267 / 297
2章
【239話】???Side
しおりを挟む
「覗き見しないで出てきたらどうだ?」
ボーイソプラノがダクトに向かって声をかけた。
声の主はアルビノの美少年。
自称”全知全能”である。
銃を構えダクトを狙う。
ターンッ!
軽い銃声と共に銃弾が発射された。
そして落ちてくる紙型。
ネズミの様な形をしていた。
『私の式神に気付くとは、全知全能を名乗るだけあるな』
クツクツと笑い声が響いた。
ダクトからもう一匹のネズミが覗いている。
謎の声はそこから発せられたらしい。
「お前が人間どものリーダーだな?僕に用事がるなら直接出向け」
『いやいや、全知全能よ。お前の相手は私ではない、ミヤハルだ』
「さっきの女のガキか」
『物分かりが早くて助かる。そうどの子供だ。お前の相手はミヤハルで充分だ。私の敵としてはお前は役者不足だよ』
「ただが人間が随分と自惚れているな」
『その言葉そっくりお前に帰してやろう。自称全知全能』
「自称じゃない!僕は本当に全知全能なんだ!」
『あぁ、そうなるだろうな。でも今はまだ人間の子供に過ぎない。今のお前ではミヤハルには勝てんよ。あの子は人類の守護者になるものだからな』
「そちらこそ大口お叩くじゃないか。あの子供が人類の守護者?僕を差し置いて?そんなことはあり得ない。誰よりも強くなるのは僕だ」
『言っていられるのも今のうちだ。すぐに分かる事だ。そしてお前の運命もお前が思う様には進まぬよ。お前は今日運命に出会う。運命に出会いお前は弱くなるし強くなる。まぁ楽しみにしておけ』
「お前に何が分かる?」
『これでも私は物知りなのだよ。お前よりは色んなことを知っているさ全知全能。さぁお喋りは終わりだ。もうすぐお前のと所にミヤハルが行くだろう。今度は簡単に逃げられると思うなよ?』
「あれは戦略的撤退だ。僕は逃げる事はしない。僕は全知全能だから、誰よりも高みに居るものだから、僕は誰にも負けない」
『ふふ、それではお手並み拝見と行こう。面白いショーを見せてくれるのを楽しみにしているよ』
ターンッ
銃弾がダクトのネズミを撃ち抜く。
そのネズミも紙の型に姿を変えてひらりと床に落ちてきた。
「あんな小娘に僕が負ける?ありえない、僕は全知全能になる存在だ。それより強い者が現れる筈が無い。この式神使いだって、次は確実に頭に銃弾を撃ち込んで見せる!」
愛用のベレッタPX4 ストームサブコンパクトを上着の下のホルダーに仕舞い、アルビノの少年は今度は己から攻めるべく、自分だけが知っている裏道を進むのであった。
ボーイソプラノがダクトに向かって声をかけた。
声の主はアルビノの美少年。
自称”全知全能”である。
銃を構えダクトを狙う。
ターンッ!
軽い銃声と共に銃弾が発射された。
そして落ちてくる紙型。
ネズミの様な形をしていた。
『私の式神に気付くとは、全知全能を名乗るだけあるな』
クツクツと笑い声が響いた。
ダクトからもう一匹のネズミが覗いている。
謎の声はそこから発せられたらしい。
「お前が人間どものリーダーだな?僕に用事がるなら直接出向け」
『いやいや、全知全能よ。お前の相手は私ではない、ミヤハルだ』
「さっきの女のガキか」
『物分かりが早くて助かる。そうどの子供だ。お前の相手はミヤハルで充分だ。私の敵としてはお前は役者不足だよ』
「ただが人間が随分と自惚れているな」
『その言葉そっくりお前に帰してやろう。自称全知全能』
「自称じゃない!僕は本当に全知全能なんだ!」
『あぁ、そうなるだろうな。でも今はまだ人間の子供に過ぎない。今のお前ではミヤハルには勝てんよ。あの子は人類の守護者になるものだからな』
「そちらこそ大口お叩くじゃないか。あの子供が人類の守護者?僕を差し置いて?そんなことはあり得ない。誰よりも強くなるのは僕だ」
『言っていられるのも今のうちだ。すぐに分かる事だ。そしてお前の運命もお前が思う様には進まぬよ。お前は今日運命に出会う。運命に出会いお前は弱くなるし強くなる。まぁ楽しみにしておけ』
「お前に何が分かる?」
『これでも私は物知りなのだよ。お前よりは色んなことを知っているさ全知全能。さぁお喋りは終わりだ。もうすぐお前のと所にミヤハルが行くだろう。今度は簡単に逃げられると思うなよ?』
「あれは戦略的撤退だ。僕は逃げる事はしない。僕は全知全能だから、誰よりも高みに居るものだから、僕は誰にも負けない」
『ふふ、それではお手並み拝見と行こう。面白いショーを見せてくれるのを楽しみにしているよ』
ターンッ
銃弾がダクトのネズミを撃ち抜く。
そのネズミも紙の型に姿を変えてひらりと床に落ちてきた。
「あんな小娘に僕が負ける?ありえない、僕は全知全能になる存在だ。それより強い者が現れる筈が無い。この式神使いだって、次は確実に頭に銃弾を撃ち込んで見せる!」
愛用のベレッタPX4 ストームサブコンパクトを上着の下のホルダーに仕舞い、アルビノの少年は今度は己から攻めるべく、自分だけが知っている裏道を進むのであった。
1
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
偽聖女として私を処刑したこの世界を救おうと思うはずがなくて
奏千歌
恋愛
【とある大陸の話①:月と星の大陸】
※ヒロインがアンハッピーエンドです。
痛めつけられた足がもつれて、前には進まない。
爪を剥がされた足に、力など入るはずもなく、その足取りは重い。
執行官は、苛立たしげに私の首に繋がれた縄を引いた。
だから前のめりに倒れても、後ろ手に拘束されているから、手で庇うこともできずに、処刑台の床板に顔を打ち付けるだけだ。
ドッと、群衆が笑い声を上げ、それが地鳴りのように響いていた。
広場を埋め尽くす、人。
ギラギラとした視線をこちらに向けて、惨たらしく殺される私を待ち望んでいる。
この中には、誰も、私の死を嘆く者はいない。
そして、高みの見物を決め込むかのような、貴族達。
わずかに視線を上に向けると、城のテラスから私を見下ろす王太子。
国王夫妻もいるけど、王太子の隣には、王太子妃となったあの人はいない。
今日は、二人の婚姻の日だったはず。
婚姻の禍を祓う為に、私の処刑が今日になったと聞かされた。
王太子と彼女の最も幸せな日が、私が死ぬ日であり、この大陸に破滅が決定づけられる日だ。
『ごめんなさい』
歓声をあげたはずの群衆の声が掻き消え、誰かの声が聞こえた気がした。
無機質で無感情な斧が無慈悲に振り下ろされ、私の首が落とされた時、大きく地面が揺れた。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【完結】聖女召喚の聖女じゃない方~無魔力な私が溺愛されるってどういう事?!
未知香
恋愛
※エールや応援ありがとうございます!
会社帰りに聖女召喚に巻き込まれてしまった、アラサーの会社員ツムギ。
一緒に召喚された女子高生のミズキは聖女として歓迎されるが、
ツムギは魔力がゼロだった為、偽物だと認定された。
このまま何も説明されずに捨てられてしまうのでは…?
人が去った召喚場でひとり絶望していたツムギだったが、
魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。
聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、
魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。
魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、
冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく…
聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です!
完結まで書き終わってます。
※他のサイトにも連載してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる