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第二幕
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俺が去った後、国王は豹変してしまったらしい。
今まで非人道的として凍結していた人体実験を復活させ、近隣諸国には軍事力を背景に宣誓布告、一方的な侵略を宣言しているそうだ。
精神が擦り切れた王は、賢王と呼ばれた過去を憎悪の炎で焼却し、今や悪逆王と呼ばれている。彼は自身が討たれるその瞬間まで、歩みを止めないつもりだろう。例えその身が燃え尽きようとも。
「エリク様、悪逆王の支配から逃れたいと諸侯の者達が接触してきました」
「またか。亜人達から受け入れて欲しいと申し出があったばかりだぞ」
アリアからの報告を受けて溜息をつく。
ミシェル・クヴルールめ。
嫁達と過ごす時間が減るじゃないか。
「戦争を見越しての重税、兵役、増長する騎士達の横暴。クヴルール王国における民の暮らしはキツくなるばかりですね」
「王が道を誤ったのなら、誰かが道を正さなければならない。俺にそんな気はなかったが、役目が回ってくる可能性も視野に入れるか」
「王族との友好的な関係を模索していたのに残念ですね……」
王都へ向かう前、俺は騎士達からの謝罪さえ受けられれば無期懲役で許してやってもいいと考えていた。
しかし、国王は張本人達に謝罪をさせなかった。俺の提案を拒絶したのだ。
俺は近衛騎士達を許す理由がなくなり、憐れな男達を処刑することになった。
近衛騎士達については、最後に俺の嫁に対する熱い想いを吐露することで、心残りがなくなっていればいいと思う。
国王は一方的に俺を悪者にして娘を奪われたと言い触らしているらしいが、俺からすれば謝罪の言葉を口にした国王から詫びオナホをいただくのは当然のことだった。姫殿下という最高級のオナホをもらうことで手打ちにしようとしたのに、まさか逆恨みされるとは……。王族は恐ろしいな。
「さて、姫達の様子でも見に行くか」
「わざわざ様子を見に行くなんてお優しいですね。エリク様の真心が伝わればよいのですが……」
「誠意ある対応を心がけるしかない。俺は女神から寵愛を受け、最強と言っていい力を手に入れた。この世界に存在するいかなる魔法、魔道具を使ったところで、俺を倒すことなどできないだろう。……だからこそ、俺はこの力を悪用したくない。きっと、俺がこの力を得たことには意味があるはずなんだ。必要があれば使うが、俺は言葉で分かり合いたいんだよ」
アリアは穏やかな顔で微笑み、話に耳を傾けている。
(……そうだ。俺は彼女のように大切な人達を守りたい)
「まずはこの村から始める。俺の理解者を増やし、暴力に支配されない平和な世界を作りたい。誰もがやりがいをもって、自分の挑戦したい道を進めるような、そんな社会の仕組みを築きたい」
「立派な志です、エリク様……」
「ありがとう。だが、理想論だけでミシェル王のような欲に支配された者を救えるとは思ってない。今はまだ、この力に頼る必要がありそうだな」
「仕方のないことです。エリク様の慈悲深い心に気づけず、自ら破滅の道を進む者のことなど、本来お考えになる必要はないのです。どうか、その優しすぎる心でご自身を責めないでください」
「アリア、キスをしていいか?」
「はい。その為に待機しておりました」
椅子に座った俺に跨って、アリアがべろちゅーをしてくる。
「ん……ふぁ……好き……好きですエリク様」
アリアの頭を撫でてやると、うっとりと彼女は微笑んだ。
「今から2人の様子を見てくる。もしキツイ言葉を投げかけられたら、また癒してくれ」
「お任せください。マリーによる赤ちゃんプレイの準備は整っています」
「またメイド力が上がったな。お前を正式に筆頭侍女にしたい」
「ネリーでなくてよろしいのですか?」
「彼女はドロテにも仕えているからな。一番にするわけにはいかない。勿論、彼女の忠誠を疑うつもりなどないがな」
「それを聞いて安心しました。ネリーはエリク様の為にバナナを1ダース買って練習に勤しんでいましたから」
(忙しい彼女がそこまで俺のことを想ってくれていたのか。そして、それを直接伝えてくれるアリアにも改めて感謝をしたい)
2人との一時はまた楽しむとして、俺は新居となった屋敷の地下牢へ足を向けた。
俺の結界を破れるものなどいないが、一応見張りは立てている。
「アリソン、牢の様子に変化はないか?」
囚人の部屋に繋がる通路の前で、軍服を着た少女が立哨している。
彼女が構えるのは剣ではなく、腰に提げた銃だ。
俺の錬金術によって新たな武器を持たされた彼女は、特別な軍事訓練を受けて射撃の腕を上げている。もし囚人が逃げても、彼女なら撃ち漏らすことはないだろう。
「異常ありません。逃げ出したら蜂の巣にするつもりでしたが、まるでやる気が感じられませんね。せっかく無理を言って立たせていただいたのに、このままでは面白味がないですよ」
アリソンは盗賊が襲撃してきた際、立ち向かった女戦士だ。
父親が剣士だったらしく、狩りを手伝ったり弱い魔物への対処は彼女がしていたらしい。
(まだ味見してないんだよな)
俺が与えた銃に夢中で、一日中肌身離さず持ち歩いているような可愛い奴だ。いずれ正式に抱いてやりたい……と思っていたが、せっかくだしここで抱いておくか。
俺は金髪碧眼のアリソンの腕を掴み、壁際に連れていくと股を開かせた。装備品は全てストレージに移させてもらう。
「今日は俺に奉仕してもらうぞ」
「それが新たな任務でしょうか?」
「そうだ。お前にしか任せられない重要な任務だ」
アリソンの目が楽しげに笑っている。
「今日は特別に準備を整えてやる。股を突き出せ」
「イエッサー」
アリソンが俺に向かって腰をくいっと前に突き出した。
彼女の割れ目に小指を入れて抜き差しすると、遠慮なく喘ぎながら自分の胸を揉みしだいた。
「ああん、恥ずかしい。シャワーにも入ってないのに。汗で蒸れて変な匂いがしませんか?」
「問題ない。むしろ俺の好きな臭いだ。もう入れるぞ」
「エリク様のチンポでしごいてください」
「ああ、任せろ……っ」
挿入し、アリソンの口内を味わうように舌を入れると、彼女もタコのように吸いついてくる。
なかなかに情熱的な求愛だ。
「ん……ぶちゅ……じゅるるるる」
下品な音を立てながら俺の舌を吸ってる。
腰も媚びるようにかくかく前後に振っていて、ただひたすら精液をもらおうと一定のリズムで動かしてる。
「気持ちいいぞ。アリソン」
「ああっ……。私も気持ちいいです。もっと膣内をご賞味ください」
「十分に味わってる」
「巨チンでほじくられて気持ちいい……」
「アリソン……お前は最高だ」
先ほどまで処女だった女をガンガン突いてる。
犬のようにケツを向けさせると、アリソンは自分からケツをぶつけてきた。
「どうぞ、私の中に子種を注ぎ込んでください!」
「いい心掛けだ」
腰を掴んで動きを早める。
俺は奥深くまで突きながら、精を吐き出した。
「あっああっ……。私のような可愛げのない女を抱いてくださりありがとうございます」
「お前は可愛いだろ」
アリソンを振り向かせてよく観察するが、パッチリした目も固く結ばれた唇も全部可愛い。
「綺麗だ」
「え、えっとどうしよ。マジかっこいいし好き……」
(なんか小声で言ってるな)
「今は勤務中だが、自信が持てないならまたあとで可愛がってやる」
「こ、光栄です。では、メス豚2匹の元へご案内いたしましょう」
公爵令嬢リディアーヌ・コルネイユ、そして、王国の至宝ララ・クヴルール。
彼女達は捕虜として扱われている。俺が現れると、2人は好戦的に睨んできた。
「この強姦魔! よくもやってくれたわね!」
「あのような蛮行、許されるものではありません……!」
「黙れメス豚共! 貴様らの祖国の蛮行を考えればこの場で処断されてもおかしくないのだぞ!」
サービスで情勢が分かるよう新聞を差し入れてたから、今の祖国の惨状は彼女達も知っているはずだ。2人は罰が悪そうな顔をした。
「周囲の反対を押し切って保護しているのが何故分からん」
「……そんなこと言われても納得できないわ。そもそも陛下が道を誤ったのは、この男が姫様を攫ったせいじゃない」
「本当にそう思うのか? だとしたら、お前は祖国の実情も知らん愚か者だ!」
「何よ! 私は陛下から政治に関する話も聞いていたわ。王国は何の問題もなく上手くいっていた! どこに疑う余地があると言うのよ!」
「リディア―ヌ……お父様はあなたに嘘をついていたのですね。残念ながら、それは違います。お父様は、勇者を戦争の道具にしようと考えていました。王国は長きに渡る平和のなかで停滞し、周辺国に追いつかれるのも時間の問題だったのです。お父様達は、侵略戦争をすれば過去の栄華が取り戻せると信じていました」
「尊敬していた陛下が私を騙していただなんて……。いいえ、騙されていた私が愚かだったのね。エルク様は辺境にいながら王族の企みを見抜いていたと言うの?」
「それくらい見抜けるに決まっているだろう。この方は大盗賊ティボーをたった一人で討ち取り、スタンピードにおいては領民に一切の被害を出さずに乗り切った方だ。愚王の暴走を見越して貴様らを保護することなど朝飯前だ!」
アリソンが気持ちよさそうに俺を褒め称える。
オナニーしてる時みたいな顔だな。
見ていてこっちが恥ずかしくなってきた。
「アリソン、それくらいにしておけ。いかなる理由があろうと、俺が取った手段は賞賛されるべきものじゃない。実質的に強姦だったからな」
「あの、私の貞操についてはこの際構いません。気持ち良かったですから。そこに嘘はつきません」
(公明正大すぎる!)
「ですが、騎士達の命を奪ったのは許せません!」
「何も分かってないな」
アリソンがまた横槍を投擲する姿勢に入った。
アップを始めるのが早すぎる。
俺を擁護しないと死ぬ病気なのか?
「エリク様にはゴッド・ヒールがある。既に彼らは蘇生済みだ。そうですよね、エリク様?」
「いや、例えそうだとしても、俺が姫を強姦した事実は覆らないぞ」
「……そうですね。ですが、結果だけを見れば私達は安全に村に匿われています。一度エリク様に抱かれたことで、他の村人からは嫁候補として見られているからです。もしあの場で抱かれていなければ、異物として排除されるか刃傷沙汰になっていたかもしれません。それくらい、今の王家は恨みを買ってますから。私や、高位の貴族である彼女に矛先が向くことは避けられなかったでしょう……」
ララが俺に膝をついた。
「私を生かしたのは、父の野望を阻止し、新たな王として即位する為ですね?」
(……なんだこの女)
勝手に結論を出して勝手に納得して勝手に期待してる。
「私にも王族としての責務を果たす時が来ました」
待て。俺はまだ何も心の準備ができてない。
村の改革をドヤ顔で語るレベルだぞ!?
「エリク・オレスム伯爵。私、ララ・クヴルールはあなた様を夫とし、平和の為に身を捧げることをここに誓います! 共に立ち上がってくれますね!?」
一斉に視線が突き刺さる。
最早、止められる空気じゃなかった。
「姫の隣に並び立てること、嬉しく思う」
「エリク様の途方もない勇気が、尊い決断が、この世界を救うと信じています」
「エリク様は、まずは亜人の保護を優先するお考えだ。戦力を整えたら妃殿下を旗印にして王国へ反旗を翻すぞ」
途方もない面倒ごとを抱えてしまった気がする。
村でスローライフを過ごす俺の計画が……。
こうなった以上、せいぜい平和の為に貢献するとしよう。
今まで非人道的として凍結していた人体実験を復活させ、近隣諸国には軍事力を背景に宣誓布告、一方的な侵略を宣言しているそうだ。
精神が擦り切れた王は、賢王と呼ばれた過去を憎悪の炎で焼却し、今や悪逆王と呼ばれている。彼は自身が討たれるその瞬間まで、歩みを止めないつもりだろう。例えその身が燃え尽きようとも。
「エリク様、悪逆王の支配から逃れたいと諸侯の者達が接触してきました」
「またか。亜人達から受け入れて欲しいと申し出があったばかりだぞ」
アリアからの報告を受けて溜息をつく。
ミシェル・クヴルールめ。
嫁達と過ごす時間が減るじゃないか。
「戦争を見越しての重税、兵役、増長する騎士達の横暴。クヴルール王国における民の暮らしはキツくなるばかりですね」
「王が道を誤ったのなら、誰かが道を正さなければならない。俺にそんな気はなかったが、役目が回ってくる可能性も視野に入れるか」
「王族との友好的な関係を模索していたのに残念ですね……」
王都へ向かう前、俺は騎士達からの謝罪さえ受けられれば無期懲役で許してやってもいいと考えていた。
しかし、国王は張本人達に謝罪をさせなかった。俺の提案を拒絶したのだ。
俺は近衛騎士達を許す理由がなくなり、憐れな男達を処刑することになった。
近衛騎士達については、最後に俺の嫁に対する熱い想いを吐露することで、心残りがなくなっていればいいと思う。
国王は一方的に俺を悪者にして娘を奪われたと言い触らしているらしいが、俺からすれば謝罪の言葉を口にした国王から詫びオナホをいただくのは当然のことだった。姫殿下という最高級のオナホをもらうことで手打ちにしようとしたのに、まさか逆恨みされるとは……。王族は恐ろしいな。
「さて、姫達の様子でも見に行くか」
「わざわざ様子を見に行くなんてお優しいですね。エリク様の真心が伝わればよいのですが……」
「誠意ある対応を心がけるしかない。俺は女神から寵愛を受け、最強と言っていい力を手に入れた。この世界に存在するいかなる魔法、魔道具を使ったところで、俺を倒すことなどできないだろう。……だからこそ、俺はこの力を悪用したくない。きっと、俺がこの力を得たことには意味があるはずなんだ。必要があれば使うが、俺は言葉で分かり合いたいんだよ」
アリアは穏やかな顔で微笑み、話に耳を傾けている。
(……そうだ。俺は彼女のように大切な人達を守りたい)
「まずはこの村から始める。俺の理解者を増やし、暴力に支配されない平和な世界を作りたい。誰もがやりがいをもって、自分の挑戦したい道を進めるような、そんな社会の仕組みを築きたい」
「立派な志です、エリク様……」
「ありがとう。だが、理想論だけでミシェル王のような欲に支配された者を救えるとは思ってない。今はまだ、この力に頼る必要がありそうだな」
「仕方のないことです。エリク様の慈悲深い心に気づけず、自ら破滅の道を進む者のことなど、本来お考えになる必要はないのです。どうか、その優しすぎる心でご自身を責めないでください」
「アリア、キスをしていいか?」
「はい。その為に待機しておりました」
椅子に座った俺に跨って、アリアがべろちゅーをしてくる。
「ん……ふぁ……好き……好きですエリク様」
アリアの頭を撫でてやると、うっとりと彼女は微笑んだ。
「今から2人の様子を見てくる。もしキツイ言葉を投げかけられたら、また癒してくれ」
「お任せください。マリーによる赤ちゃんプレイの準備は整っています」
「またメイド力が上がったな。お前を正式に筆頭侍女にしたい」
「ネリーでなくてよろしいのですか?」
「彼女はドロテにも仕えているからな。一番にするわけにはいかない。勿論、彼女の忠誠を疑うつもりなどないがな」
「それを聞いて安心しました。ネリーはエリク様の為にバナナを1ダース買って練習に勤しんでいましたから」
(忙しい彼女がそこまで俺のことを想ってくれていたのか。そして、それを直接伝えてくれるアリアにも改めて感謝をしたい)
2人との一時はまた楽しむとして、俺は新居となった屋敷の地下牢へ足を向けた。
俺の結界を破れるものなどいないが、一応見張りは立てている。
「アリソン、牢の様子に変化はないか?」
囚人の部屋に繋がる通路の前で、軍服を着た少女が立哨している。
彼女が構えるのは剣ではなく、腰に提げた銃だ。
俺の錬金術によって新たな武器を持たされた彼女は、特別な軍事訓練を受けて射撃の腕を上げている。もし囚人が逃げても、彼女なら撃ち漏らすことはないだろう。
「異常ありません。逃げ出したら蜂の巣にするつもりでしたが、まるでやる気が感じられませんね。せっかく無理を言って立たせていただいたのに、このままでは面白味がないですよ」
アリソンは盗賊が襲撃してきた際、立ち向かった女戦士だ。
父親が剣士だったらしく、狩りを手伝ったり弱い魔物への対処は彼女がしていたらしい。
(まだ味見してないんだよな)
俺が与えた銃に夢中で、一日中肌身離さず持ち歩いているような可愛い奴だ。いずれ正式に抱いてやりたい……と思っていたが、せっかくだしここで抱いておくか。
俺は金髪碧眼のアリソンの腕を掴み、壁際に連れていくと股を開かせた。装備品は全てストレージに移させてもらう。
「今日は俺に奉仕してもらうぞ」
「それが新たな任務でしょうか?」
「そうだ。お前にしか任せられない重要な任務だ」
アリソンの目が楽しげに笑っている。
「今日は特別に準備を整えてやる。股を突き出せ」
「イエッサー」
アリソンが俺に向かって腰をくいっと前に突き出した。
彼女の割れ目に小指を入れて抜き差しすると、遠慮なく喘ぎながら自分の胸を揉みしだいた。
「ああん、恥ずかしい。シャワーにも入ってないのに。汗で蒸れて変な匂いがしませんか?」
「問題ない。むしろ俺の好きな臭いだ。もう入れるぞ」
「エリク様のチンポでしごいてください」
「ああ、任せろ……っ」
挿入し、アリソンの口内を味わうように舌を入れると、彼女もタコのように吸いついてくる。
なかなかに情熱的な求愛だ。
「ん……ぶちゅ……じゅるるるる」
下品な音を立てながら俺の舌を吸ってる。
腰も媚びるようにかくかく前後に振っていて、ただひたすら精液をもらおうと一定のリズムで動かしてる。
「気持ちいいぞ。アリソン」
「ああっ……。私も気持ちいいです。もっと膣内をご賞味ください」
「十分に味わってる」
「巨チンでほじくられて気持ちいい……」
「アリソン……お前は最高だ」
先ほどまで処女だった女をガンガン突いてる。
犬のようにケツを向けさせると、アリソンは自分からケツをぶつけてきた。
「どうぞ、私の中に子種を注ぎ込んでください!」
「いい心掛けだ」
腰を掴んで動きを早める。
俺は奥深くまで突きながら、精を吐き出した。
「あっああっ……。私のような可愛げのない女を抱いてくださりありがとうございます」
「お前は可愛いだろ」
アリソンを振り向かせてよく観察するが、パッチリした目も固く結ばれた唇も全部可愛い。
「綺麗だ」
「え、えっとどうしよ。マジかっこいいし好き……」
(なんか小声で言ってるな)
「今は勤務中だが、自信が持てないならまたあとで可愛がってやる」
「こ、光栄です。では、メス豚2匹の元へご案内いたしましょう」
公爵令嬢リディアーヌ・コルネイユ、そして、王国の至宝ララ・クヴルール。
彼女達は捕虜として扱われている。俺が現れると、2人は好戦的に睨んできた。
「この強姦魔! よくもやってくれたわね!」
「あのような蛮行、許されるものではありません……!」
「黙れメス豚共! 貴様らの祖国の蛮行を考えればこの場で処断されてもおかしくないのだぞ!」
サービスで情勢が分かるよう新聞を差し入れてたから、今の祖国の惨状は彼女達も知っているはずだ。2人は罰が悪そうな顔をした。
「周囲の反対を押し切って保護しているのが何故分からん」
「……そんなこと言われても納得できないわ。そもそも陛下が道を誤ったのは、この男が姫様を攫ったせいじゃない」
「本当にそう思うのか? だとしたら、お前は祖国の実情も知らん愚か者だ!」
「何よ! 私は陛下から政治に関する話も聞いていたわ。王国は何の問題もなく上手くいっていた! どこに疑う余地があると言うのよ!」
「リディア―ヌ……お父様はあなたに嘘をついていたのですね。残念ながら、それは違います。お父様は、勇者を戦争の道具にしようと考えていました。王国は長きに渡る平和のなかで停滞し、周辺国に追いつかれるのも時間の問題だったのです。お父様達は、侵略戦争をすれば過去の栄華が取り戻せると信じていました」
「尊敬していた陛下が私を騙していただなんて……。いいえ、騙されていた私が愚かだったのね。エルク様は辺境にいながら王族の企みを見抜いていたと言うの?」
「それくらい見抜けるに決まっているだろう。この方は大盗賊ティボーをたった一人で討ち取り、スタンピードにおいては領民に一切の被害を出さずに乗り切った方だ。愚王の暴走を見越して貴様らを保護することなど朝飯前だ!」
アリソンが気持ちよさそうに俺を褒め称える。
オナニーしてる時みたいな顔だな。
見ていてこっちが恥ずかしくなってきた。
「アリソン、それくらいにしておけ。いかなる理由があろうと、俺が取った手段は賞賛されるべきものじゃない。実質的に強姦だったからな」
「あの、私の貞操についてはこの際構いません。気持ち良かったですから。そこに嘘はつきません」
(公明正大すぎる!)
「ですが、騎士達の命を奪ったのは許せません!」
「何も分かってないな」
アリソンがまた横槍を投擲する姿勢に入った。
アップを始めるのが早すぎる。
俺を擁護しないと死ぬ病気なのか?
「エリク様にはゴッド・ヒールがある。既に彼らは蘇生済みだ。そうですよね、エリク様?」
「いや、例えそうだとしても、俺が姫を強姦した事実は覆らないぞ」
「……そうですね。ですが、結果だけを見れば私達は安全に村に匿われています。一度エリク様に抱かれたことで、他の村人からは嫁候補として見られているからです。もしあの場で抱かれていなければ、異物として排除されるか刃傷沙汰になっていたかもしれません。それくらい、今の王家は恨みを買ってますから。私や、高位の貴族である彼女に矛先が向くことは避けられなかったでしょう……」
ララが俺に膝をついた。
「私を生かしたのは、父の野望を阻止し、新たな王として即位する為ですね?」
(……なんだこの女)
勝手に結論を出して勝手に納得して勝手に期待してる。
「私にも王族としての責務を果たす時が来ました」
待て。俺はまだ何も心の準備ができてない。
村の改革をドヤ顔で語るレベルだぞ!?
「エリク・オレスム伯爵。私、ララ・クヴルールはあなた様を夫とし、平和の為に身を捧げることをここに誓います! 共に立ち上がってくれますね!?」
一斉に視線が突き刺さる。
最早、止められる空気じゃなかった。
「姫の隣に並び立てること、嬉しく思う」
「エリク様の途方もない勇気が、尊い決断が、この世界を救うと信じています」
「エリク様は、まずは亜人の保護を優先するお考えだ。戦力を整えたら妃殿下を旗印にして王国へ反旗を翻すぞ」
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村でスローライフを過ごす俺の計画が……。
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