婚約者の王子に聖女など国に必要ないと言われました~では私を信じてくれる方だけ加護を与えますね~

高井繭来

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小話・季節ネタなど(後書き手の呟きとか)

♡HAPPYVALENTINE♡

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 本日サラはおめかしをしていた。
 診療所は本日は半日勤務。
 セブンが食事を御馳走してくれるのだと言う。

 そして何時ものように平民街で食事を取るのかと思ったら、中心街のホテルに連れていかれた。

 勿論その前に服やで綺麗なワンピースを購入し着替えさせ、ヘアメイクもされた。
 金額は全てセブン持ち。
 サラはその金額に身が縮こまる。
 サラの買うものより0が2つ多い。

 だがセブンだってサラに自分が選んだ服を着て欲しい願望がある。
 男が好きな女に服を贈るの何て古今東西理由は1つ。
 その服を脱がせたい、だ。

 サラはそんなこと知らないだろうが、知ったらどんな顔をするだろうか。
 思わずセブンの口角も上がる。

 セブンの方は元々白衣の下のシャツとボトムの金額が高い。
 ネクタイを絞めればドレスコードは問題が無い。

「こ、こんな高そうなところに、入る、ですか!?」

「最近は事務の方でも良く頑張ってくれてるからな、ご褒美だ」

「ひゃぃ…」

 セブンの優しい顔にサラは未だになれない。 
 心臓がドキドキ五月蠅い。
 不整脈だろうか?

 そしてサラはセブンに連れられてホテルの中のレストランに入った。

 席に着くと、まずはウェルカムドリンクとしてルビーチョコレートラテが提供される。
 さらに、涼しげな煙を纏ったウェルカムスイーツ「ホワイトチョコレートとラズベリー メレンゲ添え」も登場する。

 ラズベリーにホワイトチョコレートソースとホイップクリームをあわせ、サクサクとしたメレンゲが添えられている。

 その後、6種のセイボリーと、アフタヌーンティーのような3段スタンドに9種類のスイーツが並べられたものがテーブルへやってくる。

 ドリンクは、コーヒー・紅茶など14種類の飲み物を好きなだけ楽しむことができ、中にはアサイー入りのジュースも。

 「生ハムのファルスホワイトバルサミコチョコソース」は、生ハムの中にクリームチーズとナッツが入っており、ザクザク食感とクリーミーな味わいが楽しめるようになっている。
そして、ホワイトバルサミコとチョコレートを合わせたソースがアクセントに。

 「ホワイトチョコと豆腐のムース スモークサーモンのせ」は、ホワイトチョコと豆腐を合わせた濃厚ながらも爽やかなムースに、スモークサーモンをのせている。
 オレンジとグリーンマスタードのソースの色合いも綺麗だ。

 セイボリーで最も気を引くメニューは「シーフードサラダホワイトチリソース」。
 海老などの魚介がグラスの中にたっぷり入ったシーフードサラダに、ホワイトチョコとチリソースを合わせた特製ソースをかけており、甘みとピリ辛テイストの両方を楽しめる。
 トップには、ハート型のキュートな大根が飾られている。

 セイボリーの後は、3段のスタンドのスイーツを上の段から順番に食べ進めていく。

 ルビーチョコレートとは、ルビーカカオ豆からうまれた、ルビー色でほんのり酸味がある、近年人気のフルーティーなチョコレートだ。

 各段には、シンプルで上品なホワイトと、かわいらしく華やかなルビー色のチョコレートスイーツが3種類ずつ並べてある。
 
 中段のホワイトチョコレートスイーツの1つは「ホワイトチョコレートとチーズタルト」。
チーズのタルトにホワイトチョコレートのガナッシュとホイップクリームをのせ、ホワイトチョコレートボールを飾っている。

 ルビーチョコレートを使用した「ルビーチョコレートとラズベリーのタルト」は、アーモンドタルトにラズベリージャム、ルビーチョコレートのガナッシュをのせ、銀箔をトッピング。
 このガナッシュがとても濃厚でクリーミー。
 程よい甘さと酸味も感じられる。

 下段には、ユニークな形状の「ホワイトチョコレートドーム」があり、目を引く。
 ホワイトチョコレートドームの中には、スノーボールクッキーが置かれている。

 スタンドで登場する9種類のうち、最もサラの好みだったのは、サクサクっとした食感が素敵な「ホワイトチョコレートとアーモンドタルト」。
 アーモンドタルトにホイップクリームを絞り、ホワイトチョコレートをかぶせているスイーツで、表面は白いグラサージュで飾り付けられているものだ。

「ん~おいしい」

「口にあって良かった」

「でも…………」

「どうした?」

「最近セブンさん、いろんなお店、連れて行ってくれま、す。でも…私、セブンさんのお料理、が、1番好きで食べたい、です」

「そうか、じゃぁ今晩はサラのリクエストを作ろう。俺の家に泊まるの良いな?」

「はい、お泊り!お世話になる、です!!」

 ニッコニコと満面の笑みのサラが言う。
 最近セブンの手料理を食べる機会が殆どなかったのだ。
 セブンは美味しいお店に連れて行ってくれるけど、サラにとって1番のご馳走はセブンの作る料理なのである。

(クックックッ、逆餌付け成功だな)

 サラはセブンにより上手い事外堀から埋められて言っているのであった。
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