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1章
13 エピローグ
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数日が過ぎ、魔王様はやっと自身の城へ帰る事ができた。
そこには魔王様を不安そうに待っていたリタの姿があり、魔王様を見とめると7歳の姿から20代の端整な姿形になっていることに驚いた。
「話せば長くなります」
魔王様はため息を漏らしながらいつもの広間の椅子に座ってどう話すか悩み、簡潔に話した。
「天帝は、ランシュエで……和解してきました」
「は?」
数日間の出来事がこんな簡単なものか。話せば長くなるのではなかったのか?
いや、天帝が勇者とはどういうことか?リタは何も理解できずに混乱した。
そもそも、リタは1度も天帝とは会ったことがなく、魔王様の話から酷い強姦魔の狂人であると想像していた。
だがその時、その2つの言葉と勇者の像は簡単に結びついたのである。
あの勇者ならやりかねないと。
リタは何故もっと早く気づかなかったのかと自己嫌悪に陥った。今まで正体を掴もうと働きかけてはいたが、人間界での噂は何一つなく、影すら見えなかったのだ。
「いいんです、私は気づいていました」
「は?」
これには更に驚いた。魔王様が自分に隠し事をしているなんて想像がつかなかったからだ。
恥ずかしながらも簡単にではあるが情報共有してくる魔王様を、リタは好ましいと思っていた。
「リタに黙っていたのは悪かったと思っています。直接聞くまで確信が持てなかったのです」
それでは今まで自分がしてきた事は何だったのか?
リタは頭が痛くなったが、しおらしい魔王様に何もいう気力さえ無くなってしまった。
「陛下が和解できて良かったのであれば、私にいう事はありません」
リタは少しだけ顔を険しくしてから他所を向いた。
なるほど、終わらせると言っていたのに天雷が落ちる前ではなく、後に行ったのはそう言うことかとリタは納得した。
勇者の身を案じるのであれば、天雷が落ちる前に行くべきだ。だが実際は、前も後も変わらなかったわけだ。
もし自分が天帝の話を聞いており、お互いが愛し合っているのにも関わらず、周りを巻き込んだふざけた茶番をしていると知っていたら、多分引きずってでも魔王様を天帝の前に差し出して「この陛下は貴方様のものです。煮るなり焼くなりどうぞ」と言いかねないともリタは思った。
もちろん本当に天帝が勇者であるのならば、魔王様を自分のモノにしようとも、きっと一生監禁なんてしないだろう。あの勇者は魔王様の奔放な所も好きなはずで、何より魔王様には相当甘い。
「それで、和解して……どうしたんですか?」
魔王様の身体が硬くなり、何を聞かれたの分からない様子だった。
「どうって?」
「丸くおさまったということですよね?婚約でもしたんですか?」
魔王様は顔から火が出る思いをして、直ぐに否定した。
「していません!」
「流石にそれは早いですか?では恋人になったんですか?」
「なっていません!」
「セフレとか、ペットになったんですか?」
あまりにも動揺する魔王様に面白くなって、最後は冗談を混じえてリタは揶揄った。
その時、魔王城の広間の扉がバンっと勢いよく開け放たれた。
「レイリン!鈴のついた首輪を付ける約束を忘れていた」
リタはどう言うことかと魔王様を熟視した。
「これは、違うんです」
本当にペットになっただなんて、と嘆けばいいのか分からないリタだった。
「何の話をしているの?」
だがこの天帝が口を挟むと悪い方向にしか話が向かないと思い、魔王様は慌てて天帝の腕を引いて別室に連れて行こうとした。
「ランシュエ、今は何も言わないで。ちょっと2人で話しましょう」
「積極的だね?」
「何も言わないでください」
「そう」と呟くと大人しく天帝は魔王様に連れられていった。
姿形は確かに別人だが、魔王様しか視界に入っていない人物を見て、これはどう見ても勇者であると納得してしまうリタだった。
寝室では流されてしまうと思い、魔王様は茶室へと移動した。魔王様がソファにガタッと勢いよく腰をかけると、天帝は向かいではなく隣に腰を下ろした。
「約束を違える気は無いんです、無いんですが……その……」
頭を抱えて悩ませている魔王様の言わんとしていることは天帝にも分かっていた。
「わかっているよ」
魔王様のさらりと垂れている髪を避けて、首元を露わにさせると、すっと指でなぞった。そこへ銀の細いチョーカーが現れた。
「ほら、これならレイリンの白い首にも違和感がない」
魔王様は顎を引いてみるが、そのチョーカーは目に入らず、仕方なく指でそっと触れ、そのひんやりとした感覚を確かめた。
違和感の塊だと魔王様は思ったが、考えていた物よりは数段も良かった。贈り物に対しては喜ぶべきなのだが、素直に喜べない。
「渡したいと、ずっと持っていた品だ」
その言葉に魔王様は少し赤くなったが、細くて小さい割には重い品だと感じてしまった。
眉を寄せて考え込む魔王様に、天帝は首を傾げた。
「鈴がない事がそんなに残念だった?」
「違います」
鈴なんて付いていたらそれこそ笑われてしまう。
このチョーカーに対して1番に何か言うのはリタなので、鈴さえなければとりあえず一度揶揄われて終わりだ、気にする必要はない、と魔王様は自分に言い聞かせた。
「ちゃんと私には鈴の音が聞こえているよ」
「?」
これはそのような宝具なのか、それとも天帝の冗談なのか分からなかったが、自分には聞こえてこないので魔王様は特に気にしない事にした。
リタにどう説明をしようか考えていると、その時話していた内容を思い出した。
「ランシュエ、貴方と私の関係って何ですか?」
「関係?」
魔王様と見つめ合い、天帝はふっと笑った。
自分にとってこの人は大切な存在だが、これまでずっと傷つけてきた。今の関係は魔王様が許してくれてこそ続けられる関係だと思った。
「レイリンが決めて」
「2人の関係なのに、私だけに押し付けないでください」
魔王様は、天帝が面倒に思って放棄したと思った。
膨れっ面になって、吐息を漏らしながら魔王様は返した。
「それなら、特に名前はつけません。ただ……私はランシュエのモノになりましたが、これでは公平でありません」
「と言うと?」
「ランシュエを、私にください」
魔王様の顔が照れ臭そうに歪んでから、天帝の胸元へ埋めた。
予想していなかった魔王様の行動に、天帝は虚をつかれ、恥ずかしそうに眉尻を下げた。
「いくらでもあげる」
そう答えた天帝の唇を、魔王様は唇で塞いだ。
そこには魔王様を不安そうに待っていたリタの姿があり、魔王様を見とめると7歳の姿から20代の端整な姿形になっていることに驚いた。
「話せば長くなります」
魔王様はため息を漏らしながらいつもの広間の椅子に座ってどう話すか悩み、簡潔に話した。
「天帝は、ランシュエで……和解してきました」
「は?」
数日間の出来事がこんな簡単なものか。話せば長くなるのではなかったのか?
いや、天帝が勇者とはどういうことか?リタは何も理解できずに混乱した。
そもそも、リタは1度も天帝とは会ったことがなく、魔王様の話から酷い強姦魔の狂人であると想像していた。
だがその時、その2つの言葉と勇者の像は簡単に結びついたのである。
あの勇者ならやりかねないと。
リタは何故もっと早く気づかなかったのかと自己嫌悪に陥った。今まで正体を掴もうと働きかけてはいたが、人間界での噂は何一つなく、影すら見えなかったのだ。
「いいんです、私は気づいていました」
「は?」
これには更に驚いた。魔王様が自分に隠し事をしているなんて想像がつかなかったからだ。
恥ずかしながらも簡単にではあるが情報共有してくる魔王様を、リタは好ましいと思っていた。
「リタに黙っていたのは悪かったと思っています。直接聞くまで確信が持てなかったのです」
それでは今まで自分がしてきた事は何だったのか?
リタは頭が痛くなったが、しおらしい魔王様に何もいう気力さえ無くなってしまった。
「陛下が和解できて良かったのであれば、私にいう事はありません」
リタは少しだけ顔を険しくしてから他所を向いた。
なるほど、終わらせると言っていたのに天雷が落ちる前ではなく、後に行ったのはそう言うことかとリタは納得した。
勇者の身を案じるのであれば、天雷が落ちる前に行くべきだ。だが実際は、前も後も変わらなかったわけだ。
もし自分が天帝の話を聞いており、お互いが愛し合っているのにも関わらず、周りを巻き込んだふざけた茶番をしていると知っていたら、多分引きずってでも魔王様を天帝の前に差し出して「この陛下は貴方様のものです。煮るなり焼くなりどうぞ」と言いかねないともリタは思った。
もちろん本当に天帝が勇者であるのならば、魔王様を自分のモノにしようとも、きっと一生監禁なんてしないだろう。あの勇者は魔王様の奔放な所も好きなはずで、何より魔王様には相当甘い。
「それで、和解して……どうしたんですか?」
魔王様の身体が硬くなり、何を聞かれたの分からない様子だった。
「どうって?」
「丸くおさまったということですよね?婚約でもしたんですか?」
魔王様は顔から火が出る思いをして、直ぐに否定した。
「していません!」
「流石にそれは早いですか?では恋人になったんですか?」
「なっていません!」
「セフレとか、ペットになったんですか?」
あまりにも動揺する魔王様に面白くなって、最後は冗談を混じえてリタは揶揄った。
その時、魔王城の広間の扉がバンっと勢いよく開け放たれた。
「レイリン!鈴のついた首輪を付ける約束を忘れていた」
リタはどう言うことかと魔王様を熟視した。
「これは、違うんです」
本当にペットになっただなんて、と嘆けばいいのか分からないリタだった。
「何の話をしているの?」
だがこの天帝が口を挟むと悪い方向にしか話が向かないと思い、魔王様は慌てて天帝の腕を引いて別室に連れて行こうとした。
「ランシュエ、今は何も言わないで。ちょっと2人で話しましょう」
「積極的だね?」
「何も言わないでください」
「そう」と呟くと大人しく天帝は魔王様に連れられていった。
姿形は確かに別人だが、魔王様しか視界に入っていない人物を見て、これはどう見ても勇者であると納得してしまうリタだった。
寝室では流されてしまうと思い、魔王様は茶室へと移動した。魔王様がソファにガタッと勢いよく腰をかけると、天帝は向かいではなく隣に腰を下ろした。
「約束を違える気は無いんです、無いんですが……その……」
頭を抱えて悩ませている魔王様の言わんとしていることは天帝にも分かっていた。
「わかっているよ」
魔王様のさらりと垂れている髪を避けて、首元を露わにさせると、すっと指でなぞった。そこへ銀の細いチョーカーが現れた。
「ほら、これならレイリンの白い首にも違和感がない」
魔王様は顎を引いてみるが、そのチョーカーは目に入らず、仕方なく指でそっと触れ、そのひんやりとした感覚を確かめた。
違和感の塊だと魔王様は思ったが、考えていた物よりは数段も良かった。贈り物に対しては喜ぶべきなのだが、素直に喜べない。
「渡したいと、ずっと持っていた品だ」
その言葉に魔王様は少し赤くなったが、細くて小さい割には重い品だと感じてしまった。
眉を寄せて考え込む魔王様に、天帝は首を傾げた。
「鈴がない事がそんなに残念だった?」
「違います」
鈴なんて付いていたらそれこそ笑われてしまう。
このチョーカーに対して1番に何か言うのはリタなので、鈴さえなければとりあえず一度揶揄われて終わりだ、気にする必要はない、と魔王様は自分に言い聞かせた。
「ちゃんと私には鈴の音が聞こえているよ」
「?」
これはそのような宝具なのか、それとも天帝の冗談なのか分からなかったが、自分には聞こえてこないので魔王様は特に気にしない事にした。
リタにどう説明をしようか考えていると、その時話していた内容を思い出した。
「ランシュエ、貴方と私の関係って何ですか?」
「関係?」
魔王様と見つめ合い、天帝はふっと笑った。
自分にとってこの人は大切な存在だが、これまでずっと傷つけてきた。今の関係は魔王様が許してくれてこそ続けられる関係だと思った。
「レイリンが決めて」
「2人の関係なのに、私だけに押し付けないでください」
魔王様は、天帝が面倒に思って放棄したと思った。
膨れっ面になって、吐息を漏らしながら魔王様は返した。
「それなら、特に名前はつけません。ただ……私はランシュエのモノになりましたが、これでは公平でありません」
「と言うと?」
「ランシュエを、私にください」
魔王様の顔が照れ臭そうに歪んでから、天帝の胸元へ埋めた。
予想していなかった魔王様の行動に、天帝は虚をつかれ、恥ずかしそうに眉尻を下げた。
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そう答えた天帝の唇を、魔王様は唇で塞いだ。
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