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一学期開始
表と裏の顔を持つ者~蓮也・過去編~
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蓮也くんのお兄さん「一颯」さんと別れて僕らはクラス発表で出た1年B組に向かっていた。
ゆ「あ、あのさ蓮也くん」
蓮「ん?ゆきくん、どうしたの?」
ゆ「その、、、さ、聞きたいことがあるんだけど」
蓮「う、うん、なに?」
ゆ「もしかして蓮也くんのお兄さん、一颯さんてさ」
蓮也side
もしかしてゆきくん、兄さんに気づいた?
ゆ「一颯さんて見た目の割にけっこう頭良かったりする、?」
蓮「は?」予想外の質問に素でびっくりしちゃった。ゆきくん気付いてないよね、?
ゆ「あいや、蓮也くんにこんなこと言うのもあれだけど、お兄さんあの見た目で生徒会長だって言ってたからものすごく頭良いのかなって」
ほっ、良かった、俺の口の悪さには気付いてないみたいだな。それにしても
蓮「あはははっ笑笑」
ゆ「え、え、僕なんか面白いこと言ったかな」
いやー、ほんとにゆきくん面白いなぁ
蓮「ごめんね、ゆきくん笑
あまりにも真剣な眼差しで聞いてくるもんだからついさ笑笑」
ゆ「そ、そんな笑わなくてもいいじゃん!!」
蓮「ごめんごめん笑笑」
俺の今までの人生でこんな楽しい人に会ったのは2人目だな。1人目はもちろん。兄さん、いや、兄貴である一颯だった。
他の人にとってそんなことで楽しい人って思うの?って言われるだろうけど俺にしてはそう思う人間なのだ。そう思うくらい子供時代は辛かった。
俺が兄貴にあったの12歳のころの話だ。
母さんは20代のキャバクラ時代の頃。ある金持ちの客の男と恋仲になっていた。その男とは
そう、兄貴の父親であり俺の母さんを捨てた
前会長朱凰美童だ
他のキャバ嬢にも人気があるほどの美貌を持つ美童はキャバ嬢にしては大人しく清楚な母をカモだと思ったんだろう。
案の定母はのめり込ませる方のはずなのに逆にのめり込んでしまった。そうして本気になっていき俺ができた。
母さんは美童にそれを告げるとやはり捨てられたのだった。それでも俺を産んだのは美童の子だからなのだろう。
だけど、生まれてからというものずっと母さんは俺を美童と重ねていた。捨てられてからもずっと美童への未練が消えない母さんを見て育った俺は哀れだと思いつつもしんどかった。
母さんは決して「俺」という人間を見てくれず、常に俺を通して美童への愛を欲していた
でも、俺はそうすることで母親からの愛というものを得るしかなかった。だけど、本当は、本当は。心の中で叫んでいた。「母さん俺を見て」
「母さん、あいつの代わりじゃなくて俺をちゃんと愛して」
そうして俺は8歳ながらにして表と裏を使い分けるようになっていった。家での行動・言動は全て母の中にある美童を演じなければならず
しかし、つい家で汚いこと言ってしまうことが何度かあった。その度に俺は母さんに殴られた
小さい頃の蓮也
蓮也母「あんた、今なんていったの?」
蓮「あ、いや、母さん」
蓮也母「な・ん・て言ったの?」
蓮「ご飯を飯って言いました、、、」
蓮也母「このクズ!!!(バチィッ!!!と頬はたく)」
蓮「っっい」
蓮也母「いつも言ってるでしょ?!!常に上品な言動しなさないって!!あの人が迎えに来た時どうすんのよ!!」
あぁ、いたい。これ腫れるわ
蓮「ご、ごめんなさい。」俺は叩かれた頬抑えながら謝った。そうするしかないから。
蓮也母「いい?母さんはね、あなたを立派な御曹司に育ててあげたいの。だって美童さんとの子供だもの。立派にしないと、ねぇ?」
あぁ、くだらねぇ、まじでくだらねぇ
何が御曹司だよ、何が美童だよ、俺ができて生まれても
一度も会いに来なかったやつに対して愛情なんて湧くかよくそが。
そうして、12歳を迎えた頃にはもう母親への愛情はなくなっていった。あんなに飢えてた愛情も今や欲しくもない。むしろさっさと離れたいくらい。
顔使い分けながらの小学校生活は卒業を迎えた
蓮「ふぁ~あ、ねみー。やっと式終わったわー。疲れた。ババアが先帰ってくれたおかげでのんびり帰れるわ。ってかふつー客との同伴より息子の卒業式大切だろーが。まぁ、その方がいいんだけどよ」
独り言を言いながら学校裏にある桜の木に向かっていった。何となくこの木が安心するんだ。
蓮「やっぱり綺麗だなぁ。でも、こんなに綺麗に咲き誇ってても散るのもったいねぇな」
???「たしかにそうだな」
急に隣から声が聞こえた俺はびっくりした
横に顔向けるとそこには俺と似たような顔をもつ子供がそこにいたのだった。
~あとがき~
相変わらずまとめるのヘッタクソで申し訳ないです!!!
いやーにしても、蓮也くん、こんな過去あったんですね。作者の自分もびっくりです。
これから一颯との出会い編になりますが気長に待っていただけると💦
ゆ「あ、あのさ蓮也くん」
蓮「ん?ゆきくん、どうしたの?」
ゆ「その、、、さ、聞きたいことがあるんだけど」
蓮「う、うん、なに?」
ゆ「もしかして蓮也くんのお兄さん、一颯さんてさ」
蓮也side
もしかしてゆきくん、兄さんに気づいた?
ゆ「一颯さんて見た目の割にけっこう頭良かったりする、?」
蓮「は?」予想外の質問に素でびっくりしちゃった。ゆきくん気付いてないよね、?
ゆ「あいや、蓮也くんにこんなこと言うのもあれだけど、お兄さんあの見た目で生徒会長だって言ってたからものすごく頭良いのかなって」
ほっ、良かった、俺の口の悪さには気付いてないみたいだな。それにしても
蓮「あはははっ笑笑」
ゆ「え、え、僕なんか面白いこと言ったかな」
いやー、ほんとにゆきくん面白いなぁ
蓮「ごめんね、ゆきくん笑
あまりにも真剣な眼差しで聞いてくるもんだからついさ笑笑」
ゆ「そ、そんな笑わなくてもいいじゃん!!」
蓮「ごめんごめん笑笑」
俺の今までの人生でこんな楽しい人に会ったのは2人目だな。1人目はもちろん。兄さん、いや、兄貴である一颯だった。
他の人にとってそんなことで楽しい人って思うの?って言われるだろうけど俺にしてはそう思う人間なのだ。そう思うくらい子供時代は辛かった。
俺が兄貴にあったの12歳のころの話だ。
母さんは20代のキャバクラ時代の頃。ある金持ちの客の男と恋仲になっていた。その男とは
そう、兄貴の父親であり俺の母さんを捨てた
前会長朱凰美童だ
他のキャバ嬢にも人気があるほどの美貌を持つ美童はキャバ嬢にしては大人しく清楚な母をカモだと思ったんだろう。
案の定母はのめり込ませる方のはずなのに逆にのめり込んでしまった。そうして本気になっていき俺ができた。
母さんは美童にそれを告げるとやはり捨てられたのだった。それでも俺を産んだのは美童の子だからなのだろう。
だけど、生まれてからというものずっと母さんは俺を美童と重ねていた。捨てられてからもずっと美童への未練が消えない母さんを見て育った俺は哀れだと思いつつもしんどかった。
母さんは決して「俺」という人間を見てくれず、常に俺を通して美童への愛を欲していた
でも、俺はそうすることで母親からの愛というものを得るしかなかった。だけど、本当は、本当は。心の中で叫んでいた。「母さん俺を見て」
「母さん、あいつの代わりじゃなくて俺をちゃんと愛して」
そうして俺は8歳ながらにして表と裏を使い分けるようになっていった。家での行動・言動は全て母の中にある美童を演じなければならず
しかし、つい家で汚いこと言ってしまうことが何度かあった。その度に俺は母さんに殴られた
小さい頃の蓮也
蓮也母「あんた、今なんていったの?」
蓮「あ、いや、母さん」
蓮也母「な・ん・て言ったの?」
蓮「ご飯を飯って言いました、、、」
蓮也母「このクズ!!!(バチィッ!!!と頬はたく)」
蓮「っっい」
蓮也母「いつも言ってるでしょ?!!常に上品な言動しなさないって!!あの人が迎えに来た時どうすんのよ!!」
あぁ、いたい。これ腫れるわ
蓮「ご、ごめんなさい。」俺は叩かれた頬抑えながら謝った。そうするしかないから。
蓮也母「いい?母さんはね、あなたを立派な御曹司に育ててあげたいの。だって美童さんとの子供だもの。立派にしないと、ねぇ?」
あぁ、くだらねぇ、まじでくだらねぇ
何が御曹司だよ、何が美童だよ、俺ができて生まれても
一度も会いに来なかったやつに対して愛情なんて湧くかよくそが。
そうして、12歳を迎えた頃にはもう母親への愛情はなくなっていった。あんなに飢えてた愛情も今や欲しくもない。むしろさっさと離れたいくらい。
顔使い分けながらの小学校生活は卒業を迎えた
蓮「ふぁ~あ、ねみー。やっと式終わったわー。疲れた。ババアが先帰ってくれたおかげでのんびり帰れるわ。ってかふつー客との同伴より息子の卒業式大切だろーが。まぁ、その方がいいんだけどよ」
独り言を言いながら学校裏にある桜の木に向かっていった。何となくこの木が安心するんだ。
蓮「やっぱり綺麗だなぁ。でも、こんなに綺麗に咲き誇ってても散るのもったいねぇな」
???「たしかにそうだな」
急に隣から声が聞こえた俺はびっくりした
横に顔向けるとそこには俺と似たような顔をもつ子供がそこにいたのだった。
~あとがき~
相変わらずまとめるのヘッタクソで申し訳ないです!!!
いやーにしても、蓮也くん、こんな過去あったんですね。作者の自分もびっくりです。
これから一颯との出会い編になりますが気長に待っていただけると💦
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