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2章
【238話】
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「すんまへん、鈴蘭さん、逃げられてもうたわ」
「想定内だから気にするな」
「言葉の刃が痛い!」
どうやら鈴蘭はミヤハルではあの狙撃手に撒かれると想定していたようだ。
自分の実力がまだまだだと言われているようで少しばかりミヤハルも拗ねる。
それが分かったのか、鈴蘭はミヤハルの頭をポンポンと撫でた。
鈴蘭なりの慰めらしい。
それだけで気分が浮上する自分もなんだかなぁとミヤハルは思う。
「ミヤハルでも捕まえられなかったのか?」
「じゃぁ鈴蘭さんやマオさんでないと…」
「そんな相手がまだ居るなんて」
「相手はどんな魔獣だったんだミヤハル?」
次々にチームのメンバーからミヤハルが質問される。
「アルビノの美少年。外見はウチと同じくらいやけど自称18歳やったわ。戦闘力ならこちらが上やけどあっちの方が戦い慣れしとった」
「相手は人間なのか!?」
「何で人間が人間を狙うんだ!?」
「ここ物資が沢山あるから盗みに来たと思われたんじゃない?」
「「「「「それだ!」」」」」
ユラの言葉に皆納得したようだ。
だがそれだけで人間が人間を殺すだろうか?
ミヤハルはあのアルビノの少年にはもっと深い事情があるように感じた。
人間を憎んだ目をしてると対峙して感じたのだ。
「多分ミヤハルの思う通りだ。だが今は口に出すな」
「おん、分かっとる鈴蘭さん」
折角ユラの一言で皆の士気が上がったのだ。
これを盛り下げるのは得策ではない。
ミヤハルはまだ11歳だが、ソレが分かるくらいには頭の回転が速かった。
「鈴蘭、チームの皆も騎獣で走り通して疲れているだろうからそろそろ休憩にしないか?」
「あぁ、そうしようマオ」
鈴蘭は自分を基準にして他人の能力の低さを忘れる事がある。
これはミヤハルも一緒だ。
なので普通の人間から恐れも買う。
だがマオがこう言った発言をし、鈴蘭の顔が綻ぶからチーム内で恐れられずにすむのだ。
マオはいってみれば、ミヤハルに対してのユラの役割を鈴蘭にしているのだ。
そして何よりマオは顔が良い。
優し気な顔立ちは女だけでなく男も虜にする。
そんなマオが自分たちを労わってくれる。
コレは皇太子時代に培った技術かも知れない。
マオは日との警戒を解くのが上手く、いつの間にか相手のパーソナルスペースにまで入るのを得意とする。
そして信者にも近い好感度を持たせるのが上手いのだ。
正に国の上に立つ器であったのだ。
今は兄と慕う従兄弟が皇太子として帝国の次代の皇帝として君臨しているが。
それはマオも望んだことなので不満は無い。
能力的にも問題が無いので国が傾くことも無いだろう。
「さて、皆で食事ととるが良い。見張りは私が1人でしよう。たまには大勢で取る食事も良いだろう。マオ、お前も一緒に食べて来てくれ」
「分かった鈴蘭。ミヤハル、一緒に食べようか」
「おん、マオさん宜しく」
「私もご一緒するわね」
こうしてミヤハルの印象を子供だと和らげるためにマオとユラを傍に付ける。
そして大人数での食事は最近は滅多にしていないので、お弁当の中身が豪華でなくてもそれは楽しい食事タイムだ。
皆で食事をし、会話することで気持ちに余裕を持たせているのだ。
大人数でする食事にも仲間の団結力を深める効果もある。
そこまで見こうして鈴蘭は1人で見張りに立ったのだ。
実はこっそり式神に子型魔獣の駆除もしているがソレは誰にも悟らせない。
気付いているのはマオだけだろう。
流石ミヤハルでも戦いの中に身を置いて1年程度。
鈴蘭の圧倒的実力の前では全てを把握することが出来ない。
(!?)
式神が一体散った。
銃で撃ちぬかれたのだ。
式神に付与した魔力のコアを狙い撃ちして1発で。
(成程、ミヤハルから逃げれるだけの腕前はまぐれではないと言う事か)
久しぶりの能力が高い者との会合に、鈴蘭は小さく笑みを浮かべた。
「想定内だから気にするな」
「言葉の刃が痛い!」
どうやら鈴蘭はミヤハルではあの狙撃手に撒かれると想定していたようだ。
自分の実力がまだまだだと言われているようで少しばかりミヤハルも拗ねる。
それが分かったのか、鈴蘭はミヤハルの頭をポンポンと撫でた。
鈴蘭なりの慰めらしい。
それだけで気分が浮上する自分もなんだかなぁとミヤハルは思う。
「ミヤハルでも捕まえられなかったのか?」
「じゃぁ鈴蘭さんやマオさんでないと…」
「そんな相手がまだ居るなんて」
「相手はどんな魔獣だったんだミヤハル?」
次々にチームのメンバーからミヤハルが質問される。
「アルビノの美少年。外見はウチと同じくらいやけど自称18歳やったわ。戦闘力ならこちらが上やけどあっちの方が戦い慣れしとった」
「相手は人間なのか!?」
「何で人間が人間を狙うんだ!?」
「ここ物資が沢山あるから盗みに来たと思われたんじゃない?」
「「「「「それだ!」」」」」
ユラの言葉に皆納得したようだ。
だがそれだけで人間が人間を殺すだろうか?
ミヤハルはあのアルビノの少年にはもっと深い事情があるように感じた。
人間を憎んだ目をしてると対峙して感じたのだ。
「多分ミヤハルの思う通りだ。だが今は口に出すな」
「おん、分かっとる鈴蘭さん」
折角ユラの一言で皆の士気が上がったのだ。
これを盛り下げるのは得策ではない。
ミヤハルはまだ11歳だが、ソレが分かるくらいには頭の回転が速かった。
「鈴蘭、チームの皆も騎獣で走り通して疲れているだろうからそろそろ休憩にしないか?」
「あぁ、そうしようマオ」
鈴蘭は自分を基準にして他人の能力の低さを忘れる事がある。
これはミヤハルも一緒だ。
なので普通の人間から恐れも買う。
だがマオがこう言った発言をし、鈴蘭の顔が綻ぶからチーム内で恐れられずにすむのだ。
マオはいってみれば、ミヤハルに対してのユラの役割を鈴蘭にしているのだ。
そして何よりマオは顔が良い。
優し気な顔立ちは女だけでなく男も虜にする。
そんなマオが自分たちを労わってくれる。
コレは皇太子時代に培った技術かも知れない。
マオは日との警戒を解くのが上手く、いつの間にか相手のパーソナルスペースにまで入るのを得意とする。
そして信者にも近い好感度を持たせるのが上手いのだ。
正に国の上に立つ器であったのだ。
今は兄と慕う従兄弟が皇太子として帝国の次代の皇帝として君臨しているが。
それはマオも望んだことなので不満は無い。
能力的にも問題が無いので国が傾くことも無いだろう。
「さて、皆で食事ととるが良い。見張りは私が1人でしよう。たまには大勢で取る食事も良いだろう。マオ、お前も一緒に食べて来てくれ」
「分かった鈴蘭。ミヤハル、一緒に食べようか」
「おん、マオさん宜しく」
「私もご一緒するわね」
こうしてミヤハルの印象を子供だと和らげるためにマオとユラを傍に付ける。
そして大人数での食事は最近は滅多にしていないので、お弁当の中身が豪華でなくてもそれは楽しい食事タイムだ。
皆で食事をし、会話することで気持ちに余裕を持たせているのだ。
大人数でする食事にも仲間の団結力を深める効果もある。
そこまで見こうして鈴蘭は1人で見張りに立ったのだ。
実はこっそり式神に子型魔獣の駆除もしているがソレは誰にも悟らせない。
気付いているのはマオだけだろう。
流石ミヤハルでも戦いの中に身を置いて1年程度。
鈴蘭の圧倒的実力の前では全てを把握することが出来ない。
(!?)
式神が一体散った。
銃で撃ちぬかれたのだ。
式神に付与した魔力のコアを狙い撃ちして1発で。
(成程、ミヤハルから逃げれるだけの腕前はまぐれではないと言う事か)
久しぶりの能力が高い者との会合に、鈴蘭は小さく笑みを浮かべた。
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