聖女として召喚されたのは双子の兄妹でしたー聖女である妹のオマケとされた片割れは国王の小姓となって王都復興を目指しますー

高井繭来

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オマケは御使い様になりました

【御使い様の下着事情】

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 本日の昼食は街で食べる事になった。
 折角下着を買いに出かけるのだ。
 いくら王宮の食堂のご飯が美味しくてもたまには女の子らしいランチがしたい。
 女3人よれば姦しい、と言われているが実際には女2人に男1人である。

 入った店は子洒落たカフェ。

 最近出来立ての、と言うか深海が監修したカフェが王都に出来たのだ。
 今の所王都唯一のカフェである。
 
 平民でも楽しめるカフェがコンセプトなので、それ程畏まった造りではない。
 寧ろ気軽に入れる造りだ。
 ス〇バなんかに雰囲気が近いであろうか?
 カカンは紙の産地になっているので紙製のカップやストロー、皿なんかを使っている。
 ゴミが出たらすぐにリサイクルに回される。
 プラスチックよりリサイクルしやすいのだ紙は。
 ことカカンにおいては。

 金属やガラスなどの食器を使うと洗浄に人件費がかかるのですぐさま却下が出た。
 食器洗浄に人を回すなら厨房とフロアに人手が欲しい。
 結果、この体のカフェが出来た訳である。

「鳴海様は何を頼まれたのですか?」

「私はパンケーキとスイートポテト♡ルナト―さんは?」

「私はサンドイッチとマシュマロプリンです♡フカミ君は?」

「俺はナポリタンとスコーンだけど」

「「えぇっ!炭水化物に炭水化物!?」」

 鳴海とルナト―の声がはもった。

「お、おう…」

「パスタ…大盛だよね………」

 鳴海が絶望的に呟いた。

「おう…」

「スコーンが5個…しかもジャムたっぷり………」

 ルナト―も絶望を抱いた顔をしていた。

「どうした2人とも?」

 流石に美少女2人の絶望に打ちひしがれているのを見かねて深海が尋ねる。

「「そんなに食べて何で太らないの――――――っ!?」」

「あ”~筋肉が多いから代謝が良いんじゃないか?後いやだけど胸にいってるか?」

「羨ましい~、私も悪魔飯したい~」

「ルナト―さんは胸あるから良いよぉ、私なんてまな板だから女の子らしいライン作るの大変なんだから!」

 どうやら2人は深海の食事量とスタイルの良さが比例していない事を嘆いていた様だ。
 仕方あるまい。
 乙女の永遠のテーマである。
 鳴海は乙女では無いけど。

(つーか覚める前に速く食べたいんだが…)

 深海の中では注文のおかわりに行く予定もあったのだ。
 だがこの2人の前ではそれは止めておいた方が良さそうだ。

(女は面倒臭いなぁ…フィルド様とのお出かけは疲れないし楽しいんだけどな………)

 フィルドとなら2人して好きなだけ注文してお腹いっぱいになった後も、「デザートは別腹♪」など言って好き放題食べれるのだ。
 食べ好きだ後の食休み中の会話も楽しい。
 魔術師だが肉弾戦もイケるフィルドとする格闘技の話は楽しい。
 筋トレの話も楽しい。
 時々聞く魔術講座も楽しい。

(あ、俺結構フィルド様の事、自分で思っているより好きなんだなぁ………)

 恋に目覚めた瞬間、では無かった。

(ラキザ様とのお料理教室も手合わせも楽しいし、コキョウ様とのお菓子作りも楽しいし、俺やっぱり男と居る方が楽だな。カグウ様とチノシス様のやたらとIQの高い話聞くのも好きだしな。産まれてくる性別間違えたな、うん)

 とてもじゃないが今から女物の下着を買いに行く者の思考では無かった。

(取り合えず…女って食べてる最中も五月蠅いのに綺麗に食べる所だけは凄いな……)

 美味しそうに食事を頬張りながらもお喋りを楽しむと言う、高等技術を2人に見せつけられ深海は「女は大変だな」なんて考えるのだった。
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