皇太子から婚約破棄を言い渡されたので国の果ての塔で隠居生活を楽しもうと思っていたのですが…どうして私は魔王に口説かれているのでしょうか?

高井繭来

文字の大きさ
133 / 284
その後

TSってどう思う?4

しおりを挟む
「ん~なんだかんだ言って良い男って普段つるんでる相手なんなんね。魔王やエントが相手なら俺も処女捧げても良いかな~なんて思うけど…俺と一緒で女体化しちゃってるし。ミヤハル様なら文句なしの美少年だけど後でエントが怖いんよね」

「それで何でオウマ君が私の部屋にいる訳?」

 落ち込んでます!と言ったオーラを垂れ流した美青年ユラが尋ねた。

「俺の処女、ユラ様に捧げちゃおうかな~て」

「絶対嫌!女になって1時間で処女捨てるとか今の若者はどうなってるのよ!!」

「ユラ様と比べたら若いけど俺これでも2000歳オーバー。若くないよん。それに近頃の若者は俺より軽いよん」

「魔国の風紀が爛れてる!!」

「ユラ様お堅すぎ、折角男になったんだし?試したくないのん、男の快楽」

 じりじりとオウマがユラに詰め寄る。
 自分より小柄になっている筈なのに何故こうも圧迫感を感じるのか?
 これが草食と肉食の差か…。
 まだファーストキスの経験もない超草食のユラに超肉食のオウマの圧は重い。

(わ、私、食べられちゃうーーーーーっ!!!)

 ついに部屋の隅まで追い詰められた。

「んふふ~ユラ様いただきま~す♡」

 オウマが床に尻をついたユラに跨り、見せつけるように服を脱いでいく。
 小柄だが均整の取れたプロポーションが露になる。
 そしてその胸は…女であるときのユラのサイズより大きい………。

「わ………」

「わ?」

「私より胸のあるTS男子なんか誰が抱くかぁーーーーーっ!!」

 とりゃ、とユラがオウマの体を押しのけた。
 今はユラが男でオウマが女だ。
 体格差もあり簡単に押しのける事が出来た。
 ポテン、とオウマが床に落ちている。
 唖然としている間にユラは部屋から逃げた。
 女になっても本来は鍛えている男。
 しかも魔国1の剣術の使い手。
 鍛えられたオウマの運動能力は性別が変わったくらいでそうそう引くくならない。

 まだひっくり返された事が脳に伝わってない今が唯一の逃げるチャンスなのだ。
 ユラは部屋を出ると廊下をダッシュした。

 ところでダッシュと聞くとⒷボタンが頭に浮かぶのは書き手だけだろうか?
 小学低学年の頃夢中でやったものだ『スーパー〇リオ』
 あの土管に入る髭は実は25歳設定らしい。
 もう自分の方が断然年上でリアル_| ̄|○したくなる。
 ちなみに大人になってから『スーパーマ〇オ』を」やったら5分くらいでクリアが出来るようになってしまった。
 無限回廊とか行く道の手順覚えている自分に驚愕したものだ。
 そしてあのゲームの最大の敵はク〇パではなく金槌を投げてくる亀だと思っている。

 書き手の年がバレる(もう手遅れとも言う)のでこの話はもう止めておこう。

 閑話休題。

 ユラは走った。
 友人宅には行けない。
 きっと性別が反転した今、今までできなかったプレイを思う存分に楽しんでいるに違いない。
 家に帰る時に「ユラ姉ちゃん、今日はお泊り堪忍なぁ」と言っていたのが証拠である。
 状況証拠で充分だ。
 今あの家に行くべきではないと本能も告げている。
 では何処に行くか?

 ユラは王宮の書庫に駆け込んだ。
 後ろ手で鍵も閉める。
 これで安全なはずだ。
 比較的アムカは常識人だ。
 此処に居ればオウマも手を出してこないだろう。

「ユラ様、どうなされましたか?」

 アムカの声によく似た、だが少し高い声がユラに声をかけた。
 振り向くとそこに居たのは、ボリュームのある金の巻き毛に胸にメロンでも詰まっているんじゃないかと言う爆乳の美女。

「何でアムカ君まで巨乳になっているのよ!つーか爆乳って私に喧嘩売ってんのーーーーーっ!!!」

 ユラの叫びが書庫に木霊した。
しおりを挟む
感想 753

あなたにおすすめの小説

王命って何ですか? 虐げられ才女は理不尽な我慢をやめることにした

まるまる⭐️
恋愛
【第18回恋愛小説大賞において優秀賞を頂戴致しました。応援頂いた読者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました】 その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。 貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。 現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。 人々の関心を集めないはずがない。 裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。 「私には婚約者がいました…。 彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。 そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。 ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」 裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。 だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。   彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。 次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。 裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。 「王命って何ですか?」と。 ✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。

聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はマリア、職業は大聖女。ダグラス王国の聖女のトップだ。そんな私にある日災難(婚約者)が災難(難癖を付け)を呼び、聖女を解任された。やった〜っ!悩み事が全て無くなったから、2度と聖女の職には戻らないわよっ!? 元聖女がやっと手に入れた自由を満喫するお話しです。

お前のような地味な女は不要だと婚約破棄されたので、持て余していた聖女の力で隣国のクールな皇子様を救ったら、ベタ惚れされました

夏見ナイ
恋愛
伯爵令嬢リリアーナは、強大すぎる聖女の力を隠し「地味で無能」と虐げられてきた。婚約者の第二王子からも疎まれ、ついに夜会で「お前のような地味な女は不要だ!」と衆人の前で婚約破棄を突きつけられる。 全てを失い、あてもなく国を出た彼女が森で出会ったのは、邪悪な呪いに蝕まれ死にかけていた一人の美しい男性。彼こそが隣国エルミート帝国が誇る「氷の皇子」アシュレイだった。 持て余していた聖女の力で彼を救ったリリアーナは、「お前の力がいる」と帝国へ迎えられる。クールで無愛想なはずの皇子様が、なぜか私にだけは不器用な優しさを見せてきて、次第にその愛は甘く重い執着へと変わっていき……? これは、不要とされた令嬢が、最高の愛を見つけて世界で一番幸せになる物語。

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!

沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。 それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。 失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。 アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。 帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。 そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。 再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。 なんと、皇子は三つ子だった! アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。 しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。 アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。 一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。

私生児聖女は二束三文で売られた敵国で幸せになります!

近藤アリス
恋愛
私生児聖女のコルネリアは、敵国に二束三文で売られて嫁ぐことに。 「悪名高い国王のヴァルター様は私好みだし、みんな優しいし、ご飯美味しいし。あれ?この国最高ですわ!」 声を失った儚げ見た目のコルネリアが、勘違いされたり、幸せになったりする話。 ※ざまぁはほんのり。安心のハッピーエンド設定です! ※「カクヨム」にも掲載しています。

旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~

榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。 ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。 別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら? ー全50話ー

偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~

咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】 あらすじ 「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」 ​聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。 彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。 ​しかし、エリーナはめげなかった。 実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ! ​北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。 すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。 ​「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」 ​とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。 以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。 ​最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?

処理中です...