだったかもしれない。

「挿入されて気づいたの?」

「他の要素もありますが、概ねそう言うことになりますね」

魔王様は潤んだ目で天帝を睨んだ。もう恥辱の限りを尽くした。今なら魔王様は天帝にも勝てる気がした。

「体位によってどこが当たるかぐらい分かっていましたが、強姦されている相手に欲情なんてしたら、ランシュエにも悪いと思っていたので、そう言うことは考えないようにしていたんです!」

この言い方をしたらさすがの天帝も眉を下げるしかなかった。

「すまなかった」

魔王様は心の中で話を逸らす事ができたとほくそ笑んだ。だがやはり魔王様は天帝には勝てない運命かもしれない。

「代わりにたくさん気持ち良くしてあげる」

「十分です!」

勢いよく首を振る魔王様と、惚けたように両手を握って迫ってくる天帝。

結果は分かりきっていた。
その髪を乱しながら泣いて許しを請う魔王様の声が響いたとか。

「お願い!お願いですからっ!許してください!本当にやだっ!やだぁっ!止めてください……」

泣き叫ぶ魔王様は、天帝にとってただ欲望を増幅する存在でしかなかった。
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