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御使い様が誑しに進化しました
【御使い様は学びたい38】
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☆ほっこり優しい たまご雑炊☆
ほっと温まる、優しいおいしさのたまご雑炊。
白だしで作るだし汁に、ごはんと溶いた卵を入れて煮た、優しい味わいのシンプルな雑炊。食欲がないときでも優しく食べられる一品。
・レシピ
材料(1人前)
ごはん120g
卵1個
水300ml
(A)白だし大さじ1/2
(A)薄口しょうゆ小さじ1
(A)みりん小さじ1
小ねぎ (小口切り)
作り方
1.ボウルに卵を割り入れ、溶きほぐす。
2.鍋に水、(A)を入れて中火で加熱し、沸騰したらごはんを入れて加熱する。
3.沸騰したら弱火にして5分程加熱し、ごはんが柔らかくなったら中火にして1を回し入れる。
4.全体を混ぜて中火で加熱し、卵が固まったら火を止める。
5.器に盛り付け、小ねぎを散らして完成。
「フィルド様、ご飯食べれますか?」
「ん~あんまり食べたくない………」
「少しで良いから食べて下さい。お腹に何も入れないで薬を飲むと胃に悪いですから、ね」
ね、なんて可愛く言われて断り続ける忍耐はフィルドには無い。
むしろ元気が出た。
精神的にも下半身にも。
大好きな女の子の、ね、は破壊力抜群なのである。
フィルドがベッドから身を起こすと、深海が隣のベッドの布団を丸めたものをフィルドの背中に当ててくれる。
ベッド上に良い背もたれが出来た。
成程、介護慣れしている。
これが医療家庭で育った深海が自然と行える行動なのである。
「おかゆ、少しで良いから食べて下さいね」
そして粥の乗ったトレイを膝に置いた深海は、匙で1口分粥を救うと「ふ~ふ~」と息を吹きかけて匙の上の粥を冷ます。
(え、なになに?それ、何かこう、ヤバくない!?)
伏目がちにキスを強請るような唇から粥に息を吹きかける深海の姿。
いや、自分が粥になりたい。
フィルドはそう思った。
女を抱き遊んだ成人男性が何を言っているのかと思われるだろうが、初恋童貞なので仕方ない。
フィルドは深海なら頬にキスされただけで下半身が臨戦態勢になる自信がある。
いや、ソレは自慢にならないが。
まぁ取り合えずフィルドは深海が大好きで、大好きな女の子のそんな仕草にちょっぴり下半身が元気になっちゃった訳である。
ちょっぴりなので、今のところ布団で誤魔化せている無問題。
「はい、あ~ん」
「!?」
匙が口元に差し出される。
乗っているのは深海がふ~ふ~した御粥。
フィルドが口を開けるのを促す様に深海も軽く口を開けている。
そこから見える白い歯と赤い舌。
あの舌に己の舌を絡めたら気持ちよさそうだなんて思ってみたり?
「フィルド様、あ~ん」
「…………はい、あ~ん」
パカリ、とフィルドが口を開ける。
そうすると絶妙なタイミングと力加減で匙が口の中に入って来た。
御出汁と卵のまろやかさが口の中に広がる。
口の中でさらりとほぐれるコメの塩梅も良い。
普段なら物足りないだろうけど、熱がある今は濃い味付けを食べたいと思わないので丁度良い味付けだった。
「美味しいですか?」
こてり、と深海が小首を傾げる。
「ん”ん!美味しいです………」
滾るのを押し留めるのも大変なのである。
熱があるのに何故そんなに元気なのだ己の下半身!?
「良かったです。まだ食べれますか?」
「………たべれます」
ニッコリと嬉しそうに笑った深海がまたふ~ふ~と粥に息を吹きかける。
もう何このご馳走?
ガフティラベル帝国で食べたどんな料理よりも美味しいよ。
深海の手料理除く。
そうしてフィルドは粥を全部食べ切った。
あんな可愛い顔で差し出された粥を否定できるか?
否、出来ない。
出来る奴は俺が殺す、な勢いのフィルドである。
「風邪、うつして済みませんでした。治るまで看病させて下さいね」
「…………おねがいします」
天国と地獄が同時にやって来る時は、何時も深海の笑顔があるのであった。
ソレを不幸と思わないあたり、フィルドはもう深海に骨向きにされてふにゃふにゃなのであろう。
今日も頑張れ魔導士長。
ほっと温まる、優しいおいしさのたまご雑炊。
白だしで作るだし汁に、ごはんと溶いた卵を入れて煮た、優しい味わいのシンプルな雑炊。食欲がないときでも優しく食べられる一品。
・レシピ
材料(1人前)
ごはん120g
卵1個
水300ml
(A)白だし大さじ1/2
(A)薄口しょうゆ小さじ1
(A)みりん小さじ1
小ねぎ (小口切り)
作り方
1.ボウルに卵を割り入れ、溶きほぐす。
2.鍋に水、(A)を入れて中火で加熱し、沸騰したらごはんを入れて加熱する。
3.沸騰したら弱火にして5分程加熱し、ごはんが柔らかくなったら中火にして1を回し入れる。
4.全体を混ぜて中火で加熱し、卵が固まったら火を止める。
5.器に盛り付け、小ねぎを散らして完成。
「フィルド様、ご飯食べれますか?」
「ん~あんまり食べたくない………」
「少しで良いから食べて下さい。お腹に何も入れないで薬を飲むと胃に悪いですから、ね」
ね、なんて可愛く言われて断り続ける忍耐はフィルドには無い。
むしろ元気が出た。
精神的にも下半身にも。
大好きな女の子の、ね、は破壊力抜群なのである。
フィルドがベッドから身を起こすと、深海が隣のベッドの布団を丸めたものをフィルドの背中に当ててくれる。
ベッド上に良い背もたれが出来た。
成程、介護慣れしている。
これが医療家庭で育った深海が自然と行える行動なのである。
「おかゆ、少しで良いから食べて下さいね」
そして粥の乗ったトレイを膝に置いた深海は、匙で1口分粥を救うと「ふ~ふ~」と息を吹きかけて匙の上の粥を冷ます。
(え、なになに?それ、何かこう、ヤバくない!?)
伏目がちにキスを強請るような唇から粥に息を吹きかける深海の姿。
いや、自分が粥になりたい。
フィルドはそう思った。
女を抱き遊んだ成人男性が何を言っているのかと思われるだろうが、初恋童貞なので仕方ない。
フィルドは深海なら頬にキスされただけで下半身が臨戦態勢になる自信がある。
いや、ソレは自慢にならないが。
まぁ取り合えずフィルドは深海が大好きで、大好きな女の子のそんな仕草にちょっぴり下半身が元気になっちゃった訳である。
ちょっぴりなので、今のところ布団で誤魔化せている無問題。
「はい、あ~ん」
「!?」
匙が口元に差し出される。
乗っているのは深海がふ~ふ~した御粥。
フィルドが口を開けるのを促す様に深海も軽く口を開けている。
そこから見える白い歯と赤い舌。
あの舌に己の舌を絡めたら気持ちよさそうだなんて思ってみたり?
「フィルド様、あ~ん」
「…………はい、あ~ん」
パカリ、とフィルドが口を開ける。
そうすると絶妙なタイミングと力加減で匙が口の中に入って来た。
御出汁と卵のまろやかさが口の中に広がる。
口の中でさらりとほぐれるコメの塩梅も良い。
普段なら物足りないだろうけど、熱がある今は濃い味付けを食べたいと思わないので丁度良い味付けだった。
「美味しいですか?」
こてり、と深海が小首を傾げる。
「ん”ん!美味しいです………」
滾るのを押し留めるのも大変なのである。
熱があるのに何故そんなに元気なのだ己の下半身!?
「良かったです。まだ食べれますか?」
「………たべれます」
ニッコリと嬉しそうに笑った深海がまたふ~ふ~と粥に息を吹きかける。
もう何このご馳走?
ガフティラベル帝国で食べたどんな料理よりも美味しいよ。
深海の手料理除く。
そうしてフィルドは粥を全部食べ切った。
あんな可愛い顔で差し出された粥を否定できるか?
否、出来ない。
出来る奴は俺が殺す、な勢いのフィルドである。
「風邪、うつして済みませんでした。治るまで看病させて下さいね」
「…………おねがいします」
天国と地獄が同時にやって来る時は、何時も深海の笑顔があるのであった。
ソレを不幸と思わないあたり、フィルドはもう深海に骨向きにされてふにゃふにゃなのであろう。
今日も頑張れ魔導士長。
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