51 / 64
3章
43
しおりを挟む
魔王城へ戻り、5人は食堂に集まっていた。
先ほど淹れたお茶ではなく、リタが新しく淹れたお茶がそれぞれの前に置かれている。魔王様の機嫌はそのお茶を飲んで、幾分か良くなった。
「グランやセナに言うことは殆どありませんが」
と魔王様の前置きを遮って、セナは発言した。
「聞いていませんよ。私たちが行なっていた洗礼が、まさか今回のような使われ方をするなんて!」
セナは前のめりになって魔王様に言った。
「確かに、非人道的ではありますね。ですが、力の差を減らすために、皆に魔力を分け与える必要があります。それはセナも理解していますよね?」
魔王様は魔族の差別を好まない。
特に力が弱くなり易いハーフに関しては強くそう思っていた。セナも当然わかっており、ため息を吐いて椅子に深く掛け直した。
リタはこの魔王様の言葉を聞いて、持っていた丸盆に力が少しだけ入った。
「レイリン、その前から説明が欲しいんだけど」
元天帝は、自分の知らない魔王様がいることは分かっていたが、ここまで様々な事を隠しているとは思っていなかった。
前回の元神官の件だけだと思っていた。
「そうですね。ランシュエは私を堕とした記憶は戻りましたが、他の神官を魔界へ堕とした記憶はありますか?」
少しも考えることなく元天帝は答えた。
「いや、追放した他の神官の記憶は全くない」
魔界だけでなく、人間界に追放した記憶もない。全て忘れてしまうのだから当然だった。
「罪を犯したものは魔界へ追放されますが、これ程魔界が発展するほどに罪を犯した神官がいると?」
それは元天帝も思っていた事だった。
魔界とはどういった者達の集まりなのか。
神官はプライドが高いが、そのプライド故に人間界にも、ましてや魔界に追放されるなどあってはならないと思っている。
人間界へは力を失って堕ちることがあっても、罪を犯して魔界へ堕ちる神官は少ないだろう。
魔王様は微笑んで瞼を閉じだ。
「実際に魔界へ堕ちて来た神官は、私が知る限りでは私だけです」
元天帝とリタの目が大きく見開かれた。
「どうしてそう言えるの?」
「大穴を通らずに魔界へ入れますか?」
魔王様は元天帝の質問に答えた。この言い方では何か大穴に結界でも張っているのだろうと、元天帝は思った。
魔王様は過去の話を始め、元天帝とリタは静かに話を聞いた。
「私は、天界から追放されて、魔界の奥地でたった1人でした。森にログハウスを建て、庭を作って花を育てたり、野菜を栽培したり、豆を焼きながら暮らしていました。ただ、あまりにも暇だったため、自分の魂を使ってグランを創ったのです」
魔王様は「ね?」と同意を求めるように、グランに笑いかけた。グランも嬉しそうに「はい!」と笑った。
「創ったって、そんな簡単に言わないでください」
リタは眉を顰め、元天帝はグランを一瞬だけ睨んだ。
「それは、誰かが私の魂を強固にして、神力を奪わなかったせいですね」
魔王様は横目で元天帝を見遣る。
「その後にセナと、もう1人ユナという魔族を創って、家族のように暮らしていました」
元天帝は「まだいるの?」と少し嫌気がさした様子だった。魔王様が「大切な存在」と言うのはリタだけだと思っていたのに、嫉妬の対象が増えてしまう。
しかも、魔族には少なからず魔王様の魂が入っているなどと聞いて、あまり冷静ではいられなかった。
「その後は、彼らにも私と同じような力があったので、魔族を少しだけ増やしてもらい、町を作り、魔族が子を作り、気づいたら管理が行き届きにくくなってしまったのです」
魔王様が肩をすくめ、説明を続けた。
「そこで、各層に街を設けて、その層をセナとユナとグランに任せて、私はのんびり暮らしていたのです」
魔王様は最後適当に締め括ったが、元天帝は疑問が残るばかりだった。
だが、詳しい話は脇に置いておき、今は目の前の問題について話を進めるべきだった。
「それなら、さっきの群団が言っていた言葉は?彼らは前世で神官だったと言っていたよ」
「私が思うに、それはないかと思います。罪の重さで裁定されますが、前世で罪を犯し、転生して魔界へ追放されたとなれば、その罪は比較的重い方のはずです」
自分ほどではないが、暴力沙汰ぐらい犯しているだろうと魔王様は考えた。
「軽い罪を犯して追放された者がいないのに、それよりも重い罪を犯した者が、あれほどいるとは思えますか?」
「では、彼らを扇動した者が騙したという事だな?」
群団のほとんどは1層の住民であり、セナの管理する者達だ。あまり良い気分ではなかったのだろう。セナの顔色が暗くなった。
「そうでしょうね。すぐに天界へ行って事の真相を確かめたい所です」
魔王様はすっと立ち上がり、直ぐにでも行こうと扉の方へ歩き出した。
「何故天界なのですか?」
リタは、直ぐに天界へ攻め込もうとする魔王様を止める習慣ができてしまっていた。
「その者の望む事をしてみれば、思わず現れるかもしれません」
事の成り行きは特等席で確認したくありませんか?と魔王様は笑った。
「待ってください。危ないので私も行きます」
グランはやはり一緒に行きたいようだった。
机を叩いて立ち上がった。
「ダメですよ。誰も来てはいけません。相手側が警戒してしまいます。それに、魔族が天界を攻め入るわけではありませんよ」
グランは顔を顰めたが、魔王様に言われては言うことを聞くしかなかった。
「陛下、せめて休んでからにしましょう」
リタは先ほどの魔族群団との一戦でそれほど力を使っていないとはいえ、回復してからに越したことはないと思った。それはここにいる全員が思ったことだろう。
「大丈夫です。それほど消費していません」
魔王様は安心させるようにリタへ微笑むが、リタは無表情ながらも僅かに眉を寄せた。
それはセナもグランも同様だった。
そしてこの中で魔王様に意見や手を出せるのはたった1人だ。
「レイリン、明日にしよう?休んでからでも遅くは無いよ」
元天帝はじっと魔王様を見つめ、魔王様は顔だけ振り返ってその目を見つめ返した。
次の瞬間、元天帝は一瞬のうちに魔王様に詰め寄り、魔王様にのしかかるように腰を抱きしめ、左腕を掴んだ。
あまりにも速く、いや、瞬きをした時にはそこに立っていた。
「ランシュエ?」
「ほら、こんなのも避けられないのに天界へ行くの?」
魔王様は反応できなかった悔しさに、上から余裕そうに見下ろしてくる元天帝を上目で睨んだ。
だが、確かに少し疲れているのかもしれないと、ため息を吐いて「離してください」とだけ言った。
「休む?」
「はい。休憩してからにします」
そう魔王様が言うと、やっと元天帝は腰に回していた手を外し、腕を引っ張って起き上がらせた。
「それに、行く前にやる事があるよ」
元天帝は笑顔で魔王様の耳元で囁いた。
「何ですか?」
「結婚式について2人で話そう」
そう言う元天帝に、魔王様は気まずそうにし、僅かに頬を赤らめた。
そんな2人のやり取りを見て、セナとリタはため息をつき、グランは当然忌々しげだった。
先ほど淹れたお茶ではなく、リタが新しく淹れたお茶がそれぞれの前に置かれている。魔王様の機嫌はそのお茶を飲んで、幾分か良くなった。
「グランやセナに言うことは殆どありませんが」
と魔王様の前置きを遮って、セナは発言した。
「聞いていませんよ。私たちが行なっていた洗礼が、まさか今回のような使われ方をするなんて!」
セナは前のめりになって魔王様に言った。
「確かに、非人道的ではありますね。ですが、力の差を減らすために、皆に魔力を分け与える必要があります。それはセナも理解していますよね?」
魔王様は魔族の差別を好まない。
特に力が弱くなり易いハーフに関しては強くそう思っていた。セナも当然わかっており、ため息を吐いて椅子に深く掛け直した。
リタはこの魔王様の言葉を聞いて、持っていた丸盆に力が少しだけ入った。
「レイリン、その前から説明が欲しいんだけど」
元天帝は、自分の知らない魔王様がいることは分かっていたが、ここまで様々な事を隠しているとは思っていなかった。
前回の元神官の件だけだと思っていた。
「そうですね。ランシュエは私を堕とした記憶は戻りましたが、他の神官を魔界へ堕とした記憶はありますか?」
少しも考えることなく元天帝は答えた。
「いや、追放した他の神官の記憶は全くない」
魔界だけでなく、人間界に追放した記憶もない。全て忘れてしまうのだから当然だった。
「罪を犯したものは魔界へ追放されますが、これ程魔界が発展するほどに罪を犯した神官がいると?」
それは元天帝も思っていた事だった。
魔界とはどういった者達の集まりなのか。
神官はプライドが高いが、そのプライド故に人間界にも、ましてや魔界に追放されるなどあってはならないと思っている。
人間界へは力を失って堕ちることがあっても、罪を犯して魔界へ堕ちる神官は少ないだろう。
魔王様は微笑んで瞼を閉じだ。
「実際に魔界へ堕ちて来た神官は、私が知る限りでは私だけです」
元天帝とリタの目が大きく見開かれた。
「どうしてそう言えるの?」
「大穴を通らずに魔界へ入れますか?」
魔王様は元天帝の質問に答えた。この言い方では何か大穴に結界でも張っているのだろうと、元天帝は思った。
魔王様は過去の話を始め、元天帝とリタは静かに話を聞いた。
「私は、天界から追放されて、魔界の奥地でたった1人でした。森にログハウスを建て、庭を作って花を育てたり、野菜を栽培したり、豆を焼きながら暮らしていました。ただ、あまりにも暇だったため、自分の魂を使ってグランを創ったのです」
魔王様は「ね?」と同意を求めるように、グランに笑いかけた。グランも嬉しそうに「はい!」と笑った。
「創ったって、そんな簡単に言わないでください」
リタは眉を顰め、元天帝はグランを一瞬だけ睨んだ。
「それは、誰かが私の魂を強固にして、神力を奪わなかったせいですね」
魔王様は横目で元天帝を見遣る。
「その後にセナと、もう1人ユナという魔族を創って、家族のように暮らしていました」
元天帝は「まだいるの?」と少し嫌気がさした様子だった。魔王様が「大切な存在」と言うのはリタだけだと思っていたのに、嫉妬の対象が増えてしまう。
しかも、魔族には少なからず魔王様の魂が入っているなどと聞いて、あまり冷静ではいられなかった。
「その後は、彼らにも私と同じような力があったので、魔族を少しだけ増やしてもらい、町を作り、魔族が子を作り、気づいたら管理が行き届きにくくなってしまったのです」
魔王様が肩をすくめ、説明を続けた。
「そこで、各層に街を設けて、その層をセナとユナとグランに任せて、私はのんびり暮らしていたのです」
魔王様は最後適当に締め括ったが、元天帝は疑問が残るばかりだった。
だが、詳しい話は脇に置いておき、今は目の前の問題について話を進めるべきだった。
「それなら、さっきの群団が言っていた言葉は?彼らは前世で神官だったと言っていたよ」
「私が思うに、それはないかと思います。罪の重さで裁定されますが、前世で罪を犯し、転生して魔界へ追放されたとなれば、その罪は比較的重い方のはずです」
自分ほどではないが、暴力沙汰ぐらい犯しているだろうと魔王様は考えた。
「軽い罪を犯して追放された者がいないのに、それよりも重い罪を犯した者が、あれほどいるとは思えますか?」
「では、彼らを扇動した者が騙したという事だな?」
群団のほとんどは1層の住民であり、セナの管理する者達だ。あまり良い気分ではなかったのだろう。セナの顔色が暗くなった。
「そうでしょうね。すぐに天界へ行って事の真相を確かめたい所です」
魔王様はすっと立ち上がり、直ぐにでも行こうと扉の方へ歩き出した。
「何故天界なのですか?」
リタは、直ぐに天界へ攻め込もうとする魔王様を止める習慣ができてしまっていた。
「その者の望む事をしてみれば、思わず現れるかもしれません」
事の成り行きは特等席で確認したくありませんか?と魔王様は笑った。
「待ってください。危ないので私も行きます」
グランはやはり一緒に行きたいようだった。
机を叩いて立ち上がった。
「ダメですよ。誰も来てはいけません。相手側が警戒してしまいます。それに、魔族が天界を攻め入るわけではありませんよ」
グランは顔を顰めたが、魔王様に言われては言うことを聞くしかなかった。
「陛下、せめて休んでからにしましょう」
リタは先ほどの魔族群団との一戦でそれほど力を使っていないとはいえ、回復してからに越したことはないと思った。それはここにいる全員が思ったことだろう。
「大丈夫です。それほど消費していません」
魔王様は安心させるようにリタへ微笑むが、リタは無表情ながらも僅かに眉を寄せた。
それはセナもグランも同様だった。
そしてこの中で魔王様に意見や手を出せるのはたった1人だ。
「レイリン、明日にしよう?休んでからでも遅くは無いよ」
元天帝はじっと魔王様を見つめ、魔王様は顔だけ振り返ってその目を見つめ返した。
次の瞬間、元天帝は一瞬のうちに魔王様に詰め寄り、魔王様にのしかかるように腰を抱きしめ、左腕を掴んだ。
あまりにも速く、いや、瞬きをした時にはそこに立っていた。
「ランシュエ?」
「ほら、こんなのも避けられないのに天界へ行くの?」
魔王様は反応できなかった悔しさに、上から余裕そうに見下ろしてくる元天帝を上目で睨んだ。
だが、確かに少し疲れているのかもしれないと、ため息を吐いて「離してください」とだけ言った。
「休む?」
「はい。休憩してからにします」
そう魔王様が言うと、やっと元天帝は腰に回していた手を外し、腕を引っ張って起き上がらせた。
「それに、行く前にやる事があるよ」
元天帝は笑顔で魔王様の耳元で囁いた。
「何ですか?」
「結婚式について2人で話そう」
そう言う元天帝に、魔王様は気まずそうにし、僅かに頬を赤らめた。
そんな2人のやり取りを見て、セナとリタはため息をつき、グランは当然忌々しげだった。
0
あなたにおすすめの小説
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる