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はぁー最高の気分(メイソン家次女 ユリア視点)
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はぁーーー気分いいわぁ。
ルーク様とフェリクスとかいう陰キャイケメンの2人を侍らせて学園内を颯爽と歩く私。周りの学生たちみんなが羨望の眼差しで見つめてくる。あぁなんて素敵なの。
教室に入ると、エマと目が合った。すぐにそらされたけどさぞかしくやしがっていることでしょうね? ついこの間までこの羨望の眼差しの中にいたのはあなただったのにねぇ? エマ?
平気そうな風を装っているけれど、実ははらわた煮えくりかえっているんでしょ?
「ルーク様、今日は放課後、城下町で買い物をしたいのですが?」
「そ、そうか、なら私もついて行こう。光魔法保持者は魔獣に狙われやすいからな」
そう言ってルーク様が微笑む。ふふっ。こんなイケメン王太子がつねに私のナイトだなんて本当に最高だわぁ。
「……それなら私も行こう」
ちっ。と私は心の中で舌打ちする。顔は嫌いじゃないけどとにかく常に仏頂面なこの陰キャはなんなのよ? 私がルーク様と2人きりになりたいのがわからないのかしら? 私のことが好きなのはわかるけど、どこに行くにもついて来られて、学園内ではまぁいいにせよ学園外までついてくるつもり?
自分が私とルーク様の邪魔をしていることに気がつかないのかしら? 見た目は結構タイプだから遊び相手くらいにはしてあげてもいいけど、ルーク様を差し置いてあなたを選ぶなんてことがあるわけないのにこの人ったら何を考えているのかしら?
まあここで目くじらたてたら私の評判がガタ落ちだから優しくいかないとね?
「ありがとう、フェリクス。あなたもついてきてくださるの? ……ですが、あなたは今日生徒会のお仕事があるのではなくて?」
「いや問題ない」
不愛想に言う。……まったく気の利かない男ね。遠回しに『来るな』と言っているのがわからないのかしら?
いつもどこにでもついてくるくせにいつも仏頂面で世間話一つしない。
「フェリクスはどうしていつも私についてきてくれるのかしら? 楽しそうには見えないですけれど?」
私の言葉にフェリクスが動揺する。
「そ、それは……」
「それは?」
「ユリアのことが心配だからだ……」
フェリクスは私から目をそらして答える。……一体なんなのかしら、この人。ツンデレ?
まあいいわ。どうしても来るというなら仕方がない。城下町のことはよく知っているから適当なところでフェリクスをまいたらいいわ。そろそろルーク様と2人きりになりたいものね。
・
・
・
「ルーク様、あのストールとっても素敵だと思いません?」
放課後、私はルーク様とフェリクスと城下町の服屋を見て回っていた。
「あ、ああ。ユリアによく似あいそうだね」
ルーク様の笑顔はいつ見ても光輝くようでうっとりとしてしまいますわ。
「ユリア、君はたまには魔術の訓練などしなくていいのか?」
珍しくフェリクスが私に話しかけてきたと思ったらお説教? こいつ、ほんっとウザい。学園内では私の取り巻きとしてまあ見た目はいいからはべらせているけれど、正直うざったくて仕方がないわ。
「あら、まるで私がいつも遊びほうけてばかりいて魔術の訓練を全然していないみたいな言い方ですわね?」
「いや決してそうは言ってはいないが……」
魔術の訓練なんてしたって仕方がないじゃないの。私は王太子妃になるんだから。
「そういえば君はエマの元婚約者と婚約していたそうだが……」
「婚約は解消しました」
フェリクスが言い終わらないうちに私は答えた。
「アルバート様がどうしてもとおっしゃって半ば強引に婚約させられたのです。私はエマお姉さまの婚約者ともあろうお方と婚約するなど気が進まないと何度もお断りしましたのにアルバート様が勝手にお姉さまとの婚約を破棄して私との婚約を宣言してしまわれたのですわ。良心の呵責に耐えかねて何度もお願いして、やっと婚約を解消していただけましたの」
ルーク様とフェリクスがなにやら顔を見合わせている。
「ちなみにエマと婚約者とはそのう……?」
フェリクスはエマとアルバートとの関係を聞きたそうにしている。気になるのなら本人に聞いたらいいのに。
「エマお姉さまはアルバート様を深く愛していらっしゃったのですわ」
「なっ……?!」
「ですから婚約を解消した今、またお二人が再度婚約してくださることを私は心から願っておりますの」
私の言葉にフェリクスが絶句している。なんなのこの人。エマの話になったら途端に一生懸命な顔しちゃって。なんだかムカつくわ。
「私、このドレスをちょっと試着してきます」
フェリクスのことはほっておいて、そう言って私は試着室に入った。
ここの試着室は特別な作りで、試着室の奥にカーテンで隠された従業員室への出入り口がある。普段は使われていない出入口だけど、私はそっとそこから従業員室へと入った。10分ほどが経った頃、ルーク様の声が聞こえた。
「ユリア? ちょっと遅すぎはしないか?」
私は返事をしない。
「ユリア? 何かあったのか?」
まだ黙っておく。
「ユリア? 開けるぞ? いいな?」
試着室のカーテンを開ける音がした。
「……いない?! おい、フェリクス、ユリアがいない!」
「なんですって?」
2人が慌てている会話が聞こえてきて、私は1人ほくそ笑む。
「……転移魔法で狙われたのかもしれない。だとすれば周囲に術者がいるはずだ。手分けして探そう」
「わかりました」
2人の声が聞こえなくなった。恐らく私を探しに店の外へ行ったのだろう。これでルーク様とフェリクスがバラバラになった。後はルーク様の後を追って合流すれば2人きり。
ドキドキしちゃうわよね、ふふ。
ルーク様とフェリクスとかいう陰キャイケメンの2人を侍らせて学園内を颯爽と歩く私。周りの学生たちみんなが羨望の眼差しで見つめてくる。あぁなんて素敵なの。
教室に入ると、エマと目が合った。すぐにそらされたけどさぞかしくやしがっていることでしょうね? ついこの間までこの羨望の眼差しの中にいたのはあなただったのにねぇ? エマ?
平気そうな風を装っているけれど、実ははらわた煮えくりかえっているんでしょ?
「ルーク様、今日は放課後、城下町で買い物をしたいのですが?」
「そ、そうか、なら私もついて行こう。光魔法保持者は魔獣に狙われやすいからな」
そう言ってルーク様が微笑む。ふふっ。こんなイケメン王太子がつねに私のナイトだなんて本当に最高だわぁ。
「……それなら私も行こう」
ちっ。と私は心の中で舌打ちする。顔は嫌いじゃないけどとにかく常に仏頂面なこの陰キャはなんなのよ? 私がルーク様と2人きりになりたいのがわからないのかしら? 私のことが好きなのはわかるけど、どこに行くにもついて来られて、学園内ではまぁいいにせよ学園外までついてくるつもり?
自分が私とルーク様の邪魔をしていることに気がつかないのかしら? 見た目は結構タイプだから遊び相手くらいにはしてあげてもいいけど、ルーク様を差し置いてあなたを選ぶなんてことがあるわけないのにこの人ったら何を考えているのかしら?
まあここで目くじらたてたら私の評判がガタ落ちだから優しくいかないとね?
「ありがとう、フェリクス。あなたもついてきてくださるの? ……ですが、あなたは今日生徒会のお仕事があるのではなくて?」
「いや問題ない」
不愛想に言う。……まったく気の利かない男ね。遠回しに『来るな』と言っているのがわからないのかしら?
いつもどこにでもついてくるくせにいつも仏頂面で世間話一つしない。
「フェリクスはどうしていつも私についてきてくれるのかしら? 楽しそうには見えないですけれど?」
私の言葉にフェリクスが動揺する。
「そ、それは……」
「それは?」
「ユリアのことが心配だからだ……」
フェリクスは私から目をそらして答える。……一体なんなのかしら、この人。ツンデレ?
まあいいわ。どうしても来るというなら仕方がない。城下町のことはよく知っているから適当なところでフェリクスをまいたらいいわ。そろそろルーク様と2人きりになりたいものね。
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「ルーク様、あのストールとっても素敵だと思いません?」
放課後、私はルーク様とフェリクスと城下町の服屋を見て回っていた。
「あ、ああ。ユリアによく似あいそうだね」
ルーク様の笑顔はいつ見ても光輝くようでうっとりとしてしまいますわ。
「ユリア、君はたまには魔術の訓練などしなくていいのか?」
珍しくフェリクスが私に話しかけてきたと思ったらお説教? こいつ、ほんっとウザい。学園内では私の取り巻きとしてまあ見た目はいいからはべらせているけれど、正直うざったくて仕方がないわ。
「あら、まるで私がいつも遊びほうけてばかりいて魔術の訓練を全然していないみたいな言い方ですわね?」
「いや決してそうは言ってはいないが……」
魔術の訓練なんてしたって仕方がないじゃないの。私は王太子妃になるんだから。
「そういえば君はエマの元婚約者と婚約していたそうだが……」
「婚約は解消しました」
フェリクスが言い終わらないうちに私は答えた。
「アルバート様がどうしてもとおっしゃって半ば強引に婚約させられたのです。私はエマお姉さまの婚約者ともあろうお方と婚約するなど気が進まないと何度もお断りしましたのにアルバート様が勝手にお姉さまとの婚約を破棄して私との婚約を宣言してしまわれたのですわ。良心の呵責に耐えかねて何度もお願いして、やっと婚約を解消していただけましたの」
ルーク様とフェリクスがなにやら顔を見合わせている。
「ちなみにエマと婚約者とはそのう……?」
フェリクスはエマとアルバートとの関係を聞きたそうにしている。気になるのなら本人に聞いたらいいのに。
「エマお姉さまはアルバート様を深く愛していらっしゃったのですわ」
「なっ……?!」
「ですから婚約を解消した今、またお二人が再度婚約してくださることを私は心から願っておりますの」
私の言葉にフェリクスが絶句している。なんなのこの人。エマの話になったら途端に一生懸命な顔しちゃって。なんだかムカつくわ。
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フェリクスのことはほっておいて、そう言って私は試着室に入った。
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「ユリア? 何かあったのか?」
まだ黙っておく。
「ユリア? 開けるぞ? いいな?」
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「……いない?! おい、フェリクス、ユリアがいない!」
「なんですって?」
2人が慌てている会話が聞こえてきて、私は1人ほくそ笑む。
「……転移魔法で狙われたのかもしれない。だとすれば周囲に術者がいるはずだ。手分けして探そう」
「わかりました」
2人の声が聞こえなくなった。恐らく私を探しに店の外へ行ったのだろう。これでルーク様とフェリクスがバラバラになった。後はルーク様の後を追って合流すれば2人きり。
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