大事に育てた畑を奪われたからこの村は見捨てることにした ~今さら許しを乞うても無駄なんだよ~(完)

みかん畑

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79 レトラ戦

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 夕刻、領主の館で食事を終えた俺は、トワを呼んで魔城へ転移をすることにした。
 既に昼間の内に彼女を使って訪問する旨は伝えてある。

 トワと共に魔城へ向かうと、三人の女幹部が玄関ホールで俺を出迎えた。

 レトラ、ソウカ、レアの三人だ。三姉妹として作られ、魔人として限界近い能力を誇る彼女達は、戦力値がそれぞれ250以上もある。ジュリの話では戦えば俺の女達の方が勝つだろうということだが、実際には武器やスキルの相性があるので一概にそうとは言えない。

『こやつら、どういう連中なのだ?』

 改めて知りたいという風なのでアクアスに教えてやろう。

 まず、三姉妹の長女がレトラになる。年齢は十七歳前後、ビジュアル系バンドのボーカルみたいなクールさがあって、同性の女にもモテそうな雰囲気がある。長女で背はそこそこあるが胸は薄く、戦闘では大剣を召喚して戦う。戦力値は250、『リミッターカット』というオリジナルのスキルを持ち、戦力値を2倍に高めてくる危険な女だ。また、『ダブルトリック』というスキルを併用するスキルも持っているので、戦闘系スキルの多彩さとあわせて非常に厄介な敵である。
 実力は魔王に次いで第二位、ぶっちゃけジュリが言うように俺の女がこいつに勝つのは難しいんじゃないかと思ってる。

 続いてソウカは感情があるのか疑いたくなるくらい能面の少女だ。年齢は十六歳程で、極端に無口なので声を聞いたことがない。白いワンピースを着ており、外見は人間と変わらない。所有しているスキルは『パラダイムシフト』。相手と自分の戦力値を100で固定し、さらに十秒ごとに相手の戦力値を10削る地獄のような技だ。強力だが、自分のステータスも引き下げるという弱点があり、また、射程距離は半径二十メートルを超えない。マトモに戦えばキツイ相手だな。

 最後にレアは銀髪ツインテールの猫耳メイドだ。年齢は十四歳前後。『魅了』という能力があるが、レアの戦力値以下の相手には通じず、レベルさえ上げれば負けることはないと思われる。ただ、純粋に愛らしいので倒すのが難しいかもしれない。

 三姉妹とも、共通しているのは比較的貧乳だということだ。ただ、俺好みの少女達なので、できれば仲良くしたいと思っている。かなり嫌われてるみたいなんだけどな。

 ――大体分かったか?

 アクアスが頷くような気配があった。
 うん、バッチリだな。

「また来たのね。人間ごときが目障りだわ」

 猫耳メイドのレアが噛みつくが、『可愛いな』としか思わない。
 その気になれば跡形もなく粉砕できるが、もちろんそんなことはしない。
 可愛いので長生きして欲しいものだ。

「ちょっと聞いてるー?」
「失礼だぞ、レア。タクマは人間だが、ジュリ様の盟友だ」
「トワ、何か雰囲気変わった? もしかしてタクマに落とされてたりして……」
「ふざけるな! 私を舐めると――」
「やるなら私が相手になるが」

 言いながらレトラが大剣を召喚した。

 トワが「うっ」と委縮している。
 たまにいるよなー、友人同士の喧嘩で兄とか姉とかが出張ってくる奴。
 正直、あまり見ていて気分のいいものではない。

 調子に乗ったレアがニヤニヤと笑ってトワを挑発してる。
 俺は姉妹の振る舞いに呆れながら、トワを下がらせた。

「あ、タクマ……」
「トワは俺の連絡係だ。手を出すというなら叩きのめすぞ」
「人間如きが私に勝てると思ってるのか? 口先だけで上手く取り入ったようだが、調子に乗ると怪我をすることになる」
「なら、賭けるか? 俺が勝ったらお前を俺の女にしてやる」
「ハッハッハ! 面白いことを言うな? ああ、いいぜ。その代わり、お前が負けたら二度とジュリ様に近づくな」
「分かった。その条件で受けよう」

 応じた瞬間、『リミッターカット』を発動させたレトラがいきなり跳躍し、俺の頭に剣を叩き込もうとした。

「お姉様の技が決まったっ!」

 レアが興奮するが、俺は腕でガードして無傷だ。

「え、何で……?」
「単純な実力の差だ。俺にダメージを与えるにはお前は弱すぎる」
「黒竜剣……ッ!」

 レトラの刀身が漆黒に輝き、黒い閃光が放たれる。
 俺は右手を振り抜き、片手でレトラの放った技を消滅させてやった。

「……は?」

 地を蹴り、『加速』を発動、レトラに接近し剣を叩き割る。

「うあっ」

 衝撃でレトラが吹っ飛ぶ。
 俺は倒れたレトラに近づき、アクアスを突きつけた。
 その瞬間、レアとソウカが俺にスキルを使おうとした。

(正々堂々とはいかないか)

 俺は『アンチスキルエリア』を発動させる。
 このスキルはラリエが使っていたものに手を加え、自分よりも戦力値が半分以上低い相手のスキルを無効化させるようにした技だ。

 俺は変貌させた腕を一閃させ、レアとソウカを壁に縫いつけた。『硬化粘液』で二人を磔にした後は、腕と切り離してフリーな状態にする。

「さて、俺が勝ったら犯してもいいんだったな?」
「う、わ、私は……」
「ごめんなさいと言ったら許してやる。だが、謝罪もできないなら俺は冷酷にならざるを得ない。どうなんだ?」
「……ごめんなさい」
「ん? 声が小さくて聞こえなかったが」
「ごめんなさい! 私が調子に乗ってました!」

 『アンチスキルエリア』を解除する。

「さて、ジュリに会いにいくか」
「まだ終わらない……。『オメガ』!」

 魔法系最強スキルまで修得していたのか。
 それにしても、勝負は終わったと思ってたんだけどな。
 白と黒の光が俺を消し去ろうとする。

 しかし、俺にはそれを防ぐ必要すらない。
 戦力値120万という途方もない壁が、俺に攻撃を通さないのだ。

 故に魔法が到達するのを無視していたが、その前にジュリが転移してきて『アンチマジック』のスキルを使用した。綺麗にオメガが掻き消される。

「何をしているのかしら?」

 珍しくジュリの声に苛立ちが混じっている。

「私は、タクマを出迎えろと命じたのよ。殺せと命じた覚えはない」
「も、申し訳ありません!」
「もしかして三人でいたから調子に乗ったのかしら。だったら無能な妹を一人くらい消してもいいのよ。レアなんかどうかしら。大して強めには作ってないし、消えても不都合はないわ」
「どうかレアは……! 私が愚かだったんです!」
「レアがダメならソウカかしら? あの子、全く話そうとしないから意思の疎通が上手くいかないのよね」
「消すならどうかこの私を……ッ!」

 ジュリもどこまで本気で言ってるか分からない。
 眷属からの忠誠をスキルによるものと割り切っている彼女だ。
 その考えを読み切ることは難しい。

「……まあ、俺は無事なんだ。その辺にしておいたらどうだ」
「許すと言うの? だとしても、手打ちは必要だわ」
「いや、仕掛けたのは俺の方なんだ。許してやってくれ。これだけの戦力を消すのは惜しい」

 俺の言葉を受けてレトラが涙を流してる。

「申し訳ありません! タクマ様という慈悲深く大いなる力を秘めた方を侮り、無謀にも戦いを挑んだことをお詫びいたします……!」
「許す。だから、この話はここまででいいだろ」
「はぁ……。あなたって本当に甘いのね。その甘さのお陰で生かされてる私が言うのも何だけど」

 ジュリがレトラの前に立った。

「レトラ、あなたに本当に反省の気持ちがあるのなら、その身を以ってタクマに奉仕なさい。あなたは軍の最高幹部でありながら、いたずらに同盟関係にあるタクマを攻撃し、私を守る最強の剣にして最強の盾、タクマを引き剥がそうとしたのよ。同盟修復の為、その身をタクマに差し出すことが将の務め。それが出来ないならタクマが止めたとしても私がここで消すわ」

 俺は壁に束縛されて声も出せないでいる姉妹達を『ヒュプノス』で眠らせた。
 ここから先の出来事は見ない方がいいだろう。

「別に、俺はそこまでして償ってもらう気はないんだけどな。だが、ジュリの言葉を否定するだけの材料もない。選ぶのはお前だ。もしお前が償うというなら、俺はお前に付き合おう」
「……どうか、私の身体をお受け取りください。数々の非礼、この身でお詫びいたします」

 俺は土下座をしたレトラの腕を掴み、床に組み伏せた。
 レトラのズボンと下着を脱がせる。上着はそのままでもいいだろう。
 いや、やっぱりたくし上げておくか。
 露出させた可愛らしい胸を揉むと、レトラは緊張に震えた。
 キスをしながらマッサージを行い、緊張をほぐす。

 穴の方が受け入れ可能なことを確認し、床に寝そべったレトラの股を開く。
 そのまま入口に当てがった。

「ひう……!」
「なるべく優しくする。中に入れるぞ」
「は、はい……。くっ」

 ガチガチに塞がった中に挿入する。

「タクマ様ぁ……」

 不安そうにするレトラにキスをしてやった。

「ちゅ……ん……」

 激しく犯す気はない。あまり動かず、キスや愛撫を中心に身体を触りながら、快感を探るように腰も動かす。

「可愛いな。綺麗な顔だ」
「か、可愛がってください」
「どうだ? 人間のペニスは……。魔族とは違うか?」
「初めてだから分かりません」
「そうか。キツくて凄くいいぞ。レトラは男にモテるだろうな。抱けて幸せだ」
「こ、こんな筋肉だらけの馬鹿な女……」
「綺麗だ」

 レトラの口を塞ぎ、執拗に唾液を交換する。
 髪を撫でてやると極度の緊張状態がやや緩和されたように思う。

 ここまで強引にしといて優しさもクソもないが、それなりに大事にしようとしている意思は伝わったのだろう。

 レトラの股に打ちつける卑猥な音が響く。
 彼女は顔がいいので、キスを多めにしてしまう。

「ちゅ……じゅるる……好きです、タクマ様」

 リップサービスだろう。
 それでも興奮はする。

 蛙のように股を開いていたレトラが、俺の腰に脚を回してホールドしてきた。
 これ以上ない愛情表現だ。

 思わずピストンが早くなる。
 俺が中でイこうとしていることを悟ったのだろうか。
 レトラは自分からも腰を動かし、奥深くまでペニスを咥えこんでくれた。

 汗ばんだレトラの身体を蹂躙しまくる。

「ひぁ……っ! 脇を舐められるの恥ずかしい」
「全部綺麗だ……」
「あっあっ……タクマ様のが暴れてますっ」
「お前の深いところでイかせてくれ!」

 上と下で繋がったまま、俺はレトラに性を吐き出した。

 少し早めに終わらせたのは俺なりの情だ。

「ジュリ、これで満足だろ」
「そうね。それと今回の失態、心からお詫びするわ」

 ジュリが頭を下げる。

「あと、レトラを生かしてくれたことにも感謝を」
「構わない。さっきも言ったが、殺すには惜しいと思う」

 俺の言葉に繋がったままだったレトラが頭をこすりつけてきた。
 求愛してる猫みたいで可愛いな。
 レトラの肩に手を置いてキスをすると、彼女は夢中で舌を絡めてきた。

 この短期間で俺への心証が変わったらしいな。

「名残惜しいが、ジュリ、二人で話がしたい」
「あ……タクマ様」
「また今度させてくれ。レトラの身体はとても良かった」
「……はいっ」

 熱視線から逃げるように、俺はジュリと共に彼女の部屋へ転移した。
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