《蒼眼のトライブ Last Testament(ラスト・テスタメント)》

ケリーエヴァンス

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第4話 薄闇に咲く牙

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沈みかけた太陽が、森の向こうに淡い朱を残しながら地平線へと沈もうとしていた。空の端から端へと溶けゆくように広がるオレンジと群青のグラデーション。その下に、ぽつりぽつりと灯りがともり始めた小さな村があった――通称、流れ村ながれむら、トットルバである。

エヴァ・ムーン・カルザは、漆黒の馬にまたがりながらその村の輪郭を視界に捉え、手綱を軽く引いた。長旅の疲れが身体に残ってはいたが、その表情には相変わらず迷いがなかった。

「……やっと着いたわね」

自らに言い聞かせるように小さく呟く。

この村に来た理由は、ただ一つ。探している人物――“フェイ”に関する情報を得るためだった。

旅の途中、いくつかの町で人々に聞き込みをしていたエヴァは、ある商人風の男からこんな話を聞いていた。

「フェイ……という名前なら聞き覚えはあるな。あくまで似たような名前ってだけで確証はないが……珍しい木の実や鉱石なんかを持ち込む奴がいた気がする。あれはたしか、トットルバで見たな」

男は確信こそない様子だったが、確かに“珍しい品物を卸していた”という点は記憶に残っていたようだった。フェイという名自体は決して特異ではない。しかし、希少な素材を扱っているという特徴は、エヴァの目的と合致している。何より、この大陸でそんな物資を安定して手に入れられる場所は、ヴァレスティア森林をおいて他にない。

――住まいが森の中という条件にも合致している。

確信にはまだ遠い。しかし、探す価値は十分にある。

トットルバの村に近づくにつれ、徐々に人の気配が増していく。道端には馬を繋いだ杭があり、簡素な木製の柵が家々を区切っていた。装飾はほとんどなく、建物もまばらで質素な造りだが、どこか温かみのある空気が漂っている。まるで過去のどこかに置き忘れられた小さな町――そんな風情があった。

「騎士らしき者が来たぞ」

どこかでそんな声が聞こえた気がした。視線を感じる。無理もない。この辺りに騎士が現れることなど滅多にないのだ。しかも、それが若く、整った容姿の女性となれば、なおさら目を引く。

だが、エヴァはそのすべてを気に留めることなく、まっすぐ馬を降り、迷いなく酒場の方向へと歩き出した。

この時間帯なら、宿の主人や地元の者たちが集まっているはずだ。酒と共に情報も流れるのが、こうした村の常。効率よく確実に接触するには、夜の酒場に勝る場はない。

(なるべく目立たず、必要な情報だけを……)

エヴァは自分に言い聞かせるように小さく息を整えた

酒場の扉が重たく軋む音を立てて開かれた。外の冷たい空気を一瞬だけ中へと引き込み、背を押されるようにしてエヴァが中に足を踏み入れる。

まだ夜の帳は完全には降りておらず、夕闇と夜のあいだを行き交う時間帯。だが、店内はすでに人々の熱気と酒の匂いに包まれ、賑やかな笑い声が天井の梁に反響していた。

店はそれほど大きくはないが、空間の使い方がうまい。中央には六人がけの丸テーブルがいくつもあり、間隔を広めにとって余裕を持って配置されている。椅子はどれも年季の入った木製で、擦り減った床が歴史を語っていた。カウンター席は壁沿いに十脚ほど並び、奥には無口な常連客が一人、背中を丸めて静かにグラスを傾けていた。

エヴァはざっと店内を見渡す。彼女が入ってきた瞬間、店内の空気が一瞬だけピンと張りつめたようになった。笑い声や会話が完全に止むことはなかったが、誰もが会話の最中に意識をそちらに傾ける。ちら、と視線を向ける者、明らかに顔を覗き込もうとする者――どの視線にも共通するのは、「好奇心」と「警戒」が入り混じった曖昧な色だった。

無理もない。トットルバのような田舎の流通村に、騎士の装いをまとった若い女性が一人で現れるなど、ほとんど例がないのだ。しかも、その立ち姿と目に宿る芯の強さは、ただの「見た目がいい女」などという括りでは到底済まされない。

エヴァはそんな視線を一切意に介さず、真っ直ぐにカウンターへと向かった。自らの足音が木の床をコツコツと打つたびに、空気の流れが少しずつ変わっていく。

「聞きたいことがあるんだけれど、フェイという男を知っている?」

カウンターの奥に立つ男に、エヴァは少し低めの声で尋ねた。相手は四十を過ぎたあたりだろうか、浅黒い肌と太い腕、手入れの行き届いていない髭が、労働に根ざした日々を物語っていた。だが、その目は濁っておらず、客商売の勘を感じさせる。

「フェイ?……それはどこのフェイだい?」

男は軽く眉を上げて問い返した。まるで、同じ名前を持つ人物が複数いるのが当たり前だとでも言うように。

エヴァが口を開こうとしたそのときだった。

「よぉ、お姉ちゃんよぉ……何か聞きたいことでもあるのか?俺が優しく教えてやろうかぁ?」

横から、酒精にまみれた声が割って入った。

振り返ると、赤ら顔の男がニヤニヤと口元をゆがめ、腰をくねらせるようにして近づいてくる。よれたシャツの前を開け、首には汚れたスカーフを巻いている。鼻の頭は赤く腫れ、明らかに相当量の酒を煽っているのが見て取れた。

エヴァは一瞥をくれただけで、再びマスターに視線を戻した。まったく相手にする気はない。だが、男の方は無視されたことで苛立ちを募らせたようだった。

「おい、聞いてんのかよ? 俺が話しかけてんだぞ!」

苛立ちを隠す気配もなく、男の声が一段高くなる。

「あなたには聞いていない。私は、こちらの男性と話をしている。邪魔をするな」

エヴァの声は冷たく、それでいて芯が通っていた。その言葉は、まるで刀のように男のプライドを切り裂いた。

「チッ……ちょっと顔が良いからってよ、調子に乗るなよ。痛い目見てぇのかよ、この女……!」

「それは、私が騎士と知った上での言葉かしら?」

エヴァが視線をそらさず淡々と告げると、男の顔に一瞬だけ戸惑いの色が浮かんだ。しかし、その戸惑いも酒で曇った思考にあっという間に消されてしまう。

「はぁ? 騎士? だから何だってんだよ。そんなもん関係ねぇ。ここじゃ、俺たちの流儀が通るんだよ!」

「……なるほど。そうやって生きてきたのね」

口元にわずかな皮肉を浮かべながら、エヴァが目線をそっと外す。すると、男の背後からさらに数人の取り巻きたちが現れた。彼らもまた、酒臭い笑い声を漏らしながら、状況を面白がっている様子だ。

こういった酔っ払いの輩に舐められることなど、エヴァにとっては今に始まったことではない。だからこそ――容赦などしない。

「あなたたちみたいなの、本当に毎回同じセリフばかりね。つくづく退屈。けど……その分、手加減しなくて済むから助かるわ」

「なんだとコラァ? だったら外で思い知らせてやる!」

どこかで見ていたらしいマスターが、そこで口を挟んだ。

「店の中での揉め事は困るな。やるなら外でやってくれ」

声は低く抑えられていたが、店の誰もが黙るほどの迫力があった。取り巻きたちは「へいへい」と軽口を叩きながらも、その言葉に従うように扉の方へと動き出す。

エヴァは小さくため息をついた。くだらない、時間の無駄――そう思いながらも、無言で彼らの後に続き、店の外へと歩いていく。

店の中に残っていた客たちも、椅子を引いて立ち上がり、ぞろぞろと後を追った。まるで劇場の幕が上がるのを待つ観客のように、野次馬根性が彼らの背を押していた。

トットルバの薄明かりの下、エヴァと酔漢たちは開けた広場に向かい合った。街灯と月明かりが交じり合う夜気の中、砂地に近い地面が靴音をわずかに吸収する。周囲はすでに人の輪ができており、好奇と興奮を孕んだざわめきが、波のように広がっていた。

騒ぎの中心にいる男――ダラクと呼ばれるその男は、酒の匂いを全身にまといながらも、どこか自信に満ちた笑みを崩さない。鍛えられた体つきで、剣を腰に携えているところを見るに、ただの酔っ払いではないことは明らかだった。とはいえ、それ以上でもなかった。

「さてさて、このきれいなお嬢さんは……俺たちをどうもてなしてくれるのかなぁ?」

にやついた顔で、周囲の笑いを誘うようなセリフを吐く。だが、エヴァの反応は冷ややかだった。

「御託はいいから……かかってきたら?」

その言葉が冷気のように場を静めた。ダラクの顔から笑みが消える。

「それも、そう……だな!」

瞬間、ダラクは腰の剣を抜き放ち、地を蹴った。重心を落とし、鋭い踏み込み。剣が月光を切り裂き、一直線にエヴァへと襲いかかる――

だが、次の瞬間にはすべてが終わっていた。

キィン、と風が鳴ったかと思うと、ダラクの身体は宙に剣を構えたまま、エヴァの横を素通りしていた。そして背後から、鈍い音が響く。

腰に差していた鞘が、斜めにスパリと断ち切られ、砂の上に無残に転がった。

「……っ!?」

ダラクは足を止め、思わず振り返る。だがそこには、すでに距離を取ったエヴァが、優雅な姿勢で細剣を構えて立っていた。軽く後ろに跳び、わずかに膝を折るその姿は、攻めにも守りにも移れる完璧な間合いを保っている。

「……見えなかった……」

彼の頬がわずかに痙攣する。初撃すら捉えられなかった――いや、攻撃そのものに反応できなかったという事実が、ようやく脳に到達する。誤魔化しようのない実力差だった。

「チッ……全員でかかれ!!」

怒号が飛ぶ。取り巻きの男たちが一斉に武器を抜き、エヴァを囲もうと動き出す。

「その程度の腕で、よく今まで生きてこれたわね」

エヴァはひとつ、肩で息をつきながら目線を冷たく流す。その瞳にはすでに情も興味もない。ただ、事務的に、不要な混乱を処理するだけの者の目だ。

鞘が、服が、手からすっぽ抜けた武器が――次々に落ちていく。エヴァの細剣は、風のように、だが刃のように鋭く舞い、相手に傷を負わせることなく、その戦意と威厳を切り裂いていった。

「おお……!」

観衆から感嘆の声が漏れる。目の前の光景は、もはや喧嘩ではなかった。戦士と、無知な素人との明確な差。美しさと強さの融合が、観衆の目を釘付けにする。

「威勢が良かったのは最初だけね」

低く、冷ややかな声が広がる。

「くっ……」

ダラクは顔を歪めた。怒りと羞恥が混ざり合うその表情は、今にも何かに縋りつきそうな不安定さを帯びていた。

そしてその時だった――

群衆の隙間から、一人の男が抜け出し、背後からエヴァに向かって飛びかかった。手には隠し持っていた小さなナイフ。気配を消し、足音も極力抑えて接近していたのだ。

(まずい……!)

気配に気づいたエヴァが剣を振り返すには、ほんの一瞬だけ遅れた。

その刹那――

鋭く、鋭く、鋭く。

まるで闇が凝縮したかのような、重く鋭利な「殺気」が、群衆を裂いて飛んだ。

それは稲妻のようでもあり、猛獣の咆哮にも似た。放たれた刃でも魔法でもない。ただ、圧倒的な威圧。殺意だけが鋭く一閃する。

その殺気は、ナイフを持った男に直撃した。男の動きが、寸分違わず止まる。手が震え、目が見開かれたまま――完全に硬直していた。

そこを、エヴァは逃さなかった。

細剣が一閃。男の手からナイフが弾き飛び、空中でくるくると舞ったのち、砂地に突き刺さる。剣の先端は、男の鼻先にぴたりと突きつけられていた。

「さっさと私の前から消えなさい。次があったら、容赦はしない」

エヴァの声は、熱も冷気も含まない。純粋な命令だった。

男たちは、呪縛が解けたように背を向け、すごすごと野次馬の間をすり抜けて去っていく。観衆からも自然と道が開かれ、誰もが無言で、彼らの敗北を見送った。

残された静寂の中で、エヴァは深く息を吐く。

「……まったく、無駄な時間だったわね」

鞘に細剣を静かに納める音が、夜の静けさをさらに引き締める。

だが、彼女の中には、まだ消化しきれない疑念が残っていた。

(あの殺気……)

あれは、ただの一般人が放てるものではない。訓練された殺意、あるいは本能的な「捕食者」としての意思。その発露。

助けられたのは間違いないが――気配はすでに霧散し、今はどこにも感じ取れなかった。

「……誰?」

ぽつりと、唇が震えた。

その問いに答えるものはなく、ただ風が砂をかすかに巻き上げた。

エヴァは一度、深く視線を巡らせたのち、再び店の中へと歩を進めた。まだ、聞かなくてはならないことがある。そう――フェイのことを。
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