スキルポイント100万の鬼畜チート転生者、村ごとハーレムで苦も無く魔王ムーブをかます

みかん畑

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検証

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 ゴッド・ヒールのことを口止めした俺は、ビューンと空を飛んでティボーの住処へ向かった。擬態の魔法で殺した盗賊の一人になりすまして、アジトに潜入する作戦だ。意外と気づかれることもなく、潜入成功。

 マップに『大盗賊のアジト』とか出てるから探し当てるのは楽勝だった。ティボーのアジトは使われなくなった廃坑をそのまま利用した天然の迷路で、マップ機能がなかったら道に迷いそうだ。

(ん? なんだこれ……)

 マップに青いポイントを見つけて見に行くと、エルフの少女達が鎖に繋がれて盗賊達の相手をさせられていた。粗末なベッドに鎖で繋がれて、まるでベッドの備品みたいな扱いだ。

(……殺しとくか)

 ソーラー・レイを飛ばして男達を片づける。女の子達は利口で、死体を見ても叫び声をあげなかった。

「……新しいご主人様ですか?」

 一切の希望を捨てたような声だ。当然、否定しておく。

「ティボー達を殺しに来た。俺のことは黙っててくれ」

 答えながら清浄の魔法を使う。
 傷も酷かったからゴッド・ヒールを惜しみなく使った。

 俺は少女達の首に魔力を吸い取る首輪があるのを見つけた。

「吸魔の首輪か」
「魔法使いには絶対に外せない首輪です」
「なるほど。少し力づくでやってみよう」

 握り潰す気持ちで掴んだから、パキッとあっさり割れた。

「え?」
「これでもう魔法が使えるな。3人で安全な場所まで行けそうか?」
「今の、どうやって……」

 魔力を吸い取られる前に身体強化をして外しただけだ。
 スキルの恩恵があるからこそ出来たことでもある。

「大魔法使い様……」
「すげえ」
「感謝を……」

 少女達が次々に土下座してきた。
 神でも崇めるみたいでちょっと怖い。

「君達はエルフなんだな」
「森で捕まりました。……きっと、帰っても居場所はありません」

 こんな悲惨な目にあって行き場もないのか。

「なら、俺が領主代行をしてる村にくるといい。無事にティボーを仕留めたら案内する」
「……ありがとうございます。あの、ティボーを倒しにいくなら、私達も連れて行ってください。魔法で援護ができますから」

 拒否したらこっちを殺そうとする程の殺気を向けられて、3人の同行を認める。
 途中、少女達の身の上話を聞いたが、悲惨だった。

 彼女達は元々身寄りのないエルフで、エルフの集落の片隅で身を寄せあって暮らしていたらしい。

 だが、ティボーは共に暮らしていた幼いエルフを人質に3人を脅し、奴隷にした。
 その後、用済みになった幼いエルフはオークの餌にされ、残った少女達は鮮血の旅団の幹部クラスの相手をさせられる要員になったそうだ。

「殺されたのは私の妹なんです。好奇心旺盛で、元気な子だったのに。最後は両脚を切断されて走ることも許されませんでした……」
「あたし達にとっても妹分だった。自分も食べるもんがないのに、捨て猫を放っておけないような優しい奴だった。あんな目に逢う理由なんかなかったのに!!!」
「ベッドに縛り付けられて、尊厳も、家族も奪われました。大人しくしてれば皆で生きられるって、嘘をつかれたんです。あんな男を信じた自分が許せません」

 悔しげに少女達が拳を握りしめてる。

「大丈夫だ。仇は取る。報いを受けさせるんだ」

 ティボーの部屋は宝物庫の前にあった。

「待ってたぜ。雑魚共。俺の寝込みを狙ったのか? 無駄だぜ。この危険感知のピアスがある限り、俺に不意打ちは利かないんだよ」

 ティボーは顎髭を生やしたオッサンだった。風体はだらしないが、ネームドモンスターの強さは下手なプレイヤー以上だ。

(ゲームと違って装備を外す時間があると思ったけど、立てた作戦は無駄だったな)

「死ね! ティボー!」

 エルフ達が矢継ぎ早に魔法を撃つ。

「無駄なんだよ雑魚共。よくも俺様の部下を屠ってくれたな」

 ティボーが宝剣を振り抜くと、それだけで魔法は返された。跳ね返ってきた魔法を障壁で防ぐ。

 あいつはただの盗賊じゃない。
 かつては剣聖の高みまで上り詰めた男だ。
 師匠であり、先代の剣聖だった男を殺して宝剣を奪ったことで指名手配されたが、それが盗賊としての活動の始まりだった。

 暴力による略奪。シンプルに、強者は弱者に何をしてもいいとティボーは考えている。そんな危険思想だったから、彼は宝剣を与えられなかったんだ。

 ティボーは先代の剣聖を殺害したあと、師匠の娘であった姉妹も強姦し、口封じに殺してる。だが、そこに良心の呵責が一切なかったことで、盗賊が向いていると考えたらしい。

(ロクでもねえキャラ作りやがって……)

 俺は指先に魔力を込めてソーラー・レイを放つ。

「ソーラー・レイ!」

 しかし、ティボーはそれをあっさりかわしてみせた。
 ひらりと身をかわしたティボーは、両手を広げて無駄だとアピールした。

「魔法を撃つ瞬間の指の角度さえ気を使ってりゃそんなもん当たらねえんだよ。いちいち詠唱叫ばなきゃ戦うこともできないなんて、魔法職ってのは大変だなぁ?」

 挑発しながらティボーが突っ込んできた。かつての剣聖の弟子であり、当代を容易く超えた男の剣技は、一流のプレイヤーであっても当り前のように斬り伏せる。

「テレポート」

 俺は転移の魔法で距離を稼いだ。魔法使いに必要なのは距離だ。だが、ティボーはテレポートした先に宝剣を投擲してきた。どうやらかすかな魔力の揺らぎを感じ取って投擲したらしい。なるほど、鼻も利くってことか。

 ストレージの魔法を咄嗟に出して宝剣を奪おうとしたが、ティボーは剣を瞬間移動させて手元に戻した。これが宝剣の固有能力だな。レジェンダリー以上の装備品はああいう特殊能力を持つから厄介だ。

「言っとくが、お前の魔法なんざ当たってもかすり傷だぜ。この防具についてんのは半減の魔法だ。どんな魔法のダメージでも半減できる。お前らみたいな魔法職には厄介な能力だろ?」

 わざわざ能力まで説明して、完全に遊ばれてる。
 ……が、ここまでは想定通りだ。

「ソーラー・レイ!」
「だから無駄だって……」

 俺はソーラー・レイと呪文を叫びながら、グランド・ブレイクの呪文を使った
 足下からいきなり岩が突き出たティボーは、それをまともに受けて吹っ飛んだ。

「あ……がっ……いてえよぉ」

 肋骨が何本か逝ったかもな。

 ティボーが懐から小瓶を取り出す。
 あれは、色からしてハイポーションか。
 傷口が言えたティボーが立ち上がり、再び剣を構える。

「悪かったな。詠唱が必要と思わせたのは作戦だ」
「舐めやがって……」

(少しスピードを速めてやるか)

 さっきは様子見の魔法だった。しかし、今度は本気で撃つ。

 狙いをつけた魔法は3発。
 そして、命中した弾も3発だった。

 なすすべもなく魔法を撃ちこまれたティボーは、信じられないと胸を抑えてる。鎧には穴が空き、血が吹き出している。レジェンダリー装備が発泡スチロールくらいの固さに感じた。

「どうなってやがる……。何だあの速さ……。このダメージは……」
「もっと俺のステータスを検証させてくれよ。まだ一割も力を使ってないんだけどな」
「うぐっ」

 最後は俺も剣で戦おうか。

 常軌を逸したスキルの恩恵を感じ取ったのか、ティボーは恐怖している。

「うぁぁぁぁ!」

 どこでも買えるようなナマクラの剣を構えて駆け出す。手加減して片手で振り抜いた剣の風圧が、ティボーの身体をホームランみたいに吹っ飛ばした。壁に叩きつけられて地面に落下したティボーは、呻き声をあげている。

「……お、俺様の負けだ」

 宝剣を杖にしても立ち上がれないくらいティボーはボロボロだ。

「お前達から見りゃ、俺達なんか最低最悪の鬼畜なんだろうな……」

(なんか急に語りだしたな)

「犯し、壊し、蹂躙する。だけどな、俺達はイナゴみたいなもんなんだよ。ただそういう風に生まれただけで、悪意なんかないんだ。それが悪いとも思ってないんだからな。国が、俺達みたいなのを保護してくれれば、こんな悲劇も起きなかったのかもな」
「お前はイナゴじゃなくて人間だろ。もう好きに狩っていいぞ。抵抗する力もないだろうしな」

 エルフ達に復讐の権利を譲ってやる。

「よ、よせよ……。俺に復讐して得るもんがあるのか? ないだろ……? だったら、俺をお前達の奴隷にしないか? そっちの方が役に立つと思うぜ」

 ティボーには感謝してる。
 レジェンダリークラスの装備で身を固めた最強クラスのユニークモンスターが、この程度の雑魚だって知れただけでも収穫だ。

「俺に未来をくれ……。絶対に役に立ってみせるから……」
「エリク様、感謝します。この外道を狩れることが許されるなんて」
「ペニスも切り刻んでやろうぜ」
「私は眼球と耳を潰します」

 エルフ達は遠慮なくティボーの目玉をくり抜き、手足を指先から切断し始めた。
 世にもおぞましい解体ショーの始まりだ。失禁したティボーが喚いてる。
 謝るとかこんなことしないで欲しいとか、身勝手な言い分ばかりだ。

 ティボーの身につけていた装備はストレージに移させてもらった。俺の報酬はこれでいい。
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