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63 出頭命令
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ミナガルデのホテルに一泊し、俺はレオナと何度も交わった。情報を抜き取る為でもあったが、気がつけば俺は彼女の身体に夢中になっていた。王族らしいきめ細かな肌にキスの痕をつける度に、俺は彼女を妻にしたんだという実感を味わえた。
レオナは俺の上で何度も果てながら、俺の精を受け止めてくれた。
彼女に溺れて抜け出せない日々が始まりそうだ。
「トリテアに来たら、何かしたいことはあるか?」
「そうだなぁ。いろいろ研究したりしたいかな。私、精霊が大好きでさー」
「アイスとフレアにおかしな真似しなければ好きにするといい。それくらいの予算は出してやる」
「あはは。本当に壁、ぶち壊してくれたなぁ」
「なんの話だ?」
皆とも仲良く交代で交わっていたのだが、気がつけば起きているのは俺達だけになっていた。
「私さぁ、この国が大っ嫌いだったんだよねー」
「俺も大嫌いだ」
「あはは、そういう返しは予想してなかった。やっぱりハジメって面白いね。それに、本当はとっても優しい」
「いや、どこがだ。言っとくけど結構えげつないことしてるぞ」
「普通の悪人はね、えげつないことしたあとにその娘の人生を真剣に考えたりしないんだよ。私の国では女ってだけでバカにされて、要職につけてもらえないんだ。でも、ハジメの大切な人たちは皆がイキイキしてる。思いきり羽根を伸ばしてる感じがするんだ。だから、私もその輪の中に入れてもらえるなら、とても嬉しい」
こそばゆい気持ちになる。報復で犯して妻にしただけなのに、やたら褒めてくるな。
「ハジメ、私のこと好き?」
「好きだよ。好きじゃなかったら抱かない」
「だよね。私も好きー」
中身のない会話だ。そう思いながらも、俺はレオナの話を切ることができなかった。結局、明け方まで話し続けて、気がついたら寝落ちしてしまっていた。
で、翌朝のことだ。ゆっくり眠っていたら、朝方から部屋の入り口でトラブルが起こっていた。
「またレオルの嫌がらせか?」
「あー、違いそう」
ま、何にしても寝てられる感じじゃないな。
俺はシャツとズボンだけ身につけて部屋の入口へ向かった。
「通りたいなら力づくで通ればー? 剣聖と精霊王を君達で突破できればだけどさ」
「おい、何の騒ぎだ」
「ごめんねハジメさん。王宮に出頭しろってうるさいから凍らせちゃった」
「私も五人くらい斬っちゃった。まだ生きてるからいいよね」
朝から頭痛の種ができた。
騎士が12人もいるな。
そのうち8人は倒れてるが。
「責任者、どういうことか説明しろ」
「レオナ姫を返していただきたく! ただちに王宮へ出頭されたし!」
「カイル王が呼んでるってことか。まあいいだろう。女達も連れてくぞ」
騎士のオッサンについていく形で、王宮に向かうことになってしまった。
「えへへ。凄い騒ぎになっちゃったね」
「勇者を寄こされたら面倒だったな」
「あの人達だらしない生活送ってるから、この時間はまだ寝てるんじゃないかなー」
そんなことを話しながら王宮に向かった。
「ずいぶんと暴れまわっているな、小国の王よ」
四十代くらいの若々しい男が玉座に腰かけている。
こいつがカイル・レア・ガルデインか。
「暴れまわってるのはお前の息子の方だ。国が広すぎて足元すら見えてないんじゃないか? 大国の王よ」
クスリと俺の女達が笑う。レオナも一緒になってケタケタと笑っていた。
「あはははは! お父様、一本取られたね!」
「ええい! 黙れ馬鹿娘が! 口でなんとほざこうがこの世は弱肉強食が摂理だ。こたびの戦いには私の信頼する勇者が10人参加する! 息子から話は聞いておるぞ。貴様は負けたら隷属の首輪を嵌められるようだな。我が勇者を倒せるか見物だ」
「俺が勝ったらレオルの身柄とリーフをもらう。約束は違えるなよ」
「勝てたら、の話だろう! 貴様など明日の第一回戦で灰燼と化すわ!」
「ん? 殺すのもありなのか?」
「あ……ああ。降参しても、相手が認めなければ試合は続行するのがルールだ」
「そうか。よく覚えておこう。相手が降参しても試合は続行できる……だな」
「何を企んでおる」
「なんでもない。楽しい試合にするから期待していてくれ」
カイル王は自分の手駒に絶対の自信があるようだが、それが裏切られた時、どういう顔をするか見物だ。
「わざわざ宣戦布告する為に呼んだのか?」
「違うわ。レオナよ、お前は明日の武闘大会の副賞とする」
「は……?」
「トリテアなどにくれてやるくらいなら、私の方で有効活用してやる。嫌ならその男に見切りをつけ、私の元に戻ってくるがいい」
「ハジメ、絶対に明日の試合は勝ってね。副賞にするんだったら後からケチはつけられないはずだし、正式にハジメの所有物になれるよ」
「分かった。明日の試合が終わるまでは一緒にいよう。俺達といる方が安心だ」
「ん。分かった。ってことでお父様、明日の大会が終わるまではこの人といるんで」
「たった一日で随分と飼いならしたものだな」
「身体の相性が良かったらしい」
「下種め……! 必ず始末してやるぞ!」
おっと、怒らせてしまったな。
レオナは俺の上で何度も果てながら、俺の精を受け止めてくれた。
彼女に溺れて抜け出せない日々が始まりそうだ。
「トリテアに来たら、何かしたいことはあるか?」
「そうだなぁ。いろいろ研究したりしたいかな。私、精霊が大好きでさー」
「アイスとフレアにおかしな真似しなければ好きにするといい。それくらいの予算は出してやる」
「あはは。本当に壁、ぶち壊してくれたなぁ」
「なんの話だ?」
皆とも仲良く交代で交わっていたのだが、気がつけば起きているのは俺達だけになっていた。
「私さぁ、この国が大っ嫌いだったんだよねー」
「俺も大嫌いだ」
「あはは、そういう返しは予想してなかった。やっぱりハジメって面白いね。それに、本当はとっても優しい」
「いや、どこがだ。言っとくけど結構えげつないことしてるぞ」
「普通の悪人はね、えげつないことしたあとにその娘の人生を真剣に考えたりしないんだよ。私の国では女ってだけでバカにされて、要職につけてもらえないんだ。でも、ハジメの大切な人たちは皆がイキイキしてる。思いきり羽根を伸ばしてる感じがするんだ。だから、私もその輪の中に入れてもらえるなら、とても嬉しい」
こそばゆい気持ちになる。報復で犯して妻にしただけなのに、やたら褒めてくるな。
「ハジメ、私のこと好き?」
「好きだよ。好きじゃなかったら抱かない」
「だよね。私も好きー」
中身のない会話だ。そう思いながらも、俺はレオナの話を切ることができなかった。結局、明け方まで話し続けて、気がついたら寝落ちしてしまっていた。
で、翌朝のことだ。ゆっくり眠っていたら、朝方から部屋の入り口でトラブルが起こっていた。
「またレオルの嫌がらせか?」
「あー、違いそう」
ま、何にしても寝てられる感じじゃないな。
俺はシャツとズボンだけ身につけて部屋の入口へ向かった。
「通りたいなら力づくで通ればー? 剣聖と精霊王を君達で突破できればだけどさ」
「おい、何の騒ぎだ」
「ごめんねハジメさん。王宮に出頭しろってうるさいから凍らせちゃった」
「私も五人くらい斬っちゃった。まだ生きてるからいいよね」
朝から頭痛の種ができた。
騎士が12人もいるな。
そのうち8人は倒れてるが。
「責任者、どういうことか説明しろ」
「レオナ姫を返していただきたく! ただちに王宮へ出頭されたし!」
「カイル王が呼んでるってことか。まあいいだろう。女達も連れてくぞ」
騎士のオッサンについていく形で、王宮に向かうことになってしまった。
「えへへ。凄い騒ぎになっちゃったね」
「勇者を寄こされたら面倒だったな」
「あの人達だらしない生活送ってるから、この時間はまだ寝てるんじゃないかなー」
そんなことを話しながら王宮に向かった。
「ずいぶんと暴れまわっているな、小国の王よ」
四十代くらいの若々しい男が玉座に腰かけている。
こいつがカイル・レア・ガルデインか。
「暴れまわってるのはお前の息子の方だ。国が広すぎて足元すら見えてないんじゃないか? 大国の王よ」
クスリと俺の女達が笑う。レオナも一緒になってケタケタと笑っていた。
「あはははは! お父様、一本取られたね!」
「ええい! 黙れ馬鹿娘が! 口でなんとほざこうがこの世は弱肉強食が摂理だ。こたびの戦いには私の信頼する勇者が10人参加する! 息子から話は聞いておるぞ。貴様は負けたら隷属の首輪を嵌められるようだな。我が勇者を倒せるか見物だ」
「俺が勝ったらレオルの身柄とリーフをもらう。約束は違えるなよ」
「勝てたら、の話だろう! 貴様など明日の第一回戦で灰燼と化すわ!」
「ん? 殺すのもありなのか?」
「あ……ああ。降参しても、相手が認めなければ試合は続行するのがルールだ」
「そうか。よく覚えておこう。相手が降参しても試合は続行できる……だな」
「何を企んでおる」
「なんでもない。楽しい試合にするから期待していてくれ」
カイル王は自分の手駒に絶対の自信があるようだが、それが裏切られた時、どういう顔をするか見物だ。
「わざわざ宣戦布告する為に呼んだのか?」
「違うわ。レオナよ、お前は明日の武闘大会の副賞とする」
「は……?」
「トリテアなどにくれてやるくらいなら、私の方で有効活用してやる。嫌ならその男に見切りをつけ、私の元に戻ってくるがいい」
「ハジメ、絶対に明日の試合は勝ってね。副賞にするんだったら後からケチはつけられないはずだし、正式にハジメの所有物になれるよ」
「分かった。明日の試合が終わるまでは一緒にいよう。俺達といる方が安心だ」
「ん。分かった。ってことでお父様、明日の大会が終わるまではこの人といるんで」
「たった一日で随分と飼いならしたものだな」
「身体の相性が良かったらしい」
「下種め……! 必ず始末してやるぞ!」
おっと、怒らせてしまったな。
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