51 / 284
第2章
30話
しおりを挟む
今現在私はマネキンさんになっております。
広い部屋中に散乱したアクセサリーとドレスたち。
魔国1のデザイナーさんであるミレーユさんの工房にてウェディングドレスを試着させられているのです。
それはもう、魔国NO1と言うだけあってどれもこれも、美しいウェディングドレスです。
ミレーユさんはドワーフの血も引いているらしく、装飾品迄もご自分でお造りになるそうです。
才能の塊ですね。
そして私付の侍女であるエーデル・ビーズ・シーナ・ディープルと4人全員が付いて来ております。
大勢で来て迷惑かからないか心配したのですが寧ろ連れて来た人数が少ないと驚かれました。
上流階級の女性はもっと使用人をぞろぞろ引き連れてお出かけするそうです。
統率取れるのですかね?
私的にはそんな大人数、名前を覚えきれるかの方が心配ですよ。
さて先程から数十着とドレスを着ては脱ぎをしているのですが一向に意見が纏まりません。
全部素敵なデザインなんですよ?
でもどれもが素敵過ぎて1つに絞れないのです。
エーデルはAラインのドレス推しです。
ビーズはエンパイア推しです。
シーナはマーメイドライン推しです。
ディープルはハイ・ロー推しです。
「リコリス様の美しさを1番引き立てるのはシンプルな王道のAラインのドレスに決まっています!」
「いえ、清楚さを際立たせるのはエンパイアドレスですわ!」」
「私はリコリス様のスタイルの良さを存分に活かせたマーメイドラインが良いと思います~」
「皆さん分かってませんわね!リコリス様の可愛さと美しさを同時に引き出すならハイ・ローの1択でしょう!」
4人とも火花を散らせております。
確かにどれも素敵です。
うーん悩みますね。
でも足が出るのは少し恥ずかしい気がします。
何より、その、魔王の許可が出ない気がします。
それが分かるくらいには魔王の事を理解しているつもりです。
「王妃様は可愛いと言うより美人系ですからね。プリンセスラインは今一似合わないですね。私としてはスレンダーラインもありだとは思うのですが、王妃様の若さなら落ち着きありすぎるドレスよりは王道で多少華美であり清楚さもあるAラインがお似合いかと思います」
ミレーユさんのお言葉です。
「よっしゃー私の勝ちーーーーーっ!!」
エーデルが拳を振り上げて叫んでおります。
こういう時には静観を決め込むのが良いと最近分かりました。
「デザインが溢れるわ~。王妃様ならキラキラとした石を散らばすよりも刺繍を細かく入れていく方が似合いますわね!あ~こんな綺麗な方のドレスを作れるなんて私は幸せですわ~♡」
そう、ミレーユさんの言う通り今からデザインを起こすのです。
今まで試着したドレスでも十分綺麗なのですよ。
しかし王妃が着るなら世界で1点もので無いと拍が付かないそうで、オーダーメイドとなります。
勿論アクセサリーもドレスに合わせてオーダーメイドです。
何たる贅沢の極み。
でも魔王に綺麗なところを見せたいので、私に似合ったドレスを作ってくれるのはとても嬉しいです。
魔王もウェディングドレス楽しみにしていますし。
「あのミレーユさん。ドレスには合わないかも知れませんが、イヤーカフだけは今付けているのを使用したいのですが無理でしょうか?」
正直あまりにも芸術的なドレスの中で安物のイヤーカフは浮いてしまう気がします。
でも私は魔王の魔力が宿った1点物のこのイヤーカフは外したくありません。
「大丈夫ですよ王妃様。勿論そのつもりで他の装飾品も作る予定でしたから」
「良いのですか!?」
「ふふ、恋人たちがお互いの魔力を宿したアクセサリーを身に着けるのは今の魔国のトレンドですもの。むしろ外さないようお願いしたいくらいでしたから」
ミレーユさんが微笑みながら言ってくれました。
優しい笑顔に癒されます。
それにしても、そんなトレンドがあるなんて知りませんでした。
私と魔王がデートした頃はそんなトレンドありませんでしたよね?
「素敵ですね、お互いの魔力を常に身に着けていられると言うのは」
「はい!とても幸せです!」
元気に答えた私を皆が温かい目で見つめています。
何だか恥ずかしいです。
でも私の1番の宝物のイヤーカフに合わせてドレスとアクセサリーを作ってくれるなんて、俄然期待が高まりました。
今からウキウキします。
一体どんなドレスが出来るのでしょう?
それを着た私を見て、魔王はどんな反応をしてくれるでしょう?
式迄4ヵ月。
ときめく胸を押さえながら私の心は既に結婚式に思い馳せていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドレスはAラインに決まりました。
物凄くウェディングドレスの画像漁りました。
どれも素敵過ぎて、もう見てるだけでときめきますね。
ウェディングドレス着る年でも無いんですけど(笑)
感想でハイ・ローを勧めて下さったラケル様!
画像検索したら物凄く可愛いドレスばかりが出てきて目の保養でした!
正直リコリスに着せたかったのですが魔王からお許しが出ず(;^_^A
代わりにミヤハル辺りに着せたいのですが良いでしょうか?
広い部屋中に散乱したアクセサリーとドレスたち。
魔国1のデザイナーさんであるミレーユさんの工房にてウェディングドレスを試着させられているのです。
それはもう、魔国NO1と言うだけあってどれもこれも、美しいウェディングドレスです。
ミレーユさんはドワーフの血も引いているらしく、装飾品迄もご自分でお造りになるそうです。
才能の塊ですね。
そして私付の侍女であるエーデル・ビーズ・シーナ・ディープルと4人全員が付いて来ております。
大勢で来て迷惑かからないか心配したのですが寧ろ連れて来た人数が少ないと驚かれました。
上流階級の女性はもっと使用人をぞろぞろ引き連れてお出かけするそうです。
統率取れるのですかね?
私的にはそんな大人数、名前を覚えきれるかの方が心配ですよ。
さて先程から数十着とドレスを着ては脱ぎをしているのですが一向に意見が纏まりません。
全部素敵なデザインなんですよ?
でもどれもが素敵過ぎて1つに絞れないのです。
エーデルはAラインのドレス推しです。
ビーズはエンパイア推しです。
シーナはマーメイドライン推しです。
ディープルはハイ・ロー推しです。
「リコリス様の美しさを1番引き立てるのはシンプルな王道のAラインのドレスに決まっています!」
「いえ、清楚さを際立たせるのはエンパイアドレスですわ!」」
「私はリコリス様のスタイルの良さを存分に活かせたマーメイドラインが良いと思います~」
「皆さん分かってませんわね!リコリス様の可愛さと美しさを同時に引き出すならハイ・ローの1択でしょう!」
4人とも火花を散らせております。
確かにどれも素敵です。
うーん悩みますね。
でも足が出るのは少し恥ずかしい気がします。
何より、その、魔王の許可が出ない気がします。
それが分かるくらいには魔王の事を理解しているつもりです。
「王妃様は可愛いと言うより美人系ですからね。プリンセスラインは今一似合わないですね。私としてはスレンダーラインもありだとは思うのですが、王妃様の若さなら落ち着きありすぎるドレスよりは王道で多少華美であり清楚さもあるAラインがお似合いかと思います」
ミレーユさんのお言葉です。
「よっしゃー私の勝ちーーーーーっ!!」
エーデルが拳を振り上げて叫んでおります。
こういう時には静観を決め込むのが良いと最近分かりました。
「デザインが溢れるわ~。王妃様ならキラキラとした石を散らばすよりも刺繍を細かく入れていく方が似合いますわね!あ~こんな綺麗な方のドレスを作れるなんて私は幸せですわ~♡」
そう、ミレーユさんの言う通り今からデザインを起こすのです。
今まで試着したドレスでも十分綺麗なのですよ。
しかし王妃が着るなら世界で1点もので無いと拍が付かないそうで、オーダーメイドとなります。
勿論アクセサリーもドレスに合わせてオーダーメイドです。
何たる贅沢の極み。
でも魔王に綺麗なところを見せたいので、私に似合ったドレスを作ってくれるのはとても嬉しいです。
魔王もウェディングドレス楽しみにしていますし。
「あのミレーユさん。ドレスには合わないかも知れませんが、イヤーカフだけは今付けているのを使用したいのですが無理でしょうか?」
正直あまりにも芸術的なドレスの中で安物のイヤーカフは浮いてしまう気がします。
でも私は魔王の魔力が宿った1点物のこのイヤーカフは外したくありません。
「大丈夫ですよ王妃様。勿論そのつもりで他の装飾品も作る予定でしたから」
「良いのですか!?」
「ふふ、恋人たちがお互いの魔力を宿したアクセサリーを身に着けるのは今の魔国のトレンドですもの。むしろ外さないようお願いしたいくらいでしたから」
ミレーユさんが微笑みながら言ってくれました。
優しい笑顔に癒されます。
それにしても、そんなトレンドがあるなんて知りませんでした。
私と魔王がデートした頃はそんなトレンドありませんでしたよね?
「素敵ですね、お互いの魔力を常に身に着けていられると言うのは」
「はい!とても幸せです!」
元気に答えた私を皆が温かい目で見つめています。
何だか恥ずかしいです。
でも私の1番の宝物のイヤーカフに合わせてドレスとアクセサリーを作ってくれるなんて、俄然期待が高まりました。
今からウキウキします。
一体どんなドレスが出来るのでしょう?
それを着た私を見て、魔王はどんな反応をしてくれるでしょう?
式迄4ヵ月。
ときめく胸を押さえながら私の心は既に結婚式に思い馳せていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドレスはAラインに決まりました。
物凄くウェディングドレスの画像漁りました。
どれも素敵過ぎて、もう見てるだけでときめきますね。
ウェディングドレス着る年でも無いんですけど(笑)
感想でハイ・ローを勧めて下さったラケル様!
画像検索したら物凄く可愛いドレスばかりが出てきて目の保養でした!
正直リコリスに着せたかったのですが魔王からお許しが出ず(;^_^A
代わりにミヤハル辺りに着せたいのですが良いでしょうか?
10
あなたにおすすめの小説
聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!?
元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
お前のような地味な女は不要だと婚約破棄されたので、持て余していた聖女の力で隣国のクールな皇子様を救ったら、ベタ惚れされました
夏見ナイ
恋愛
伯爵令嬢リリアーナは、強大すぎる聖女の力を隠し「地味で無能」と虐げられてきた。婚約者の第二王子からも疎まれ、ついに夜会で「お前のような地味な女は不要だ!」と衆人の前で婚約破棄を突きつけられる。
全てを失い、あてもなく国を出た彼女が森で出会ったのは、邪悪な呪いに蝕まれ死にかけていた一人の美しい男性。彼こそが隣国エルミート帝国が誇る「氷の皇子」アシュレイだった。
持て余していた聖女の力で彼を救ったリリアーナは、「お前の力がいる」と帝国へ迎えられる。クールで無愛想なはずの皇子様が、なぜか私にだけは不器用な優しさを見せてきて、次第にその愛は甘く重い執着へと変わっていき……?
これは、不要とされた令嬢が、最高の愛を見つけて世界で一番幸せになる物語。
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
私生児聖女は二束三文で売られた敵国で幸せになります!
近藤アリス
恋愛
私生児聖女のコルネリアは、敵国に二束三文で売られて嫁ぐことに。
「悪名高い国王のヴァルター様は私好みだし、みんな優しいし、ご飯美味しいし。あれ?この国最高ですわ!」
声を失った儚げ見た目のコルネリアが、勘違いされたり、幸せになったりする話。
※ざまぁはほんのり。安心のハッピーエンド設定です!
※「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる