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2章
【244話】
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結果から言ってユラと自称”全知全能”の戦はユラの圧勝であった。
ユラが【復元】で作り出した武器を駆使し、自称”全知全能”を圧倒したのだ。
現在鎖で身体を縛られている”全知全能”をユラが足蹴にしている。
ほんわかした雰囲気のユラがソレをしているのが逆に怖い。
ミヤハルや鈴蘭ならしっくるくる絵面なのだが、ユラがやると途端怖くなる。
優しい人ほど怒ると怖いと言うのはこういう事なのだろう。
「僕の負けだ!好きにしろ!!」
「言われなくても好きにさせて貰うわよ」
ダァンッ!
”全知全能”の右腕が破裂した。
ユラが”全知全能”の右腕に小さな爆薬を【復元】して破裂させたのだ。
そう【復元】。
それがユラの能力である。
自分の理解できるものを復元できる。
ミヤハルの右腕は普段から見慣れていたから理解出来たのだ。
そのため復元できた。
出会ったばかりの相手では復元は出来なかっただろう。
そして何故こんなにユラが火薬の扱いに長けているのか?
銃器を理解しているのか?
それはユラがアニメーターで、現在力を入れていたシリーズがアーミーものだったのだ。
そのアニメは担当している事を省いてもユラのお気に入りの作品だ。
自分でアニメーションを手掛けながらも、2次創作にまで手を出している。
2次創作の方の内容は控えておこう。
ユラの尊厳にかかわる。
そんなユラだから銃器の仕組み、使い方、性能は理解していた。
それ故に達人並みに操れたのだ。
理解していない物は人並みにしか操れない。
大好きな美男子擬人化刀剣を復元させても、日本刀の使い方を理解出来ていないユラでは性能は発揮できないだろう。
オタクとして細胞レベルで好きな銃器だったから扱えたのだ。
因みにユラは自身でもサバイバルゲームを嗜むくらいには銃器オタクである。
いくら”全知全能”が武器を持ち歩けるだけ持ち歩いても、瞬時に使いたい武器を復元させるユラには手数で負けるのは仕方がないとしか言いようがない。
「全身経口銃で撃ち抜いたし、右腕もミヤハルちゃんの仇は取ったし、もう用は無いわ。消えて」
「な、僕をこのまま逃がすとでもいうのか!?」
「言うのかじゃなくて言ってるのよ今。国語の成績悪いの?私たちの前からとっとと消えて頂戴」
「僕が欲しく無いのか?」
「はい?」
「僕の美貌が惜しく無いのか!?僕の身体を好きにしたく無いのか!?」
「何あんたナルシスト?自意識過剰?私は自分より年上の頼りになる優しい男の人が好きなのよ。あんたは真逆。悪いけど私の触手はあんたには動かないのよ」
「食指な姉ちゃん。触手やとR-18もんになるから」
「………ゴホン、食指が動かないのよ!」
「ソコはやり直すんだな」
「うるさいわね!つまりあんたの顔なんて何時までも見たくないから消えてよ。私はショタコンじゃないから子供には興味ないのよ!高身長・高収入・高スペックになってから出直して頂戴!!」
ビシッ、とユラが空いてる扉を指さす。
驚愕の表情で固まっていた”全知全能”もユラの言葉に従ってよろよろと歩いて出て行った。
最後まで叫ばなかったのは彼なりのプライドだったのかも知れない。
こうしてミヤハルとユラに自称”全知全能”との縁が出来たのだった。
それが数億年も続くとはこの時は誰も想像できないモノであった。
ユラが【復元】で作り出した武器を駆使し、自称”全知全能”を圧倒したのだ。
現在鎖で身体を縛られている”全知全能”をユラが足蹴にしている。
ほんわかした雰囲気のユラがソレをしているのが逆に怖い。
ミヤハルや鈴蘭ならしっくるくる絵面なのだが、ユラがやると途端怖くなる。
優しい人ほど怒ると怖いと言うのはこういう事なのだろう。
「僕の負けだ!好きにしろ!!」
「言われなくても好きにさせて貰うわよ」
ダァンッ!
”全知全能”の右腕が破裂した。
ユラが”全知全能”の右腕に小さな爆薬を【復元】して破裂させたのだ。
そう【復元】。
それがユラの能力である。
自分の理解できるものを復元できる。
ミヤハルの右腕は普段から見慣れていたから理解出来たのだ。
そのため復元できた。
出会ったばかりの相手では復元は出来なかっただろう。
そして何故こんなにユラが火薬の扱いに長けているのか?
銃器を理解しているのか?
それはユラがアニメーターで、現在力を入れていたシリーズがアーミーものだったのだ。
そのアニメは担当している事を省いてもユラのお気に入りの作品だ。
自分でアニメーションを手掛けながらも、2次創作にまで手を出している。
2次創作の方の内容は控えておこう。
ユラの尊厳にかかわる。
そんなユラだから銃器の仕組み、使い方、性能は理解していた。
それ故に達人並みに操れたのだ。
理解していない物は人並みにしか操れない。
大好きな美男子擬人化刀剣を復元させても、日本刀の使い方を理解出来ていないユラでは性能は発揮できないだろう。
オタクとして細胞レベルで好きな銃器だったから扱えたのだ。
因みにユラは自身でもサバイバルゲームを嗜むくらいには銃器オタクである。
いくら”全知全能”が武器を持ち歩けるだけ持ち歩いても、瞬時に使いたい武器を復元させるユラには手数で負けるのは仕方がないとしか言いようがない。
「全身経口銃で撃ち抜いたし、右腕もミヤハルちゃんの仇は取ったし、もう用は無いわ。消えて」
「な、僕をこのまま逃がすとでもいうのか!?」
「言うのかじゃなくて言ってるのよ今。国語の成績悪いの?私たちの前からとっとと消えて頂戴」
「僕が欲しく無いのか?」
「はい?」
「僕の美貌が惜しく無いのか!?僕の身体を好きにしたく無いのか!?」
「何あんたナルシスト?自意識過剰?私は自分より年上の頼りになる優しい男の人が好きなのよ。あんたは真逆。悪いけど私の触手はあんたには動かないのよ」
「食指な姉ちゃん。触手やとR-18もんになるから」
「………ゴホン、食指が動かないのよ!」
「ソコはやり直すんだな」
「うるさいわね!つまりあんたの顔なんて何時までも見たくないから消えてよ。私はショタコンじゃないから子供には興味ないのよ!高身長・高収入・高スペックになってから出直して頂戴!!」
ビシッ、とユラが空いてる扉を指さす。
驚愕の表情で固まっていた”全知全能”もユラの言葉に従ってよろよろと歩いて出て行った。
最後まで叫ばなかったのは彼なりのプライドだったのかも知れない。
こうしてミヤハルとユラに自称”全知全能”との縁が出来たのだった。
それが数億年も続くとはこの時は誰も想像できないモノであった。
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