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その後
近未来からの来訪者11
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「では元凶探しよか、頼んだで【全知全能】」
「何で僕がしないといけないんだ!?」
「何や【全知全能】名乗っておいて出来へんのかい。がっかりやな~な~ユラ姉ちゃん?ユラ姉ちゃんもがっかりやんな~」
「【全知全能】でも出来ない事あるのね。じゃぁ別の人に頼みましょうか」
「見つける!すぐ見つける!即見つける!!アイツだ!!!」
【全知全能】さん上手い事使われてますね。
ミヤハルさんが計算なのは分かるのですが、ユラさんは天然でアレをやっていることが恐ろしいです。
哀れです【全知全能】さん………。
だからってムキになって適当に犯人でっち上げなくても良いと思うのですが。
「何故分かったぁ!?」
そして【全知全能】さんが指さした方向。
給仕をしていた使用人(♂)の1人でした。
いや、本当にあなたが犯人なんですか!?
適当じゃなかったのですか!?
と言うより、こういうモノって犯人はビッグネームな気がするんですが…本当に城に勤めてる下級魔族の一使用人さんです。
平凡そうな見かけですが。
オウマさん、こんな人の良さそうな方から恨み買うっていったい何をやらかしたんですか………?
「お前が俺に毒盛ったのん?」
「あ、あ、オウマ様………」
使用人さんは膝をついてカタカタ震えています。
それはそうでしょう。
下位魔族とはいえオウマさんは高位魔族に匹敵する武力の持ち主です。
魔国でも5本の指に入る実力者。
そんなオウマさんに首を掴まれて冷たい瞳で目を覗き込まれて、殺気を放たれて平常でいられるわけがありません。
「オウマ様…怒った顔も麗しい………」
「「「「「はい?」」」」」」
その場にいた皆の声がはもりました。
「え、と…俺殺そうとしたんじゃないのん?」
「何故私がオウマ様を殺さなければいけないのですか!?」
「いや、お茶に毒盛ったでしょ?」
「毒じゃなくて呪物です」
「どっちにしても殺す気じゃないのん?」
「違います!私は…私はオウマ様にもう1度女性になって頂きたかっただけです!!!」
いや、キリッとした顔で言われても……。
オウマさんを女性にしたかった。
つまりはそう言う事なんでしょう。
ユラさんが(*´Д`)ハァハァしてるけどここはスルーです。
「あの日、オウマ様が女性になられた時の愛らしさ可憐さ…一目で恋に落ちました。なのに貴方は女性向けの風俗街に行ってしまわれて!
でも良いんです。
あの頃は私はオウマ様と接点が無かったから仕方なかっんです。
今また女性になられたら、私が責任をもってオウマ様を娶ります!!暮らしに不自由させないよういっぱい稼ぎます!!
夜も不自由させません!
オウマ様が満足するまで何度でも貴方の中に私のモノを注ぎ込みます!突き続けます!腰を振り続けます!!オウマ様がくたくたのふにゃふにゃになるまで全身トロトロに蕩かせて見せます!!
オウマ様!私に毎朝味噌汁を作って頂けませんか!?」
「誰が作るかぁぁぁぁあっ!!!」
ゴスンッ!!
あ、使用人さんの頭が床に埋まりました。
オウマさん、見事なげんこつです。
流石肉体能力と戦闘センスだけで魔国TOP5にはいっただけあります。
コンパクトなスイングでしたが見事な威力を誇る1撃でした。
「つまりチビチャンの未来ではオウマはここで薬飲んで、効力がすぐに発揮されずに15年後に利き始めた、つーことやな」
「オウマシャン、あたちのフィアンシェだぁらおんなのこになぅたらダメなのーーーーっ!!」
「何と馬鹿らしい事件だ………」
魔王が掌で顔を覆って溜息をつきました。
久しぶりに見ましたねその癖。
「チビチャン、あのお茶もって帰りぃ。解呪に役立つわ。エントが何とかしてくれるやろ?」
「未来の俺もハルの役に立つなら何でもするだろう」
「オジチャ、ミャールちゃん、ありがと――っ!!ダイシュキ!!」
「未来の姪からの大好きかぁ。嬉しいもんやね」
「ハルは本当に子供が好きだな」
はいそこ、イチャイチャしない…と言えるものはこの場に存在しませんでした。
誰がミヤハルさんとエントビースドさんに喧嘩を売れましょうか?
「オウマシャン、このセカイでもアタチのだんなしゃまになってぉ」
チュッ
チビチャンがオウマさん頬にキスをしました。
可愛らしい微笑ましい光景です。
だから魔王落ち着きましょう?
未来ではそういう関係みたいなんだからほっぺにチューくらい良いじゃないですか………。
あぁオウマさん、今晩から早速『極寒』の魔術かけられそうです。
風邪ひかないように気を付けて下さい。
こうして近未来からの来訪者は役目を果たして、自分の本来の世界へと帰って行きました。
ちゃんとオウマさんが元に戻ると良いですね。
でもチビチャンとオウマさんが結婚すると、オウマさんが義理の息子になるんですよね…何だか複雑ですね。
この時誰も気づいていませんでした…まさか今回の事でオウマさんの心境にあんな変化が訪れるなんて………。
「何で僕がしないといけないんだ!?」
「何や【全知全能】名乗っておいて出来へんのかい。がっかりやな~な~ユラ姉ちゃん?ユラ姉ちゃんもがっかりやんな~」
「【全知全能】でも出来ない事あるのね。じゃぁ別の人に頼みましょうか」
「見つける!すぐ見つける!即見つける!!アイツだ!!!」
【全知全能】さん上手い事使われてますね。
ミヤハルさんが計算なのは分かるのですが、ユラさんは天然でアレをやっていることが恐ろしいです。
哀れです【全知全能】さん………。
だからってムキになって適当に犯人でっち上げなくても良いと思うのですが。
「何故分かったぁ!?」
そして【全知全能】さんが指さした方向。
給仕をしていた使用人(♂)の1人でした。
いや、本当にあなたが犯人なんですか!?
適当じゃなかったのですか!?
と言うより、こういうモノって犯人はビッグネームな気がするんですが…本当に城に勤めてる下級魔族の一使用人さんです。
平凡そうな見かけですが。
オウマさん、こんな人の良さそうな方から恨み買うっていったい何をやらかしたんですか………?
「お前が俺に毒盛ったのん?」
「あ、あ、オウマ様………」
使用人さんは膝をついてカタカタ震えています。
それはそうでしょう。
下位魔族とはいえオウマさんは高位魔族に匹敵する武力の持ち主です。
魔国でも5本の指に入る実力者。
そんなオウマさんに首を掴まれて冷たい瞳で目を覗き込まれて、殺気を放たれて平常でいられるわけがありません。
「オウマ様…怒った顔も麗しい………」
「「「「「はい?」」」」」」
その場にいた皆の声がはもりました。
「え、と…俺殺そうとしたんじゃないのん?」
「何故私がオウマ様を殺さなければいけないのですか!?」
「いや、お茶に毒盛ったでしょ?」
「毒じゃなくて呪物です」
「どっちにしても殺す気じゃないのん?」
「違います!私は…私はオウマ様にもう1度女性になって頂きたかっただけです!!!」
いや、キリッとした顔で言われても……。
オウマさんを女性にしたかった。
つまりはそう言う事なんでしょう。
ユラさんが(*´Д`)ハァハァしてるけどここはスルーです。
「あの日、オウマ様が女性になられた時の愛らしさ可憐さ…一目で恋に落ちました。なのに貴方は女性向けの風俗街に行ってしまわれて!
でも良いんです。
あの頃は私はオウマ様と接点が無かったから仕方なかっんです。
今また女性になられたら、私が責任をもってオウマ様を娶ります!!暮らしに不自由させないよういっぱい稼ぎます!!
夜も不自由させません!
オウマ様が満足するまで何度でも貴方の中に私のモノを注ぎ込みます!突き続けます!腰を振り続けます!!オウマ様がくたくたのふにゃふにゃになるまで全身トロトロに蕩かせて見せます!!
オウマ様!私に毎朝味噌汁を作って頂けませんか!?」
「誰が作るかぁぁぁぁあっ!!!」
ゴスンッ!!
あ、使用人さんの頭が床に埋まりました。
オウマさん、見事なげんこつです。
流石肉体能力と戦闘センスだけで魔国TOP5にはいっただけあります。
コンパクトなスイングでしたが見事な威力を誇る1撃でした。
「つまりチビチャンの未来ではオウマはここで薬飲んで、効力がすぐに発揮されずに15年後に利き始めた、つーことやな」
「オウマシャン、あたちのフィアンシェだぁらおんなのこになぅたらダメなのーーーーっ!!」
「何と馬鹿らしい事件だ………」
魔王が掌で顔を覆って溜息をつきました。
久しぶりに見ましたねその癖。
「チビチャン、あのお茶もって帰りぃ。解呪に役立つわ。エントが何とかしてくれるやろ?」
「未来の俺もハルの役に立つなら何でもするだろう」
「オジチャ、ミャールちゃん、ありがと――っ!!ダイシュキ!!」
「未来の姪からの大好きかぁ。嬉しいもんやね」
「ハルは本当に子供が好きだな」
はいそこ、イチャイチャしない…と言えるものはこの場に存在しませんでした。
誰がミヤハルさんとエントビースドさんに喧嘩を売れましょうか?
「オウマシャン、このセカイでもアタチのだんなしゃまになってぉ」
チュッ
チビチャンがオウマさん頬にキスをしました。
可愛らしい微笑ましい光景です。
だから魔王落ち着きましょう?
未来ではそういう関係みたいなんだからほっぺにチューくらい良いじゃないですか………。
あぁオウマさん、今晩から早速『極寒』の魔術かけられそうです。
風邪ひかないように気を付けて下さい。
こうして近未来からの来訪者は役目を果たして、自分の本来の世界へと帰って行きました。
ちゃんとオウマさんが元に戻ると良いですね。
でもチビチャンとオウマさんが結婚すると、オウマさんが義理の息子になるんですよね…何だか複雑ですね。
この時誰も気づいていませんでした…まさか今回の事でオウマさんの心境にあんな変化が訪れるなんて………。
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