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危機一髪
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いつもならこんな状況でもさらっとかわしてきていた。
だけど今日は二人きりという状況のせいもあるのか、荒井課長はいつになく強気な姿勢を見せてきている。
「あの、私、終電もあるし、駅、行きますね、お疲れ様でした」
そう言ってその場を離れようとした時、荒井課長に手首を強く掴まれた。
「こんな夜道を一人で帰して何かあったら、僕の責任問題になるよ」
「そ、そんなことないです、私もちゃんと大人ですから、大丈夫ですよ」
冗談めかして笑ってみせたが荒井課長の表情は固いままだ。怖いくらいにじっと私を見つめている。
「葉月さんって、本当に綺麗だよね」
「そんなことないですよ」
「仕事もすごく丁寧で一生懸命だし、毎日、葉月さんの顔を見られるだけで、俺も頑張らなくちゃなって……」
荒井課長が優しい口調で話し始めて、その場を離れることができなくなってしまった。私は焦っていた。
「そんな言葉、私には勿体ないです」
さりげなく手を離す機会を伺っていたが、変わらずに手首を握りしめられたままだった。
「もう少し、葉月さんと色々話したいんだ、駄目かな? こんなことわざわざ断るのも変だけど、おかしなことは何もしないし」
荒井課長は基本的には優しい人だ。それはわかっている。どうにか角が立たないように断りたいけれど、どうすればいいのだろう。
「そうそう、スカイエアー監査法人の件も、少し話がしたいし」
心臓がドキリとした。どうしてここで突然仕事の話を出してくるのだろう。スカイエアー監査法人の資料の誤りについて、私の仕事にミスがあった件のことを言っているに違いなかった。大きな問題にはなっていないとはいえ、今も荒井課長にフォローをしてもらっている案件だ。
「それは……また職場で……」
「ふうん、そう」
荒井課長の目の色が少し変わった。
明らかに不機嫌の色が浮かんでいる。
荒井課長のことを、怖い、と思った。
どうしよう、帰してもらえない。
スカイエアー監査法人の話を出してきたのは脅しなのだろうか。
ここで荒井課長の機嫌を損ねたらミスの責任を取らせると仄めかしているのだろうか。だけどあの話はもうケリがついたはずだ。それに仕事の話なら職場でしてほしい。
心臓がバクバクと鳴っている。
荒井課長は私の手首を掴んだまま、タクシーを探していた。
タクシーはなかなか通らなかった。頭が真っ白になっていた私を荒井課長はぐいと引き寄せた。
手首を掴んでいた手は荒井課長に握り返され、もう片方の手で腰を支えられていた。ぐいと抱き寄せられる。
「葉月さん……」
どうしよう、どうしよう、と思いながら、体を動かすことができずにいた。
荒井課長の顔が近づいてきた。思わずぎゅっと目をつぶったそのとき、背後から声が聞こえた。
「あれ、荒井課長、葉月さん?」
その聞き慣れた声に私ははっと振り返った。
私達のすぐ後ろに藤澤君が立っていた。紺のショートコートにグレーのマフラーを巻いている。はあはあと息が上がっていた。
「あれ、もうお開きなっちゃいました?」
「ふ、藤澤君……」
荒井課長は慌てた様子で私から体を離した。
「大村課長が来られなくなったんで僕が代わりに行くように言われて来たんです。本当に急なトラブルで、大村課長、汗かきまくってました」
私と荒井課長の様子を見ていなかったかのようにあっけらかんと明るい口調で藤澤君は言った。
しかし荒井課長は気のなさそうな相槌を打つだけで居心地が悪そうな様子だった。
「あ、僕と葉月さん、同じ中央線なんですよ、荒井課長のおうちどちらでしたっけ? 駅まで歩きますか?」
明るいながらも有無を言わせぬ強引さで藤澤君は言った。
「あ……いや、僕はタクシーを拾うよ。ここからすぐだから」
藤澤君はにっこりと笑ってさりげなく私の腰のあたりに軽く触れると、私の体を駅のほうへと促した。
「そうですか、お疲れ様でした」
そう言って藤澤君はさっさと歩きだしてしまった。私は荒井課長の目を見ずに小さく頭を下げて藤澤君の後に続いた。
「……振り返らなくていいから」
藤澤君は隣を歩く私に小さな声で言った。怒りを押し殺しているような声だった。藤澤君と並んで歩きながら、安堵の気持ちとともに涙が溢れてきていた。
しばらく歩いてから、藤澤君は足を止めて周囲を見回した。荒井課長がついてきていないか確認しているのだろう。
荒井課長の姿が見えないことを確認すると、ふうと息をついた。
「大丈夫? 怖いこと、されてない?」
私に向けられた藤澤君の優しい眼差しと声に私は黙って頷いた。
藤澤君は私に向き合うと、私の頬を伝っていた涙をゆっくりとした動作で優しく拭ってくれた。
私の頬を撫でる藤澤君の指はひんやりと冷たかった。
「良かった……。びっくりしたよ。大村課長と三人で飲みに行くって聞いてたのに、外回りから帰ったら大村課長が役員に捕まっててさ。聞いたら、葉月さんと荒井課長が二人だって。店の名前を聞いて、慌てて来たんだ。間に合って本当によかった」
「……ありがとう」
藤澤君の声を聞きながらも涙が止まらなかった。藤澤君が来てくれなかったらどうなっていただろう。
「……やだ、私、いい歳して、最近泣いてばかり……」
「大丈夫? ……本当に何もされてない?」
藤澤君が心配そうに尋ねる。私は小さく頷いた。
藤澤君が右手を挙げてタクシーを止めた。促され、藤澤君と並んで後部座席に座った。藤澤君がタクシーに行き先を告げ、それほど混んではいない道をタクシーはのろのろと走り始めた。
「荒井課長は、仕事のこととかすごく認めてくれて、仕事のときはすごく優しいし、頼りになるところもあるし、だからなんだかずっとちゃんと言えなくて」
藤澤君は右手で私の左手を優しく握ったまま私の話を聞いていた。少ししてから藤澤君が口を開く
「俺、こういうのほんと許せない」
藤澤君が怒っているのがわかった。
「やり方が汚いよ。優しくして、拒否したら冷たくするって暗に仄めかして、部下をコントロールしようとするなんて」
絞り出すように続ける藤澤君の様子に再び胸が苦しくなった。
「私、慣れていたはずだったんだけど……。今日は荒井課長、なかなか手を離してくれなくて……」
「うん……、大丈夫、大丈夫だから」
藤澤君は力強く、だけど優しく、タクシーに乗ってる間中ずっと私の手を握っていてくれた。
タクシーがマンションに着いて、改めて安堵の気持ちが込み上げてきた。マンションの玄関に入るなり後ろから藤澤君に強く抱き締められた。
「無事でよかった」
荒井課長には手を触られただけで怖い気持ちが込み上げてきたのに、藤澤君には触れられても抱き締められてもそんな気持ちは沸いてこない。ただただ心地よい胸の高鳴りと安心感だけがあった。
「葉月さん、鈍すぎる。俺、一体いつまで寸止めを続ければいいわけ?」
くるりと顔を藤澤君のほうに向かされる。じっと私を見つめている藤澤君と目が合う。今日は逸らす気持ちにならず、じっと見つめ返していた。
「俺の気持ち、いい加減わかってほしいな。葉月さんは俺のこと、嫌い?」
改めてそう尋ねられて、私は黙って首を振った。
「俺は好きだよ。他の誰にも触らせたくない」
そう言うと、藤澤君は私の壁の後ろに手をついて、そっとキスをした。藤澤君の顔がすっと近づいてきたとき、私は思わず目を閉じた。
初めて触れる藤澤君の唇はひんやりと冷たかった。
「……奈々美さんって、呼んでもいい?」
私は黙って頷いた。
「今すぐ押し倒したいけど、今日は我慢する」
藤澤君は、そう言って私が眠るまで隣にいてくれた。
だけど今日は二人きりという状況のせいもあるのか、荒井課長はいつになく強気な姿勢を見せてきている。
「あの、私、終電もあるし、駅、行きますね、お疲れ様でした」
そう言ってその場を離れようとした時、荒井課長に手首を強く掴まれた。
「こんな夜道を一人で帰して何かあったら、僕の責任問題になるよ」
「そ、そんなことないです、私もちゃんと大人ですから、大丈夫ですよ」
冗談めかして笑ってみせたが荒井課長の表情は固いままだ。怖いくらいにじっと私を見つめている。
「葉月さんって、本当に綺麗だよね」
「そんなことないですよ」
「仕事もすごく丁寧で一生懸命だし、毎日、葉月さんの顔を見られるだけで、俺も頑張らなくちゃなって……」
荒井課長が優しい口調で話し始めて、その場を離れることができなくなってしまった。私は焦っていた。
「そんな言葉、私には勿体ないです」
さりげなく手を離す機会を伺っていたが、変わらずに手首を握りしめられたままだった。
「もう少し、葉月さんと色々話したいんだ、駄目かな? こんなことわざわざ断るのも変だけど、おかしなことは何もしないし」
荒井課長は基本的には優しい人だ。それはわかっている。どうにか角が立たないように断りたいけれど、どうすればいいのだろう。
「そうそう、スカイエアー監査法人の件も、少し話がしたいし」
心臓がドキリとした。どうしてここで突然仕事の話を出してくるのだろう。スカイエアー監査法人の資料の誤りについて、私の仕事にミスがあった件のことを言っているに違いなかった。大きな問題にはなっていないとはいえ、今も荒井課長にフォローをしてもらっている案件だ。
「それは……また職場で……」
「ふうん、そう」
荒井課長の目の色が少し変わった。
明らかに不機嫌の色が浮かんでいる。
荒井課長のことを、怖い、と思った。
どうしよう、帰してもらえない。
スカイエアー監査法人の話を出してきたのは脅しなのだろうか。
ここで荒井課長の機嫌を損ねたらミスの責任を取らせると仄めかしているのだろうか。だけどあの話はもうケリがついたはずだ。それに仕事の話なら職場でしてほしい。
心臓がバクバクと鳴っている。
荒井課長は私の手首を掴んだまま、タクシーを探していた。
タクシーはなかなか通らなかった。頭が真っ白になっていた私を荒井課長はぐいと引き寄せた。
手首を掴んでいた手は荒井課長に握り返され、もう片方の手で腰を支えられていた。ぐいと抱き寄せられる。
「葉月さん……」
どうしよう、どうしよう、と思いながら、体を動かすことができずにいた。
荒井課長の顔が近づいてきた。思わずぎゅっと目をつぶったそのとき、背後から声が聞こえた。
「あれ、荒井課長、葉月さん?」
その聞き慣れた声に私ははっと振り返った。
私達のすぐ後ろに藤澤君が立っていた。紺のショートコートにグレーのマフラーを巻いている。はあはあと息が上がっていた。
「あれ、もうお開きなっちゃいました?」
「ふ、藤澤君……」
荒井課長は慌てた様子で私から体を離した。
「大村課長が来られなくなったんで僕が代わりに行くように言われて来たんです。本当に急なトラブルで、大村課長、汗かきまくってました」
私と荒井課長の様子を見ていなかったかのようにあっけらかんと明るい口調で藤澤君は言った。
しかし荒井課長は気のなさそうな相槌を打つだけで居心地が悪そうな様子だった。
「あ、僕と葉月さん、同じ中央線なんですよ、荒井課長のおうちどちらでしたっけ? 駅まで歩きますか?」
明るいながらも有無を言わせぬ強引さで藤澤君は言った。
「あ……いや、僕はタクシーを拾うよ。ここからすぐだから」
藤澤君はにっこりと笑ってさりげなく私の腰のあたりに軽く触れると、私の体を駅のほうへと促した。
「そうですか、お疲れ様でした」
そう言って藤澤君はさっさと歩きだしてしまった。私は荒井課長の目を見ずに小さく頭を下げて藤澤君の後に続いた。
「……振り返らなくていいから」
藤澤君は隣を歩く私に小さな声で言った。怒りを押し殺しているような声だった。藤澤君と並んで歩きながら、安堵の気持ちとともに涙が溢れてきていた。
しばらく歩いてから、藤澤君は足を止めて周囲を見回した。荒井課長がついてきていないか確認しているのだろう。
荒井課長の姿が見えないことを確認すると、ふうと息をついた。
「大丈夫? 怖いこと、されてない?」
私に向けられた藤澤君の優しい眼差しと声に私は黙って頷いた。
藤澤君は私に向き合うと、私の頬を伝っていた涙をゆっくりとした動作で優しく拭ってくれた。
私の頬を撫でる藤澤君の指はひんやりと冷たかった。
「良かった……。びっくりしたよ。大村課長と三人で飲みに行くって聞いてたのに、外回りから帰ったら大村課長が役員に捕まっててさ。聞いたら、葉月さんと荒井課長が二人だって。店の名前を聞いて、慌てて来たんだ。間に合って本当によかった」
「……ありがとう」
藤澤君の声を聞きながらも涙が止まらなかった。藤澤君が来てくれなかったらどうなっていただろう。
「……やだ、私、いい歳して、最近泣いてばかり……」
「大丈夫? ……本当に何もされてない?」
藤澤君が心配そうに尋ねる。私は小さく頷いた。
藤澤君が右手を挙げてタクシーを止めた。促され、藤澤君と並んで後部座席に座った。藤澤君がタクシーに行き先を告げ、それほど混んではいない道をタクシーはのろのろと走り始めた。
「荒井課長は、仕事のこととかすごく認めてくれて、仕事のときはすごく優しいし、頼りになるところもあるし、だからなんだかずっとちゃんと言えなくて」
藤澤君は右手で私の左手を優しく握ったまま私の話を聞いていた。少ししてから藤澤君が口を開く
「俺、こういうのほんと許せない」
藤澤君が怒っているのがわかった。
「やり方が汚いよ。優しくして、拒否したら冷たくするって暗に仄めかして、部下をコントロールしようとするなんて」
絞り出すように続ける藤澤君の様子に再び胸が苦しくなった。
「私、慣れていたはずだったんだけど……。今日は荒井課長、なかなか手を離してくれなくて……」
「うん……、大丈夫、大丈夫だから」
藤澤君は力強く、だけど優しく、タクシーに乗ってる間中ずっと私の手を握っていてくれた。
タクシーがマンションに着いて、改めて安堵の気持ちが込み上げてきた。マンションの玄関に入るなり後ろから藤澤君に強く抱き締められた。
「無事でよかった」
荒井課長には手を触られただけで怖い気持ちが込み上げてきたのに、藤澤君には触れられても抱き締められてもそんな気持ちは沸いてこない。ただただ心地よい胸の高鳴りと安心感だけがあった。
「葉月さん、鈍すぎる。俺、一体いつまで寸止めを続ければいいわけ?」
くるりと顔を藤澤君のほうに向かされる。じっと私を見つめている藤澤君と目が合う。今日は逸らす気持ちにならず、じっと見つめ返していた。
「俺の気持ち、いい加減わかってほしいな。葉月さんは俺のこと、嫌い?」
改めてそう尋ねられて、私は黙って首を振った。
「俺は好きだよ。他の誰にも触らせたくない」
そう言うと、藤澤君は私の壁の後ろに手をついて、そっとキスをした。藤澤君の顔がすっと近づいてきたとき、私は思わず目を閉じた。
初めて触れる藤澤君の唇はひんやりと冷たかった。
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