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第36話 街に生きる者たち
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街の中心に広がる大広場。
砂岩のブロックで敷き詰められたその石畳は、長年の風と潮、そして無数の足音に磨かれ、角は丸くなり、夕日を受けて温かな赤褐色の光を放っていた。
空は金から群青へと、音もなく滲みはじめている。
まだ陽は落ちきっていないが、風の匂いが変わっていた。夜の準備が、街の鼓動に混じって息づいている。
そこに、不意に――静かな気配が立ち上る。
ひとりの老女が、いつの間にか石畳の中心に立っていた。
腰は曲がり、目も細いが、その所作にはぶれのない気品があった。
まるで潮騒に身をゆだねるかのように、ゆっくりと両腕を揺らしながら、老女は“始まり”を告げた。
次の瞬間、広場の空気がはじけた。
打ち鳴らされる太鼓。乾いた響きが、地を揺らすように低く、高く、重なっていく。
風を裂く笛の音が加わると、人々がまるで潮のように集まり、ひとり、またひとりと舞の輪に身を投じていった。
屈強な獣人族の青年が大地を叩くように跳ねる。
その横で、褐色の肌をした森精種の弓手が、弦を弾きながら舞うように旋回し、背中から延びる髪が夕風を受けて弧を描く。
四肢の長い異国の踊り子、頭に羽根を挿した少年、声高に笑う老婆、片目の水夫までもが、汗と光の渦に溶けていく。
命のリズムだった。
誰もが、祝っていた。
今日という日を。
明日もここにいられるかもしれないという、“ささやかで確かな生”を。
「……すごいわ……なに、これ……」
エヴァの呟きが、夕風に乗ってほどけた。
その目は真剣だった。
戦いを見つめる時のように、全身で“何か”を受け止めていた。
「……戦ってるみたい……」
舞う人々の足元が跳ね、石畳が震える。
それでも、誰ひとりとして眉を曇らせない。
むしろ笑う。息を切らしながら、互いにぶつかり、輪に戻り、さらに激しく舞う。
フェイはエヴァの横でその光景を見つめながら、ぽつりと語った。
「――“生きる”ってことに、全力な人たちはね。
笑う時も、全力なんだよ。そうしなきゃ、今日という日が終わってしまうから。そういうことかな」
その声は柔らかく、けれど、どこか祈るようだった。
エヴァはふと、彼の横顔を見た。
光と影に揺れるその顔に、一瞬――誰にも見せない想いが差したように感じた。
胸の奥に、小さな熱が灯る。
「……カルディナ、すごい街ね」
「うん。すごい。雑多で、うるさくて、混沌としてるけど――生きてる」
舞の輪がまたひとつ広がる。
誰かが転び、誰かが手を差し伸べ、それを合図にまた太鼓が加速した。
それは戦いではなく、祝祭。
生きるための祈りではなく、“生きている”ことそのものを讃える舞――
この街の息遣いをしっかり感じながら、通りを抜けていく。
---
石畳を抜けた先の裏通り。
香辛料の香りが濃く漂い、油を落とす音が小さく弾けていた。
鉄板の上で焼かれていたのは、山火口近くに棲む“フラム獣”の肉。
表面はこんがりと焼け、滲み出した脂が赤褐色に光る。
添えられた葉野菜と赤い果実のソースが、見た目にも鮮烈だった。
リィがぴたりと足を止め、妙な仕草をしている。
フェイが微笑んだ。
「そりゃ気になるよな。……ちょっと待ってな」
露店の主は、上半身裸の獣人の男。
煙にまみれた顔でフェイを見て、リィの巨体をちらりと見やる。
「……こいつ、喋るのか?」
「喋らないけど、うまいもんには目がない。焼き加減は任せるよ」
「気に入らなかったら火吹くなよ?」
男が笑いながら渡した串焼きを、リィは両手で受け取る。
拳よりも大きな肉を一噛みした瞬間、もふっとした顔がほころんだ。
「……うまいらしい」
「表情だけでわかるの、ずるくない?」
エヴァがくすっと笑いながら言った。
「旅の醍醐味ってやつだよ。味覚は、言葉より素直だからね」
そのやり取りを見ていた周囲の人々が、次第に警戒を解いていく。
笑いと匂いは、人の壁をゆっくりと崩していくのだった。
---
街の大通りを抜けた先。
そこには風雨にさらされながらも、凛と佇む一枚の巨大な石碑があった。
通り沿いに立てられたその石碑は、表面が粗く削られており、彫られた古語の文字には、誰かの覚悟と時間の重みが刻まれていた。
『力は誇示ではなく、守るために在れ。
剣に心を宿さぬ者は、門をくぐる資格なし』
その言葉に、エヴァの足がふと止まる。
鋭い目を細めながら、石碑を見上げていた彼女の隣に、フェイが静かに並ぶ。
「カルディナに入る者の、“覚悟”を問う言葉のようだね」
フェイは、どこか遠くを見るような目で呟いた。「武器を携える者が、その理由まで問われる街だ」
「……それってつまり、自分の“信念”がなければ立っていられないってこと?」
「そういうことさ」
フェイはゆっくりと頷いた。「ここで生きる傭兵たちは、皆そうなんだ。“強さ”は確かに評価される。けれど“正義”を持たない者は、やがて孤立する。自然と、淘汰されていくんだ」
石碑の背後――広場の隅に、木槍を構えたドラゴニュートの少年の姿があった。
あどけなさの残るその身体は、何度も転んでは、傷だらけの膝を押さえて立ち上がる。それでも、諦める気配は一切ない。
エヴァの眼差しが、ふと和らいだ。
その視線の奥に、一瞬だけ差すやさしい光。
「……いい街ね。きっと彼らにも、誇りがある」
「うん。だからこそ、“出会う相手”も、きっと強い」
フェイの声には、静かな“確信”が込められていた。
⸻
その日の夕暮れ。
柔らかな茜色が街を包み込む頃、フェイたちは広場近くの食堂――《焔の巣亭(ほのおのすてい)》に腰を落ち着けていた。
木の温もりを感じる素朴な内装。
長く磨き込まれたテーブルが規則正しく並び、厨房からは肉と香草が香ばしく焼ける香りが立ちのぼっている。
心地よいざわめきと、時おり響くジョッキの音。そこは、日々を戦い抜く者たちの“憩いの場所”だった。
リィはいつものように店の一番奥――なるべく目立たぬよう、壁際に巨体を沈めていた。
それでも存在感は隠しきれない。
「……人、多いわね。こんな時間でも、こんなに賑やかなんだ」
「働いて、食べて、飲んで、歌って――また働く。ここではそれが“普通”なんだろうね」
そう言いながら、フェイはリィの前に、特大サイズの焼き料理を運ぶ。
山盛りの骨付き肉に、麦と豆の煮込み。まるで祭りの祝膳のような量だ。
リィは黙って大きな両手で器を包み、一口、また一口と、静かに食べ始める。
驚くほどの集中力で、音ひとつ立てずに料理を片づけていく。
「……ほんとに、静かに食べるのね。もうちょっと反応あっても……」
「いや、見てごらんよ」
フェイが笑みを含んで、リィの顔を指さす。
そこには、いつもよりも柔らかくふわりと揺れる頬の毛並み、ぴくぴくと微かに動く耳――
「……あ、分かる。機嫌いいんだ……」
エヴァの声が、思わず微笑を含んだ。
やがて、周囲の客たちの視線も、次第に柔らかなものへと変わっていった。
ある若いエルフの給仕が、勇気を出して皿の交換に来たとき、小さく呟いた。
「……なんだろ。ちょっと……かわいい、かも」
その瞬間、リィの耳がさらにぴくりと跳ねた。
⸻
店の片隅では、数人の傭兵たちが木のジョッキを打ち鳴らし、陽気に語り合っていた。
「おい、あの試合見たか? 昨日のやつ、“青い炎の槍”だよ!」
「グライヴか? あいつ、もう三連勝だろ。相手は剣士だろうが魔法使いだろうが関係なし。全員、ノックアウトだぜ」
「いや、魔法使いのやつ……マジで哀れだったって。槍が目の前で揺れたと思ったら、次の瞬間、吹っ飛んでた」
フェイはその会話に耳を傾けながら、表情を崩さない。
しかし――
エヴァは気づく。
フェイの瞳の奥に、ごくわずかな“気付き”の光が差したことに。
「……知ってるの?」
「いや、わからない。たぶん……会ってみないとなんともだけど。槍、ってのが気になって」
男たちの会話は続く。
「にしてもよ、あの動き……あれ、人間じゃねぇって噂、ほんとじゃねぇか?」
「いや、マジで人間じゃねえぞ。背中に鱗が見えた。あれ、ドラゴニュートってやつじゃねぇの?」
「……だったら納得だな。じゃなきゃ、あんな動きできるわけねぇ」
「でも、負けてねえから、まだ本名もわかんねえんだよな。闘技場じゃ“青の槍”って呼ばれてるくらいでさ」
「誰だよ、あいつに勝てるやつって……一度でいいから見てみたいぜ。“あいつが本気で戦うところ”ってやつをよ」
やがて笑い声が話題を飲み込み、別の話へと流れていく。
フェイは静かにジョッキを傾け、琥珀色の麦酒を揺らしながら呟いた。
「……今の話の彼、ちょっとあたってみようか」
「え?」
エヴァが瞬時に顔を上げる。
「今回の……探し人かもしれないし」
その一言に、エヴァは思わず息を呑む。
そして、ふと――背中を走るものがあった。
それが“予感”ではなく、“確信”に近いものであることを、彼女自身、理解していた。
砂岩のブロックで敷き詰められたその石畳は、長年の風と潮、そして無数の足音に磨かれ、角は丸くなり、夕日を受けて温かな赤褐色の光を放っていた。
空は金から群青へと、音もなく滲みはじめている。
まだ陽は落ちきっていないが、風の匂いが変わっていた。夜の準備が、街の鼓動に混じって息づいている。
そこに、不意に――静かな気配が立ち上る。
ひとりの老女が、いつの間にか石畳の中心に立っていた。
腰は曲がり、目も細いが、その所作にはぶれのない気品があった。
まるで潮騒に身をゆだねるかのように、ゆっくりと両腕を揺らしながら、老女は“始まり”を告げた。
次の瞬間、広場の空気がはじけた。
打ち鳴らされる太鼓。乾いた響きが、地を揺らすように低く、高く、重なっていく。
風を裂く笛の音が加わると、人々がまるで潮のように集まり、ひとり、またひとりと舞の輪に身を投じていった。
屈強な獣人族の青年が大地を叩くように跳ねる。
その横で、褐色の肌をした森精種の弓手が、弦を弾きながら舞うように旋回し、背中から延びる髪が夕風を受けて弧を描く。
四肢の長い異国の踊り子、頭に羽根を挿した少年、声高に笑う老婆、片目の水夫までもが、汗と光の渦に溶けていく。
命のリズムだった。
誰もが、祝っていた。
今日という日を。
明日もここにいられるかもしれないという、“ささやかで確かな生”を。
「……すごいわ……なに、これ……」
エヴァの呟きが、夕風に乗ってほどけた。
その目は真剣だった。
戦いを見つめる時のように、全身で“何か”を受け止めていた。
「……戦ってるみたい……」
舞う人々の足元が跳ね、石畳が震える。
それでも、誰ひとりとして眉を曇らせない。
むしろ笑う。息を切らしながら、互いにぶつかり、輪に戻り、さらに激しく舞う。
フェイはエヴァの横でその光景を見つめながら、ぽつりと語った。
「――“生きる”ってことに、全力な人たちはね。
笑う時も、全力なんだよ。そうしなきゃ、今日という日が終わってしまうから。そういうことかな」
その声は柔らかく、けれど、どこか祈るようだった。
エヴァはふと、彼の横顔を見た。
光と影に揺れるその顔に、一瞬――誰にも見せない想いが差したように感じた。
胸の奥に、小さな熱が灯る。
「……カルディナ、すごい街ね」
「うん。すごい。雑多で、うるさくて、混沌としてるけど――生きてる」
舞の輪がまたひとつ広がる。
誰かが転び、誰かが手を差し伸べ、それを合図にまた太鼓が加速した。
それは戦いではなく、祝祭。
生きるための祈りではなく、“生きている”ことそのものを讃える舞――
この街の息遣いをしっかり感じながら、通りを抜けていく。
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石畳を抜けた先の裏通り。
香辛料の香りが濃く漂い、油を落とす音が小さく弾けていた。
鉄板の上で焼かれていたのは、山火口近くに棲む“フラム獣”の肉。
表面はこんがりと焼け、滲み出した脂が赤褐色に光る。
添えられた葉野菜と赤い果実のソースが、見た目にも鮮烈だった。
リィがぴたりと足を止め、妙な仕草をしている。
フェイが微笑んだ。
「そりゃ気になるよな。……ちょっと待ってな」
露店の主は、上半身裸の獣人の男。
煙にまみれた顔でフェイを見て、リィの巨体をちらりと見やる。
「……こいつ、喋るのか?」
「喋らないけど、うまいもんには目がない。焼き加減は任せるよ」
「気に入らなかったら火吹くなよ?」
男が笑いながら渡した串焼きを、リィは両手で受け取る。
拳よりも大きな肉を一噛みした瞬間、もふっとした顔がほころんだ。
「……うまいらしい」
「表情だけでわかるの、ずるくない?」
エヴァがくすっと笑いながら言った。
「旅の醍醐味ってやつだよ。味覚は、言葉より素直だからね」
そのやり取りを見ていた周囲の人々が、次第に警戒を解いていく。
笑いと匂いは、人の壁をゆっくりと崩していくのだった。
---
街の大通りを抜けた先。
そこには風雨にさらされながらも、凛と佇む一枚の巨大な石碑があった。
通り沿いに立てられたその石碑は、表面が粗く削られており、彫られた古語の文字には、誰かの覚悟と時間の重みが刻まれていた。
『力は誇示ではなく、守るために在れ。
剣に心を宿さぬ者は、門をくぐる資格なし』
その言葉に、エヴァの足がふと止まる。
鋭い目を細めながら、石碑を見上げていた彼女の隣に、フェイが静かに並ぶ。
「カルディナに入る者の、“覚悟”を問う言葉のようだね」
フェイは、どこか遠くを見るような目で呟いた。「武器を携える者が、その理由まで問われる街だ」
「……それってつまり、自分の“信念”がなければ立っていられないってこと?」
「そういうことさ」
フェイはゆっくりと頷いた。「ここで生きる傭兵たちは、皆そうなんだ。“強さ”は確かに評価される。けれど“正義”を持たない者は、やがて孤立する。自然と、淘汰されていくんだ」
石碑の背後――広場の隅に、木槍を構えたドラゴニュートの少年の姿があった。
あどけなさの残るその身体は、何度も転んでは、傷だらけの膝を押さえて立ち上がる。それでも、諦める気配は一切ない。
エヴァの眼差しが、ふと和らいだ。
その視線の奥に、一瞬だけ差すやさしい光。
「……いい街ね。きっと彼らにも、誇りがある」
「うん。だからこそ、“出会う相手”も、きっと強い」
フェイの声には、静かな“確信”が込められていた。
⸻
その日の夕暮れ。
柔らかな茜色が街を包み込む頃、フェイたちは広場近くの食堂――《焔の巣亭(ほのおのすてい)》に腰を落ち着けていた。
木の温もりを感じる素朴な内装。
長く磨き込まれたテーブルが規則正しく並び、厨房からは肉と香草が香ばしく焼ける香りが立ちのぼっている。
心地よいざわめきと、時おり響くジョッキの音。そこは、日々を戦い抜く者たちの“憩いの場所”だった。
リィはいつものように店の一番奥――なるべく目立たぬよう、壁際に巨体を沈めていた。
それでも存在感は隠しきれない。
「……人、多いわね。こんな時間でも、こんなに賑やかなんだ」
「働いて、食べて、飲んで、歌って――また働く。ここではそれが“普通”なんだろうね」
そう言いながら、フェイはリィの前に、特大サイズの焼き料理を運ぶ。
山盛りの骨付き肉に、麦と豆の煮込み。まるで祭りの祝膳のような量だ。
リィは黙って大きな両手で器を包み、一口、また一口と、静かに食べ始める。
驚くほどの集中力で、音ひとつ立てずに料理を片づけていく。
「……ほんとに、静かに食べるのね。もうちょっと反応あっても……」
「いや、見てごらんよ」
フェイが笑みを含んで、リィの顔を指さす。
そこには、いつもよりも柔らかくふわりと揺れる頬の毛並み、ぴくぴくと微かに動く耳――
「……あ、分かる。機嫌いいんだ……」
エヴァの声が、思わず微笑を含んだ。
やがて、周囲の客たちの視線も、次第に柔らかなものへと変わっていった。
ある若いエルフの給仕が、勇気を出して皿の交換に来たとき、小さく呟いた。
「……なんだろ。ちょっと……かわいい、かも」
その瞬間、リィの耳がさらにぴくりと跳ねた。
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店の片隅では、数人の傭兵たちが木のジョッキを打ち鳴らし、陽気に語り合っていた。
「おい、あの試合見たか? 昨日のやつ、“青い炎の槍”だよ!」
「グライヴか? あいつ、もう三連勝だろ。相手は剣士だろうが魔法使いだろうが関係なし。全員、ノックアウトだぜ」
「いや、魔法使いのやつ……マジで哀れだったって。槍が目の前で揺れたと思ったら、次の瞬間、吹っ飛んでた」
フェイはその会話に耳を傾けながら、表情を崩さない。
しかし――
エヴァは気づく。
フェイの瞳の奥に、ごくわずかな“気付き”の光が差したことに。
「……知ってるの?」
「いや、わからない。たぶん……会ってみないとなんともだけど。槍、ってのが気になって」
男たちの会話は続く。
「にしてもよ、あの動き……あれ、人間じゃねぇって噂、ほんとじゃねぇか?」
「いや、マジで人間じゃねえぞ。背中に鱗が見えた。あれ、ドラゴニュートってやつじゃねぇの?」
「……だったら納得だな。じゃなきゃ、あんな動きできるわけねぇ」
「でも、負けてねえから、まだ本名もわかんねえんだよな。闘技場じゃ“青の槍”って呼ばれてるくらいでさ」
「誰だよ、あいつに勝てるやつって……一度でいいから見てみたいぜ。“あいつが本気で戦うところ”ってやつをよ」
やがて笑い声が話題を飲み込み、別の話へと流れていく。
フェイは静かにジョッキを傾け、琥珀色の麦酒を揺らしながら呟いた。
「……今の話の彼、ちょっとあたってみようか」
「え?」
エヴァが瞬時に顔を上げる。
「今回の……探し人かもしれないし」
その一言に、エヴァは思わず息を呑む。
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