【R18 恋愛 OL 同居】年下イケメンの彼に毎日焦らされてます

utsugi

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ひらすらイチャつくターン

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その後、近くのカフェに入った。藤澤君はホットカフェラテ、私はホットココアを頼んだ。飲み物の他にパフェを一つだけ頼んで二人でつついて食べた。

「奈々美さん?」

 藤澤君がパフェのスプーンを口に運びながら話し掛けてきた。そのとき私はぼんやりと藤澤君の口元や首筋を見ていた。危ない、また妄想してると言われてしまう。

「この後、うち、来るよね?」

「え……あ、うん」

 妄想しかけているところに藤澤君からそう聞かれて、頭にいやらしいことが浮かびかけたのを私は慌てて打ち消した。駄目だ駄目だ、最近の私はなんていうか、頭の中がやらしい。藤澤君と一緒にいるとき、特にやらしい。

 藤澤君は普段は無邪気で優しくて子どもみたいに可愛いのに、どうしてベッドに入るとあんなにいやらしい人になるんだろう。そのギャップに私はドキドキさせられっぱなしだ。二十九歳にして年下の男の子にこんなに毎日翻弄されているなんて……不覚だ。

 ふっと藤澤君が私の手に触れた。

「外、ちょっと寒かった? 手、冷たいね」

 そう言って藤澤君はココアのカップに添えられていた私の手をそっとカップから外すと、テーブルの上で指を絡ませた。

「あ……うん、ちょっと、寒かったかな?」

どぎまぎしながら、私の指を弄ぶ藤澤君の指を見ていた。少しかさかさして骨ばった、男の人の指。それぞれの指は私の指よりもそれぞれ3センチくらいずつは大きいように見える。こうして藤澤君の手をまじまじと見るのは初めてのことのような気がした。

「女の人の手って、やっぱりちっちゃいね」

 そう言いながら藤澤君は私の指を一本一本触ったり、手の甲を撫でたりしている。

「ぎゅ」

 そう言って藤澤君は突然いたずらっぽく私の手を包み込むようにして握った。

「ぎゅ」

 私も同じように藤澤君の手を握り返した。視線を上げると目が合って二人でふふっと笑った。





 藤澤君の家に着いたのは、夕方の四時頃だった。

「今日、泊まっていくでしょ?」

「う、うん……」

 返事をしながら、私は頭の中の煩悩を追い払おうとした。

  付き合い始めて改めて思ったことだけど、正直、藤澤君の全てが私の好みにドンピシャだ。まず見た目が素敵すぎる。色素の薄いさらさらの髪、厚めの前髪が似合う小さな顔、子犬みたいな瞳にハスキーな甘い声。

 藤澤君の性格も好きだ。

  仕事はそつなくこなすのに、実はちょっと天然。家ではちょっと意地悪で子ども。いつもいい匂いがする。そして夜はまるで別の人みたいに男っぽく艶っぽくなる。そういうことをしている最中に藤澤君から見つめられると胸がきゅんきゅんする。

そして気づけば夜だった。

「今日の水族館、楽しかったね」

 お風呂から上がったばかりの藤澤君は、濡れた髪のままキッチンの冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して飲んでいる。

「うん」

「今日の奈々美さん、可愛かったな」

 そう言いながら藤澤君はソファに座っていた私の隣に座った。最近ではこうしてお風呂上りでいい匂いの藤澤君が近づいてくるだけで、あんなことやこんなことを想像してしまう自分がいる。

  藤澤君のほうを見ると近い距離で目が合った。藤澤君はいつも私の考えていることを読もうとするみたいに私の目をじっと覗き込んでくる。

「あ、今、やらしいこと考えたでしょ?」

 藤澤君が顔を近づけてくる。

「見える、見える、俺には見える……」

「か、考えてないっ……」

「嘘ついても駄目だよ、エッチなこと考えてるときの奈々美さん、顔見たらすぐにわかるよ?」

 そう言われて反論を封じられるように軽いキスをされた。

  一度唇を離された後、再び深いキスをされながらソファに押し倒された。ようやく藤澤君の唇から解放されたとき、私は自分の感情の高ぶりをどう表現してよいかわからなくて、困惑した顔で藤澤君を見つめた。
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