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ダンジョン アタック開始
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『シューレム』ダンジョンに潜入を開始する。
グラトとホウルは用意してきた松明に火を点けた。二人で先行する。
「俺達は中がどうなってるのか知らないから、知ってるお前たちが先行するのは当然。代金分は働けよ。」
(ちぇっ、もうとっくに足が出てるっての!)
二人がダンジョンに入り、入り口から光が届かなくなった頃、『アガラ・ゴロシャ』の魔法使いが光魔法を灯しながら付いてき始めた。
「良かったぁ。付いてきたよ。放っておかれたらどうしようかと思ったよ。」
「その時は浅めのところで一角うさぎだけを狩って帰るだけさ。」
「契約違反じゃないか。」
「ウチらの常識は通じないよ、きっと。」
「ちぇっ、ちっとも美味しい話じゃなくなったなぁ…」
「まぁ、まだそうなるって決まったわけじゃないし。」
このダンジョンはひたすら下り坂の洞窟で、あちこちに分岐がある。入り口に近い所は冒険者ギルドから地図が提供されているが、立体を平面に描いたものなので、見るのに慣れが必要だし、所々まだ未確認の分岐もある。
二人は入り口から半日程進んで、野営することにした。
後ろから付いてきた『アガラ・ゴロシャ』パーティーが合流する。
「なんだ?どうした荷物を置いて?」
「今日はここらで野営にしましょう。」
「まだそんなに進んでねぇのにか。」
「半日位経ちましたし、ここから先は魔獣が強くなるので、ゆっくり休むならここらへんが良いんですよ。」
「俺たちゃBランクだぞ。ちょっとやそっとの魔獣に遅れは取らねぇ。前進するぞ。」
(一度寝たら起きないくせに…)
荷物を背負い直し、もう少し進むことにする。
一角うさぎの縄張りに近付いたようだ。ポツリポツリ姿を見かけるようになってきた。
もう半日程歩いた所で野営する。長くて分岐のない道端だ。
それぞれ持ってきた食料を食べ、睡眠をとる。
見張り番はやはり二人に押し付けられた。
「何かあったら起こせよ」
へんてこはさっさと毛布を身体に巻き付け、思い思いに寝転がると直ぐに大いびきをかき始めた。
先にホウルが、後でグラトが睡眠を取ることにした。グラトは一人眠気覚ましに辺りをブラブラすることにした。いつもならここは二日目の野営地だ。グラト達はこの辺りまでしか来たことはない。もう少し行けば例の黒い魔獣の目撃地だ。
焚き火が見える範囲で進み、気配を探ってみる。
あそこに何かある…。この先の壁の窪みに違和感を覚えたが、わざわざ松明を点けてまで調べる必要を感じなかったので、明日みんなで通るときに調べようと決め、焚き火に戻った。
ホウルと見張りを交代し眠ろうとしたとき、一角うさぎが攻めてきた。彼奴等は雑食で人間の耳が好物だ。焚き火やイビキを聞きつけ、集団で襲ってきたようだ。
寝ようとしていたグラトが三匹、起きたばかりのホウルが一匹、騒ぎを聞きつけて起きてきた『アガラ・ゴロシャ』が3人で四匹を仕留めた。
襲撃が一段落したとき、グラトとホウルは獲物の解体を手早く行った。モタモタしていると別の魔物が血の臭いに寄ってくるからだ。
血抜きをして、角、牙、肉、皮、骨等に分別し、不要な物は埋める。
『アガラ・ゴロシャ』パーティーが倒したうさぎからはアイテムは採れなかった。ほぼ四散していたからだ。壁に血痕がへばり着いてしまったので、地面を掘り土をかけて臭いを消した。
『シューレム』ダンジョンは洞窟の中なので真っ暗闇だ。時間を知る方法は体内時計頼みなのだが、変な時間に起こされたと『アガラ・ゴロシャ』パーティーはまた寝床に戻っていった。俺達は仕方なく単発で現れる一角うさぎを随時倒し、解体していった。
ミッションクリアの10匹まで後2匹というところで、ホウルにさっきの壁の違和感について話した。
「さっき気配探知した時、彼処の壁の窪みに違和感を感じたんだ。」
「へえ、なんだろう?詳しく調べてみようよ。」
「ちょっと焚き火からは遠いんだけど…」
「大丈夫でしょ。何で俺達がBランク冒険者を守らなきゃいけないの?」
ということになった。二人で松明を持ち、焚き火から離れて壁の窪みの所へ来た。
「どう?何かある?」
「うーん。ここら辺が怪しいかな…お?」ガチャン
壁の窪みの脇にある岩の出っ張りを触るとスイッチになっており、1メートル四方の岩が音もなく無くなり、ぽっかりと穴が開いた。
「うわっ!何だこれ?」
「中、見てみるね。」
松明を翳して1メートル四方の穴を覗くと、中は10メートル四方の岩室になっている。部屋の中央は段になっていてその上に宝箱らしきものが置いてあるようだ。
「お宝部屋?」
「うん。そうみたいだ。」
「えっ、本当!?」
「おい、お前ら!焚き火から離れて何してやがる!」
『アガラ・ゴロシャ』パーティーの3人が後ろに現れた。言葉に比べ顔はニヤニヤしている。
「自分の持ち場勝手に離れてんじゃねーぞ?」
「何だこの穴?」
「俺達が見つけたんだから中身は俺達のモンだよなぁ?」
「そんな!見つけたのは俺達なのに」
「ああ?文句があるってのか?このBランク冒険者様に。」
「危ない!」
俺は咄嗟にホウルを突き飛ばした。ホウルが立っていた場所を黒い塊が跳んでいった。
「何だ、今のは?」
誰ともなくそう言って黒い塊が跳んでいった方向を見ていたとき、跳んできた方向から物凄い殺気が放たれた。
俺とホウルはその場に伏せたが、『アガラ・ゴロシャ』パーティーのメンバーは各々武器を執り殺気を放ったモノに向かって攻撃を仕掛けようとした。黒い影が飛び出して来たと思ったら、あっという間に『アガラ・ゴロシャ』の一番後ろにいた魔法使いの喉を引き裂いた。
「なにっ!?」
「コイツめ!」
剣士が抜刀と共に斬りかかるが難なく翻され、逆に爪で武器を持った手を切り落とされる。
「うがあ!」
ホウルが剣士に回復魔法をかけようと近付くと、黒い影が振り向きざまに爪を振るう。ホウルの左手に当たり、ボキリと音がした。
「ぐあ!」
「ばっ、化け物め!おい、お前、回服薬よこせ!」
両手剣を構えて黒い影と対峙している『アガラ・ゴロシャ』のリーダーが俺に叫ぶ。俺は急いで鞄の中から回服薬を取り出そうとすると、
「その鞄ごとこっちへよこせっ!」
俺は鞄ごとリーダーの足元へ滑らせる。リーダーが鞄を気にしながら黒い影に向き合っていると、最初に跳んできた黒い塊が黒い影に体当たりをかけた。黒い影は俺達より黒い塊の方が気になるようで、そちらに注意が向いた。リーダーは鞄を拾い上げると中から1本回服薬を取り出し、残りは落として割ってしまった。瓶の中身を仲間達に振りかけた。魔法使いは引き裂かれた喉を押さえて絶命していた。剣士は切り落とされた腕の出血は止まったが、もう剣は振れない。
黒い影はチョロチョロ逃げ回っては隙をみて攻撃してくる黒い塊を執拗に追いかけている。 焚き火の近くで対峙した時、それぞれの姿が見えた。黒い塊はどうやら黒豹の仔のようだ。逆毛をたてて威嚇している。黒い影は大きな黒い狼のようだが、様子がおかしい。前足の片方を挙げ、印を切るように動かしている。
「闇よ、彼の者を捕らえよ…」
「狼が喋った!?」
黒い影が狼から伸び、黒豹の仔を捕まえようとする。黒豹の仔がこちらに逃げてくるのをリーダーが捕まえ、俺に投げつける。咄嗟に俺は黒豹を受け止めるが、続いて放たれた蹴りをまともに受け、1メートル四方の穴に黒豹もろとも突っ込んだ。黒い狼が後を追ってくる。1メートル四方の穴に入ろうと頭を突っ込んだところをリーダーが尻を蹴飛ばして穴に押し込む。
「入り口を塞ぐのはどれだ!?どうしたらいい?」
リーダーは辺りの壁を触ってスイッチを探している。だが穴は人が通ったら自動で閉まる仕組みになっていたようで、勝手に閉まった。洞窟に静寂が訪れた。
「まったくひでぇ目に遭ったぜ。お前らとギルドには賠償請求してやるからな!」
「ぐっ、グラトは!?」
「あいつは自ら囮になってくれたんだ。そうだな、あいつには賠償請求はしないでおいてやろう。まぁ生きてたらだがな。」
『アガラ・ゴロシャ』のリーダーは寝床に戻ると三人分の荷物を纏めて担ぎ、来た方へ戻り始めた。
「あんた、一人で戻るつもりか?」
「ああ、そうだ。」
「高級回服薬は?」
「ああん?」
「剣士に使ってやらないのか?」
「そいつはもうダメだ。ダメな奴にこんな高級品使ったら勿体ないだろう?」
「ひっ、酷い…」
「じゃあな、あばよ!」
グラトとホウルは用意してきた松明に火を点けた。二人で先行する。
「俺達は中がどうなってるのか知らないから、知ってるお前たちが先行するのは当然。代金分は働けよ。」
(ちぇっ、もうとっくに足が出てるっての!)
二人がダンジョンに入り、入り口から光が届かなくなった頃、『アガラ・ゴロシャ』の魔法使いが光魔法を灯しながら付いてき始めた。
「良かったぁ。付いてきたよ。放っておかれたらどうしようかと思ったよ。」
「その時は浅めのところで一角うさぎだけを狩って帰るだけさ。」
「契約違反じゃないか。」
「ウチらの常識は通じないよ、きっと。」
「ちぇっ、ちっとも美味しい話じゃなくなったなぁ…」
「まぁ、まだそうなるって決まったわけじゃないし。」
このダンジョンはひたすら下り坂の洞窟で、あちこちに分岐がある。入り口に近い所は冒険者ギルドから地図が提供されているが、立体を平面に描いたものなので、見るのに慣れが必要だし、所々まだ未確認の分岐もある。
二人は入り口から半日程進んで、野営することにした。
後ろから付いてきた『アガラ・ゴロシャ』パーティーが合流する。
「なんだ?どうした荷物を置いて?」
「今日はここらで野営にしましょう。」
「まだそんなに進んでねぇのにか。」
「半日位経ちましたし、ここから先は魔獣が強くなるので、ゆっくり休むならここらへんが良いんですよ。」
「俺たちゃBランクだぞ。ちょっとやそっとの魔獣に遅れは取らねぇ。前進するぞ。」
(一度寝たら起きないくせに…)
荷物を背負い直し、もう少し進むことにする。
一角うさぎの縄張りに近付いたようだ。ポツリポツリ姿を見かけるようになってきた。
もう半日程歩いた所で野営する。長くて分岐のない道端だ。
それぞれ持ってきた食料を食べ、睡眠をとる。
見張り番はやはり二人に押し付けられた。
「何かあったら起こせよ」
へんてこはさっさと毛布を身体に巻き付け、思い思いに寝転がると直ぐに大いびきをかき始めた。
先にホウルが、後でグラトが睡眠を取ることにした。グラトは一人眠気覚ましに辺りをブラブラすることにした。いつもならここは二日目の野営地だ。グラト達はこの辺りまでしか来たことはない。もう少し行けば例の黒い魔獣の目撃地だ。
焚き火が見える範囲で進み、気配を探ってみる。
あそこに何かある…。この先の壁の窪みに違和感を覚えたが、わざわざ松明を点けてまで調べる必要を感じなかったので、明日みんなで通るときに調べようと決め、焚き火に戻った。
ホウルと見張りを交代し眠ろうとしたとき、一角うさぎが攻めてきた。彼奴等は雑食で人間の耳が好物だ。焚き火やイビキを聞きつけ、集団で襲ってきたようだ。
寝ようとしていたグラトが三匹、起きたばかりのホウルが一匹、騒ぎを聞きつけて起きてきた『アガラ・ゴロシャ』が3人で四匹を仕留めた。
襲撃が一段落したとき、グラトとホウルは獲物の解体を手早く行った。モタモタしていると別の魔物が血の臭いに寄ってくるからだ。
血抜きをして、角、牙、肉、皮、骨等に分別し、不要な物は埋める。
『アガラ・ゴロシャ』パーティーが倒したうさぎからはアイテムは採れなかった。ほぼ四散していたからだ。壁に血痕がへばり着いてしまったので、地面を掘り土をかけて臭いを消した。
『シューレム』ダンジョンは洞窟の中なので真っ暗闇だ。時間を知る方法は体内時計頼みなのだが、変な時間に起こされたと『アガラ・ゴロシャ』パーティーはまた寝床に戻っていった。俺達は仕方なく単発で現れる一角うさぎを随時倒し、解体していった。
ミッションクリアの10匹まで後2匹というところで、ホウルにさっきの壁の違和感について話した。
「さっき気配探知した時、彼処の壁の窪みに違和感を感じたんだ。」
「へえ、なんだろう?詳しく調べてみようよ。」
「ちょっと焚き火からは遠いんだけど…」
「大丈夫でしょ。何で俺達がBランク冒険者を守らなきゃいけないの?」
ということになった。二人で松明を持ち、焚き火から離れて壁の窪みの所へ来た。
「どう?何かある?」
「うーん。ここら辺が怪しいかな…お?」ガチャン
壁の窪みの脇にある岩の出っ張りを触るとスイッチになっており、1メートル四方の岩が音もなく無くなり、ぽっかりと穴が開いた。
「うわっ!何だこれ?」
「中、見てみるね。」
松明を翳して1メートル四方の穴を覗くと、中は10メートル四方の岩室になっている。部屋の中央は段になっていてその上に宝箱らしきものが置いてあるようだ。
「お宝部屋?」
「うん。そうみたいだ。」
「えっ、本当!?」
「おい、お前ら!焚き火から離れて何してやがる!」
『アガラ・ゴロシャ』パーティーの3人が後ろに現れた。言葉に比べ顔はニヤニヤしている。
「自分の持ち場勝手に離れてんじゃねーぞ?」
「何だこの穴?」
「俺達が見つけたんだから中身は俺達のモンだよなぁ?」
「そんな!見つけたのは俺達なのに」
「ああ?文句があるってのか?このBランク冒険者様に。」
「危ない!」
俺は咄嗟にホウルを突き飛ばした。ホウルが立っていた場所を黒い塊が跳んでいった。
「何だ、今のは?」
誰ともなくそう言って黒い塊が跳んでいった方向を見ていたとき、跳んできた方向から物凄い殺気が放たれた。
俺とホウルはその場に伏せたが、『アガラ・ゴロシャ』パーティーのメンバーは各々武器を執り殺気を放ったモノに向かって攻撃を仕掛けようとした。黒い影が飛び出して来たと思ったら、あっという間に『アガラ・ゴロシャ』の一番後ろにいた魔法使いの喉を引き裂いた。
「なにっ!?」
「コイツめ!」
剣士が抜刀と共に斬りかかるが難なく翻され、逆に爪で武器を持った手を切り落とされる。
「うがあ!」
ホウルが剣士に回復魔法をかけようと近付くと、黒い影が振り向きざまに爪を振るう。ホウルの左手に当たり、ボキリと音がした。
「ぐあ!」
「ばっ、化け物め!おい、お前、回服薬よこせ!」
両手剣を構えて黒い影と対峙している『アガラ・ゴロシャ』のリーダーが俺に叫ぶ。俺は急いで鞄の中から回服薬を取り出そうとすると、
「その鞄ごとこっちへよこせっ!」
俺は鞄ごとリーダーの足元へ滑らせる。リーダーが鞄を気にしながら黒い影に向き合っていると、最初に跳んできた黒い塊が黒い影に体当たりをかけた。黒い影は俺達より黒い塊の方が気になるようで、そちらに注意が向いた。リーダーは鞄を拾い上げると中から1本回服薬を取り出し、残りは落として割ってしまった。瓶の中身を仲間達に振りかけた。魔法使いは引き裂かれた喉を押さえて絶命していた。剣士は切り落とされた腕の出血は止まったが、もう剣は振れない。
黒い影はチョロチョロ逃げ回っては隙をみて攻撃してくる黒い塊を執拗に追いかけている。 焚き火の近くで対峙した時、それぞれの姿が見えた。黒い塊はどうやら黒豹の仔のようだ。逆毛をたてて威嚇している。黒い影は大きな黒い狼のようだが、様子がおかしい。前足の片方を挙げ、印を切るように動かしている。
「闇よ、彼の者を捕らえよ…」
「狼が喋った!?」
黒い影が狼から伸び、黒豹の仔を捕まえようとする。黒豹の仔がこちらに逃げてくるのをリーダーが捕まえ、俺に投げつける。咄嗟に俺は黒豹を受け止めるが、続いて放たれた蹴りをまともに受け、1メートル四方の穴に黒豹もろとも突っ込んだ。黒い狼が後を追ってくる。1メートル四方の穴に入ろうと頭を突っ込んだところをリーダーが尻を蹴飛ばして穴に押し込む。
「入り口を塞ぐのはどれだ!?どうしたらいい?」
リーダーは辺りの壁を触ってスイッチを探している。だが穴は人が通ったら自動で閉まる仕組みになっていたようで、勝手に閉まった。洞窟に静寂が訪れた。
「まったくひでぇ目に遭ったぜ。お前らとギルドには賠償請求してやるからな!」
「ぐっ、グラトは!?」
「あいつは自ら囮になってくれたんだ。そうだな、あいつには賠償請求はしないでおいてやろう。まぁ生きてたらだがな。」
『アガラ・ゴロシャ』のリーダーは寝床に戻ると三人分の荷物を纏めて担ぎ、来た方へ戻り始めた。
「あんた、一人で戻るつもりか?」
「ああ、そうだ。」
「高級回服薬は?」
「ああん?」
「剣士に使ってやらないのか?」
「そいつはもうダメだ。ダメな奴にこんな高級品使ったら勿体ないだろう?」
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「じゃあな、あばよ!」
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